きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「臨場 劇場版」

2012年06月30日 | 映画
私はTVドラマ版は飛び飛びにしか見てないんですが、
ちょっと微妙だったな。

警察の横暴、冤罪と、39条と、
若村麻由美のエキセントリックな演技を入れときゃ
2時間になるだろうという安易な作りに思えました。
どれもこれもドラマにしやすいけど
それだけ、よく使われているネタでもあると思います。
それを「いま」入れることに
あんまり意義がなかったような。

死亡時間をごまかす細工も、犯人も、
かなり前半でわかります。
細工があるわりには、
その時間帯のアリバイはあんまりハッキリしなくて
細工する必要があったのかな?
と思ったり。
(アリバイが不明という意味でなく、
 アリバイ崩しの過程の描写が不足しすぎだと思います。
 当初推定された殺害時刻にはっきりアリバイがあるのを示さないと
 この細工ネタは生きないんじゃないかな???)
誰かのためとかではないよね。
あんまりそこと付き合わせず、
「有能な検死官」を描くためのネタにしかなってないような。

犯人の動機については、
教会で長い長い独白(説明台詞)。
しかも浅見光彦並みの後付け理由。
え、そんな理由で、そこまでの小細工を?
(とういうか、小細工をしなければ
 倉石に気が付かれなかった気がする。
 気付いて欲しくて小細工を???)
ラスコリーニコフ気取り?
やけのやんぱち?
でも、自分が担当になってなきゃ
どうなっていたんだ、とか、
考えちゃうよなー。


推理ものと思ってはいけなかったのかも。
あくまでも、うっちーを堪能するための映画。
なんだかTVより芝居が濃い気がする。
舞台芝居のようだった。
薄汚い(ごめんね)顔が何度も大画面にアップになる。
その点は満足。

でもやっぱり、2時間枠の作品というより、
1時間を薄めて伸ばした感は拭えないかな。
科捜研の2時間スペシャルの方が
推理物としてはデキが良いと思うなあ。
「映画だから」にこだわりすぎて
本質を忘れているんじゃないかなあ。


まー、なんだ、
本当に恨みがあるなら、
足なんか撃たずに心臓を撃てよ、
と思ったな。


【追記】
そもそも論として。
刑法39条で裁かれないのを確信している加害者が許せないのなら
加害者から殺せばいいのに、と思う。
会う機会を作りつつあったんだから。
先に二人を殺したからこそ、
加害者が最終目的だと悟られたんでしょ?
で、阻止されたんでしょ。
時間がないから先にできることを、といっても
そのために最終目的を始末できなかったら意味ないじゃん?
しかも、最終目的と二人っきりになってから長い。
薬を打つ前に喉を掻け、と思うんだけど。
ここで生ぬるいことをしたから
倉石さんが間に合っちゃうんだよね。
「2時間ドラマの様式美を映画館で」
って目的ならそれもありかもしれないけど
それまでは社会派ぶって話を進めているから
余計に「違うだろー」と思うわけですよ。
逆説的だけど、先生方に襲いかかる加害者の異常さを見ると
39条適用もやむなし、と思えなくもないし。
いろいろブレ過ぎてるなー。
まあ、基本はうっちー堪能映画と思えばいいんだろうけど。
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マールイの新春公演は無し。でも、、、

2012年06月28日 | バレエ・ダンス
光藍社さんからメルマガが来ました。
問い合わせが多かったのか
「レニングラード国立バレエ 来日公演について」
という項目がありました。

それによりますと、

今シーズンは同時期から現地で劇場創立180周年記念のイベントが
予定されているため、長期日程での海外公演は難しく、来日公演はいたしません。


とのことです。

今の時期に告知がないということは
いつものアレは無いんだろうな、と
覚悟はしていたですが、
やっぱり確定すると寂しいです。

しかし!!

しかしですよ!!!

その後に、こう続いています。

「レニングラード国立バレエ」の来日公演は2013年以降となる予定です。

きゃーーー!!
嬉しい!!
2013年以降の来日公演が確定したわけではありませんが、
引き続き光藍社さんが呼ぶ意志があるってことですよね!!
ナチョ体制になったから日本の招聘会社も変わるんじゃないか、
って噂がありましたが、
とりあえずは光藍社さん管轄は続くのかな?
だといいなあ。
ナチョ隊と古典隊に分けて
来日公演は古典隊でもいいんだけどな。
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「エリザベート スペシャル ガラ・コンサート」出演者等発表

2012年06月28日 | 宝塚(専科、スケジュール、雑談等)
宝塚OGによる「エリザエート」ガラ・コンサートの
出演者、スケジュール等が発表になりました。

 → エリザベート スペシャル ガラ・コンサート

【出演者】
トート:一路真輝、姿月あさと、彩輝なお、春野寿美礼、紫苑ゆう<特別出演>

エリザベート:花總まり、大鳥れい、白羽ゆり

フランツ・ヨーゼフ:高嶺ふぶき、初風緑、涼紫央(東京のみ)

ルイジ・ルキーニ:轟悠、湖月わたる

ルドルフ:香寿たつき、朝海ひかる、涼紫央

ゾフィー:出雲綾、朱未知留(東京のみ)、初風諄<特別出演>

マックス:立ともみ、大峯麻友

葛城七穂、美郷真也、嘉月絵理、夢輝のあ、秋園美緒、絵莉千晶、初嶺麿代、風莉じん、美鳳あや、南海まり、彩海早矢、望月理世、夏空李光、彩橋みゆ、羽咲まな、扇けい、大凪真生、祐澄しゅん、大月さゆ、彩星りおん


シメさんのご出演はだいぶ前から噂に出ていたので
それほど意外ではないのですが、
ハナちゃんとトドさんの出演にはビックリ!
とても嬉しい!!!

一路・花總・高嶺・轟・香寿・朱、の
初演キャストが並ぶのは嬉しいですね。
この回を見たいけど、競争率は高そう。

東京公演は、東急オーブにて2012/11/6(火) ~ 2012/11/21(水)
大阪公演は、梅田芸術劇場にて2012/11/25(日) ~ 2012/12/3(月)


ハナちゃんの相手役が、
5人中4人出演なんだなあ・・・。
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「白鳥の湖」アナニアシヴィリ&マトヴィエンコ/グルジア国立バレエ

2012年06月27日 | バレエ・ダンス
流れは前回と同じ。
バレエの稽古場で、たぶん「白鳥」練習中で、
んじゃ、踊ってみて-、って教師に言われて
トロワの面々が踊るとか。
役作りかなにかで悩んだ王子役が
夢の中で「白鳥」の世界に行って、
ラストは夢オチ的な。
予算と出演者数の関係のリーズナブル版ですが
いちおう、見せ場は網羅している、かな。
ここのバレエ団にざっくざっくとお金が入って
幕が上がって普通の1幕になったら
それだけで号泣しそうだな。

稽古場はアレだけど、3幕の美術は好きだわ~。

ニーナは渾身の踊りでした。
彼女の動きそのものが好き、でもあるし、
そもそも私が思う「バレエ」というのは彼女が基準です。
あのやや丸みのある体型で
スポーツ系の動きが皆無なのは
いまの時代クラシカルとも言えるんだろうけど
でも、これこそ「バレエ」なんだと思う。
3幕なんか、艶やかな黒鳥が王子をたぶらかしているのに
「ニーナ、大好き!」って気持ちが体中に充満して
ただ見ているだけなのに、涙が出てきた。

全盛期に比べれば、技術レベルは
良く言って3割減、贔屓目無しだと5割減かも。
音楽のテンポを速めて
キープの時間が短くなったりしてるけど、
それであのレベルよ!!
最近見た若手ダンサーより、
ずっとずっと踊れている。
存在感は別格としても、
床に突き刺さるような真っ直ぐな体の芯がブレないとか、
凄い技を繰り出しているのに
すごく自然な動きになっているとか。
32回転も、往年のスピイードじゃないしシングルだけど
手にアクセントをつけつつ廻りきった。
とにかくすばらしいの一言です。

白鳥も好きだけど、
なんといっても黒鳥が魅力的。
大好き、好き、好き!

マトヴィエンコも素晴らしかったです。
ニーナが自分のペースで踊っているところに
すーっと入ってきて、支えて持ち上げる。
演技もわかりやすく、ソロの、
特にジャンプはとても柔らかく軽やかでした。

他では、ロットバルトの教師時代が
なんともいえない雰囲気が良かった。
踊りもいいんだけど、ただ佇む姿が実に絵になっていた。
あとはトロワのピンクの衣装の方の女性の踊りが良かったかな。
3幕のスペインは圧巻。大迫力でした。

カンパニーの総合力はまだまだですが、
ロシア系なので、私は好きかな。
クランコ版があんまり好みじゃなかったので
こういう版は(最初と最後が変則であっても)
見ていて安心します。

オケも、覚悟していたよりは良かった、かな。

ニーナの全幕はこれが最後なのかなあ。
寂しいけど、できるだけ見てきたから
後悔は無い!
ってのは嘘。
もっともっと見ていたいなあ。
7月の「白鳥」は行けないけど
ガラは行きます。
マルグリットが楽しみ!


【配役等】
オデット (白鳥の女王)/オディール (偽のオデット) : ニーナ・アナニアシヴィリ
ジークフリート王子 : デニス・マトヴィエンコ
悪魔 : ダヴィド・アナネーリ
王妃 (王子の母) : ニノ・オチアウリ
式典長 : ユーリー・ソローキン
パ・ド・トロワ (王子の友人たち) :
 アナ・アルブタシヴィリ、ニノ・マチアシヴィリ、ウィリアム・サントス
3羽の白鳥 :
 ショレナ・ハインドラワ、ニノ・サマダシヴィリ、エカテリネ・スルマワ
4羽の白鳥 :
 ヌツァ・チェクラシヴィリ、ニノ・マチアシヴィリ
 アナ・アルブタシヴィリ、ニノ・マハシヴィリ
花嫁候補 :
 エカテリネ・スルマワ、アナ・アルブタシヴィリ、
 エカテリネ・マハチャシヴィリ、ニノ・サマダシヴィリ、
 ヌツァ・チェクラシヴィリ、ニノ・マチアシヴィリ
ナポリの踊り : テオーナ・アホバーゼ、ムルマン・キカリシヴィリ
ハンガリーの踊り : アリーサ・ボグダーノワ、ギオルギー・エルカニシヴィリ
スペインの踊り :
 ショレナ・ハインドラーワ、ヴェーラ・キカビゼ
 モリス・メスヒヤ、ウィリアム・プラット
ポーランドの踊り (マズルカ) :
 タムタ・バフタゼ、 ラナ・カヴレリシヴィリ
 ニア・ゲラゼ、 アナ・チモシェーンコ
 マルハズ・メスヒヤ、 ズラブ・ダツキシヴィリ
 ニカ・ジャイアニ、ギオルギー・エルカニシヴィリ

音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
原振付 : マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
原台本 : ウラジーミル・ベギチェフ、ワシーリー・ゲリツェル
演出・台本改訂・振付改訂 : アレクセイ・ファジェーチェフ
衣装・装置デザイン : ヴャチェスラフ・オクネフ、ギガ・ラピアシヴィリ
照明デザイン : ポール・ヴィダー・シーヴァラング
指揮 : ダヴィド・ムケリア
管弦楽 : 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

【上演時間】 約2時間15分
【終演予定】 4:15p.m.
第1幕 (第1場・第2場) 55分 - 休憩 25分 - 第2幕 (第1場・第2場) 50分
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「華やかなりし日々/クライマックス -Cry‐Max-」(2回目)

2012年06月26日 | 宝塚(宙組)
芝居、ショーとも前回とほぼ同じ感想。

芝居の展開は詰めが甘く
説明台詞で急変することが多いけど
役者に合っているし
不快な台詞はないから、まあ、いいか、と。
ゆーひが一人で去っていくのは寂しいけど、
あっさりすっきち明るく旅立つのは
彼女に合っている気がする。
重い話が続いたしね。
最後ぐらいはこれでよし。
すみ花もガッツのある女性で良いね。
テルは芝居が良くなったね。
暗転前の表情と動作が絵になるようになってきた。
案外、この台詞無しの部分が難しいのよね。

♪プリティガ~ル は、
版権の関係でDVDでは差し換えなんだってね。
こんな重要な曲なのに。
原田くん、痛恨のミス!
(なのか、チェックできなかった劇団のミスなのか)
でも、バラキシは芝居全部が販売物&スカステ放映不可だから。
それよりはマシだよ。


ショーも、途中までは好きなんだけどな。
パリの途中の茶色っぽい部分からブレ始めて
スパニッシュの、幾通りものクライマックスは
まだ続くのかとうんざりする。
あれこれも入っているのは
「カノン」で見たばかりだから
またこれかー、と思っちゃうんだな。
モン・パリの銀橋渡りは好きだけどね。

ゆひすみを劇場で見るのは今回が最後。
まだ実感が湧かないなー。


大ちゃんが目に入るようになってきた。
団子は切り離して正解だったな。


芝居のフローレンツ&ピーター。
次回はオベとロイかと思うと堪らんわ!
あー、ほんとにー!
ともちんの「赤毛ののっぽさん」を見たかったよ。
身長差はバッチリなのになあ。

この前の蘭はながエバだったので
やっぱ、れーれは似てるわ、と思った。
姉妹ジェンヌは多くいるけど
双子は声が似ているせいもあり
ものすごく既視感がある。ちょい辛い。


劇場のトイレの扉に「空いてます」の矢印が付いた。
わかりやすくていいね。
銀英のチラシは無かった。
初刷分はぜんぶ捌けちゃった?
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第37回「YEBISU亭」

2012年06月25日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
オープニングはTVの教養講座風。
進行が三三と白酒。
ゲストが岡本太郎(の物真似をする岡本貴史)
噛み合わないようで、微妙に噛み合う会話が面白かった。
岡本太郎、本物みたいだったよ!

「締め込み」柳家三三
空き巣に入り箪笥の着物を風呂敷にまとめていた泥棒。
家人が帰ってくる足音が聞こえたので
床板を上げ、縁の下に隠れる。
家人は風呂敷の荷物を見て、
女房が男を作って駆け落ちするつもりかと疑う。
そこへ女房が湯屋から帰ってきて
壮絶な夫婦喧嘩が始まる。

マクラはお馴染みの池袋演芸場ネタ。
「一席=椅子席」は何度聞いても笑ってしまう。
本編もテンポ良く楽しかった!
あの喧嘩じゃ、泥棒が仲裁にはいるのも自然。


「はてなの茶碗」松尾貴史
不思議な茶碗を巡って
さまざまな人の思惑が交差する・・・
としか言い様がないな。
聞けばわかりやすいんだけど。

松尾貴史が上方落語に挑戦。
話が面白い人の、その面白さと落語の上手さは
必ずしも比例しないという見本。
それでも笑わせようとする仕掛けはいくつかあった。
箱書きをする人を、かの方の物真似でくるとは!
このギリギリ感溢れるチャレンジ精神は買うよ!


「今夜踊ろう」
YEBISU亭は久しぶりなんだけど
まあくさんの、人の話を聞かず、
ばっさり切り捨てる進行は相変わらず。
むかしはかなり腹が立ったけど
今はこれが楽しい。
いつも温厚そうで感情の起伏があまり見えない三三くんが
あんなに怒りを滲ませる姿はレアだよね。ふふ。
白酒さんはズタボロに傷ついていました。

三人の名前の由来が聞けました。
三三くんは、本当は違う名前の予定だったけど
字面が特異な方がいいと師匠に付けられた。
白酒さんは昔の名跡を発掘。
松尾さんは、昔の「キッチュ」は
ニュースを読むときに不適切だと言われ
事務所の人が考えた、だったかな。


「幾代餅」桃月庵白酒
米屋で働く清蔵は恋患いで仕事が手に付かない。
相手は花魁の幾代太夫だという。
それを聞いた米屋の旦那は、
「1年、死ぬ気で働け。
 その金で太夫に会いに行け」と諭す。
そして1年後・・・

白酒さんは体格にあった芸風。
賑やかでコミカル。
話のテンポも軽快で、
良く通る太い声は明瞭で聞きやすい。
幾代太夫との逢瀬はあっさりで
「ここをじっくりやるのは柳家」で抜ける。
でも花魁はちゃんと艶っぽかったよ!


最後の挨拶、三三くんが私服(洋服)だった。
当たり前といえばそうなんだけど
ちょっと意外でウハウハだった。
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「星の旅人たち」

2012年06月24日 | 映画
不仲な父と息子。
息子が旅先で死ぬ。
旅の目的は巡礼だったようだ。
父は息子が果たせなかった道を辿る。

息子はなぜ巡礼の旅に出ようと思ったのだろうか。
40歳過ぎで世界が見たいと放浪か。
そこを含めて親子の会話が足りず、
聞こうにも、今は術はない。
自分の全てを誰かに知っておいてもらうなんて
考えるのもイヤだけど、
残された側が後悔しない程度には
なにか伝えておくのは必要かもね。

父は後悔だけではないだろうし、
自分を見つめ直すだけではないと思う。
いろんな感情が「歩く」という単純な行動により、
うーん、どうなるんだ?
薄まるのか、純化するのか?

け。ちゃんも言ってたけど
息子役(&監督)のエミリオ・エステヴェスが
ちょっとキヨミチに似ていた。
マーティン・シーンとの場面は
実の親子だからできるともいうし、
実の親子と思うと映画でやるな、とも思うかな。
でも、言葉では伝わりきらないなにかを
醸し出していたような気がするから、いいのかな。
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「ブラック・ブレッド」

2012年06月24日 | 映画
一つの殺人事件を巡って、家族が崩壊する。
話と思ったら、ちょっと違った。

冒頭の殺人事件から、
血みどろでダークなお話しだと思ったら
全く違って、微ホモな話だった。
殺人事件は、最終的にはキーとなるけど
途中までは忘れていて
「孤島の鬼」並みに、そういえばあったな的なツマ扱い。

この話って、つまりは、
少年が、初恋の人に両親がヒドいことしていたのが許せなかった、ってこと?
従姉妹???に迫られても拒否するのは
女に興味無しの前兆なのかしら???
(なんとなく「暗殺の森」の冒頭を思い出した)

映画中「貧乏人は白パンを食べてはいけない、
食べて良いのは黒パン」というような場面がある。
家族の不幸の原因は階級(格差)社会であり、
常に負け組に所属せねばならない環境を変えようとした父親は正しかった、
という話でもありそうだけど、
この邦題でなければそこまで考えなかったなあ。
スペイン(社会)の光と影は、私にはよくわからない。

貧乏人と上流の人は、服の生地が全然違うんだなあ。
年代的に「エビータ」の頃かしら?

いずれにしても、「パンズ・ラビリンス」とか「私が生きる肌」とか、
スペイン映画は思いもよらない変化球が来るのが面白いなあ。

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旧古河庭園など

2012年06月23日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
北とぴあに行くついでに寄りました。

J・コンドル設計の洋館


洋館の周りは西洋庭園


薔薇も綺麗です












下の方は日本庭園








お庭の紫陽花も見頃


滝もあります



堪能して外へ。
てくてく歩いて飛鳥山へ。
渋沢庭園(渋沢史料館)

時間がないので外だけ見て終了。

駅方面に向かうと「紫陽花の小径」が!













このあとは北とぴあへ。
「おコンサート」の後は王子稲荷神社へ。


雨が降らなくて良かった!
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宝塚版銀河英雄伝説のポスター

2012年06月22日 | 宝塚(宙組)
宝塚版銀河英雄伝説のポスターが出ましたよ!

 → http://kageki.hankyu.co.jp/revue/289/poster.jpg

キャッチコピーは
「永遠のロングセラー、初のミュージカル化」
でした。
もっと恥ずかしい文句でも良かったのに、
と思わなくもなく。

これはあくまでもポスター画像なので
舞台に乗ったら多少変化はあるにしても・・・

まなとの赤毛はこのまま?
ともちんは耽美過ぎ?
キタロウがデカい?
(同盟の軍服も飾りが多いね)

カチャは若いままで来るのかなー。

ちーちゃんのヘテロクロミアは
かろうじてわかる、、、かな?


特設サイトも出来ていますが

 → 『銀河英雄伝説』特設サイト(宝塚歌劇)

いまのところトップ画像が、
公演案内のポスター画像より大きいぐらいで
そんなに情報は出ていませんね。
個別インタビューとかも欲しいけど
まー、そんなには載らないかな。
NTTのサイトの方が特集を組みそう。

FLASH版の画像も取れた!

 → http://kageki.hankyu.co.jp/common/flash_img/opening/198.jpg

テル、美しいわー!


原作ファンの方は、

なんでヒルダがこんな前にいるんだ!

とか、

アンスバッハがなぜ若い!

とか、

これは違う!!
と思うこともあるでしょうが、
タイトルが「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」ですから。
宝塚のローカルルールでやりますよ!
って宣言なので、
そこのところよろしくです。


しかし、番手を上手く濁したなあ。
業平の「自衛官募集」並みに序列不明だ。
ポスターの段階では、まなとは2番手とも言えず、
ともちん、キタロウが、やや前ぐらいなかんじ?
それとも銀橋の並びと考えて、
テル0番で、みりおん上手1、まなと下手1、
ともちん上手2、キタロウ下手2なのかな。
そうすると、ちー上手3、カチャ下手3、カイ上手4、で
主な配役の順番通りになるかな。
まなとの2番手確定???



関連記事
「宝塚版銀河英雄伝説、制作発表記事」(2012年7月12日)
「宝塚版の銀英伝を妄想してみる」(2011年1月13日)
「舞台『銀河英雄伝説』 -第一章 銀河帝国編- 」(2011年1月12日)
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「灰色のカナリア」

2012年06月21日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)


藤井は目覚めると、見知らぬ部屋にいた。
傍らにいたのはカナ。
謎めいた言葉を連ねる彼女。
藤井は昨晩の記憶が無かった。

実は藤井はゴシップ雑誌の記者。
カナが元ビジュアル系バンドのボーカルで
謎の失踪をした女だと思い張っていたのだ。

それを命じたのは先輩記者の桜子。
電器屋や上の階の住人が来て
カナが部屋にいない隙に桜子に電話するが
打開策が見つからない。

カナが戻ってきた。
そこにピザ屋の配達が来た。
その男を、カナはかつての恋人の「リュウ」だと言う。


歌を歌えなくなったカナが
「灰色のカナリア」なのかな。
幽霊ネタとサスペンスとコメディを混ぜ混ぜしたお話。
冒頭の台詞(薬の副作用とか)が
いくつか回収されていないけど
ハチャメチャというほどではなく
大筋は上手くまとまっていたんじゃないかな。

いろいろな悔いから、凍った気持ちを持った大人達がいて
それを純朴な若者の気持ちが溶かしていく。
後味は希望的で、清々しい。
多少の話の破綻は無視できるよ!


とにかくもう!
ウメちゃんがデカかった。
ハイヒールを履いていないときもデカかった。
サバサバ、というよりバサバサした女性で
「元男役」と言ったら誰もが信じそう。
そんなウメちゃんが、マボと生チュー!
キャー!!!!
どきどきウハウハ!
まさかこんな場面を見る日が来ようとは!!

オキメグは「アンネの日記」の頃から全く演技が変わっていない。
演技というか、キャラで押し切る体制というのか。
不思議ちゃん系なんだけど、すでに極めているので
これはこれでいいんじゃないかー。
狙って作れるキャラじゃないしね。

マボは、基本は暴力男なんだけど
なぜだか許せちゃうなー。
なぜだろうなーー。
体格いいわー。
ステキだわー。

増田くんは、ごめんね、おばちゃんだから
彼がどのグループでどういう立ち位置か
よくわからないんだけど、
芝居は上手かった。
純朴とか朴訥とか、地の部分もあるんだろうけど
ちゃんと演技で作っていた。
彼ならカナも救われるだろうな、
ってのをちゃんと感じさせてくれた。
声の通りもいいし、台詞も明瞭に聞こえる。

小林さんと山路さんはさすがの演技。
言葉の数倍の人生が垣間見えた。

G2さん、宛て書きが上手いなあ。
TOKIO+ヅカOG+ジャニーズ若手+G2+グローブ座は
これから定番になるのかな。
なると嬉しいな。
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バレフェス、ベジャール組追加、ポルーニン降板

2012年06月19日 | バレエ・ダンス
開幕までいろいろ変更が出るのがバレフェスです。
今回の変更第一弾は、
モーリス・ベジャール・バレエ団からの追加出演者発表と
ポルーニン降板・マックレー出演のニュースです。

まずはベジャール組。
エリザベット・ロス(Aプロのみ)、
カテリーナ・シャルキナ、オスカー・シャコン(Bプロ、ガラ)が出演。

 → 第13回世界バレエフェスティバル 出演者追加決定!(NBS)

●Aプロ
エリザベット・ロス&ジル・ロマン
「ブレルとバルバラ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ジャック・ブレル、バルバラ

●Bプロ
カテリーナ・シャルキナ&オスカー・シャコン
「パルジファル」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:リヒャルト・ワーグナー

●ガラ
カテリーナ・シャルキナ&オスカー・シャコン
「愛と死」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:グスタフ・マーラー


ロスだけでなく、シャルキナとシャコンも参加。
この世代がバレフェス参加なんですね。


もうひとつはポルーニンが全プログラム降板で
代わりに出演するのはマックレー。
ロホの相手として、英国ロイヤル系で変わったので
まあ、あり、だよね、と思って理由を見たら

 → 第13回世界バレエフェスティバル セルゲイ・ポルーニンに代わりスティーヴン・マックレー出演!

「パートナーのタマラ・ロホとのリハーサル時間の調整ができず、
 十分なリハーサルが行えないことから、
 公演への影響を懸念したロホの提案により、
 全公演を降板することになりました」


だって!
スケジュール管理ができなかったのかなあ。
一度受けた仕事をキャンセルするのは
フリーとして働く上でマイナスになるのでは?
バレエを突然やめるって言い出して退団して
今回ロホから切られたからには
バレエの世界に戻るのは難しいかもね。
コジョカル・ガラの時も
才能はありそうだし、スタイルもいいのに
真面目にコツコツ基礎訓練をするのは嫌いそうだなあ、
と見ていて思った。
踊りってけっこう本人が出るよね。
今回が彼を古典全幕で見られる最後かと思って
英国ロイヤル組みのドン・キは
前の方の席を取っていました。
(ロホ目当てでもあるけど。
 ロシア組は5階席さ!)
ダンサーとしてはマックレーの方が好きなので
私はダメージはあまりないけど、
ファンの人は辛いだろうなあ。。。
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「幸せへのキセキ」

2012年06月17日 | 映画
妻を亡くした男が、心機一転引っ越した家は
閉鎖された動物園付きだった。
廃園ではなく、存続を決意した男は
残った数少ないスタッフと共に
再開園を目指す。


ネタとしては予告以上は無いし、
かなりご都合主義的な場面もあるけど、
それでも随所で泣かされちゃった。

最愛の伴侶を失って
哀しみに浸りたいけど
子供のフォローもしなければならない。
お父さんって大変だ!
息子はムカツクときもあるけど
反抗期に加えて、
悲しみの排出の仕方がわからないんだから
ああいうふうにもなるだろうな。

具体的な話が殆ど無いのに
妻(母)の存在が大きかった。
どれほどみな彼女を愛していたかがわかった。
家族での風景が美しかった。

20秒の勇気とか、ところどころで出てくる台詞が
オチに使われるとは思わなかった。
上手いわ!!


マット・ディモンは悩める、
しかし前進する「お父さん」が似合っていた。
でも、恋バナはいらないと思う。
上司でいいじゃんか。
スカヨハを出演させたからには
あの場面は入れざるを得ないんだろうけどさ。

色気を振りまかないスカヨハは良かったよ。
彼女じゃなくてもいい役だと思うけど、
興行的な部分での保険なのかしら?

女の子達がとても可愛かった。
とくに娘の方が。
息子の方は、たぶんこんなキラキラなのは
この時だけなんだろうなあ。。。

動物たちも綺麗に撮れていたよ。
悪人がいなくて、心温まる話だった。
アニキがいいアクセントだったわ!
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土曜日の美味しいもの

2012年06月16日 | 美味しいもの
新国立劇場で当日券を買った後、
次の下北沢14時開演までの間に
気になっていた井の頭沿線のお店に行きました。
千葉県民はこういう機会にまとめて行かないと!

まずは「白髭のシュークリーム工房
高井戸駅から徒歩10分ぐらいのお店。
トトロのシュークリームが売られています。


オールシーズン商品のチョコクリーム(帽子)と
季節商品の苺クリーム(花)を買いました。


ツーショットで。


皮は厚め。
顔や飾りのチョコと食べた後、
耳から囓って、結局は身体を割いて食べるしかない。
私はチョコクリームの方が好み。
意外と濃厚だった。

食べる場所が思いつかなかったので
井の頭公園で食べました。
雨が止んでいる時間帯で良かったわ。


続いては井の頭公園前にある焼鳥屋の
いせや公園店
汚いうちに店内に入っておこうと思いまして。
一人だけど、行っちゃった。
昼から青リンゴサワーなんか飲んじゃった!
シュウマイとか

焼き鳥とか



お腹一杯なんだけど、
もうひとつ食べたいものがありました。
昨日フィンランド大使館のフィンたんがRTした、
moiのシナモンロール。

モチモチ!シナモンの香りが濃厚。
見た目よりボリュームがありました。


どれも美味しかった!
コメント (2)
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「サロメ」(宮本亜門演出@新国立劇場)

2012年06月16日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
若い女の子の「サロメ」はスズカツ版のトラウマがあるので
行こうかどうかすごく迷っていたのですが
多部ちゃんの評判がとても良いので
頑張ってZ席(当日販売の安い席)を取って見に行きました。

宮本版では、サロメは若い女の子。
妖艶でも官能的でもありません。
若いゆえに、潔癖。
無垢ゆえに、残酷。
稚拙ゆえに、正直。
スズカツ版もこの系統だったけど
役者の演技力が格段に違うので、
こういうサロメもありだよね、と思いました。
男性演出家はオリジナルとなると
こういう女の子を作りたがるものだ、
というのを考慮しても
くっきりとひとつの型を作り上げていました。

肉欲以前の、どちらかというと所有欲に近い感情で
ヨカナーンの首を欲するけれど
彼の目が彼女を見ることが無くなり
彼の口が彼女の名を呼ぶことが無くなった後に、
初めて彼への愛があったことがわかる、
ってかんじかしら。
手に入らなくなったからこそ
その欲から、さらに逃れられなくなった。
それとも、永遠に手に入らない男を欲するのが
なによりの快楽だと気が付いたのかも。

多部ちゃんはそういうサロメにぴったりだった。
子供の我が儘とも違う、
女性になる前の危うい年齢だからこその不安定さが
よく出ていた。
「子供のように」であって、「子供」ではない、
そのバランスがとても良かった。
声もよく出ているし、中劇場に対応した動きも良かった。
若いTV女優が舞台に出ると、
けっきょくはキーキー叫ぶだけになりがちだけど
彼女の台詞にはしっかり感情が伴っていました。


サロメは妖艶でないけれど
そのぶん、ヨカナーンとヘロディアスは妖艶でした。
ヨカナーンは成河さん。
声と佇まいと雰囲気がとても美しい人で
(顔自体は私の席からではよくわかりませんでした)
彼を見た少女が舞い上がっちゃうのがよくわかります。
そういった部分が表に出ているわけではないのに
滲み出てくる「なにか」があります。
麻美さんのヘロディアスは、
立っているだけでも「淫婦」。
男の人生を狂わせる女だった。
奥田さんのヘロデも深かった。
直接的な言葉や態度はあまりないのに
視線が雄弁でとてもエロかった。
そういう人なのに、ヨカナーンの言葉に
真実を嗅ぎ取っているふうでもあった。

少女の物語だけではなく、
その後に「神」の話がある。
いまから当時の話を見ると
ヨカナーンの預言は正しいのを知っているけど
そうでない彼等には、
本当に神のことを語っているのかが論争になる。
目に見えないものを信じるのか。
決着はつかないものだよね。


客席前方を取り払い、
2階建ての舞台になっていた。
1階はヨカナーンのいる牢獄。
2階は白を基調とした、現代のパーティ会場のようなかんじ。
1階床には水が張られていた。


迫力のある舞台でした。
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