きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「夏のアコギ」田中一郎vs小山卓治

2004年08月29日 | 小山卓治
ライブ前には東武動物公園へ行ってきました。

 梅島は北千住から東武伊勢崎線で3駅先。北千住の先の常磐線各停駅に住んでいる私にとって、今までで一番自宅から近かったライブハウスです。友人達は「遠い~」と言っていたけど、私はここより奥地から神奈川県民ホールもよこすか芸術劇場も行っているのさ!

 さて今回の卓治は、田中一郎さんライブにゲスト出演。一郎さんファンを見据えてか、最近はオープニングによく使われる「ジオラマ」のあとには、「失われた週末」「孤独のゲーム」と、ビートの利いた聞いた曲が来ました。マイクの調子があまり良くないので、音自体はちょっと曇ってしまって残念でしたが、人様のライブとは思えないくらい、厳しい目つきで迫力のある演奏でした。続いては「青空とダイヤモンド」。7/17のネタで「青空とパシフィック」にはしないのかな、え~と、でもロッテの選手と言えば、金田じゃ古いし張本は巨人のイメージだし落合も今や中日だし、え~とえ~と、あとロッテと言えば右田、、、って、欠畑とトレードでウチから行った選手か、とかとか、グルグル頭を回りました。結局あのメロディに合うのは「ナガシマ」なんだなあ。ピアノに行き「長すぎる夜・・・」としっとりさせたあとは「Lucky Guy」。思いもよらぬレア曲を聞けて大ラッキー。「談合坂」では疲労のためちょっと眠くなる。と、最後の方でいきなり頭上から冷風が降ってくる。冷房を入れたようだが、寒すぎて、東武動物公園で買った400円のレインコートを取り出し身体にかける。んなわけで、あと2曲は寒かったな~、と。
 MCはオリンピックネタ多し。ええと、あと、会場ではいろいろ思ったんだけど、いま眠いので思い出せない~。う~んと。私の席からはステージに描かれた5匹の熊のちょうど真ん中の位置に歌っている人の顔が来るんだけど、卓治はバリバリ違和感で、一郎さんは似合っていたとか。ああ、ろくでもないことしか思い出せない。アンコールで「STANDING ON THE STREET」を歌った後、「君が本当に・・・」を歌った卓治。やっぱり持ち歌だと生き生きするなあ、ちゃんと自分の声質に合った曲を作っているんだ、とかも思った。一郎さんについても考えるところがあったけど、長くなるので、いずれ、また。カッコ良かったよ~ん、とだけ言っておこう。近いうちにCD買います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ファントム(2回目)」(宝塚宙組)

2004年08月26日 | 宝塚(宙組)
 楽近くということもあり、群舞の迫力が増していました。だいたい中村Bの作品は、場面場面のつながりが悪く、それこそ名場面集のようになってしまいがちですが、それが生徒の力により、だんだん繋がりが滑らかになっていくように思います。脚本・演出の段階で、もっとうまくできないものかなあ。
 さて。1回観ているので、最初から「キャルエールが全て悪い」モードで臨みました。だって、「できる限りのこと」って、劇場地下で育てることなんかい?死の間際や、クリスティーヌへの気持ちを思うと、本質的に、彼は心まで「怪物」ではなかった。それを、気に入らなければ人を殺してしまうのが当たり前に育ってしまったのは、キャリエールの責任のように思います。音楽的な才能もあるんだし、劇場地下ではなく、孤児を引き取ったという形で、外で育てられなかったのでしょうか?
 と、親子DE銀橋までは思っていました。でも、銀橋に入る前のところで、エリックは、自分が生まれてきて良かったといいます。クリスティーヌに会えたから、と。私は、今日はここで泣きました。平凡な人生が「不幸が1・幸福が1」であるならば、エリックは「不幸が1億、だけど幸福も1億」っていうのかな。もし、彼が外で育てられていたならば。平凡な人生が送られた可能性もあったかもしれない。でも。でも。彼が「怪物」であったからこそ、クリスティーヌと出会え、一瞬だったかもしれないけれど、生まれてきて良かったと、自分の人生・命にも価値があったのだと、彼自身が認めることができた。「人」として、これ以上の幸福はないかもしれない。彼は、あの人生こそが幸福であったのだと、そのように思えました。彼が幸福で心が満たされたのがわかりました。
 んんんんんん~、本来の脚本上は、こういう話ではないような気がする。それを宝塚的に、感動させる作品に仕上げたのは、一重に役者の力量。タカコさんは、これが代表作になるだろうなあ。またね、やっぱりね。ハナちゃんとはゴールデンコンビなんだわさ。声質も合っているし。演技も合っているしさ。
 などと、感動しつつ。デュエットダンス直前の様子で。あひるの時までハナちゃんがいたりしてな~、なんて思ったり。あと、タニの歌がないのも成功の原因だと思うんだけど、タニのフィリップもちょっと観てみたかったかも。んで、怪人の住むあの上でパトリックやルグリが踊っているんだなあ・・・とか。いや、ガルニエ宮、改装したし。。。。って、それも違うか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ジーザス・クライスト・スーパースター」ジャポネ版

2004年08月20日 | 劇団四季
 この前のエルサレム版がとても良かったので、「ジャポネスク版も見てみたいものだ」と思っていたら、運良く友人からチケットを譲っていただけたので行ってきました。第一の印象はですね。刺されるかもしれませんが浅利さんより植田紳爾氏の方が演出の才能があるかも。宝塚の演出の先生達は、サクサクッと「宝塚版」を作っちゃうじゃないですか。それに比べると、ジャポネスク版は「・・・」だなあ。エルサレム版は初演から30年たった現在に見ても「熱かった」。ウェーバーが、ロック・オペラという形式を作ったのが、なぜだかわかった。初演時の頃は、まだロック(という音楽形式)に力があった。破壊力があったのだわね。だからキリストの叫びが響いてきたような気がしたの。でも、ジャポネスク版で、曲は、ただの「ミュージカル・ナンバー」になっていました。つい先日、同じ劇団四季で、あれほどの迫力があった曲が、耳に優しい曲になっちゃっていたのです。これは演者より、やはり演出の問題なのかと。やっぱねえ。キリストの物語は(←キリスト教ではないよ)、日本には合わない。白塗り、江戸時代をイメージしたんじゃないかと思われる舞台は、あまりにもウェットなのよ。キリストの物語はね、やっぱ砂。砂埃が感じられるべきであると思う。そこまでしてジャポネスクにしたいんなら、なにか別のアプローチが必要だと思う。特にKISSなんかが出てもう20年くらいたっているんだから、「白塗り+ロック」は別に斬新でもなんでもない。それを現在やるんであれば、なにかしらの「売り」を作るべきじゃないのかなあ。でも、なし。白塗りとか、衣装とか、音楽にちょっと和楽器を入れてみたりとか、素人でも考えられる範囲しか、モトと変わるところがないのだわ。なので、必然的に、モトに比べるとパワーダウンしちゃっているなあ、と。これを、四季ならでは、には、ならないのかなあ。タモの「夜明けの序曲」の「いまさら」感を思い出すのであった。
 あと、本日のマリアの金さんがイマイチ好みじゃなかったわ。佐渡さんのマリアは、マグダレンと同時に聖母でもあった。だから、愛が、男女の愛だけではなく、親子の無償の愛も感じられたんだけど、金さんは、ひたすら「女」だったなあ。歌い方も、自分の歌声に酔う系。ユダも芝さんの方が好きでした。あ、でも見られて良かったですよ。見ずに終わる方が悔しいもんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エリザベート妄想配役

2004年08月17日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 私のHP内に掲載している「エリザベートファンに100の質問」で「エリザベート妄想配役」を考えてみたのですが、深いところに載せたせいか、友人に気付いて貰えませんでした。なので、そこだけこちらに転載します

Q19 映画化されるとしたら?(スタッフ・キャスト・etc)
 エリザベート → サラ・ブライトマン(「私だけに」を歌って欲しい!)
 マダム・ヴォルフ → キャサリン=ゼダ・ジョーンズ(色っぽいダンスと歌を!)

 マダムのコレクションは各国のダンサーで

 マリ → マリ=クレール・オスタ(パリ・オペラ座バレエ団)
 ロミ → ポリーナ・セミョノワ(ベルリン国立歌劇場バレエ団)
 タチアナ → ユリアナ・マハリナ(マリンスキー劇場(旧キーロフ)バレエ団)
 ミッツィー → パロマ・ヘレーナ(アメリカン・バレエ・シアター)
 マデレーネ → ヴィヴィアナ・デュランテ(元英国ロイヤルバレエ団)

 他は歌えるか不明なのですが、好きな役者を振り分けてみると・・・

 トート → ヴィゴ・モーテンセン(白塗り無しで。長身なので迫力があるでしょう)
 フランツ → ヒュー・ジャックマン(「ニューヨークの恋人」でコスプレ経験済み)
 ルキーニ → ジョニー・デップ(イっちゃった演技をお願いします)
 ルドルフ → クリスチャン・ベール(「リベリオン」系の髭無しオールバックで)
 ヴィンディッシュ → ニコール・キッドマン(神経質な演技バッチリ)
 マクシミリアン公爵 → ショーン・コネリー(好きなのでこの辺にいれておきたい)
 グリュンネ伯爵 → ピアース・ブロスナン(同上)
 シュヴァルツェンベルク公爵 → ショーン・ビーン(同上)
  
 トート・ダンサーにはシェミウノフ、クリギン等マールイ(レニングラード国立バレエ団)の
 濃い系長身ダンサーを起用。

回答は2003年5月。その後ヒューがオーストラリアのオリジナル・ガストンなのが判明。結構イケそう。逆にヴィゴは「王の帰還」から考えるに、歌唱力はウッチー並み?でもタニ並みじゃないし。で、
ヴィゴとクリスチャンの
「闇が広がる」って
ウハウハしません?

ねえ?けんちゃん??(指名)
まあ、妄想なんだけどさ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リカちゃん・・・

2004年08月13日 | 紫吹淳(リカちゃん)
私は自宅のPCの壁紙はドンファンのポスターなんですが、
下の姪がリカちゃんを指さし「これ、なに?」と聞いてきたら、
上の姪が
それは、
おじちゃん

って、答えました。
そうか、、、、、5歳児にはおじちゃんなんだ、、、、、、、、。
そんな姪達と近々「つきのしらたまさん」を見に行く予定です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「花のいそぎ」(宝塚星組)

2004年08月08日 | 宝塚(星組)
 まとぶん初の単独主演です。これで青年館若手シリーズ制覇。さすがにバウは行けないので、タニ・ユウヒは見られません。ってか見ません。ちゅうか、見ちゃイカン。
 大野先生の作品は初めて見たのですが(演出自体は「飛鳥・・・」で見ているけど)、なんちゅうか、かなり散漫なカンジですね。私の不勉強のせいもあるのですが、一度見ただけでは人間関係が把握できません。藤原氏も誰がどの系統なのかわからないし、「文章院」だの「勧学院」だの、大野先生にとっては常識なのでしょうが、私にはサッパリ。しかも、その色分けのためだとは思うのですが、それぞれの制服(?)を団体で着られちゃったら、役者の顔も判別できません。ただでさえ、白塗りなのに。内容自体も、学園物、超能力者物、悲恋物を混ぜすぎて、結局、話の盛り上がりポイントが掴めませんでした。肝心なところで寝ちゃったもんで、篁と三の君がどうなったのかわかりませんでした。今度ネタバレ板にでも行ってきましょう。ショーはなかなか楽しかったわ。
 まとぶんは、単体で見れば堂々と主役を張っていました。声もいいし、演技もいい。真ん中も合う。しかし、なにぶん白塗りなもんで、群衆の中に、皆と同じ制服で入っちゃうと判別つきません。これはまとぶんよりは演出側の問題だと思うんだよね。大劇場なら強烈なライトで判別させることは可能だと思うんだけど。コトコトはそれなりに品はあるし、歌も芝居もいいんだけど、やっぱ発声がマズイかも。カ行は相変わらずガ行になりがち。「良かった」が「良がった」になってるよ。「です・ます」の「す」も消えちゃうし。2番手はレオン君。琴がうまい。が、やっぱり混じる。専科の萬さん、一樹さん、そして柚長はやっぱりウマイ。特に柚長さんは間がいいなあ。それを除いて目立ったのは潔姫の南海まりちゃん。冬庭でも良かったけど、今回も良かった。声が綺麗で品がある。ヒロイン系の芝居バッチリ。あとは。。。。ごめん。。。。白塗りだし。。。。。。
 と、まあ、4作品見てきて、一番楽しかったのはユミコのネイキッドでした。小柳ちゃんの大劇場デビューが楽しみ。齋藤君はショー作家ONLYで。大野先生は、もうちょっと勉強の必要有りかな。ああ、景子ちゃんの凱旋公演も見たいなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ファントム(1回目)」(宝塚宙組)

2004年08月03日 | 宝塚(宙組)
 米国発のコピット版です。LW版のおどろおどろしさはなく、それに伴って出てくる「耽美」「官能」要素もなく、しかしながら、役者によるものでしょうか、えらく「ピュア」な世界に仕上がっていました。
 話としては、それはないだろうと思うとことはあります。「正式な婚姻によって生まれたのではない子供」「生まれながらに醜い」が、イコール「人を殺して当たり前な怪物」っていうのは、どうなのよ?とか。オヤジもさあ、不倫でできた子供をオペラ座の地下で、ひっそり育てるのはなぜなのよ?他にもやりようがあるだろうに。原作ではどうなっているのかわかりませんが、小説の設定に後付けしたようなカンジもします。
 あとね、やっぱりね、中村Bだからね。話の流れがエラく平坦。ここはミュージカルとして盛り上がるところだろう、っていうポイントがあっさり流れていってしまいます。なんかさあ、かなみんとかの「恋の鞘当て」が全然つまらないんだよね。たんに舞台に出しているだけのようで、もっと掘り下げられんのか!と思っちゃうの。あくまでも演出面でね。
 と、まあ、いろいろ不満ポイントはあるのですが
すべて
タカコさん&樹里ちゃんの
芝居でカバーできてるのよ。

本当に、よく考えると、あんたさ~、いま言うのそれ?と思うんだけどさ、
そんな理屈は
吹っ飛びます

いや~、お二人とも渾身の芝居。樹里ちゃん、うまいよ。すんごいパワーよ。本当は腹が立ちそうなストーリーを、力ずくで泣かせるというか。すごく「ピュア」な世界でした。
 「ピュア」と言えばハナちゃんも。彼女の歌声が、作品、歌に非常に合っています。この場合、技術だけではダメでしょう。彼女の「(歌)声」だからこそ作品が成り立っているように思いました。
 タカちゃんもいいんだけどねえ。怪物・・・・・・・。それは違うだろう。顔半分が醜くても、もう半分がそれなら充分一般社会に適応できるって。なんて思っちゃうよ。でも、いつもより歌詞も聴き取れることもあって、すごく芝居に引き込まれました。
 あとは、スッシーーー!好き好き。渋くてカッコイイ~~。あひるちゃんも順調の育っているね。かなみんがメルトウイユのドレスを着ててビックリしたわ。言われているほど太くはないんだよね。首が短めだから、そう見えるのかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする