きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「サラン愛/ジャズ・マニア」@よこすか芸術劇場(宝塚月組)

2002年06月28日 | 宝塚(月組)
 よこすか芸術劇場がある汐入。汐入ってどこさ?と調べると安針塚のさらに先でした。大洋(現横浜)の横須賀球場のさらに先よ!!あそこから先に行く日が来るとはなあ。上野からだったので行きはちょっと楽でしたが。劇場は客席が5階まであります。バレエの全幕公演をやるくらいだから(ボリショイの全幕公演もやるんだぜ!)多分東京文化会館とキャパも舞台の広さも同じくらいでは?それなのにツアー仕様の少数メンバーでの公演なので、すごく大きく演技しているように思いました。ご苦労様です。
 心配した芝居は・・・。わはははは・・・・。ま、やっぱりね、と。「我が愛」を少々拙くして、メルヘン、と言うより少女漫画要素でかき混ぜました、ってカンジでしょうか。2幕を1幕にしたぶん非常に駆け足で話は進みますが、だからと言って長くして書き込んでもらう必要はまるでありません。そのくらい単純な話。しかし話は駄作であっても
リカちゃんの黒髪ロン毛
は見る価値あります。メロメロになっちゃいます。チクショウ、中村Bにしてやられたり!です。そういったこともあり、敢えて言うなら僅差で「大海賊」よりはマシと申しましょう。えみくらちゃんはカワイイ(でも「少しも早く」って言ってたような・・・。空耳?)。タニは歌はアレだが2番手ってカンジするよ。ケロがさ~、悪役なんだけどさ~、最後のシーンでチャムガの水色のワンピ(笑)着ているのよ!なんと嬉しいことでしょう。越リュウも出番は少ないがカッコイイぞいっ!ユウヒはまあまあか。タニ姉のあーちゃんはWヒロイン扱いでした。よかったよ。
 ショーは、飽きつつもやはり楽しい。こちらはケロが大活躍!!!完全に3番手です。ケロ好きは絶対に見るべきです。ユウヒもかなり出ています。ケロ・ユウヒの場面もたくさんあります。越リュウも頭逆立てて(ベッカム風?)いろんなところに出ています。リュウちゃんがツアー組で良かったわ!ラストがシャレードがガイズに変わったと聞いたときは少々ショックでしたが、ノリノリのリカちゃんが「女神よ今夜だけ」を歌っている姿はそれはそれで良いのだった(はぁと~)うふふふふふふふ。好きだわよ、リカちゃん。 さばきもあったので横須賀公演もう1回見ようかと思ったけど、うちから3時間だもんねえ。さすがに諦めました。市川3回行くしね。
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「追憶のバルセロナ/ON THE 5TH(2回目)」@宝塚大劇場(宝塚雪組)

2002年06月22日 | 宝塚(雪組)
 芝居。まひるちゃんが出るまではテンションが高いんだけどな~。その後はやっぱ失墜ってカンジ。話が繋がっているんだかなんだかだけど、いま、目の前の場面を楽しめばそれでいいのかいな、と割り切ればいいのかな。ラストの曲も、今までの話とどう関係あるんだか、ってくらい牧歌的だしね。ショーの芝居色が濃くなったと思えばいいのかなあ。ショー。本当にアメリカン。でも、これも私の好きなワンマンズ・ドリームを初めとするTDLのショーを、宝塚で、宝塚バージョンで見れるのね、なんてお得!!とさっさと割り切れば、まあ、おもしろいかな。最後のタップは圧巻だし。ぶんちゃんとまひるちゃんのデュエットダンスも2回あるしね。
 ぶんちゃんについて。チャーリーほど残念に思わなかった。なぜかな?と思って考えてみるとね。ぶんちゃんって2番手以降の作品ってすべて当たりなんだよね。リフ、チャムガ、ピーター、セイタハト、竜馬、ハンレイ、佐助。今回のフランシスコもハズレって程ではない。当たり、っていうのは違うか。私を充分に満足させてくれた、って言えばいいのか。チャーリーは2番手から今まで、芝居の中で、私が思うようなものは見せてくれなかった。こういう解釈もあるのね、ってんでなくて、明らかに(私にとって)役のレベルに達していないように思われるっていうの?リカちゃんなんかもさ、オックスとかエミリオとかさ、どうしようもない役が来て、アドリブとか衣装の胸の開きに楽しみを見い出すしかなかったでしょ。それに比べればぶんちゃんはこの3~4年、非常に充実した舞台を見せてくれた。ピーターのようにどうしようもない役でも、役として、役者として楽しませてくれた。そう思うと、トップで真ん中に立つ作品が1作きりであったけど、ぶんちゃんの男役は十二分に堪能させて貰った。なので以外と物足りなさは残っていない。まひるちゃんは惜しいと思うけど。
 あとコムちゃんがさ~、男臭くなってきたよ。客席降りの時近くを通ったんだけど、ちょっとドキッとしちゃった。なんか、ヤル気も感じられるような気がするよん。芝居での、ぶんちゃんからコムちゃんへの引継っぽいシーン、結構気持ちが入っているように見えたわ。 
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「琥珀色の雨にぬれて/Coktail!(2回目)」(宝塚花組)

2002年06月20日 | 宝塚(花組)
 オサは薄いなあ。男らしさを感じず、女の子が頑張って男を演じているのがわかるというのか。歌がうまい、というのはあくまでも技術レベルであって、表現力とは違うのね、ってカンジです。その薄さが人気の原因だとは思うけど。たかこさんなんかは口の中で声がこもっちゃってなに言ってるかわからないし声も幼い部分があるので喋るとヤバイが、
それでも軍服姿は
カッコイイもんな~~!

軍服姿で舞台をウロウロしてくれれば、それだけでも金払うよ!って思うけどさ、おさにはそういった魅力がまだかんじられないんだよね。ま、私をファンにさせる必要はないんだけど、ファンでもない人間に「ココが売りなのね」と思わせる部分を作って欲しいな。その逆が
俺様なのだ~~~っ!!
ああ、俺様ってばさ、歌はまだまだヤバイけど(でもタニよりはいいぞ)、あの濃くてエロエロな雰囲気がねえ、堪らんのよ!とくに2番手の役どころがいいよね。主役カップルが中央でライトを浴びているとき、後ろからスーッとやってくるってのがね。いいのよ~!!俺様は珍しく私好みの脇役ワル系の持ち味なのに路線なのよね~。トップになったら通っちゃうかも。マノン見ておいて良かったよ。
 ってなワケで。芝居がやっぱり面白味がない。前回よりはみんな声は出てるんだけどさ、いかんせんオサが恋愛話の中心にいるのが解せないっていうのか。興味持てないというか。フランソワーズ相変わらずわからん。最後の最後まで二人の邪魔をするウザい女だ。あんまりクロードを愛しているようには思えないのに、トコトンまで邪魔をするのだよね。あすかちゃんも台詞が一本調子だ。ウチの嫁の方が芝居はうまいと思ったよ。その結果、みどりちゃんのシャロンがカッコイイのなんのって。前見たときはただフワフワ漂っているだけの女だったけど、今日は自立した自分の意見を持った女性だった。ホンに、ハナちゃん2代目ね。みどりちゃんが主役だったわ。あとさ、どうでもいいんだけど。青列車でシャロンにダンスを断られたクロード、ルイと踊らないかなあ、とか思っちゃった。シャロンよりもルイに金を使っているような気がするよ、クロード。



 チャーリーは、チャーリーズ・バーに入ったらピンクのスーツで中央に立っていたよ。歌は相変わらずで、「ああ、やっぱりチャーリーなのね(苦笑)」などと思っちゃった。チャーリはあまり動かなかった。それでも体いっぱい使って表現してた。あのチャーリーがここまでこちらに訴えてくるとは思わなかった。昔NYCBのダーシー・キスラーがアキレス腱を切ってベッドに寝たきりの時に上半身の動きの練習をして、表現力を増して舞台に帰ってきたというけど、チャーリーもそんなカンジだ。この怪我によって伸びた部分があると思う。あと2作、せめて1作あったらな。この表現力を持ったトップ男役の芝居を見たかったよ。歌、例えば「乾杯」なんかは、技術面だけで言えば「これがプロなんかい?」と思っちゃうんだけどさ、それでも、もうちょっと真ん中にいるチャーリーを見たかった。残念だわ。それでも笑顔で頑張ったチャーリーに拍手を送りたい。美談にするな、と言う人もいるけどさ、実際本人を舞台で見たらなんにも言えないと思うよ。会場の隅々までチャーリーのオーラは行き渡っていたよ。ちゃんとプロの芸だったよ。最後にいいものを見せてくれて、ありがとうチャーリー。黒燕尾服、格好良かったよ。
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「TOKYO ACOUSTIC NITE 2002 -EARLY SUMMER-」

2002年06月16日 | 小山卓治
あら困った。結構忘れているかも。頑張って思い出そう。

1番手は山田晃士さん。
もともとロックの地にシャンソンが合体、というカンジかな。
歌の中の語りが唐突で「すごいよ!マサルさん」のマサルさんが作った歌をなんとなく思い出した。
エラく濃いけど(それでも作り込みが足りない。道化になりきれていないというのか)
声の張りはある人だ。
パリに行ってシャンソンに目覚めたらしい。
卓治の修業先(?)がパリでなくてよかった。

2番手は龍之介。
まあ、よくいらっしゃるタイプで。
目指している先も読める人だった。
若いお嬢さんのファンも多いようなので、頑張ってくれ。

で、卓治でございます。
髪をちょっと切っていたかな。
ライトのせいか髪の色が明るく感じたわ。
曲は
 ・NightWalker
 ・吠えろ!
 ・MidnightPrimadonna
 ・Gallary
 ・Heat Of The Night
 ・これでも喰らえ!
 ・前夜
の7曲。
「Gallary」「Heat Of The Night」「前夜」は
バイオリンのHONZIさん(眼鏡を忘れた私(視力0.1以下)には凄く若い女性と感じられましたが
友人達によると若作りだそうだ)が加わりました。
「Gallary」にバイオリンが入ったのは何年ぶりでしょうか?
よい試みだとは思いますが、個人的には前の人の方が良い音だったと思います。
男性だったからなのか、HONZIさんがすでに独特な世界を作りあげているからなのか。
対等な立場でのセッションとはちょいと違ったカンジでした。
なんと言えばいいのやら。カラー的にはそれほど合っていないように思いますが?
って誰への問いかけでしょう。
「吠えろ!」は割と久しぶり。
思い出(笑)にあるよりずっと優しい曲でしたね。
友人(友情)の捉え方に、あら?と思った。
苦しいことや辛いことを半分づつわかちあうのが友情なのか、と。
私はヨーヨーとか風船とか、留め口の先っちょの部分(だけ)を友人に言う方なので。
卓治が友情を信じている時に作られたのね、と思いました。
アンコールは「前夜」。
明日は父の日だから・・・、という理由。
両親に捧げる歌ってことで。
「NightWalker」「Heat Of The Night」「これでも喰らえ!」と
約半分はアップテンポで曲であったにもかかわらず、
なんとなく物足りないような、そうでもないようなカンジのライブでした。

山田さんの濃さが抜けきれなかったからかな。
ギターの音に卓治は不満足なのか、
結構ギター替えの時に指示を出していましたね。

さてさて、とは言うものの、今後の予定も少々出ました。
(1)来春にはフルアルバムが出る
(2)秋から来春にかけてミニアルバムを3枚リリース予定。
これは従来の曲のリアレンジ(?)で、
1枚につき数曲づつ収録で、ジャズ・ケルト音楽・クラシックと、
それぞれのグループとセッションして作るみたい。
第一弾は梅津さんとKIKIバンド。ってことはジャズ版?
サッカーの試合も見ずにスタジオに入っているみたいです。
でもなあ、クラシック版がHONZIさんとのセッションだったら、
ただバイオリンが入るだけなんだけど。
フルオーケストラをバックに歌うぐらいの芸は見せてくれるのかな?
そうでなければクラッシク風とか言って貰いたいよね。
ううううう~ん、でもそれ以前が問題だよね。
ちゃんと出るのかなあ。むかし「この秋には・・・」
と言ったアルバムが翌々年の春だったりしたじゃない?
にわかには信用できないが、ま、今度は自社レーベルだからな。
予定通りに出るよね。
インストアライブ用に金を貯めておこう。
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「オイディプス王」

2002年06月15日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 蜷川幸雄演出。主役オイディプス王は野村萬斎で妃イオカステに麻美れい。Bunkamuraの会報で会員優先販売するって書いてあったからうっかり買っちゃいました。その理由は
 (1)ナマでターコさんを見たい!
 (2)ナマで萬斎くんを見たい!
 (3)昨年のスピク、じゃなくて「三文オペラ」はつまらなかった。
    でもそれは母の絶賛する蜷川さんの本領ではなかったからかもしれない。
    いつもの蜷川さんの分野の演出作品を見てみたい。
でした。その感想は
わざわざ金払って
重い話見ちゃったよ、ワタシ

って言えばいいのかな。ギリシャ悲劇自体は初めてだし、そういえばストリートプレイも久々だったわ、という状態でした。言葉だけで緻密に練り上げられていく空間にグググググッと引き込まれてしまいしました。2階L列だったので少々冷静な気分が残っていましたが、正面だったら粉砕されいたなあ。とにかく本当に悲劇。オイディプス王とイオカステの嘆きが頭と胸一杯になってやりきれなかった。辛い、辛いよ~~~っっっっ(涙)!ってカンジです。
 萬斎くんの声はさすが良く通る。最初はちょっと和風の台詞廻し?と思ったけど、しばらくしたら気にならなくなりました。立ち居振る舞いが堂々としていて威厳があり、空間を支配していました。小さい小屋とはいえ(東宝の1/3)彼の気というかオーラが会場の隅々まで行き渡っていました。他の方も新劇調?で重々しい台詞廻しで、その中でターコさんはちょっと違っていた。思ったより女性らしい声で、他と比べると、やっぱり宝塚調って気がしなくもなく。唯一の女性出演者なのでなんとも言えないけど。でも威厳があってよかったな~。
 舞台後方&側面に鏡が貼られ、それがどういう方法なのかわからないんだけど、客席が不思議に映り円形劇場みたいになっていたのも印象的でした。4000円で見れてお得でした。
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ナンシー関さんが亡くなった!

2002年06月12日 | その他イロイロ
産経新聞より

消しゴム版画家 ナンシー関さん死去
 消しゴム版画と辛口の人物評で人気を集めていたナンシー関(本名関直美=せき・なおみ=)さんが十二日午前零時四十七分、東京都目黒区の病院で死去した。三十九歳だった。青森市出身。所属事務所によると、関さんは十一日夜、知人と食事後、帰宅途中のタクシーの中で気分が悪くなり、目黒区内の病院に運ばれたが亡くなった。葬儀の日取りなどは未定。
 消しゴムを彫った版画が認められ、大学を中退し、プロのイラストレーターに。週刊誌の表紙や挿絵を担当したほか、「週刊朝日」「週刊文春」などで風刺の利いたコラムも執筆した。

彼女のコラムはすごく好きでした。鶴太郎が文化人になろうとしていることに対するコメントとか、「その通り!」と思うことが多かった。なによりも「TV(番組)が好き」という姿勢。TVは高尚でもなく低俗でもない、という姿勢はすごくすきだった。だいたい日本人って極端でしょう?それが中庸でもなく、あるがまま受けいれた上での批評だった。TVというのはやらせもある。だからといって全てが嘘ではないし、真実でもない。その辺りを見極められていた。デーブ・スペクターについて書いたとき、彼から(内容についての冷静な反論はなく)容姿のことで攻撃されたら「別に私は昨日今日この体形になったわけではなく・・・」みたいにサラリと流して良かった。敢えて言わせていただくなら格好良かった。もう彼女のコラムが読めないかと思うと非常に寂しい。文春を読む楽しみが減った。頼むから、文春よ、追悼特集を組んでくれ。

その昔、OUTで長浜忠夫さんが連載を持っていて、ある時その最後に「長浜氏逝去のため今号で連載は終了します」と載っていた。OUTのことだから「またまた冗談ばっかり」と思っていたら次号に続きは載っていず、その時長浜氏が亡くなったのが真実だと知った。ナンシーさんの訃報はその時のことを思い出した。もしネットで知ることがなかったら、次号にそういう断りが書かれて、やはりネタだと思っただろうな。

ご冥福をお祈りします。
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「追憶のバルセロナ/ON THE 5TH(1回目)」@宝塚大劇場(宝塚雪組)

2002年06月01日 | 宝塚(雪組)
 お披露目なんで、ぶんちゃんの事を真っ先に書くべきなんでしょうが・・・。芝居&ショーについてから先に書きます。
 まず芝居。正塚さん、どうしちゃったの?なにかあったの?というより、もう才能は枯れてしまったのだろうか?オープニングは結構カッコ良かったんだけど、その後の話がな~い!大海賊以下よ!!緻密な書き込みが売りな正塚さんなのに。それ以前に話が中途半端。前編のみってカンジです。フランシスコ(絵麻緒)とアントニオ(成瀬)は親友でフランシスコにはセシリア(白羽)というフィアンセがいたが、フランスがスペインに攻めてきたため二人は戦場へ赴く。スペインは負けアントニオは捕虜となる。彼は「生きていれば再蜂起の可能性もある」を信念とし、スペイン・カルターニャ貴族のフランスへの恭順を説得する。一方フランシスコは戦場で傷ついたところをイサベル(紺野)らジプシーに助けられる。ジプシーのリーダー・ロベルト(朝海)は恋人をフランス兵に殺された恨みがあり、フランシスコのフランスへの反抗を手助けしようとする。ってのがすっごくおおまかな粗筋なんですが。フランシスコは結局はフランスに逆らって捉えられたアントニオを救い出し、これからフランスに対抗するぞ~!と決意を見せるだけで終わるのよ。その2点以外殆どなにもやっていないのよ。はっきり言って山場がない!!!フランシスコはなにもやっていないに等しいのよ!!!なんだかね~、谷先生をさんざんに言ってきたが、この話に限っては一人ぐらい殺した方が良かったよ。う~ん、月並みだけど、アントニオがフランシスコの腕の中で死んでくれたらなあ。本当に、本当に、殆どの人が見せ場がないのよ。無駄なお笑いシーンは山ほどあるのに!そもそも、どこが「追憶」なんだ?と疑問なりよ。
 しかもね。酒場での騒ぎ方とか「ややこしいことするな」とか「自分と同じようにあなたを・・・」だったかな。とにかく台詞が「ブエノスアイレスの風」とダブるところがあるの。うう~ん、ネタが同じなのは許せても台詞が一緒というのはねえ。その上、ジプシーの皆さんの衣装が「大海賊」の海賊さんの衣装でさ。正塚さん、ぶんちゃんのお披露目をリカファンが見ることは想定しなかったの?ただでさえ「?」が点滅する芝居内容なのに。
 というわけで、芝居はややハズレ気味。「ブエノスアイレスの風」も「大海賊」も見てなければ別な感想があるのかもしれないけれど。でもでも、話が途中でプッツリってのは誰もが感じると思うんだけどね。
 で、ショーで気を取り直そうかと。NYから振付家を呼んで、従来のショーとは違ったカンジに仕上がっているというし。90周年のNY公演に持っていくらしいし。すっごい期待していたの。それが・・・・。え~、一般的にはハズレではないかもしれない。しかし、中途半端に外部でもやりそうなショーにするのなら、前回の原色バリバリの「ローズ・ガーデン」の方がまだいい。これをNYに持っていくのは止めた方がいいんじゃないかな。あまりにもNY(というかBW)すぎる。こんなの持っていったら実力的に本場と差をつけて下さい、って言うようなものだし、向こう様もわざわざ見に来てくれるようなものじゃないと思うよ。それよりも岡田先生のような「イマドキどこの国でもお目にかかれないようなファンタスティックなショー」こそ海外に持って行くべきじゃないのかな。なんちゅうかね。TDLのショーが一番イメージが近いかな。お馴染みのジャズのアレンジも「ジャズ・マニア」の方がいい。「雨に唄えば」など私の好きな映画の音楽がたくさん使われているんだけど、「そうアレンジするか~」ってカンジで、イマイチ私のツボからずれているのよね。NYテロの部分は、なんと言ってよいやら。テロはいけないことだけど、だからと言って日本人が「ゴッド・ブレス・アメリカ」って歌う必要があるのかね?それを含めて処理の仕方が、なんと言えばいいのだ。ダサい、って言えばいいのか。まだ「スナイパー」のアウシュヴィッツの方が場面処理としてはいいと思っちゃうよ。
 これも、あくまでも私の主観。駄作、ではないけど、私のツボを全然刺激しないって言えばいいのかなあ。こういうのを見に宝塚を見に行くワケじゃない、と思うのさ。しかも雪組だもんなあ。似合ってないのよ。

 さて、それでは役者の方を。ぶんちゃんは、とにかく芝居もショーもとらえどころがなくて、なんと言ってよいのやら。真ん中にいるのは似合っているけど、それ以上誉めるには演目が悪すぎる。特に当たり役の「殉情」を観たあとなんで。今後3年6作トップをやる人の、取りあえず顔見せ興行のようなカンジだった。もうちょっとサヨナラ仕様だとよかったなあ。芝居にサラリとそれっぽいシーンがあるくらいよね。まひるちゃん、芝居の演技は「ブエノス」の千佳ちゃんと同じだった。彼女の引き出しの問題ではなく正塚さん側の問題だけどね。ぶんちゃんと並んだ姿は華やかで似合っていて、もうちょっとこの二人のコンビを観たかったなあ。リフトがキレイだった。
 今回で辞めちゃうなるちゃんは、とにかく足が長い!今回「カッコイイ!」と思える場面がたくさんあっただけに、惜しいわ。黒タキは誰よりも似合っていた。コムちゃんは男らしさがアップ。黒タキはまだまだだけど。でも、次期トップ、いいんじゃないですか?ずんこさん路線なら。一番びっくりはかしげちゃんだ。今までどんなポジションだったか少々不明な人だったけど、今回は明らかにコムの下。4番手確立。そして次期組内2番手確定でトップ候補と思えるようになったよ。彼女はよくなった。敵役だったけどカッコイイ!長髪だけど軍服という、宝塚らしい姿がよく似合う。台詞まわしもしっかりしてきたし、この先楽しみ。そして、となみちゃん!娘役2番手という位置が違和感ナシ!月にいたときは芝居しているところを観てなかったので、ここまでできるとは思わなかった。そりゃ技術的にはまだ難ありだけど、他の月うさぎと比べると明らかにヒロイン系の姫役者だった。薔薇というより牡丹というイメージではあるが、それでも最近いないタイプだよね。妃里さん以来の、白いドレスが似合う系だ。「大きいからワタル嫁」と言われていたけど、ぶんちゃんと並んでもそんな違和感ないよ。案外かしげ嫁なのでは。
 その他、未沙さんが笑いは取るものの久しぶりの悪役でちょっと嬉しい。ハマコ、相変わらず歌がうまい。好きだ。まゆみ姐さんもガシガシ踊ってくれて嬉しいぞ。キムは演技後退か?ちょっと間が悪いぞ。

とりあえず、こんなところ。
15時の回はノルさんが来た。ちょっとだけど見れてラッキー!
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