きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「LOOKING FOR SOULMATES 16」小山卓治

2000年12月30日 | 小山卓治
 ソウルメイツ・ツアーの一環だと思うけど、どっちかというとROOTSで演奏しきれなかったリクエスト曲が中心だったかな、と思わせる構成。HOLY LANDなんかやられちゃったし。わかった自分もあれだけどさ。夢の島、LUCKY GUY、靖国通り、花を育てたことがあるか、等々、ちょっと重めの曲で、疲れた体にはちょいと厳しかった。イスありの最前列に陣取ったけど、その体勢で聞くイエロー・ワスプもしんどかったな。 Rock’n Roll’s Overの間奏でスマイリーがサックスを吹きながら登場。江古田はスマイリーの地元ということでした。だから江古田?スマイリーのリクエストにより卓治がバタフライというカバー曲を演奏。「ずっと前にやった」と卓治が言ったらすかさず客席から「1989年の後楽園ホール」とフォローが入った。さすがだ。そしてやっぱり聞き覚えがある私だった。アスピリンのスマイリーのお言葉は「正月くらい実家に帰れよ!」だった。つまり今年は帰らない予定?アンコールではアコギ&サックスでNo Good!を演奏。やればできるじゃん。途中客席に乱入。そして最後のキス!スマイリーはやる気まんまんで手まで広げていたけど、卓治はノリ気でなく寸前で顔を背けてしまい、結果的には卓治の頬にスマイリーがキス、になってしまった。意気地なしめ!
 
スマイリーはなんとか盛り上げようとしてくれたけど、卓治は(後日わかったんだけど)風邪を引いていて体調が悪かったせいか、テンション低かったな。うまく噛み合わないっていうか。でもスマイリーがいてくれたから、なんとか持ったってカンジか?メーリングリストでは「体調が悪いのに気づかなくてすみませんでした」なんて言っているファンがいたが、逆だよね、ふつう。20日は絶好調だったんだから、調整に失敗したんだよね。しっかりしてくれよ、プロなんだから。そういう私はコ××帰り。20世紀最後の閉場挨拶を聞いてから出たので、荷物は会場持ち込みになっちゃたよ。イエロー・ワスプを聞く私の足下にはたくさんの本。しかも、かなり、や○○。避けたかったんだけどね~。ロッカーに荷物入れる時間がなかったの。その上ホッカイロを腹に貼っていたんだけど、貼り方がまずかったらしく地肌に当たっていて、終演後ちょっと皮膚がむけていた。
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「ROOTS Vol. 2」小山卓治

2000年12月20日 | 小山卓治
 ファンからのリクエストを中心に古めの曲で構成された今回のライブ。もう、涙が出るくらいよかったです。「気をつけた方がいいぜ」「Blind Love」と来たあとは「微熱夜」!ひゃー、聴きたかった曲だ。嬉しい!あせりともなんともいえない緊迫感が好き。12月だけど「微熱気味の夜」になったよね。そして「大統領様」も来た!いや~、これをナマで聴くのは初めてかも。卓治のオリジナルじゃないしね。長野の友人が気に入っていて、いつかナマで聴きたいと言っていたのに「古めの上にオリジナルじゃないから今は絶対やらない」って断言してたのに。嘘つきになっちゃたよ!そして「祈り」。涙出そうだった。この曲はメロディもすごくすごく好きだけど、歌詞もいいのよ。「自由が僕を縛り 束縛に安らぎ」「幸せをつかむには無傷じゃいられない」。なんでこんないい詩を書けるんだろう。シャープでベトついていなくて押しつけがましくなくて、でも力があって共感できる。
 そして〆はリクエスト№1の「こわれた自転車」。意外にも、って卓治は言っていたけど、意外じゃない。この曲はとても好き。「いつかこの手につかんでやる それは明日かもしれないんだ」。卓治のどこが好きって、前向きのところ。それは遮二無二前進とか、勢いとか、若さ故とかではないの。ふと目をやれば、安楽に暮らせる道が輝いている。逆に行きたい道は暗くて先が見えない。いろいろ考えて選択するの。でも人生はやり直しができないからどの道を行こうと進むしかないし、立ち止まることもできない。方向転換はできるけど戻れない。すべては掴めずに、選んだもの以外は捨てるしかない。それでも自分にとって最良と思う道を行く。夢は見ているだけではかなわない。自分が進まない限りは掴めない。しかも卓治は思った時が行動の時と言ってるように思う。高校出るまで、とか、30歳までに、とか年齢制限はないの。そして判断は他人に任せるのではなく、自分で選びとっていくしかない。そういうところが好き。
 最後「カーニバル」あたりは「昔の曲を懐かしむ」のではなく、高校時代の熱気が甦ってきたようだった。すごく楽しかった。しかし、ずっと好きなので空気のような存在だ。男としての魅力はリカちゃんとかケロの方があるんだよな~。情けないことに。
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オタクの第一歩

2000年12月14日 | ヲタク話(腐女子系ネタ多し)
 先日友人と話していたとき、自分のオタクの第一歩を告白した。私の一歩目は「宇宙戦艦ヤマト」。小学生3年くらいの時原作を読み、TVの再放送を「そういや読んだな、これ」と思いつつ見、「さらヤマ」をリアルタイムで見たわけだ。最初に見たのが真田さんの「俺は科学を憎む!」の回だったせいか、ヤマトの中で一番好きな人は真田さんになってしまった。「さらヤマ」の前後、何回かの再放送でヤマトの全容がようやく見えたとき、私の好きな人の順位が決まった。
 まず、森雪・スターシャといった女性陣と、沖田艦長と佐渡先生は別格とし( ← この時点で、もうイカンのだが)
  第1位 真田志郎
  第2位 デスラー総統
  第3位 ドメル将軍
 以下、古代守・南部さん・・・と続いていき、古代進と島大介がなかなか出てこない。小学生の頃は20歳といったら、もう大人。まして30代なんて・・・。オヤジ好きの血はこの頃から目覚めていたのね。(真田さんは28歳だけど)そして真田さんを本命にするあたり、同人界では茨道、という今の私が運命づけられた気がする。(関係ないが、私はドカベンでは土井垣さんが一番好きである。別に眉毛なしの男が好きというわけではない。明訓の中で一番かっこよいと思ったからなのよ!そう思う人は、世には少ないみたいだけどさ!)
 で、友人はひとしきり笑った後、ハッとなった。そして言った。
「言われてみたら、
私もヤマトで一番好きな人は
ドメル将軍かもしれない」

 類は友を呼ぶ。
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「夜会Vol.11 ウィンター・ガーデン」中島みゆき

2000年12月07日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー
 コンサートというよりは、まさに朗読劇。朗読する詩に、たまにメロディーがつくというカンジ?しかも主演は谷山浩子。みゆきのコンサートを期待していったらハズレかも。
 しかし、朗読用の詩の方が、みゆきの言いたいことが伝わってきたような気がした。この数年の夜会の中ではかなり良い。当たり。やっぱ歌にすると難しい部分があるじゃないですか?詩の長さ揃えるとか。メロディーも普通起承転結にしなきゃいけないでしょ。2フレーズ繰り返して、転調してとか。その規制がないぶん、素直に伝えたいことが伝わってくる。最涯ての土地の物語が浮かび上がってくる。詩もみゆきらしい。初心者にはキツいかもしれないけど。「かたりのいえでかたりのおんなが」の「かたり」を「語り」でなく「騙り」という文字が思い浮かぶ?「はくとから手紙を書きます」の「はくと」。ちゃんと「白都」と当てはめられますか?これができないとわかりづらいかも。ま、この道十数年の私と友人はバッチリだったがね。
 そして浩子さん!もう浩子さんってば声が若い!演技もメチャクチャうまい!!最近の夜会が今ひとつだったのは、みゆきの言いたいことが、みゆきの芝居方法や技術では伝わらなかったんだと実感した。なんというのかな、透明感のある声で一途な女(でもドロドロの情念込み)の気持ちが伝わってくるの。女は姉の夫をずっと好きで、北の涯てに家を買って彼を待つの。みゆきだと姉を裏切って不倫して、堕胎も1回や2回やってそうな女になるけど、浩子さんだと逆に自分の思い込みだけでやってそう。それがかわいくて切ないの。でもバカとは思えないのよ。これは会場で見たから「良かったわ~」ですんだが、家でビデオで見たら泣くかもな。
 しかし、北の国という設定でなんとなく宮沢賢治の「どっどど どどうど」を思い出すし、最後のオチは「ヤコブの階段」。空から差し込む光。こ、これはもしかして「光のオルガン」?私(達)の好きなミュージシャンは結局同じところを目指しているのか。みゆきと卓治。一見何の繋がりがないのにね。
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