きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「エリザベート(東宝版)」(初日) 武田-石川-浦井-寿

2006年05月03日 | 宝塚版以外の「エリザベート」
 日生劇場版エリザ初日を観てきました。初日を狙ったわけではなく、カード会社先行販売を狙った結果です。一般売りに挑戦する気力がなかったのよん。
 演出は前回とほぼ同じ。電光掲示板無しの、プロジェクター投影。セットは3本の柱中心で、エリザベートが棺桶に入って終わりの、アレですね。劇場が小さい&盆が少ないという部分での変更はあり。舞台袖の花道部分がないので、「ミルク」のルキーニ登場は客席最前列を使ってました。「バートイシュル」では、ルキーニ書き割りの「草」+造花を抱えて現れました。鹿さんは無し。ここシシィが食べているケーキ。以前は1ピースだったのに、今回は1ピースを取り分けた残り、つまり、5ピース分のホールに食らいついていました。豪快。
 トートダンサーが減った?かな?女官も6人へ。そのためか、そんちゃん(秋園美緒さん)の出番が増えていました。女官を外れたため、今までの、アランソン侯爵夫人、結婚式の「♪皆さん」、エステの「ザワークラフトは」などの他に、家庭教師役と娼婦役!家庭教師を最初観たとき、似てるな~、でも、この役じゃないよな~~、と思っていたのですが、気になって友人のパンフを見せて貰ったら、やっぱりそんちゃんでしたよ!出番が増えたのは嬉しい。でも、村井さんとイチャイチャしているのは、ちょっとイヤン。

 で、武田トートです。全体的に若い。子供っぽい、というより、ヤンキー?語尾の「~だぜ」の「ぜ」が「ずぅぇっ」になるような、ちょっと現代的な男の子だね。1幕はその辺とか、始終ニヤついているところとか、無意味に人を指さすところがちょっと違和感でした。これなら、ずんこさんとかに出てもらうとか、みろりんエリザに一路さんトートの方がイイかも、とイロイロ思いましたが、2幕は力が抜けてきたのか、なかなかイイかんじ。演じる回数を重ねていけば、いままでにないトートになるでしょう。歌唱力は、こんなもんかね。一人だけ喉から声を出して歌っているのも、人間とは違う世界の人だし、と思えば、周りからの浮き上がり感に一役買っているかも。なんといっても、まりこトートも、さえトートも、ついでにいえばあさこエリザもクリアして来た身には、これくらいのレベルは屁のカッパ。ウッチーも最初はアレだったし。ただ声量がちょっと心配。「オペラ(ヅカ版では『最終答弁』)」はオケに声が負けていた。
 問題は、内股気味のこともあり、「男でも女でもない中性的な存在」または「男でもあり女でもある存在」から、ただたんに「オカマ」になっちゃう時があるってことかな。棺桶から出てくるときの腕の広げ方が、どことなくレイザーラモン。「フォー」ってアテレコをしちゃうぜよ。それを含めて、「客が入った状態」での「舞台映え」する動きを、もう少し研究してもらえればなあ。身のこなしが、どことなく、「物まね番組」の「郷ひろみの物まね」を思い出すときがあるんだよなあ。すっごくわざとらしくなるというか。ただのギャグになっちゃう時があるの。もっと自然にできるといいね。
 それに関連するけれど、スタイルもいまいち。カツラで頭が大きくなって、ヒラヒラの服で上半身にボリュームがあるから、相対的に下半身がすごく薄く見える。ハッキリ言って、足が短く見える。もう少し高いヒールの靴を履けないかなあ。内股をやめるとか立ち方によっては、違って見えるかもしれないけれど。
 衣装はヒラヒラ系多し。他のトートでできないぶん、ずいぶんとフェミニンな衣装が多いよ。黒のシースルーにヒラヒラレース袖とか。ああ、イケコ、、、やりたかったのかい、コレを。プラチナブロンドに黒メッシュのカツラは、さえちゃんを思い出したわ。「ミルク」の赤いコートは「チャーリーとチョコレート工場」のジョニー様みたい。
 心配していたルドルフとの並びは悪くない。キスは、ルドルフが床に平行になるぐらい背を反らせて、上から攻めていました。こう来たかい!!一路さんと並ぶとさすがに若さが目立つ。お姉さんと弟。これが、若く見えるけど年齢不詳、まで行くといいんだけどね。
 カーテンコールでは、出演者の皆さんから「ヒューヒュー」と掛け声がかかっていました。かなり好かれているみたいです。

 一路さんは相変わらず。高嶋兄は武田君が入ったので歌がかなり上手く聞こえる。禅さんは押さえた演技が泣ける。浦井くんは張り切って踊っていました。ジャンプが高いわ。

 カーテンコールは5回ぐらいだったかな。スタオベ。盛り上がりました。最後はイケコも引きづり出されていました。

 わかっちゃいたけど、勝ちゃんがいないのがショックだなあ。親戚が出てきたらココ、謁見の前はココ、と、いろいろ観る場面があったのに。「♪ルド~ルフ」の、そそのかしダンスの時の腕とか。え~ん。
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「偽りの花園」第23話(転地療法の罠)

2006年05月03日 | 偽りの花園
破廉恥極まる、
とんでもない策略


・坊ちゃんのホテルに、母が差し入れに来る。
 衣装持ちのわりに、いつも同じ服を着ている坊ちゃんなのだ。

・兄と妹として「好き」
 妹とわかって「もっと濃密な」愛情が生まれた

・早く帰ってきて欲しい・・・

・別荘地、お姉様の椅子の後ろに無意味な洋書。

・台所には缶詰多し。保存食?

・来年の春まで、
 赤ちゃんを産むまで、
 ここにいてもらわなくては。
 寛次郎の子供を妊娠していると、お姉様の衝撃の告白。
 「あなたが産むのよ」
 「産んだことにする」のが正しいのでは?

・寛次郎さんの胤。
 私が体を痛めて産んで差し上げるのよ。
 だからあなたも努力して、
 と、レモンを握りつぶすお姉様。握力はいくつ?

・この理屈には呆れるほかない。
脳天を
割られるような
衝撃

 寛次郎が嫌いなら、渡りに船なような気がするんだけど。

・ちょっとずうずうしい柏原夫妻。
 旦那がちょっとオカマ。
 上品な男を演技で表すとオカマになるのはナゼだ。

・美禰子は女中を兼ねている

・やってられないわーーーな表情の美禰子

ペーペル再登場!
 「農村突撃隊」でご活躍中のペーペルはテンションが高い。
 もともと高いのか、坊ちゃんを騙すためなのか?
  → 坊ちゃんが連れ去られた後、イヌだと判明したんだよね?
    坊ちゃんは、まだ彼がイヌとは知らない状態なんだよね?

・でも、坊ちゃんは「個人的な理由」で運動から身を引くそうな。
 ペーペルの勧誘失敗か?

・寛次郎のことは放っておけ。
 お姉様、断言。

自分のことのようにウキウキ
 自分のことだもんね~~

・姉妹の寝室に、なぜかメデューサの絵。
 誰の趣味だ?

・「優しく触って」
「どうしてこんなに柔らかいの」
 禁断の果実がここにも!

・華族とは。
   なにはあっても不思議ではないで世界。
   美しさに敏感で美の追究には努力を惜しまないと思ったら
   逆に、どんな醜いことにも頓着しない。
   どんな破廉恥なことでも眉一つ動かさずやれてしまうんだわ。
 肯定するお姉様。
   美醜も善悪も、両極端を二つ合わせれば、結局同じなの。
 なるほど、と、なんとなく納得。
 お姉様に騙されているかしら???

・お父様のガウンの柄が笑える。

・「君も素早いな。
  結婚してすぐに子種を付けたな。」
 婿養子は種馬。

そんなに長い間・・・・・
 放心する坊ちゃん。

・「妹といえば古来から恋人のことと決まっているんだ。

  → 紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに われ恋秘めやも

  でも美禰子とは肉体関係は結ばない。
  その分だけ、以前より、もっと切ないよ。
  もっと濃密に、美禰子に恋している」
 どこまでプラトニックに耐えられるのか。

・美禰子は妊娠を偽装工作中。
 その間、お姉様はどうなさるおつもりなのかしら?


次回予告。
坊ちゃん、父の愛を確認?
今後は自爆テロに向かうのか? 


関係ないけど、「今浜」に来た菊池寛って
「真珠夫人」の原作者なんですよね。
製作者の遊びゴコロなのかしら。
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