きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「エリザベート 2004年版」(山口祐一郎、鈴木綜馬、浦井健治、今拓哉)

2004年03月30日 | 宝塚版以外の「エリザベート」
 まず良いところを。島崎さんの振り付けを見慣れたせいかトート・ダンサーズは思ったほど違和感がなかった。それどころか、ちゃんと芝居の中で意味をなしているので(トート様の意志であったり、人の間に漂う「悪意」であったり)、前の「踊るだけ」のダンサーよりずっと良い。ダグバ様のルドルフ。姿勢はやや悪いが、歌も芝居も踊りも身のこなしも良かった。さすが井上君より年季が入っている。もひとつフランツのプロポーズ。「馬には乗れるかい?」なんて、できないことは言わなくなった。フランツ登場のセリ上がりも好きかも。
 さて。反対にイマイチな部分を。固定装置(舞台美術)は使ってみたいんだろうけど、帝劇でやることはないだろう。それとこれらとセットの電光掲示板は・・・。絵が荒いよ。シシイが落ちるところとか鹿さんとか、なんとかならんかねえ。んでんで、なによりエリザベートがどんどん意味不明になっていくよ。1幕は、それでもまだ納得できたけど、2幕以降が・・・。「私が踊るとき」は完勝の勝ち鬨だよ。あんなに自信を持った人が、なんで次の場面で「あなたの方が自由」なんて言うんだろう。どちらかを削らないと、あまりにも一貫性がない。で、シシイが強くなったあまり、トート様とフランツの力関係もアンバランスに。トート様はまったく相手にされていない。フランツもたんなる振られ男のストーカーのようだ。シシイに対して、愛と現世の栄光を与えるのがフランツであり、「死」という自由をあたえるのがトート様のはずなんだけど、結局シシイはどちらも望んじゃいないように思える。たんにその瞬間思ったように行動したいだけの思慮の浅い女に思えて、それじゃただの我が儘じゃん!って思っちゃうのだよん。ルドルフへの拒絶のしかたもねえ。あんまりきっぱりしすぎていてさ。その後の葬式につながらないじゃん。一番はラストだよね。シシイはトート様なんて見てないよねえ。う~ん、終わった気がしないのよ。
オチの作り方を
忘れたのか?
小池先生。

祐ちゃんトートは「人間を愛したオレ」に陶酔しすぎて、「イブの息子たち」のニジンスキーみたいでした。そんちゃんはソロがあって嬉しかった。化粧もキレイよ。勝ちゃんもだいたい把握できた。
 ま、そんなわけで消化不良なので、これから星組のビデオを見ます。
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TOKIOコンサート

2004年03月27日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー
 今年も行ってきました。千鳥ヶ淵の桜は八分咲きでなかなか美しかったです。昨年はルグリのソロルを見た後に、この坂を上ったのよね、なんて思い出しました。

 今回のお席は北東2階。舞台上手側斜め後ろ。いうなれば、舞台袖から見ているなカンジでした。そのため「彼らが見ている客席」も見れて、なかなか面白かったです。特にT字型に張り出したステージの最前列に、どうみても70歳は越えた女性がノリノリで楽しんでいるのも見えました。私もこんなふうに年を取りたいものです。

 内容としましては、前回よりかなりシンプル。「見せる」から「聴かせる」にシフトしてきているように思います。長瀬なんかもアコギギターが弾けるようになって・・・(ちょいと長渕が入ったとき、会場から「長渕智也~」という掛け声が!ナイス!!)。むかしは「リードタンバリン」だったのに。。。など、すっかり親心モード。しかし、あれですな。リーダーとか山口君とか、ギターの弦、切らないよなあ。あんなに力を入れているように見えるのに。そう思うと、誰かさんは・・・。いや、言うまい。MCも、仕切る松岡、話の流れをうまく掴む山口、天然ボケの長瀬、オヤジギャグで会場の温度を下げる城島、無視されるツッコミばかり入れる国分、と、相変わらずでございました。
 踊りはアンコールに各自ソロ。私は山口君が一番好きかなあ。背筋がしっかりしているというか、ピルエットで軸がぶれないんだよね。リーダー(アフロで登場し、アフロの鬘を投げ捨てると、下にはハゲヅラが!)も割と軸がしっかりしていて手足の使い方がうまい。長瀬、松岡あたりは雰囲気で誤魔化しているのう、と。太一は身体が薄すぎる。

 今回聴いて思ったのは、アイドル系の歌と、バンドの歌と、両方がしっくり聴けるようになったな、ということ。どちらも「TOKIO」の歌になったというか。「LOVE YOU ONLY」って卓治でいうと「傷天」だと思うんだけど、前半に入って違和感が無いというか。いいことです。あ~、それで思い出した。「LOVE・・・」でTOKIOは会場のみんなに歌わせたんですけど、女の声ばかりって、なんか新鮮。いつもは野太い男性の声だからね。けへ。
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「紫吹淳 ザ・ラストディ」(日本青年館中継)

2004年03月21日 | 宝塚(月組)
 ついにこの日が来てしまいました。青年館の中継はタイトル通りのリカちゃんビジョンで、リカちゃんのアップばっかり。こうして見るとリカちゃんの化粧はやっぱりヘン。でも、そこ好きだったのよね~。

 アドリブは、2話のリカちゃん、投げキッスしまくりでキリヤン王から「褒美を取らせるゆえこれ以上投げキッスをしてはならん!」と言われてしまいました。ので、その後投げキッスをしかけて寸止めしたり。コサックちゃん達がなにかしたようでしたが、画面にはリカちゃんのアップしか写っていないので不明。またフランシスの不死身の理由は「宝塚で鍛えていますから」でした。4話のオーディション、社長の「この子がイイ!」と言ったのは男の子。爆笑でした。ダンス天使では、リカちゃんが組長へお辞儀をし、大きな拍手がおこりました。

 そしてサヨナラショー。白いブラウス、黒いタイツに黒いブーツ(太股まで)の衣装で「カリブの海賊たち(w/男役)」、「心が震えるとき(w/くらりん)」、「ブエノスアイレスの風」で銀橋渡り(ここで私は大泣き。この青年館でこれを見たため後戻りができなくなったのよね、と思い出したの)、赤いドレスのくらりんによる「I'll Know(私は知っている)」 、ちょっと光る茶色の入った黒タキのリカちゃん&黒タキ男役による「 Lucky Be A Lady」、「初めての恋」「言いたくて言えなくて」「愛の放浪」はソロ、リカちゃんお着替え中はサエちゃんと退団者による「I Believe Love」退団者にはちょっとずつソロあり。そして舞台暗転後はリカちゃんの「Blues in the Night」のソロダンス。リカちゃんがネクタイ取ったあたりでは、流れる涙が鼻血にかわりました。そして最後は「STAY」。「このままいてほしい 僕といてほしい」って、そう言いたいのは私たちです。ご挨拶は、正直言って「スタッフの皆様」を入れて欲しかったな。トップなんだし。組長の紹介は職人技でした。

 リカちゃんを含め、退団者はみな、晴れ晴れとした表情をしていました。残される方も、例えばダンス天使のまゆみ姐さん、眉間のしわは3本ぐらいになっていましたが涙は見せませんでした。その中でも特にコモちゃんが美しかったです。多分、同期のリカちゃんのために退団を、つまり結婚を延ばしてくれたんだと思います。以前リカちゃんのファンサイトに、コモちゃんのファンがお茶会の話を書き込んでくれたことがありました。「黒い瞳」で怪我したときのことです。コモちゃんがすごく心配してくれているのがわかりました。同期の中で一番年下だったリカちゃんを支えてくれて、本当にありがとうございました。

 青年館の後は日比谷に出てお見送り。リカ会のガードが良いせいか、退団者9人とも見ることができました。最後に出てきたリカちゃんは、おでこがツルリンとした小顔で細身のカワイイ女の子で、さっきまで「ヘン」なものを放出していたと思うと、とても不思議でした。
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小山卓治「Planting Seeds Tour」初台

2004年03月21日 | 小山卓治
 リカちゃんを見送った後は初台へ。行く気が萎えないよう、ちゃんと前売り券を買っておいたのだ。ツアーファイナル、そして、とりあえず今後の予定が出ていないことを考えると、一曲でも聴いておきたかったのだ。

 8時半頃到着なので聴けたのは「最終電車」から。最後列から見えた卓治は、とてもとても楽しそうな顔をしていた。それだけで、なんか嬉しかったよ。お客さんもたくさん入って、後ろの人は歌っている人も沢山いて、今夜はいい内容だったんだな、ってわかりました。私の位置から見えたのは卓治、宮本さん、スマイリー、中野さん。全部見たのではなく、動いてくれた時に、私の視界に一瞬顔だけ入るような、そんなカンジ。ウリのひとつでもある(笑)カースケが見えなかったのは残念。

 疲れていたので「種」のころはトイレ側の壁に寄りかかって座り込んで聴いていました。たくさん舞台に人が乗っていたみたいですね。舞台からたくさんの「音」が聞こえてきました。

 最初から行っていた友人によると、ライブの予定は未発表で、現在曲を作っている最中とか。う~~ん、やっぱり
備えあれば憂いなし
行けるときに行く。後悔しないのはそれが一番。
冬眠宣言なんて
怖くないわ!
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「薔薇の封印(21回目)」(宝塚月組)

2004年03月18日 | 宝塚(月組)
もう、書くことがありません。。。。

リカちゃん。。。。。。。。。。。。。
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「薔薇の封印(20回目)」(宝塚月組)

2004年03月16日 | 宝塚(月組)
 13日、14日は貸切公演で初見者が多く、私自身も体調が悪かったこともあり、すっかりサヨナラモードから離れた観劇となったため、「あ~、ワタシもう思い切れたかも~」などうっかり思っていたら、それが大間違いだと、本日気が付きました。だって今日は
リカちゃん登場から
泣いちゃったもん

「♪月の・・・」で、
涙が出てきちゃったんだもん

もう、本当に今日は、リカちゃんのオーラを感じるたびに涙。話なんかみていません。銀橋ソロはもちろんのこと、3話でミハイルが「まあ、聞けよ」と歌い出したときに、燕尾の裾をバサッとして座る仕草にさえ涙です。これがもう見られなくなるかと思うと涙が(鼻水も)止まらなくなるのです。嗚咽を堪えるのが精一杯でした。シャンデリアのポーラも泣いていて、いつもなら話として泣ける場面なんですが、「そーだよね、くらりんも辛いよね~」と、いわば同志愛で泣きました。パレードになるとさ、リカちゃんだけでなく、Wアリアもさよならだし、コモちゃんも!!!!とか思い、あ~、も~~、どうしましょう!ってカンジですわ。手持ちのチケットも、あと1枚になってしまいました。次が、ナマリカ最後です。

 みゆちゃんですが、最近大きく踊っていると思います。溌剌としていていいなあ。彼女は小柄な方なので、踊りだけでなく、動作も大きくしてアピールしているのでしょう。研3の試験ってもう終わったんだっけ?良い成績だといいなあ。彼女がすごいな、と思うのは、普通小柄な人が大きく動くと、ちょっと遅れがちになっちゃうんですよね。宝塚でいうならキリヤン。パークの古い例で言えばカークさん。なんて誰も知らないか。ま、ともかく1カウントぐらい遅くなるのが普通なんですが、みゆちゃんはちゃんとカウントにあった動きができていますよね。感心してます。
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「吠える!」

2004年03月15日 | 小山卓治
ぴあでチケットを買うとき「吠えろ」と書いてしまったのは私だけですか?

・鈴木ユウキ(OA)
昨年後半から何となく見ているので「成長したな~」と思った。以前より「人前で歌う」ことに慣れてきたように思う。CD買ったよ~ん。

・ヨシケン
う~ん、確かに街のその辺で歌っていそうだ・・・。

・KAB
見かけによらず(歌を聴きながら付けリーゼントの仕組みを考えていた。糊でくっつけているのかな???)澄んだ歌声の持ち主。今回の出演者の中で一番売れそうなカンジだ。私の好みではないけれど。

・小山卓治
客の入れ替わりはないのに、卓治登場により客席の「粗野度」が120%アップしました。
「吠えろ」
イベントタイトルに近い名前なので来ると思っていた。イベントの一発目としてはいいよね。
「欲望」
これも良い選曲だ。「吠える」曲だもんなあ。
「ユリエ」
やっぱり来たね。若いお嬢さん(ユリエの世代に近い女性)に聴いてもらいたいんだろうな。でも・・・。イントロで思わず目を伏せてしまったよ。
「負けないで」
そうか、これも「吠える」系か。なるほど。
「イエローワスプ」
実は、卓治の曲で「吠える」といったらコレだよな、と思っていました。思っていたけど、本当にやるとは思わなかった。若いお嬢さんを目の前にしては集中しきれなかったかな。イントロの時、アレだよね?多分アレだよね??と確信しきれなかった。ええと、でも。私の前のお嬢さんは、「負けないで」では自分の爪見たり~とか~だったけど、ここでは凍っていたから伝わったと思う。

と、全体的にイベント・テーマには沿った選曲だったと思います。ただ、これで新規の客をGET!というのは・・・。こうやって聴くと、やっぱり卓治って「男」の曲だ。染谷君のファン向きじゃないね。声は良く出ていたし歌詞も良く聞こえた。

・染谷俊
彼の、なんというか、脊髄反射のような叫びは私のような年寄りには苦笑でしかないんだけど、なかなか自分の世界から出る勇気のない女の子には必要なんだろうな。

合間のポエムとかとか、言い方が悪くて申し訳ないんだけど、全体的に学生イベントの延長みたいな雰囲気だったな。でも、卓治と卓治ファンを除けば出演者も客もそれに合っているわけで。アコナイのしっくり感がないのは仕方がないんだよね。体調が良ければこの「浮き具合」も楽しめたと思うんだけど。
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「薔薇の封印(19回目)」(宝塚月組)

2004年03月14日 | 宝塚(月組)
 んで、今日も行ってきました。10時50分頃劇場について、一応確認のためチケット売り場に行きましたが、やっぱり立ち見まで完売でした。ああ、もう一度総見で見たかったなあ。でも、もう体力無いから、仕方がないか。本日も貸切で、前には子供を真ん中に座る夫婦、後ろは開演前の十字架をなんとか携帯で撮ろうとする女子高生(多分)、どうなるかな~、と思ったら、開演後一番うるさかったのは隣のおばさん二人でした。幕が上がると「あれは、えみくら?」とか確認し合っていました。間違えるなよ!どうみても、まゆみ姐さんだろ!!!!!2幕の頭でも「あれが北翔海里だってさ~」「ふ~ん」とか、とにかく宝塚を知っている人だけにいや~んなカンジよ。まったくの初見者なら許せるけんだけどね。
 ま、それはともかく。ミハイルの庵から出てきたフランシス、すでにリディアとラブラブ・モード。ミハイルからもらった薔薇をリディアにあげちゃうなんて、フランシスってばチャッカリさんよね。リカちゃんの声は元通り。キリヤンの歌声も大夫回復してきたようです。
 あ~~、あとは、とにかく、もう、リカちゃん・・・・。それしか言えません。ナマで見えるのは、いよいよあと2回です。後悔の無いようにしなくっちゃね。私の風邪もようやく快方に向かいつつあります。火曜日には完治しそうです。
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「薔薇の封印(18回目)」(宝塚月組)

2004年03月13日 | 宝塚(月組)
 今日は法事があったのですが、お経だけで勘弁していただけたので(なにしろ私を含めて7人だし)、うっかり東宝に行ったら農協貸切の残券があったので見て来ちゃいました。私が窓口に行ったのは13時頃でしたが、その時点で1階席(A席)、2階席(A・B席)合わせて30席ぐらいはあったように思います。ありがとう!農協!!

 など書きつつも。風邪がひどくて、ちょっと朦朧としていました。また、初見のおばちゃんが多いので、もう喋る喋る。でも、それがかえって涙モードにならなくて良かったかな。単純にリカちゃんのオーラだけ浴びて来ました。噂によると明日14日は総見が入るとか。11時の貸切は行くんだけど、ついでに15時立見を観ようかと思っていたけど、総見が入るんじゃ立見取るのも難しいだろうから、今日行っておいて良かった。って、間違っている?

 まあ、そんで。風邪のせいでちょっと記憶が・・・。んとね、2話の銀橋の出だしのリカちゃんの声がヤバかった。喉が・・・というより、風邪で・・・みたいな声。「ああ、ふたたび・・・」ぐらいからは元に戻ったけど。もうちょっとなので、なんとか乗り切って欲しいな。あと、「長生きという病だ」が異様にウケていた。それから侯爵とポーラの別れの後ろでマチオ君がルイーゼに「私の話も聞いてください」とか言い訳しているのが聞こえた。末子助手は赤毛っぽいショートカットの鬘。ブラッドのグルーピーちゃんの一人が眼鏡っ子になっていた。ほっくん他何名かのスウィートヴァンパイア君達がバンダナしていたみたいだけど、遠目から見ると鉢巻きみたいだった。あ、越リュウが隊長に言い訳できなかった。ってか、する前にマイク切られちゃった。ロケットは初見者に大受け。拍手喝采。リカちゃんの羽には、降りる前から歓声が上がったので、リカちゃんも階段最上段、降りる直前にもブンッ!と羽を振り回す大サービス。こんなところかな。

 まあ、とにかく体調が悪いんで、ヴァンパイアのDVD買うついでに、王家の実況CDも買っちゃったよ。これからとうこちゃんの歌声に癒してもらいます。明日のために!
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「薔薇の封印(17回目)」(宝塚月組)

2004年03月11日 | 宝塚(月組)
追っ手のマギーちゃん、リカちゃんを思いっきりぶった切っていましたな。2階まで剣の音が聞こえてきましたよ。

 1話のミハイル。ムラでは、生まれながらに異端(ヴァンパイア)でありながら敬虔な僧侶、という演技だったように思います。その彼がフランシスにリディアを奪われたことによって、最も神から遠い存在になる=荒ぶる魂を宿す、というのが密かにツボでした。哀しい存在なのよね~、などと思っていました。しかし、東京に来てからフランシスとリディアのラブラブ度アップに伴い、ミハイルの嫉妬メラメラ度もアップし、そういった哀しい存在から離れてしまったのが、ちょっとばかり淋しいです。そうしなければフランシスとリディアの関係が突飛過ぎちゃうので仕方がないんですがね。ムラでは尊敬されていた僧侶が秘めていた恋に狂って・・・ってなカンジでしたが、東京では皆にバレバレで軽蔑されていたっぽいですな。「彼はあなたのことが・・・」のフランシスの言葉を遮るリディアの力強いこと。フランシスが迷い込んできたとき、「よっしゃーーーー」と彼女も、村の人も思ったのでしょうな。

 王様がミレイユとシャルロット、どちらにしようかと迷っているとき、リカちゃんはマチオ君からハンカチを貰って汗を拭き、投げ返していました。その後マチオ君が周囲の人に見せびらかしていました。

 キリヤンはまだ声が厳しいかも。でも銀橋渡りの所、あまり声を延ばさずうまく誤魔化していました。彼女に足りないのは、こういった誤魔化しかただと思っていたので、ちょっと嬉しかったです。これからたくさん場面を貰うようになると思うのですが、常に全力投球だけでは体力が持たないだろうし、こうして喉がやばくなったときに、それを補うのが「一生懸命、正確に」だけではダメだと思うのです。それに変わる何かを見せる、というのも場合によっては必要だと思います。この調子よ!

 最後の「薔薇を探しに行くんでしょう?」は今までの経緯から考えると「戦争を興しに行くんでしょう」と同義語のような・・・。それともエメラルドは第2次世界大戦で現れたけど見つかっていないとか??

 本日の脳内決定。ドクトル・シュミットと「LUNA」のドクトルは親戚である。マッドサイエンティスト一族なのだ。だから顔も似ているのだ。

 今日はマミちゃんが来たようですね。「ダンス天国」で「マミ~」とか叫んでいたし。
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「薔薇の封印(16回目)」(宝塚月組)

2004年03月09日 | 宝塚(月組)
 今日はダンス天使から泣いちゃったよ~。うっかりオペラグラスで見ちゃってさ。コモちゃんの晴れ晴れとした顔とかまゆみ姐さんの眉間の皺とか、その中をリカちゃんが笑顔で回っていって、その笑顔にググッと来たときに「♪いつも振り向けば高く舞うあなたがそこに」で涙が止まらなくなってしまった(涙)こう打っていても涙が出てきてしまう。この数年はリカちゃんがいて当たり前の生活だった。本当に「いつも振り向けば」だったのだ。「あなただけが あなたこそが 私のエンジェル」。本当にそんな日々だった。いつの間にか消えるより、こうしてセレモニーがある方が有り難い。それは事実。でもツライのも事実なのだ。その後4人のダンス。申し訳ないけど、くらりんが階段を降りてサエちゃんのそばに行ったあたりから、私の視線はすでに階段上のリカちゃんに行っています。ああ、ああ、ああああああ~~(涙)

 リカちゃん、ますますパワーアップです。「時の河」が素晴らしいです。その姿だけで涙が出てきます。あ、今回はWOWOW貸切でした。開演前にちょっと映像が流れたり、終演後ご挨拶があったり。

・カフェ・ブレイクによると「ヴァンパイア対ゴジラ」は小説ではなく、比較論だそうです。
・リディア対ミハイル。ムラでは「聖職者だから」恋愛対象にはなっていなかったけど、最近は
 そんなことに関係なく嫌いそうだ。一応それを理由に断っているというか、気付かないふりを
 しているというか。領主一族にもさりげなく嫌われているっぽい。ミハイル、リディアがフランシスを
 「私の館へ」って言った時からすでに嫉妬の炎メラメラ。ガブリエルも「おまえが弱いからだ」では
 なく「おまえが嫌いだからだ!」と正直に言ったら十字架は引っこ抜かれなかったのでは?
・キリヤン、声、厳しい。がんばれ!!投げキッスは引き続き。そうそう、ジプシー・フランシスの
 登場。総見後だと「キャ~」の歓声がないと物足りないわね。
・どーでもいいことですが、スーパーマンのアメコミ初登場は1938年。レーム事件(1934年)は
 その前です。んで、ユダヤ人の市民権が迫害されるのは1935年のニュルンベルグ法制定からの
 ようです。頼むよ、小池先生。
・フランシスとポーラの別れ。「私と来てはくれないのね~」ってポーラの絶望感が伝わってきたわ。
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「薔薇の封印(15回目)」(宝塚月組)

2004年03月07日 | 宝塚(月組)
 今日のリカちゃんはパワー全開。歌声も出ているし、「時の河」の踊りは魂を入れ込んでいるし、「ダンス天国」では掛け声かけまくり。嬉しい!!!お茶会が本日あるせいか、今日も2階席には会の方がいらっしゃったようで、客席も非常に盛り上がっていました。今日も楽しく観劇できました。会の皆様ありがとうございました。

・「ヴァンパイア対ゴジラ」ってどんな話なんでしょう?吸血鬼になったゴジラって無敵すぎない?
・リディアがフランシスの「治療」をするとき、村娘は背を向けるけど、助かったことには喜んでいる。
 ヴァンパイアは尊敬されているのかな?「ディアナ・ディア・ディアス」の「ディア」みたいなもん?
・リカちゃんの口紅の謎、解けました。上着の左身頃の下の方の裏に隠してあるようです。どうも
 倒れるときあの辺に手をやると思ったら、そういうことだったのね!すっきりです。
・ダンス対決、キリヤンは両手を使って投げキッス。どんどん激しくなるわ。最後までこの調子で
 お願いします。
・侯爵様、パンピーのユダヤ人は助けてくれないのデスか?
・のぞみちゃんのハンスも結構ツボです。フランシスがヴァンパイアだと思い当たったとき、ちょっと
 ビックリ、恐怖心。でもでも、俺を助けてくれたんだし・・・と逡巡しているのが好きかもさ。ヘルガと
 エミールはへっちゃらみたいね。今まで培っていた信頼感か、突撃隊をやっつけてくれていたから
 なのか?
・今日のポーラとの別れはすごかった。最後のキスが、なんちゅうか、切ないよ。確かに愛していた
 んだな、と思った。ポーラはどう思ったんだろう。あれでも信じられなかったのかな?
・ドクトル、アンドリューさんのサングラスを「貰っちゃえ!」とけしかけていました。
・小池先生、「ポーの一族」が頭にあるのなら、カプセルの中の鏡にアンドリューさんが映らないよう
 にしてくださ~い。

 やっぱり黒タキ振り返りで泣いてしまった。もう止められないのかも。涙を拭いて、さあパレードと思ったのですが、これまた退団のアリアちゃんの澄んだ歌声を聞いて、再び涙が・・・。
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「薔薇の封印(14回目)」(宝塚月組)

2004年03月06日 | 宝塚(月組)
本日はリカ会が入っていたようです。ジプシー・フランシスの登場の時、2階後方より「キャ~」の大歓声があがりました。楽しかったな~。会の皆様、ありがとうございました。

・出だしは前回よりは大丈夫そう。うまく誤魔化しています。
・領主の館で踊る二人。リディアの手を握り引き寄せそうとするフランシス様。ここですでに「星の
 数ほど」の前兆が・・・
・僧院長の話を辛そうに聞くミハイル。彼は自分(または自分の祖先)の中にかつて「荒ぶる魂」を
 宿していたことに対し罪悪感を感じているように思う。その彼が、「荒ぶる魂」を宿すなんて皮肉だ
 よね。「でも、もう荒ぶる魂は持っていない」。この台詞回しが結構好きです。自分たちはもう、
 あんな化け物ではない。敬虔なカトリックなのだ、でも、やっぱりヴァンパイア・・・のような気持ち
 が入っているのだと思う。彼が人間だったら、ここまで苦しそうに言わないのでは?(←でも、
 さえちゃんだから何も考えていないかも)
・1話リカちゃん銀橋ソロ前の中央暗転。一人だけミハイルが振り返ってフランシスを見るんだよね。
 何を思うのか?
・ダンス決戦。今日は国王様も投げキッス。会場から拍手が沸きました。そのせいか、その後
 ちょっとバランス崩しちゃったね。フランシスはアンリの心もゲットしたようです。でなきゃ「取り戻し
 たんだ・・・君のために」の間合いが説明つかないよね。
・ポーラ達の逃亡資金。エミールが街に立つ、と冗談で言っていましたが、案外ちずさん有閑マダム
 からこっそり(チップとして)ダイヤのネックレスとかを踊っている間にポケットに入れられていたりし
 て。って結局資金源は彼なのね。
・ニコラ達は何回見ても野蛮だ。証拠を掴む前に殴る蹴る。
・ついに今日、黒タキで泣いてしまった。しかしババア声の「ヴラーボー」の掛け声に涙は引っ込んだ
 よ!!!
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上映会

2004年03月06日 | ヲタク話(腐女子系ネタ多し)
 3月6日、7日の月組観劇は「宿泊プラン」利用。せっかくなので、PC持ち込んで「怒濤の上映会」をしました。





その1「夜会の軌跡」
11回目の谷山浩子さんだけ見ようと思ったのに、結構見てしまった。みゆきの曲を浩子さんがモノにしているよね。二人が一緒の画面って不思議だわ。

その2「ルジマトフ四大傑作集」
94年撮影の「タンゴ」だけ見ようと思ったら結局全部見てしまった。「タンゴ」の頃のルジマトフは「なにか」を分泌というか放出している。それはリカちゃんと同種のモノなのだ。だから私は二人とも好きなのだ。「海賊」等はそれはないけど、でも彼の腕というか、上半身の筋肉は、それだけでも見る価値あり。マハリナには男役をやってほしいなあ。

その3「エリザベート」
「私が踊るとき」だけ見ようと思っていたのに、これを見た後「ミルク」から殆ど全部見てしまった。心構えなしにアサコを見てしまったので脳みそが蒸発しそうになった。

ここで夕食へ。

その4「リベリオン」
私のHP用の対談のための上映会。本当はこれがメインのハズだった。一時停止してはツッコミどころをメモし・・・を繰り返したので4時間強かかりました。クリスチャンとショーンに萌え萌え萌え。

その5「指輪 二つの塔 特別版」
ボロミア追加シーンだけ見ようと思ったのに止められず、2枚目のディスクをかけっぱなしにして就寝。3時前でした。

その6「ガイズ&ドールズ」
7時半に何となく目が覚めたので1幕途中からかけ、寝直す。夢心地にリカちゃんの声を聞く。至福。8時半に起きて9時朝食。部屋に戻ってきて、新公映像などを見る。

そのあと私はJ庭へ。お目当ての本を買い劇場へ戻ったのでした。
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小山卓治「Planting Seeds Tour」名古屋

2004年03月04日 | 小山卓治
 友人も言っていたけど、1曲目の出だしはいつもリカちゃんでも卓治でもドキドキする。今日は声は出るかな~、とか。本日一曲目は「微熱夜」。正直声が出きっていなかったと思う。好きな曲だけにちょっとツライ。後半に持ってくれば声は出たのかな~、とか。しかし、「薔薇の封印」と同じで、まずかったのはこの出だしだけ。「ジオラマ」「悪夢」まずまずのデキ。
 ここでMCその1。あんかけスパ第一部。「サバラン」に行った話、ヨコイのソースをもらった話、POWDERのライブに行き、後ろの方で腕を組んで斜め45度の角度で(カッコ良く)見ていたとき、コーミのソースをもらったので、ジャケットの内ポケットに入れた話。
 続いての「さよなら恋人」はアレンジが良かった。「ある夜の電話」もしっとりまとめる。そしてピアノに行き「Rock'n Roll's Over」。お約束通り、間奏からスマイリー(ピンストライプのスーツ、灰色地に大きめの赤い円が散らばったネクタイ)が加わる。この間奏は、やぱりサックスがしっくり来る。「今夜のアリバイ」の後は「Once」。私も好きだし、この日来てくれた長野の友人も好きな曲。これにスマイリーが入るのは嬉しいな。「もうすぐ」は「ん~」がちょっとヤバメだったかな。
 MCその2。あんかけスパ第二部「スマイリー、あんかけスパを食べるの巻」。いろいろ話を聞いていたので無難そうなオムレツが乗ったのをオーダー。しかしメニューをよく見ると「卵5個使用」と書いてあったそうな(参考写真) 。あんかけスパ経験者の卓治達は満腹中枢が刺激される前に食べきったけど、スマイリーは少々時間がかかってしまったため、25分後腕組み状態。窓の外を見て気を紛らわせたりするも完食できず。「胃の中に油の幕が張られている」。あんかけスパの店が東京の進出するらしいが「絶対に箱根の山は越えさせない」と二人とも力強く宣言。さらにネタは続く。開演前のアンケート「スマイリーさんは世界一の(   )と聞いていますが(   )についてどう思われますか?」を埋めた問いにスマイリーが答えるコーナー。 いろいろあったけどメモの字は判読不明。すいません。風俗店の話になった時、お互いどんなタイプのコスプレがいいかという話で、卓治はエプロン(スマイリー:家庭的だな、卓治:ないものねだりだな)、スマイリーは普通のOL系だそうな。それから人生の幸せ度グラフ。スマイリーの幸せのピークはなんといっても紅白出場。結婚の時の数値がうっかりゼロ以下になっていたのを卓治に突っ込まれていました。卓治は・・・。本人の解説がなかったけど、説明できるかもワタシ。最高値はデビュー、最初の落ち込みはソニーとの契約切れその1、再契約が2度目のピーク、そして次の落ち込みは契約切れその2,あとは七転び八起きで今に至る、ってトコよね。ああ、他人に人生をこんなに知っているとは・・・。
 この辺りでネタは終了。舞台後方、マイクスタンドに掛けてあった帽子を各々被り、ちょっと昔に戻ったようなビジュアルで「Hustler」。卓治の「彼とはつかず離れず。一時期は本当に消息不明になった時があった。でも今はまたこうして一緒にやっている」のような解説を受け、二人で「紫の夜明け」へ。やっぱりスマイリーのことだったのか。はっきり聞いたのは初めてかも。1本のマイクに二人が顔を近づけサビを歌う。とても楽しそう。会場もようやく乗ってきて「傷だらけの天使」の「Get A Way」でこぶしを振る人も。次の「Show Time」で一度締め。
 アンコール。「俺たちは、ワン・ツーでカウントは取らない」で、「せーの」で「下から2番目の男」。「NO GOOD!」は卓治だけではなく、スマイリーまでが第2ステージへ。店内の照明も明るくなり、とても見やすかったです。TOKUZOさん、ありがとう!!大いに盛り上がった後は、スマイリーはサックスをギターに持ち替え「種の歌」。 これが本日のラストでした。
 全体的に昨年末の渋谷を踏襲しているかな?今年もネタ・ライブはあるそうで、その宣伝というか営業の面もあったのかな?私としては二人のシリアス・ライブを見たかったけど、スマイリーがあまり行かない地域の人はこの方が良いのかな?21日初台はリカちゃんのお見送りをしたいんだけど、こうして卓治を見ると、バンドスタイルの卓治のライブも捨てがたいんだよね。ああ、どうすればいいんでしょ。
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