きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「こうもり」エシナ&クルラーエフ&ルグリ/ウィーン国立バレエ団 

2012年04月30日 | バレエ・ダンス
正直なところ、新国の方が好みだな。

エシナは、立っているぶんには
脚のラインは美しいんだけど
踊り出すと表情が無くなる。
上体が優美なぶん、余計脚の無表情さが目立つ。
プティ作品にしては脚のアクセントが足りない。
草刈さんより足りない。
最初から一貫して美人過ぎるのも、どうなのか。
彼女自身の演技なのか、
演出家の指示なのかはわからないけど。
前に見たフェリや湯川さんは、
もとの美人さはあったにしても
冒頭は「主婦」で、
夫が妻を顧みないのも説得力があった。
でもエシナは最初から魅力的すぎるので
この「妻」に無関心なヨハンって
ダメダメすぎるんじゃー。
それに、変身後も同じぐらい美しいと
話自体に説得力がないしなー。
メリハリ無く美しいってのはなー。
踊りは、、、どうなんでしょうか。
破綻はないと思うけど、
出産後で身体のライン崩れまくりだったフェリの方が
「物語」はよく見えたよ。

クルラーエフは長身で、
長い手足も綺麗に伸びていた。
開脚ジャンプが中心を起点に同角度でなく
どちらかの脚(左だっけか?)が下がり気味なのは
振付なのか、彼自身のチャームポイントなのか。
もともと自分勝手な浮気男で共感しにくい役なのに
最初から妻が普通に美人なので
身勝手さが倍増して見えた。
「それが男ってもんなんだよ」みたいな説得力はない。
こういう役より、素直に王子系の方が合いそう。

ルグリは芸達者。
というか、ひとりだけレベルが違った。
素晴らしい舞台を見られるのは嬉しいけど、
全体的にはアンバランスな気もした。
いわゆる古典の王子なら
「ゲスト主役」で一番上手くても良いけど
この位置の役の人がこのレベルなのはなあ、、、
と思わなくもない。
興行的には、そうでないと厳しいんだろけど。
彼の表現力が豊かなぶん、
他のメンバーの「薄さ」が際だった。

マキシムの場面も、「本場!」と思って
すごく期待していたぶん、少々肩すかし。
もっと黒燕尾服ウハウハーー!になると思っていたけど
あっさりだったなあ。
日本人だけの新国の方がウハウハ度が高かった。
なんでだろう。

なんかねー、全体的に薄味なんだよね。
悪くないけど、見た「満足感」に欠けるというか。
時々ピリリ、ぐらいでもいいから
もうちょっと味付けが欲しいかなあ。


見ていて思ったんだけど、
「ウィンナー・ガラ」は
各部冒頭を同じにするのなら
どこかに、単純なワルツ(生オケ付き)を
入れれば良かったのに。
せっかくの「ウィンナー」なんだから。
男性は黒燕尾服で女性はドレスでさ。
この全幕を見たあとにガラを思い直すと
ルグリはここをパリ・オペ化したいのかな。
まあ、パリ・オペから芸監を迎えるってのは
そういうことなんだろうけど。
なんか、特色に欠けるんだよね。
ロシア系が多いから、ってことだけではなく。



【配役等】
ベラ:オルガ・エシナ
ヨハン:キリル・クルラーエフ
ウルリック:マニュエル・ルグリ
メイド:マルタ・ドラスティコワ
グランカフェのギャルソン:
 ダヴィデ・ダト、マーチン・デンプス、ドゥミトル・タラン
チャルダッシュ:木本全優
看守:ガーボア・オーベルエッガー

他、ウィーン国立バレエ団


指揮:ペーター・エルンスト・ラッセン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

振付・演出:ローラン・プティ
音楽:ヨハン・シュトラウスⅡ世(ダグラス・ギャムリー編曲)
舞台美術:ジャン=ミッシェル・ウィルモット
衣裳:ルイザ・スピナテッリ
装置制作・照明:ジャン=ミッシェル・デジレ
振付指導:ルイジ・ボニーノ、ジャン・フィリップ・アルノー
コメント (2)
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上野東照宮ぼたん苑

2012年04月30日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
バレエの前にサクッと見て来よう!
と思い立ち行ってきました。

想像以上にたくさん咲いていました。

























私は白or黄色が好きかな~
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イナムラショウゾウのケーキ

2012年04月30日 | 美味しいもの
以前わが部の次長が
「行ったことはないけど
 絶対に食べたいケーキ!!」
と熱く語っていたお店です。
先日友人が行ったと聞き、
東京文化会館に行く前に寄れそう!
と、これまた突然思い立ちました。

鶯谷駅下車で、お店に寄って、上野公園、は
意外と簡単なルートでした。
今度また行こう!

今回買ったのは季節限定の「利休」と
定番らしい「上野の山のモンブラン」。


利休は、外側は抹茶ムース、中はミルクムースかな。

口に入れると、スーーーーっと消えていきます。
フワフワで軽い食感でした。
甘さ抑えめでさっぱりです。
(おじさんが届けてくれるケーキがこれならなあ・・・)

モンブランは、重量感たっぷり。

ずっしり来ます。
しっかりした甘さで大満足。

次長に自慢するために
焼き菓子セットを会社の土産用に買いました。
次はチョコのお店の方に行くぞー!
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「カエル少年失踪殺人事件」

2012年04月30日 | 映画
1991年。韓国の大邱近郊・トアプ山のある麓の村で
「カエル取りに行く」と家を出た5人の少年が行方不明になった。
警察や家族は大捜索をするがみつからない。
営利誘拐に備え、家族の家の電話には録音機が取り付けられた。

ソウルの大手TV局のプロデューサーは
手がけたドキュメンタリー番組がやらせだったのを上層部が知り、
大邱に左遷させられる。
起死回生のためにプロデューサーは少年達の失踪事件を追う。
さまざまな説が出る中、心理学者の教授のコメントに興味を持つ。
教授はこの日の選挙の投票に子供達の親を行かせないため、
子供達を失踪させた者がいると言う。
取材に行ったプロデューサーは、教授から
録音された親の電話応対の中に不自然な会話がある。
その親こそ犯人ではないかと思うと聞かされる。
警察に掛け合い、プロデューサーは
その親の家の捜索をさせるのだが
子供達の死体は出てこなかった。

それから11年後。
子供達の遺体が発見される。
子供達の遺骨には致命傷となる傷跡があった。


韓国で実際に起こった未解決事件の映画化。
おもに2つのパートから成り立っています。
前半は、TVマンと教授が利己心のために回りを巻き込む。
警察への働きかけなど、
外堀を埋めていく過程は一種の心理戦。
己の高名のために、いかに周囲を巻き込んでいくか。
傲慢な気持ちがベースだけど
そのための作業過程は面白かった。
人は、自分が思う「真実」のためなら
「事実」を曲解して受け止めるんだな。
「事実はひとつで、人と同じ数だけ真実がある」
と行ったのは入野さんだっけかなあ。


後半はシリアルキラー登場で
少々陳腐な展開。
真実が判明していない事件を扱って、
映画としてのオチはあれ以外ないだろうけど
でももうちょっと工夫が欲しかったかな。
しかし、犯人役の表情は狂気をはらんで
とても良かった。


なんだか前後編がうまく繋がらないなー、
と思ってみていたら
最後の、母親の言葉に全てが集約された。
  風化させたくない。
  それだけが願い。
  そのためなら・・・、
の言葉に泣いてしまった。
実在に事件を映画なんて、
と思ったときもあったけど
この気持ちを世界に伝えるのなら
映画化の意義はあるんだろうな。
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フィギュアーツZERO 鏑木・T・虎徹

2012年04月29日 | タイバニ
「フィギュアーツZERO 鏑木・T・虎徹」が届きましたよ。
とりあえずフィギュアはこのへんで止めようかと思います。

基本形



おじさん、腰も脚も細いなあ。
細すぎるよ!

うさぎ付に変えてみます。



ワイルドくんのときに使用した水どうフィギュアのおかもちを持たせてみましょう。
ワイルドに
届けるぜ!


似合っているような気がするのは私だけ?

姫だるまは大きすぎた。
あと持たせられるのは大泉さん作のOnちゃんぐらいかな。

バニーちゃん、これを貰っても
困るだろうなあ・・・。


【関連記事】
ワイルドなフィギュア
水曜どうでしょうフィギュア「其の4」(の、うち3つ)*一部ワイルドタイガー付き
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昭和記念公園

2012年04月29日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
GWはポツリポツリと予定が入っているので
泊まりがけの旅行には行けません。
でもせっかくだから、普段行かない場所に行きたいな、
と思い立ち、自宅から1時間半という微妙な距離で
今まで行ってなかった昭和記念公演に行くことにしました。

本日は「みどりの日」で入園料が無料です。
園内はお花がたくさんさいていました。


つつじ


オオデマリ


チューリップ




芝桜


ポピー



別名コクリコ、または虞美人草

これはなんの花かなー


大きい葉っぱ


日本庭園








菜の花畑


ストック




これもその辺で


お隣の自衛隊基地の飛行機



とにかく広かった!!!
歩き回って疲れました。
帰り際に「昭和天皇記念館」に行きました。
4月29日だもんね。
「国産初の御料車 ニッサン プリンス ロイヤル」の展示もありました。
昭和天皇の体格に対しては大きめの車かな。
実際にお召しになられた昭和天皇の黒燕尾服と
香淳皇后のローブデコルテの展示もありました。
やっぱり生地が違うわー。
光っているのはダイヤかしら。
巡幸の映像など、見てて泣けてきました。

日差しが強くなるかなー、と思いましたが
帽子を探すのが面倒で出かけてしまい
帰宅後は強い頭痛がおこって辛かったです。
顔はUVカットのファンデを塗っていたので
それほど日焼けはしなかったのですが
無防備の手の甲は色が変わっていました。
つい最近までストーブを焚いていたのに!
あっというまに季節は変わるんですね。
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「長い春の果てに/カノン」宝塚花組@市川

2012年04月28日 | 宝塚(花組)
芝居は、リカちゃん主演作品の再演です。

初日開けたばかりなので
芝居の流れがまだ悪い。
笑いがちょっと寒いし、わかりづらいかも。
舞台転換もすごくぎりぎりなかんじがする。
回を重ねていけばスムーズになるのかな。

リカちゃんを繰り替えし見た身なので
蘭とむのステファン先生の気持ちの流れが
いまいち見えづらいかなあ。
独白が多いので、別録りのそれが流れると
いきなり気持ちが変わる、みたいに見える。
また、ショーの時はそれほどでもなかったんだけど
芝居の時はマイクの調子が悪いのか
台詞が聴き取りづらかった。
ビジュアルはバッチリだったよ。
台詞回しは溜めが多くリカちゃんを思い出した。
ダーイシの指示なのかな。
もっといつもの蘭とむらしい方が
自然なんだけどなああ。

蘭はなちゃんが意外にも
それほど「子供」には見えなかった。
あくまでもえみくら比だけど。
背も高いんだね。
だからあんまり「大人」になったのが
わかりづらかったかなあ。
そこも回を重ねれば変わるかな。

えりたんは、とても良かったよ!
ドSな財前先生だった。
髭もステキよ!
事前のイメージ通り。
うっほーー!

ただ、ステファンとクロードの関係が
もう少し深いといいなあ。
お互いの悪いところは非難し合っているけど
心の奥底ではお互いの医者の部分を評価している。
そこが透けて見えないと
「君は立派な医者だ」が生きてこない。
エバのために献体したから友だちなのか?
と思えなくもない。

まなとはそれほど目立たない。
そういう役だけどね。
美容整形で儲けている雰囲気は良くでていた。
一花ちゃんとの身長差ありありのラブシーンは
とーーーーーっても良かったよ!!!
一花ちゃんは、コウちゃんのイメージが残っているのもあり
声がキンキンしているのが気になった。
大人だけど、もうちょっと落ち着きが欲しいかなあ。
きらりは押しの強いところがアメリカ娘っぽくて良かった。
だいもんはもっとアホでーー!
ごめん、タニちゃん比だからー。
キキは良かった!

私が見たのは16時の回だけど
ステファンの部屋のドアが開かなくて大変だった。
フローレンスがそれを開けて出て行かなきゃいけないのに
シリアスなシーンなのに
笑いがおこっちゃった。
残念。

ついでに書いておくけどー。
ステファン先生がスペインに行って
現地の人とフラメンコを踊っちゃうのも、
「道に迷っていた」って言うのも、
原作の映画どおりなんですよー。


ショーは、概ね大劇場版と同じ。
タンゴが長くてゴチャゴチャしてて
ロケットが前半に来ちゃうので
後半がとても長く感じられる。
人数と舞台の広さ的には
全ツの方が合うのかな、と思った。
みわっちvsみつるの場面は
だいもんメインになっていた。
あとの変更はよくわかりませーん。


芝居、ショーとも
客席降りが多かったです。


次は5月のカナケン。
それまでに良くなっているといいなあ。
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「バトルシップ」

2012年04月28日 | 映画
予告を見たときは話の予測がつきすぎて
見る気が全く起きなかったんだけど
某所の批評で
「予告以上の話はないけど
 期待値が低いと結構楽しめる!」
って書かれていたので
なんだか見たくなって行っちゃいました。

確かに予告以上の話はなかった。
前半は主役がダメダメ過ぎるのもあって
こんな話なのに睡魔が襲ってきてまいった。

しかし後半は、予定調和ではあるけど
なかなか面白かったよ。
「奥の手」の乗員たちの活躍にはウハウハ!
ここだけでもお金を払って良かったと思った。

海自アゲなのは、日本もこれぐらい協力しろよ!
ではなくて、
日本市場を睨んでなんだろうなあ。
浅野さんは英語台詞の時の方が良い。
たぶん監督さんたちの気合いが
日本語台詞の時はそれほど入ってないんだろうなあ。

リーアム・ニーソンは
それほど活躍しませんが
軍服姿はそれだけでも美味しいね。

それにしてもだよ。
「インデペンデンス・デイ」のときも思ったけど
「着いたら連絡するねー」って言って出て行ったのに
いつまでたっても連絡がなければ
様子を見に行くよねー。
一回戦を勝っただけなのに
「これで終わり、ひゃっほー!」
って思うのはどうかと思う。
ま、こっちは「インデペンデンス・デイ」と違って
既存の地球人の武器が通用するようなので
臨戦態勢をちゃんと取っていれば大丈夫かな。

エンディングロールの後の映像もお楽しみに!
って書き込みもあったので
わくわくしながら待っていたのに
想像通り、というか、
ありがちな映像でがっくりだった。
ま、いろんな意味で期待は裏切らない映画だったよ。
1,800円を出すのはおすすめしないけど
安いときに気が向いたら見てみて。
グロがあんまりないからお気楽よ。

それにしても、なんでいまごろ米国で
巨大変形メカブームが来てるんだろ。
ふしぎ。
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「バビル2世 ザ・リターナー」

2012年04月28日 | 漫画・小説・雑誌
買いたいコミックスは多々あって、
すごく我慢をしてきたけど
これは衝動買いしちゃいました。
ダメダメな物欲星人だー!
だって伊賀野さんが出てるって聞いちゃったんだもーん!

「バビル2世 ザ・リターナー」
バビル2世ザ・リターナー 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

バビル2世ザ・リターナー 2 (ヤングチャンピオンコミックス)

バビル2世ザ・リターナー 3 (ヤングチャンピオンコミックス)

バビル2世ザ・リターナー 4 (ヤングチャンピオンコミックス)

バビル2世ザ・リターナー 5 (ヤングチャンピオンコミックス)

「その名は101」の続編の形式です。
コマが大きいこともあり
話の進みはとても遅いです。
一気読みじゃないとイライラするかも。

アメリカがエイリアンと接触していて
彼らの知識はほぼ取得済みで
その科学をもって世界の覇者になろうとするのを
バビル2世が阻止する
という、まあ、なんていまさらなネタかしら!
ってかんじもしますが、
リメイクのアニメ版に比べれば
ずっと原作寄りです。

農場の飛行機は神谷版のアニメ後半のネタだと思うけど
1巻の「浩一くん」と言っていた「お母さん」は
原作1巻の医者のお嬢さんかしら。

「101」の世界から40年後。
それでもバビル2世は学ラン。
物持ちがよい、、、ではなくって。
「不老」なのが良いのです。
そう思っていたから。
彼はもう普通の人間じゃなくなっちゃった、
と思っていたから。

ロデムが人型(男)で
バビル二世の世話をしているのは
とってもウハウハ。
忠実なしもべではあるけど、
ちょっぴり友情も芽生えた?
*正確には「人型の時は男性」です。
 基本は黒豹です!

でも、でも、
ヨミ様が
髭のおっさんじゃない!

髭無しで若いよ。
そうじゃないだろーーーー!
なんでこのビジュアルーー!
そこは残念。
ロプロスとポセイドンのビジュアルは超改変。
伊賀野さんは官房長官になっていました。
えらい出世ですなー。
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「センス・オブ・ワンダー」(ミュージカル座)

2012年04月27日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
「沈黙の春」を書いたレイチェル・カーソンの生涯。

絶対的な善で、絶対に正しい女性の、
順風満帆の人生をさらっとなぞって描いている。

山場があまりなく、メリハリもないけど、
主演の伊東恵里さんの美しい歌声で
説教臭さはあまりない。

強い農薬(DDT)の恐ろしさを
観客も良く知っている前提すぎるかなあ。
DDTは悪い物だ、
だから彼女の言っていることは正しい
と、見えなくもない。
順序としては逆だよね。

近くの人が開演前に
「センター・オブ・ジ・アースかと思っていた」
と言っているのを聞くと、
この芝居を上演する意義はあるんだろうな。
「沈黙の春」は常識だろう!とは言わないけれど
(私もきちんと読んではいないし)
DDTの自然への影響に警鐘を鳴らした人がいるから
今の世界があるんだからね。

いま現在では、DDTによる自然破壊と
DDT散布が無いために蚊の媒介による
マラリヤで死亡する人と
どちらに重きを置くかを
議論されることもあるみたいだけど。

彼女を批判する声の中に
「結婚もしていなくて
 子供もいない女性が
 遺伝について問題提起するなんて!」
というのがあった。
アメリカは、保守的な部分は
とことん保守!なんだよね。
そんな中で女性の科学者が言葉を発するのは
とても大変だったと思う。
その辺がもう少し・・・・・、
でも、時間的には仕方がないのかな。


おみつは声の張りが衰えないなあ。
すごいなあ。
もっと若い人でも、もっと早くに
張りも声量も落ちる人はいるのに。
どんな訓練をしているんだろう。
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「ウィンナー・ガラ」 ウィーン国立バレエ団

2012年04月24日 | バレエ・ダンス
ルグリ率いるウィーン国立バレエ団のガラ公演です。
予定では21時55分終演でしたが
最後の演目の幕が下りたのは22時10分。
カーテンコールを含めれば
3時間半強(4時間弱)の長丁場でした。

まだプログラムは読んでいないので
解釈違い等があっても読み飛ばしてください。



第一部
「バッハ組曲第3番」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ

マリア・ヤコヴレワ ‐ ロマン・ラツィク
橋本清香 ‐ ミハイル・ソスノフスキー

マルタ・ドラスティコワ ‐ アレクサンドル・トカチェンコ
アリーチェ・フィレンツェ ‐ ドゥミトル・タラン
澤井怜奈 ‐ ダヴィデ・ダト


幕開きの印象は「ダンサー達が小柄だな」。
ノイマイヤー作品のわりには
なんだか動きが重めなイメージ。
ひとりひとりの動きは軽いんだけど
あんまり舞台から音楽が響いてこない。

メインカップルの女性はあんまり音楽的でなかった。
コケティッシュな魅力はあるので
芝居が入ると良い雰囲気になりそう。
セカンドカップルの方が音楽に綺麗に乗っていた。
全体的には動きがちょっとバラついていたかなあ。



「アンナ・カレーニナ」より パ・ド・ドゥ
振付:ボリス・エイフマン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

アンナ:イリーナ・ツィンバル
カレーニン:エノ・ペシ


あんまりチラシ等を読んでなかったので
始まる前はアンナとウロンスキーの場面だと思っていました。
エノ・ペシが動いた瞬間、
彼はカレーニンなのがわかった。
それくらい、最初から役として立っていた。
申し分ない技術に卓越した表現力。
とてもドラマティックだった。
金さえあれば彼が出演する「こうもり」が見たい。
だが金は無い。
ツィンバルも、どこか危うさを含んだ踊りで
とても緊張感があるパ・ド・ドゥだった。
素晴らしかった。



「マリー・アントワネット」より
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:ジャン=フィリップ・ラモー、ルイ・ミゲル・コボ、
    アントニオ・ヴィヴァルディ

マリー・アントワネット:オルガ・エシナ
ルイ16世:ロマン・ラツィク
運命:キリル・クルラーエフ


前にも見たけど、
私はバナ作品は苦手だ。
彼が表したいことが、私には伝わってこない。
物語があるような気がするけど読み取れない。

トート、エリザベート、フランツ、
に見えなくもない。
筋としては近い気がするけど、どうなのかしら。

赤いマントの裾を、
バッサバッサと翻すクルラーエフは
文句なくカッコイイ。
この導入部で期待したんだけどなあ。


「スキュー ‐ ウィフ」
振付・衣裳:ポール・ライトフット、ソル・レオン
音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ

イオアナ・アヴラム、ミハイル・ソスノフスキー、
デニス・チェリェヴィチコ、マーチン・デンプス


よくわからないけど、面白かった。
一人の人間の中に内包される
感情というか、自我かな。
それぞれがぶつかりあい同調し寄り添い離れる。

だんだん人が増えていくとき、
「対決列島」の前後枠の体操を思い出した。


第二部
「グロウ ‐ ストップ」
振付:ヨルマ・エロ
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト、
    フィリップ・グラス

オルガ・エシナ、イリーナ・ツィンバル、
リュドミラ・コノヴァロワ、アリーチェ・フィレンツェ、
仙頭由貴、アンドレア・ネメトワ、
キリル・クルラーエフ、リヒャルト・ザボ、
ウラジーミル・シショフ、アッティラ・バコ、
エノ・ペシ、イゴール・ミロシュ


正直、「またコレ系か」と。思った。
言い方悪いけど、「シンフォニーC」系。
1公演に1回ならともかく2度目。
しかも3度目も控えている。
と思うと、気持ちが沈んだ。
ただ、第一部のバッハよりは
ダンサーの踊りも生き生きして
舞台からはちゃんと「音」が聞こえた。
でもちょっと飽きてきた。


「イン・ザ・ナイト」
振付:ジェローム・ロビンズ
音楽:フレデリック・ショパン

ナタリー・クッシュ ‐ 木本全優
アレーナ・クロシュコワ ‐ ロマン・ラツィク
ニーナ・ポラコワ ‐ マニュエル・ルグリ

イーゴリ・ザプラヴディン(ピアノ)


夜会に来た3組のカップル、かな。
若く初々しいカップル、
手堅い関係のカップル、
最後の一組は道ならぬ恋かな。

やっぱり、ルグリは別格だった。
佇まいからして違う。
ポラコワも情熱的だった。

木本くんは長身でスタイルは良いけど
感情表現がもう少しかなあ。
女性に対する愛情は見えない。
振付を綺麗に踊っているだけ。

ラツィクは衣装もあって無骨な軍人っぽく
クロシュコワも超華やか!ってわけじゃないけど、
大げさな愛情表現が無くても
わかり合い思い合っている雰囲気があって
とても良かった。


第三部
「精密の不安定なスリル」
振付・衣裳・照明:ウィリアム・フォーサイス 
音楽:フランツ・シューベルト

リュドミラ・コノヴァロワ、玉井るい、橋本清香、
木本全優、デニス・チェリェヴィチコ


パリ・オペメンバーの方が良かったなあ。
比べちゃダメか。
チェリェヴィチコは昨年のルグリ・ガラより
動きが良かった。と、思う。
男子は紫、女子は抹茶色の衣装。
木本くんは陸上選手のようなビジュアルなので
こういう衣装の方が似合うかな。


「ルートヴィヒ2世‐白鳥の王」 〈世界初演〉
振付:パトリック・ド・バナ 
音楽:リヒャルト・ワーグナー

ルートヴィヒ2世:マニュエル・ルグリ
エリザベート皇后:マリア・ヤコヴレワ
湖の貴婦人:ニーナ・ポラコワ


なぜ、今、このネタなのか。
会場に来ている中のかなりの人は
ノイマイヤーの「白鳥」を断片的にでも
知っているんじゃないか。
う~ん。。。。。
ルグリの髭はありがたいけど。
ルグリだと理性的すぎるんじゃないかなあ。


「ライモンダ」よりグラン・パ
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパに基づく)
音楽:アレクサンドル・グラズノフ

ライモンダ:オルガ・エシナ
ジャン・ド・ブリエン:ウラジーミル・シショフ
アンリエッテ:アレーナ・クロシュコワ
パ・ド・カトル:
 アッティラ・バコ、グレイグ・マチューズ、
 ドゥミトル・タラン、アレクサンドル・トカチェンコ
クレメンスとふたりの女性:
 マルタ・ドラスティコワ、マリア・アラーティ‐澤井怜奈    

他、ウィーン国立バレエ団


2月のボリショイ旋風の時でさえ
ウヴァーロフの幻影が見えた私には
あんまり乗れなかったな。
衣装は素敵だった。
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キムちゃん退団で、サヨナラ公演はサイトーで「JIN-仁-」

2012年04月23日 | 宝塚(専科、スケジュール、雑談等)
まだ昨日の疲れが取れていないのに
びっくりな発表がありましたよ。
キムちゃんが次公演で退団します。
しかも演目はサイトー作の「JIN-仁-」。

 → 雪組トップスター・音月 桂 退団会見のお知らせ

12月24日が東京千秋楽かあ。
お見送りが大変そうだ。
芝居がサイトーで「JIN -仁-」って
どこからツッコミを入れるべきなのか。
ショーは中村A。

 → 2012年 公演ラインアップ【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】<10月~12月・雪組『JIN-仁-』『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』>

キムちゃんの退団がこんなに早いとはなあ。
次期はチギかな。
同期のともみんが来るし。
ミミちゃんはどうなるんだろう。
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「霧矢大夢ラストディ」(中継)

2012年04月22日 | 宝塚(月組)
いよいよキリヤンのラストステージ。
寂しいです。

大画面だと細かい演技や衣装細部もよくわかりますね。
ナーガのみりおの頭に蛇がいたのを今日気が付きました。

芝居、シティの別れの場面で
まりもの頬に一筋の涙。
「甘えないで」に
デイヴィットを思いやる気持ち、
自分が身を引きべきだという気持ちが込められていて
こちらも涙。

最後の歌い継ぎ、台詞までは保ったのに
歌に入る直前にまさおの目に涙が溜まってきた。
でも流さなかった。踏ん張ったね。

ナチの人の場面などで
あちょうが一人映りの時があった。
短い時間だけど
大画面にあちょうONLY。嬉しい!
この役を宛ててくれて、
ほんと、ありがとう!!大野くん!!!


ショーは癖になっていたので
これで見納めかと思うと
それだけでも寂しい。
キリヤン中心の画面とはいえ
退団者に限らず、他の生徒もよく映る。
(あちょうはあまり映らない)

もりえちゃん銀橋にて「サンキュータカラヅカ!」。
まりも「グッバイ、マイミスティ」。
サタン様銀髪、
バッファロー赤毛、
集結のまりも茶髪ロン毛。
あちょうの階段降りは映らなかったので不明だけど、
階段下から舞台中央までは
それなりの大きさで抜かれていた。
そういう学年だし。
サヨナラショーのラストは下手の方。

サヨナラショーは
キリヤンがトップになってからの歌が多かった。
キリヤンだけでなく、
退団者全員が銀橋を渡ったり、
一部の人には歌のソロがあったり。
まりもも娘役を従えて踊っていたし
いい内容だったと思います。
サイトーくんもありがとう。

退団者みんなの挨拶に泣いた。
キリヤンは意外とさっぱりで。
仕切っている姿を見るのも
これが最後なんだなー。

中継が終わってからお見送り。
雨でなければ劇場前3列目でもいいんだけど
傘で見えないので、
帝国前でスタンバイ。
遠目だけど、8人全員見ることができました。
キリヤンが最後に薔薇を
バッ!と投げたのも見られた。


きりまりはとても良いコンビだった。
同じ目標に肩をならべて突き進んでいく。
また、二人が相対して戦っているんだけど
戦えば戦うほど
まりもの優しい部分が滲み出て
それを受けるキリヤンの包容力も増した。
ものすごく不思議な化学反応だった。
こういうコンビも、あり、なんだな。

キリヤンの名前を知ったのは花組時代。
運動会のリレーかなあ。
花組時代の印象はあんまりないんだけど
月組のWSSの時に
「花組から行ったダンスが上手い人」の認識があったので
どこかで記憶に入っていたのかな。
シューマッハの頃は、
実力はあるけど、真面目すぎな芸風で
いまいち華が欠ける印象。
「スラップスティック」は
そういう面が活かされていた。
サイトーの「愛しき人よ」で
それを打ち破って、ハッタリを身につけて欲しい
と願っていたけど、
ゆらさんの若菜さんに全部持って行かれちゃったな。
トップになるには、もうひとつ売りが欲しいかなあ
と思っていたところで病気休演。
組内2番手とはいえ、
新専科が入れば実質3番手なので
病名を発表や休演宣言の必要は
ないといえばなかった。
それを公式に出すということは
逆にトップ当確なんだな、と思った。
そして、さえちゃん時代に特出、
あさこちゃん時代の2番手、と、
この辺で、いろんな意味で深みや、
男役らしさが増したと思う。
「真面目なだけ」を打ち破ってきた。
そしてトップ就任。
嬉しかったなあ。
大劇場5作、プレ1作、DC1作、全ツ1作で、
計8作。
正直2作を覚悟していたので
こんなにいろんな役を見られるとは思わなかった。
個人的に駄作と思うのも1作だったし、
駄作3連発のあさこちゃんより
もしかしたら恵まれていたかも。

まりもの名前を知ったのは、
いつだったかなあ・・・。
ブエノス再演のとき、某掲示板で
ねねちゃんアンチが
「ダンサーの役(イサベラ)なら、まりもだろう!」
と叩いていたので
逆にそれで、まりもがダンサーなのを知ったよ。
エバの芝居もしっとりしていて良かったし
太王四神記では凛々しく、
「コインブラ物語」では堂々としたヒロインぶりだった。
まりもの踊りは豪快だけど
決して粗さも荒さはなく
娘役らしい慎みもちゃんとあった。
なにより膝折技術は神だった。

ガチャは薔薇騎士でキリヤンと一緒に
小姓をしていたのが印象深い。
あんときゃまだ「ルカちゃん」だったのになあ。
もりえちゃんは終盤で急激に成長した。
新公時代にその伸びがあれば・・・と思わなくもないけど
まあ、だからこその芸風だったし。
よっしーは歌ウマさん。
ラプソのデュエダン影(表か?)の歌が好き。
りっちーは「Heat on Beat」椅子の場面のところの歌から認識。
のんちゃは今回の芝居の暗殺未遂犯で
みかりんもスカステのインタビューを見て
今公演で認識。

退団者皆さんの今後のご活躍をお祈りします。
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「タイタンの逆襲」

2012年04月21日 | 映画
ハデスとアレスがゼウスに反逆して、
その戦いに主人公や世界の人々が巻き込まれて
神も人間もたくさん死んだのに
争いの元がなんだか和解しつつ
主人公が勝って終了のいつものアレでした。
展開がわかっていても、
つい見に行っちゃうんだよね、ギリシャ神話ものは。

五分刈りのイメージが強いサム・ワーシントンの髪が
普通の長さでちょいクルクルしていた。
でもその方がなんだか没個性というか
どこにでもいる人っぽいというか。
平和に暮らしてきた、を匂わせるため?

リーアム・ニーソンをいたぶる
レイフ・ファインズの図は、
一部の人に受けそうだ。
ビル・ナイは相変わらず芸達者。

巨人が現れるところで
「トロール?」と思ってしまったのは私だけー? 

それにしても、他の映画でも思ったけど
神様たち、
人間との間に
子供を作りすぎ!

種をばらまきすぎだ。
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「捜査官X」

2012年04月21日 | 映画
中国の山奥の寒村で事件が起こった。
村に現れた強盗を、製紙職人のリウが殺したのだ。
リウの必死の抵抗による正当防衛として
事件は処理されるかと思われた。
しかし捜査官シュウは、
強盗達の死因は卓越した武術の技によるものと判断する。
はたして、リウの正体とは?


思わせぶりなタイトルがついていますが、
ミステリーじゃないです。
暗殺集団を抜けたドニーが、
追っ手と次々戦ういつものアレです。
あんまり期待しないで~。
金城くんはそれほど活躍しません。
ごめんなさい。

過去と訣別したリウに対し、
おのれの良心の呵責を押さえつけて生き、
でもそれを無視できない心の奥底のもう一人の自分が
シュウの身体の中から冷静に彼自身を見ている
とかなんとか、いろいろ理屈はつけられるんでしょうが
基本はドニー主演のカンフー映画でございます。

妻の手を握ったり、やさしくほどいたり、
そういうドニーの仕草にウハウハ。
こういう場面があるのが嬉しい。
タン・ウェイは地味だな。
それが狙いではあるけど。

のどかな田園風景と、
シャープなアクションの対比が良かった。
ドニーアクションの「絵」は
見せ方がとても上手いと思う。
素人でもわかりやすい。
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