きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

トークショー付き「オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター」

2024年07月11日 | 映画
久々に映画版「オペラ座の怪人」を見ました。
上映前の吉原さんのお話を思い出しつつ、
いろいろな考えが頭を巡り、
最終的には「モモアの異父弟の生え際は意外に持ち堪えたな」でした。

ロッサムはドラゴンボールに出なければ
もっとスター街道だったのだろうか。

「Passion Play」の字幕は「情熱の受難劇」でした。
公開当時に「Passionは情熱じゃ無い方」と言われて、
円盤の字幕は変更されたらしいと聞いたけど、
今回はどっちなんだ?

シャンデリアが落ちるタイミングが舞台版と違うので、
「寝た?」とちょっと焦った。
休憩無しの映画なら、ま、あそこよね。

公開当時は、白馬に乗った王子とか、
ところどころ超少女漫画で、
ウェーバー卿の脳内はこうなのか、
と、ちょいと引いたのですが、
舞台版に対して、敢えてそういう要素を入れたのかな、
とも思いましたが、どうでしょうか。


指輪は。
私は、クリスがネックレスにしていたラウルとの婚約指輪と、
ファントムがクリスに渡した指輪は別だと思います。
クリスからファントムへ、は、いらないから返却ではなく、
あなたの心は確かに受け取り、
自分の心の一部はあなたと共に、だと思います。

逆に、指輪はひとつだけ説があり、
そう実際に思って演じている人がいたのが驚きでした。

ファントム像は演者によって違う。
吉原さんが話していたのは映画版ベースの話だよね。
キヨミチとも違うし、
高井さんとも違う。
それぞれ違って良いと思います。
声楽出身じゃないキヨミチが演じられたのは僥倖だったなあ。

吉原さんのファントム観は
コピット版を思い出すな。

そうそう、ファントムが親の愛を知らない子供みたい、って話、
まさに奥様の和音さんは宙組版で
幼いエリック(ファントム)を演じていたよね。
クリスに母を求めていたのでは、は
コピット版では父親が出てくるし。

映画版の少年時代のファントムはちょっと伊之助みたいだったなあ、
とか、中村Bの「(彼には建築の)腕がね、あるんですよ!」も思い出したり。

https://blog.goo.ne.jp/ytaiyo/e/9b5bdc9f94f16479df5499be22bb0bc6


順不同になっちゃったけど
トークショーゲストの吉原さんのお話

「オペラ座の怪人」は、ラブストーリーではなく
ファントムが人のぬくもりを知る話。
クリスはファントムに対し「愛」という言葉は使っていない。
キスも、恋愛のキスではない。
(と、最近思った)

四季版の「オペラ座の怪人」を見たのは
赤坂ミュージカル劇場。
研修生の頃ポスター貼り隊にいて
(イベントとして)各地にポスターを貼った。
報酬は無料観劇。
そのときのファントムは今井さん。
「歌で劇場を支配していた」的なことを言っていたかな。
主演とはこういうことか、と。(うろ覚え)
すごい、と思ったけど、怪人役は声楽出身縛りがあるから
演じてみたいとは思わなかった。

進行の上村さん → 初代は市村さん
私の心の中 → キヨミチ、、、

ファントムは幼い子供と同じ反応、と
娘を見て思った。

出だし、ブケー役の吉原です、で進行共々滑る。

映像の仕事が多くなったが、小劇場の経験があるので
大きい芝居にならない。
ずっと映像の芝居をしていた薬師丸さんが
どの角度でカメラに映るか意識しているのを知ってから
それまでしなかったカメラチェックをするようになった。
(舞台は演じて終わりなのもあり、
 自分の芝居を見返したくなかったが、変わった)

あとは、撮影とか、段取り部分でフリーダムに動きすぎ
上村さんから「飯田さんも小野田さんもできていたのに!」
とお叱りが何度か。

以前のスカステ番組でまさおが、
「同期のたっちんの妹だから、あずちゃんの勉強を見てあげていたことがあった、
 それがまさか月組に来るとは」的なことを言っていたけど、
そのときはあずちゃんが吉原さんのお子さんの叔母になるとは思わなかったよ。

吉原さんはが「妻が」「子供が」と言うとき
中山秀ちゃんが「女房が」と言うときに感じる
もほーーーっっというのと同じ気持ちが。


あと、そうだ、舞台版2幕冒頭のマスカレードの反りを
「ニョキーン」と言ってたよ。


詳しくは他の方のレポートを見てください。

フォトセッションタイムあり。
SNS投稿可。

下手へ歩く吉原さんの後ろ姿。
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「ルックバック」

2024年07月06日 | 映画


若くない自分に刺さるのか疑問を持ちつつ、
時間的にぴったりだったのでチケットを取りましたが
見て良かった。

自分が彼女を外に出さなければの悔恨がグサグサ来る。

若い頃の、理由なき自信も上手く描かれている。

58分だからこその濃い時間でした。
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「フェーム」(午前十時の映画祭14)

2024年07月06日 | 映画


こんなに多種の科がある芸術学校は不思議な気もするけど
実在する学校がモデルとのこと。

公開当時なら「アメリカの青春」はキラキラして
日本人には憧れだったんだろうな。

若くないいま見ると、
人前で話すのが苦手なのに舞台に立つことを目指す科を受けるのか、
学費無料目当てとはいえ。
こういう子に隠れた才能があって成功する、というのが
アメリカ人が好む物語なのかな。

成績優秀な子のアレは
学校が介在しても良いのでは、と。
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「九十歳。何がめでたい」

2024年07月03日 | 映画


思い立って「九十歳。何がめでたい」を見ました。

佐藤愛子という人、彼女の筆力、
草笛光子の演技力は素晴らしいけど、
映画としては、予告のイメージどおり
いまみっつぐらい。
エッセイを読んでウケた偉い人が
「映画化」企画をねじ込んだんだろうな、って印象。

みきちゃんの作家の娘は良かった。
宝塚退団後に唐沢さんとは舞台で共演していたよね。
懐かしい。

編集者の娘のダンスコンクールが
古典ではなくコンテなのは珍しいね。
彼女も古典向きの体型ではないな。

佐藤愛子と草笛光子に課金。
それでいい。

むかしは佐藤愛子と田辺聖子をよく読んでいたなあ。

オダジョーや、いま話題の「猪爪はる」さんの妹、石田ひかりが
ちょい役で出ているのが、なんだか謎。
宮野さんは雅マモル寄り。
可愛いよ。

どこまで本気で、どこまでコメディで作ったのか、
わからない作品でした。

佐藤愛子=草笛光子は納得。
あ、草笛さんの90歳記念企画ありきなのかな?
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「宗方姉妹」(午前十時の映画祭14)

2024年06月16日 | 映画


序盤は関係性が掴み辛く、
繰り返しの台詞がちょい苦手、から、
自分勝手な夫にイライラ。

最後の姉のすっきりした笑顔で、
まあいいか、と思う。

猫達はどうなるのかな。

田中絹代の芝居は山田五十鈴を思い出した。
高峰秀子がチャーミング。
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「小早川家の秋」(午前十時の映画祭14)

2024年06月09日 | 映画


原節子の年齢に合わせるとこういう話になるのか。

の前に、五社(時期によっては六社)協定時代に
違反して干された役者がいるのに、
制作トップなら協定越えができるのかあ、という気持ちが来る。

真正面を見て台詞を言うのを繋げて会話になるのが面白い。

女優さんはみな美しかった。
中でも若き日の新珠三千代は美しかった。
小顔ながら、はっきりした目鼻立ち。
宝塚化粧も映えただろうなあ。

原節子は以前も「嫁」の立場の映画があったな。
実の家族ではないからこそ、尊重しあえることもある。
婚家が再婚先を探すのね。
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「マッドマックス:フュリオサ」

2024年06月05日 | 映画


映画としては、そこそこ面白い。
荒野に。ヒャッハーッな集団に、
カーチェイスってレベルじゃないよね、のアレとか
見応えはある。
それなりに前作に繋がっている。

けど、私が見たいあたりはなかった。
前作でフュリオサがスキンヘッドだから、
今作で自ら髪を剃る場面はある。

しかし、それよりも、
 
 ・なぜ警備隊長になったのか
 ・称えられるほどの功績はなんだったのか
 ・あれほどの美人が妻ではなく戦士なのか

の、あたりが見たかったんだけど。
故郷から離されたのは、わかった。
母が殺されたのも、わかった。

でもさ、いずれ妻に、とか言ってたけど、
結局はなっていないし。

女性だと思われないように髪を剃ったのに、
特にこれといったエピソードもないのに
髪が伸びてて(女性だとわかるのに)
警備隊長だ、と言ってて。
はあ?????
って、かんじです。

ただの前作、なら別つにいいんだけど
タイトルに「フュリオサ」って入っていれば
そのあたりが描かれる、って期待しちゃうよね。

結局は、クリヘムは芝居が上手いなー、
って記憶しか残らなかった。
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「ソイレント・グリーン -デジタル・リマスター版-」

2024年05月25日 | 映画


(1976年からみた)近未来2022年。
人口は増えすぎ、食料は合成物の配給となる。

殺人事件がおこり、調査を始めた刑事。


76年のSF映画。
肉や野菜が貴重品となり、
貧富の差が激しくなり、
若く美しい女性は富裕層の所持品となり、
本は貴重品となり、
生を諦めた人は安楽死を選択できる。

その安楽死の先は・・・

野菜を「美しい」という。
その美味しさが画面から伝わってくる。
老人には、かつては日常だったことが
過去となってしまったこともわかる。

安楽死の際には希望した映像を見ることができる。
老人の死に立ち会った男は、
老人が語っていた風景を見る。
彼にとっては初めて見る、花、雪、海・・・。

いまとなっては、ありきたり、かもしれない。
当時は衝撃的だったのだろうか。

過去と現在を繋ぐ老人がいるから
なんだかリアルに感じられた。

2022年は2年までになっちゃったけど、
この映画が現実にならないと断言できる?
近づいているのでは?
いまあるものを当然だと思わずに
大切にしなきゃな、なんてことを思いました。

個人的には、今日見た3本の中で
いちばん面白かった。
ネタ的により、テンポとかが合ったんだろうな。

SFではあるけれど、
若くはない男と老いた博学の男との
バディものでもあります!


シネマート新宿の今日の犬。

1匹しかいない?
もう1匹は???

シネマート新宿の今日の脳みそ。


ベルトコンベアーで緑のアレを・・・
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「関心領域」

2024年05月25日 | 映画


予告で見たとおり、
アウシュヴィッツ収容所の隣の司令官宅で
上流家庭の姿が淡々と描かれる。

隣から聞こえてくる大声、
なんと言っているのか、
怒号なのか掛け声なのか、
はっきりとはわからない声が
隣の家にも聞こえてくるが
司令官家族も使用人もまったく気にしない。
銃声、猛々しく犬が吠えている、
それらは物理的に聞こえていても
心には全く響いていない。

ユダヤ人の私物を召し上げ再分配することにも
疑問はない。
「歯磨き粉にダイヤを隠していた。
 (これがそのダイヤ)」
のように、当然のことのように話す。
しかし、悪魔のように怖いのではない。
普通の人の普通の会話。

隣とは、いろんな面で距離がある。

ときどき挟まれる白黒の映像や「詩」から、
隣と繋がる者がいるのも示唆される。

やがて、移送人数が大幅に増えることが通達され、
収容所の煙突から出る煙も太くなる。

淡々と進む話が恐ろしく。
この恐ろしさは映画ならでは。


彼らは特異な残虐者ではなく、普通の市民。
私たちとどこが違うのか。
私があの家族の一員だったら
隣を気にかけるのだろうか。


という感想も、もちろんあるんだけど。
司令官の髪型も気になりすぎて。
そこだけフサフサ?
刈り上げ部分、広すぎない???
の気持ちが常にどこかにあって。
のちに、ドイツでの会議場面で見分けるのが楽で、
このためだったのか!と思うけど違うよね、も
なんだかグルグル。
史実どおりらしいんだけど。

司令官でも、ドイツ本国ではトップというわけではない。
階層、たくさん。
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「パリ、テキサス」(午前十時の映画祭14)

2024年05月25日 | 映画


ロードムービー的な話らしい、
としか予備知識が無かったので
男が若い妻にDVして逃げられたのに
改心して彼女から去るのが
「イイ話」的になっていて、少し驚いた。

公開当時はそれでも良かったのかな。

ナスターシャ・キンスキーは美しく
男が束縛したくなるのはわかる気はする。

あちらの風俗はあんなかんじなんだ。
あれで満足するものなのかな。

映像は綺麗だった。
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「ベルリン・天使の詩」(午前十時の映画祭14)

2024年05月19日 | 映画


今年度初めての「午前十時の映画祭」です!

映像は美しかった。
特に白黒パートが美しかった。

天使が人間になる話は好きだけど、
モノローグたくさんは私はあんまり好きじゃないかな。

もう1人の金髪天使の雰囲気が良かった。

コロンボが本人役で出ていて驚いた。
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「無名」(2回目)

2024年05月18日 | 映画




シネ・ルーブルで2度目の「無名」鑑賞。
うとうとするところは前回と同じで、
この作品のテンポは私には合わないのだな。

お目当ては上映後のメイキング(4分)。
年季の殺陣のトニーと
若さのキレのイーボーの対比が楽しかった。
トニー、イーボーに近すぎ。

そういえば映画本編のイーボーが鏡に向かう場面で、
髪を撫でつけないかなあ、と少し期待しました。


冒頭の唔該(ンゴイ)は広東語ね。
これだけで香港とわかるにしても、
ここが現在かどうかはわからんよね。


太平洋終戦前後の話だから
花組アルカンシェルとほぼ同じ時期だよね。
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「犯罪都市 NO WAY OUT」(2回目)

2024年05月11日 | 映画




京都劇場の後に行こうと思っていたお店が
入居ビル配管修理で急遽休業となり、
突如夜が空き、それなら、と、
関東の映画民憧れの塚口サンサン劇場に行って来ました。

清潔な場内、綺麗で広いトイレに、解説入り予告、
と、見る前からテンション爆上がり。

映画が始まると、音の良さにびっくり!
雑音が無くてクリア系ではなく、
繊細な音のハーモニーというのか。
まろやかでふくよかな音というのか。
古い人には、CDではなくレコードの音、
というとわかるのかな。
グラシネのBESTIAに近いかな。
この音が通常料金とは。
お近くの人が羨ましい。
1日ここで過ごしたい。

「犯罪都市3」は、

マブリー登壇のプレミア依頼の2度目。
やっぱりヨットハーバーのあたりがよくわからないし、
韓国マフィアのそれぞれの役割が見えずらいけど、
マブリーの物理攻撃に全て納得する。

1度見ているからこそ
この映画館の音の良さがよくわかった。
マブリーの台詞の響きが違う。
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「青春18×2 君へと続く道」

2024年05月07日 | 映画


超ギョーザステーション(両国駅)の整理券を18時過ぎに取ったら22時の回で。
有楽町で18:50〜21:05のコレを見るとジャストミート。
天の配剤。

お話しは、ゲーム会社を設立した36歳の台湾人男性が
会社を仕事を失い故郷に帰り、
高校時代のバイト先で知り合った日本人女性パッカーのことを思い出し
彼女の生まれた地などを見るために来日する。

高校時代の話は青春で、まぶしくて甘酸っぱくて。
日本に来てからはなにげにローカル線の旅で
乗り鉄には楽しすぎる映像でした。

善意が重なりすぎたり、
ラストは、まあ、そうだよね、
ではありますが、
じんわり来る話でした。

「彼女」の部屋に行ったときに
アレが全巻あって、
ああ、忘れてなかったんだなあ、と。

スラダンのアニメは、作者は不完全燃焼みたいだし
私も話し運びやオリジナルストーリーは
むむ、と思うところもあるけれど
これだけ世界に広まっていたんだなあ、って
なんだかすごく感動した。
アニメOPの場所(鎌倉高校前)も出てきて
うん、私も行った、と思ったよ。

台湾とローカル線好きならおすすめ。
台南に行きたーーーい!!
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「名探偵コナン2024 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」

2024年05月05日 | 映画


初コナン。
基本設定は漏れ聞いているけど
原作、アニメとも見るのは初めて。
見なかった理由は絵が苦手だから。
実際に見て、アニメだと声と色で見分けがつくけど
白黒コミックだとわからないかもと思いました。

ほぼミリシラだけど話は把握。
初見にも優しい。

コナン君がスケボー(?)で
ロープウェイを登るところ、
子供にあんな危険なことをさせて、と思うけど、
本来のターゲット層は自分を投影してワクワクなんだろうな。

執事さんのビジュアルが某東金さんみたいだったな。

怪盗関連とか、
初見にして重大なネタバラシを見た気がする。

それにしても、お宝!
エニグマ!
チューリング!

函館の街並みも懐かしかった。
また行きたいな。

1人だけ別系統のキャラデザの人がいると思ったら
洋ちゃんだった。
現函館市長の弟さん。
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