きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

ポピーザぱフォーマー

2002年09月28日 | その他イロイロ
 某掲示板に、主役の父はリカちゃんにしかできない!と書いてあり、また、この作品を宝塚でやるとしたら・・・の配役は私の好きな人ばかり挙げられていたので興味を持ち、いろいろ調べたところ、DVDのWeb版CMというのを見つけ、確かにこのオヤジは
リカちゃん以外
誰にできるというのだ!

と思いました。で、ついDVD(最終巻のみ)を買っちまったわけですわ。いや~、これがおもしろい!すごくイイよ~。私はケダモノが一番好きかな。あ、配役はですね
  ポピー   あさこ
  ケダモノ  ケロ
  パピィ   リカ
  カエル   コム
でした。リカちゃん以外もピッタリで笑ってしまいました。これ、本当にキッズ・ステーションでやっていたの?いいのか?っていうぐらい、シュールっていうかブラックっていうか。大人の密かな楽しみでないかい?ってカンジっす。ああ、いいものに巡り会えたなあ。だから、あそこに行くのはヤメられないのだわ。

 ところで、話は違いますが、横浜ベイスターズの次期監督に山下大輔がなるそうで。いよいよ、大ちゃんの出番なのですね。友人から聞いた話によると、森さんの采配で余りにファンが離れていくので理事達が怒ったとか。そうでしょうな。やはり
横浜は
大味野球じゃなきゃね

セコセコ勝ちに行くなら、大負けする方がよっぽどいいのよ!
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小山卓治「MANY RIVERS TO CROSS」渋谷WEST

2002年09月27日 | 小山卓治
 もしかして、今まで見た中で一番いいライブだったかも。これが映像に残るなんて、なんてありがたいことだろう。
 最近の東京近辺ライブでは、客と馴れ合っている、良く言えば演者と客のコラボレーションと思えるようなライブもあった。それはそれで楽しい。それほどではなくても、こちらが、見る側が楽しむ、というイメージがあった。こちらがオモシロイと思った部分を汲み上げるというか。しかし、この晩のライブは違った。演者は客に入り込む隙を与えなかった。それは拒絶ではない。反対に演者の掌の上で、演者の思う通りに客が踊らされたのだ。これほど、卓治にあたえられた、と思うライブは、もしかしたら初めてかもしれない。
 今晩の卓治は終始余裕があった。一人ではなくバンドスタイルであるからだろう。今までもバンドスタイルはあったが、これほどまで卓治がリーダーシップを発揮していることはなかったように思う。リズム(カウント)を取り、指示を出す卓治。それは自分の音楽の中にいて、自分の音楽を作り出すために指示を出しているように見えた。そう、今晩の卓治は実に音楽的であった。だからと言ってメッセージ性が損なわれるということはない。むしろ逆。余裕があり、音楽的である故に、はっきり言いたいことが伝わってくる。今までは胸ぐらを掴まれ、しかし言われるのは単語。気持ちがこもっているから、迫力があるから、それでも充分に伝わってきた。しかし、今晩は違った。こちらの目を見て、文章で伝えられたように思う。一人でピリピリしている緊張感も嫌いではないが、でも、私は今晩の卓治が好きだ。
 演奏はいつもより、ややスローぎみ。そのためじっくりと音が紡ぎだされていた。伝えたいことを、さらに増幅させる音。オープニングから2曲、キツイ顔で集中して演奏している姿を見たら、今日は笑顔を見せてくれなくてもいい、そうも思った。
 ずっとファンでいて良かった。今日のライブを見て、今までの年月が無駄ではなかったと思った。卓治は、ようやく自分のやり方を見つけ、安定したようだ。だから私も、これからは少しサボろう。とも思うが、「卓治のライブは絶対に行けないところ以外は行く」というのは、すでに習慣となってしまっているからなあ。仕方がない。見続けよう。
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「ヴィンター・ガルデン  ~春を待ち侘ぶ冬の庭園~」(宝塚星組)

2002年09月22日 | 宝塚(星組)
 齋藤君の、なんかわからんがスゴイ!とかドドーンっとかガガガーーーンって迫力を求めていったら少々期待はずれでした。齋藤君の持ち味の赤とか青の色使いもあまりなく、簡素な舞台に灰色っぽい色が基調で、もう少し照明が暗かったら正塚ワールドだ。なんたら文書を持っているダンサーとか、死んだ姉にそっくりな妹とかは、螺旋を思いださせるし、デカイ話を処理しきれていないのは中村Aの芝居のようだ。芝居後のショー部分もショボイし。どうしちゃったんだ、齋藤君?
 かよまとは、う~ん、まず脚本のせいもあるんだけど、区別がつかないよ。クローゼとクラウスって名前の段階で区別ができない(「ク」のあとはラ行。耳では聞き分けにくいのよ)。かよこがダンサー、まとぶんがナチ将校である必要をかんじないというの?入れ替えても可のよう。かよこがあまりダンスがうまく感じられないというのもあるんだけど。この穴だらけの脚本じゃ仕方がないけど、どうも魅力を感じられない。売りがどこかが掴めない。かよこは顔が小さくて足が長くてスタイルがいい。しかし、それ以上に(まだ)役者としての魅力が出てないなあ。まとぶんは何気にぶんちゃんに似ているんだけど・・・。これまた黒か白かハッキリしないのだ。まだ役を作り上げるところまでいっていない気がするなあ。その結果、なにが印象に残るかというと、そんちゃんのジョセフィン・ベーカーだ。正直な話、メインで役者と言えるのは彼女ぐらいだと思ったよ。千佳ちゃんは芝居はいいんだが、いかんせん歌が辛い。音を外しても、もっと堂々と歌えばいいのになあ。さえちゃんとトップなんてことがないように祈るばかりだ。
 それ以外では(おそらく ← パンフ買ってないもんで)なるみんのカルステンが印象に残った。彼女は歌も芝居もうまいよ。マーサの美稀さんは男役?女役?オカマのはずだけど、男装の女性って印象の方が強い。カテリーナの南海まりちゃんは踊りがうまい!これはヒットだった。

 ちょっと消化不良だ。齋藤君、次は辻褄合わせなんて考えなくていいから、ド迫力の舞台を作ってね。もしかして1時間ポッキリのショーの方がいいのかなあ。
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むむむ・・・

2002年09月20日 | 小山卓治
 いま読み返すと「ひまわり」の解釈はすごく間違っている気がする。削除はしないけど。とにかく14日夜から18日にかけては過密スケジュールだったため、記憶が混乱(というより欠如か)しています。メモも取っていなくて記憶のみで書いているので間違いも多数あるでしょう。名古屋のライブがいかに熱かったかもうまく書けないし。客席からの「45歳の抱負は?」に対しての卓治の回答「まあ、歌うよ」は飾らない分、重みのある言葉だった。この人は状況が許せば一生歌い続けるんだろうな。うん。デビュー20周年についての時に「歌を歌いたいとか・・・」のフレーズの中に「ステージに立ちたいとか」という言葉があったのも、実は感動した。できた歌を漠然と垂れ流すのではなく、金を払った客に向き合うという行為をしたい人なんだと。ときたま見える、こういったプロ意識がとても好きな私。彼の中では、好きなこと、そしてそれで食べていくことは、どんなバランスで存在しているのだろうか。それ以前に、好きなことで食べていける(少々微妙だけど)ほどの才能があるということについて、どのように考えているのだろうか。
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小山卓治「MANY RIVERS TO CROSS」名古屋クワトロ

2002年09月16日 | 小山卓治
 バースデー・ライブということで、東京遠征組もたくさんいたようです。最初は「微熱夜」。いきなり好きな曲が来て嬉しい。心を鷲掴みね。そのノリで「失われた週末」「真夜中のボードビル」へ。ビートが効いている。次は一転して「土曜の夜の小さな反乱」。「9月になって私もとうとう45歳になってしまったんだ」そして自ら「HappyBirthday to You」を演奏し客に歌わせる。次の「汚れたバッシュ」は、やっぱり、「そういうあなたを見るために遠征して来る客がいるんだ」と小さくツッコミ。その2曲あとは「最初の奇跡」。そうか、私が「君を守りたい」と呼んでいた曲が「最初の奇跡」だったのか。最近未収録曲を思い出していたけど、これだけは思い出せなかったのよ。ああ、わかってよかった。確かにハッピーエンド系ですよね。ベッドの中で鼓動を聴き合う。「いつか河を越えて」と絵としては似通っているが、全然違う安堵感があるようだ。でも、私も好きな人は守りたい。女だからという理由で守られるのってやだなあ、とも思う。「ひまわり」はハーブ付き。深く考えてこなかったけど『その人の女房』は昔から好きな男がいて、その男はずっと遠くにいるんだか、旅をしているんだか、さまよっているんだかなんだけど、呼ばれればすぐ出ていくつもりだったのね。いつか呼ぶって約束があって、連絡が来たから出ていったのね。『粗末なベッドにただ黙って座っている』男は、それを知っていて、承知の上で、というより、知っていたけど本気にせず一緒になった。ピンで留められた写真って、『その人の女房』と呼び寄せた恋人だったのかな。だけど彼女はひまわりの咲く、咲き乱れる場所へ行った。男は残された、日常は続く。って話が聴いているうちにできあがってきた。今まであまり詳しく考えたことはなかったんだけど。多分間違っているが、まあ、いいか。
 「ILLUSION」からは、たつのすけさんが登場。「ILLUSION」は「City」が下がるバージョン。この方が好き。たつのすけさんが加わるとCityがNYのようだ。と、思ったら「NY.NY」。今までのアレンジとは違うし、ライブ半ばでの演奏も珍しい。今回は、とても明るく、前向きに思われた。「俺達をどこかへ加えてくれないか」と言うけれど、でもとりあえず二人でもOKというか。その後の久々の演奏の「太陽に手が届きそうだ」も明るく希望的だった。今回は全般的に、楽観的ではないけど希望的って印象が強い。安定とはまた違うもの。
 アンコール、「Blind Love」の後に、たつのすけさんが忘れ物、といった風に楽屋に引っ込む。「あれは本気で忘れたんだな」と笑う卓治。そこへたつのすけさんがケーキを持って登場。卓治、びっくり。これはスタッフからのプレゼント。そして会場からはファンからのケーキが!この時の卓治は、本当に嬉しそうで、感動しているようだった。私なんぞは、自身の誕生日など、めでたいとは全然思わないが、45歳の男は感動するのか、とチラッと思ったり。でもファンから祝われるのは、また別なことだよね。自分の住んでいるところ以外で誕生日を迎えたのは初めてなんだって。そして「45回中、一番いい誕生日」ってなコトも言っていた。誕生日を迎えた瞬間辺りはスタッフ(男性のみ)と共に中華料理店にいて、「誕生日なんだけど、なにかくれない?」と言ったらあんまんのようなものが出てきたということだったけど、20時間後、こうなるとは思ってもみなかっただろうね。
 アンコール3曲目は「PARADISE ALLEY」。インストアの続きね。大ラスの「長すぎる夜と遠すぎる朝」が終わった後も客は帰らない。むしろ前の柵に集まっての卓治コール。熱かったなあ!結局卓治は出ず、北原氏の挨拶のみ。しかし・・・・。その後のファン有志による路上ライブには出て、たつのすけさんと「傷だらけの天使」を歌って疾風のように去っていったらしい。う~ん、見たかったな!
 来年3月21日、卓治はデビュー20周年。なにかやるらしい。あ、その前にツアーライブ映像がDVDで出るらしいよ。お金を貯めなきゃ!
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小山卓治インストアライブ(HMV栄店)

2002年09月16日 | 小山卓治
 今年もやってまいりました。小山卓治バースデー・イベント!ではなく、実は営業のインストアライブ。午前中に京都観光していた我々は錦市場(京都の台所と言われている)で各々が選んで買った日本酒を渡しました。「養命酒じゃないよな」と言われたり。う~ん、ウケを取るべきだっただろうか?
 店内のイベントスペースは狭かったのですが、そこには見知った顔がたくさん。普段地方遠征をやらない(っていうか、普通の人はそんなことしないね)方々も集まり、会場は大いに盛り上がりました。今回は昨日初出のライブ映像はなし。恥ずかしかったけど移動して見てよかったわ。しょっぱなの「いつか河を越えて」に入る前、目の前の女の子の風船を見て少々苦笑い。店内だというのに濃密な雰囲気になった後は「真夜中のボードビル」と「手首」。ビートが効いていました。さらに「Blind Love」を演奏した後は「PARADISE ALLEY」。前奏のコーラスをみんなで入れ、さあ、盛り上がるぞ!というところでギターは終わり、「続きはこの後のライブで」と来たもんだ。技を覚えたわね。
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「長い春の果てに/With a Song in my Heart」@宝塚大劇場3回目(宝塚月組)

2002年09月15日 | 宝塚(月組)
 本当は行く予定がなかったのですが、この夕方に卓治の大阪インストアが入り、卓治のインストアだけでは交通費が勿体ない!と思い、11時公演を観てきました。連日の早朝起きに伊丹に着いた頃は足がガクガクしていましたが、観出すと全然平気でした。やっぱり、リカちゃんは私の元気の素。
 芝居は前回に比べるとアドリブが多かったです。特に星原さんがアドリブ言っててビックリ。「母さん、そのクルクルヘア、似合うな」とか。それを受けてリカちゃんが「似合ってないよ」と呟くとこうちゃんが「ダメよ、そんなこと言っちゃ」など、皆様のチームワークもいいですね。話は他愛ないんですが、それなりに見せ場があっていいよね。わたるクロードは、よくわからん役だと言う人もいるようですが、「白い巨塔」を観ていれば、そんなに不自然じゃないですよね。むしろ田舎で美容整形やっているキリヤンの方が不自然なような・・・。コウちゃんより背が低いけど、その辺が男の魅力に欠ける部分で一度振られたのかなと思ったり。疲れてたせいか、「天国って暖かいのかなあ。神様は何語を喋るんだろう」のあたりで泣きそうになってしまったわ。
 ショーは、前回は1階で観たためイマイチだったのですが、2階から観るとフォーメーションが綺麗でした。これは2階から観るに限ります。オリエントは少々寝ました。パレードの「ドレミの歌」は「えみくらがいるから、あんな幼稚な曲になったんだ!」とアンチの人は筋違いな怒りを覚えているようですが、世間の誰もが知っているロジャースの歌だからラストに来たのでしょう。小学校で習うし、映画等でも子供達に歌を教える場面で出てくるから、幼稚な歌と思っている人が多いようだけど、同じメロディが一音づつ上がっていくから正確に歌うのは結構難しいしどの音も満遍なく出てくるから喉に負担がかかる曲なのよ。そうそう、この「ドレミの歌」と「エーデルワイス」の歌詞カードは入り口に置いてあるようです。取りに行くのが面倒なので確認していないのですが、東京でも設置してくれるといいですよね。
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小山卓治インストアライブ(梅田タワーレコード)

2002年09月15日 | 小山卓治
 大劇場公演の後は梅田タワレコへ。私も旅行帰りで疲れていましたが、そこで合流した友人二人は宇治平等院と伏見稲荷の鳥居巡りをした後なので、私以上に疲れているようでした。この日のインストアライブは、インストアというものの屋外。スタバの屋外テラスの一角にイベントスペースがあるようなかんじ。しかも雨が降り出しそうだし、強風だし(歌詞カードがなんども飛び、その度に北原さんが拾っては譜面台にガムテープで貼り。スタバのパラソルもガタガタ揺れていました)かなりの悪条件でしたが、それでもなかなか良かったです。
 ライブ前にはモニターでライブ映像を流がしました。2001年12月2日渋谷で演奏した「傷だらけの天使」の映像。我々は舞台に対して横に座っていたので、舞台正面前に設置されたモニターを見るため一時移動しました。盛り上がっている客の映像に見覚えのある顔が・・・・・・。くぅぅぅぅぅぅ。そのあとに卓治が登場。まずは新アルバム収録の「真夜中のボードビル」。気合が入っていてカッコイイ。それから「手首」。これは現在発売中だからか?そうだとしたら良い選曲だね。そしてインストア(ちゅーかアウトストア)ライブだというのに、ゲストが登場。たつのすけさんがアコーディオンで参加する「談合坂」。オレンジの光が本当に見えるようだった。ラストは「PARADISE ALLEY」。手拍子もあり、盛り上がりました。さすがにコーラスはありませんでしたが。
 終演後のサイン会は、雨が降りそうなこともあり、手早く行われました。疲れていた私たちにはありがたい。あ、衣装は黒の上下にダークレッドのやや光沢のあるシャツでした。
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「蝶・恋/サザンクロス・レビュー・イン・チャイナ」@上海大劇院

2002年09月13日 | 宝塚(星組)
 第一部は植田先生による新作「蝶・恋」。中国の有名な話を平安時代物に翻案したような話。まずは幕開きの群舞。オープニングの前列はねったん、さえちゃん、あきちゃん、ガイチ、とうこちゃんで、途中であきちゃんの中国語による挨拶がありました。それからは芝居。主役はター&檀。雅楽を習う雪若&霧音。霧音は実は女性だが、女性は舞楽は習えないため男性だと偽っている。しかし雪若への恋情に耐えられず真実を打ち明けたところ、実は雪若も霧音を愛していたのだった。思いを確かめ合った二人は、いつの日か二人で「胡蝶」を舞うことを誓う。そこへ東国にいる霧音の父が危篤のため帰国するようにとの使い(さえちゃん)が来る。霧音は戻るが父は亡くなる。そして父の遺言で結婚するように叔父夫婦(組長&城さん)に言われる。雪若との誓いは破れず、かと言って、亡き父の命令に背くこともできないため霧音は自殺する。東国へ霧音を迎えに来た雪若も、それを知り自殺する。死んだ二人は蝶となって舞うのだった。というのがおおまかな粗筋。なにしろ1時間ぐらいの芝居で、合間に踊りも入るから話は全然書き込まれていません。それでも「愛」を連呼する主題歌を繰り返し歌う二人なのでした。踊りも似たような振りが続くので少々退屈でした。衣装は「業平」の使い回しが多いと思います。
 2部はサザクロ。オープニングのお立ち台は星風エレナ?それからモスキート、カリブと続いた後は、タンゴっぽい曲で男役だけの黒タキシード。最初はタータンとさえちゃんで踊りました。ロータスの差し替えだからだと思います。そのあとのラテンメドレーの衣装はクリスマスの場面の衣装でした。ここで、すずみんとレオン君のソロもあったと思います。中詰めとロケットの間に、檀ちゃんが蝶をイメージした銀スパンのマーメイド型のドレスを着て客席から登場。中国語の歌を歌った後、「蝶々」を中国の歌詞で歌いました。
 ラストは檀ちゃんのエトワール(衣装はあきちゃんと同じ)で、パレードの並びはねったん、さえちゃん、だんちゃん、たーたん、あきちゃん、ガイチ、とうこちゃん。紫のダルマを着ていたのは毬丘さんだと思うけど、ハイレグじゃなかった。

中国語の部分は
 芝居ではあきちゃんの最初の挨拶
 ショーでは
  ・モスキートのとうこちゃんの挨拶「安蘭けいでございます」のところ
  ・同じくモスキートの最後。
   これは和訳がでなかったので意味はわかりません。
  ・ラテンメドレーで組長の台詞。「やっぱり酒は(なんたら)」っぽい
   ニュアンスだと思います。これも和訳が出ないので意味は不明。
  ・檀ちゃん登場。「第一部で霧音を演じました、檀れいです」から
   始まる長めの挨拶。それから中国語の歌。メロディも中国ぽかったです。
   「私たち(中国・日本)は友人です」のような歌詞の部分では
   大きな拍手がおきました。
   訳が電光掲示板に出たこともあるでしょうが、モスキートの部分など
   笑いをとっていました。ちゃんと通じていたようです。

 第1部は植田作品ということで期待はしていなかったのですが、まさにそれくらいのモノ。新作はもう止めた方がいいと思う。私の3列前に小林会長と並んで座られていたので、「新作は作るな」と念を送っておきました。と、いうことで、こちらの感想はなし。あ、ガイチ・とうこ・ねったんは、役はないけど、歌のソロはありました。

 第2部。私はツアー版サザクロは見ていないので、人数が少ない版は非常に寂しく感じられました。もっと、こう、舞台一杯に人がいるから楽しいのに。あと、やはり地味かなあ、と。黒タキのあたりも、もう少し・・・と思っちゃう。やっぱり、たーたんって玄人受けの人だよね。でも、こういった場面では、もっとわかりやすい、小手先でいいから格好良さが欲しかった。マミちゃんとか、リカちゃんを見慣れているせいかもしれないけれど。もしくは花組さんのように、ピシッと一糸乱れぬ踊りだと良かったなあ。これは前の方で見た私の感想ですが。もしかしたら後ろで見たらフォーメーションとかキレイに決まって見応えがあったかもね。パタゴニアは良かったなあ。全体的に、初日ということもあるのでしょうが、私が思っていたほどのテンションはなかったかな。成績優秀で真面目な人が無難にこなしたというか。特にあきちゃんが地味だった。私としては、たーたんより久しぶりの宝塚でのガイチが嬉しく、一番カッコイイと思ったのはとうこちゃんでした。

 劇場は、外観・建物内部とも広いのですが、劇場部分は意外と狭いように思いました。奥行きはありそうでしたが、横幅は狭いような。ツアー版のロケットが横並びすると一杯なので、もしかしたら市川ぐらい?オペラハウスという英名があるけど、欧米の全幕物のオペラのセットって入るのかしら?直近ではマリンスキー(キーロフ)が来るようですが、白鳥は入りきるのかな?

 私の周りは日本人が多かったのですが、右隣は現地の方でした。少々退屈そうで、それは今回の宝塚が、というよりは、こういったものには元々関心がないような。団体のオジさんのノリでした。そういう人からすると一番中国語を喋った(歌った)檀ちゃんが一番印象深いようで、エンディングでも指さして隣の人となにか言っていました。でも、モスキートの中国語の部分とか結構笑っていたし、たーたんの挨拶の中国語訳の後も大きい拍手が後ろの方から来たりで、それなりに現地の人にも楽しんで貰えたように思います。

 私は初回のみの観劇でしたが、チケットを受け取りに行ったら「一枚でいいんですか?」とか言われちゃいました。4回見る人もいるそうで。確かに、劇場の私の席周辺は、海外公演というより、全国ツアーの一環のようなノリでしたね。

 さて、この公演でさえちゃんが大活躍して次期トップ確定になるのでは?という声がありましたが、私の見る限り、大活躍というほどではありません。確かに第一部では役がついたけど、う~ん、だからといってねえ・・・。ガイチが星トップはないと思うけど、さえちゃんかとうこちゃんかと問われると、私ではわかりません。私が感じたのは、その下です。ねったんが組内3番手確定!って気がしました。確実に路線というか。そしてレオン君とすずみんプッシュですね。レオン君は歌がうまいね。まだ男くさくはないけど、華やかさがあるように思います。すずみんは、実は彼女の顔はよくわかっていなかったんですわ。しかし目立つところで使われているので、疎い私でも認識できました。路線としては顔が大きい(失礼)かなあ。しかし、星組はある意味わかりやすい。使われたら路線だもんね。うちなんかはねえ。ツアーで越リュウが4番手に入っても路線とは思わないもんね。いまだにユウヒの扱いがわからないし(笑)
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「新版・四谷怪談 左眼の恋」(演出:荻田浩一)

2002年09月09日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 荻田先生、スゴイ、エライ。3時間全然退屈することなく見れました。大劇場の芝居も書ければ小劇場の芝居も書けるのね。濃密な時間でした。
 江戸時代、女性だけがかかる左目の病があった。 → だから普通の人は左目を隠して右目で物を見る。でも、お岩は患った目を伊右衛門に覗き込まれる。お岩の醜さを嫌う余り、お岩を正視すること無かった伊右衛門が初めてお岩を見る、お岩と見つめ合う。お岩初めて伊右衛門と見つめ合う。だから左目の恋。顔が爛れても左目だけは失いたくないと思ったお岩。今まで従うことしかなく、自分の意志を持たなかった女が初めて愛と憎しみを持つ。伊右衛門がお岩を斬るところはわかっていても辛く切なかった。

わたしは醜い。
きっとこの世の誰よりも醜い。
顔が醜い。からだが醜い。心が醜い。
(中略)
わたしの左目が恋をした。
見てはならないものを見た。


 三恵ちゃんは最初はイマイチだと思った。声がウェットじゃないのよね。ドライというか。だから日本物にはちょいと似合わないと思った。しかし2幕の殺されるあたりは、泣きそうになってしまった。裏切られた、それだけの恨みじゃなく、もっといろんな感情が押し寄せているのがわかった。戸田朱美さんは、演技だけ見ると、小劇場一筋何十年、ってカンジだけど、ヅカだった。フィガロにも出て立ってことは最近の退団だよね。実にうまい人でした。特筆すべきはオトコ!オトコって在団中は、ダンスは印象に残っても演技が印象に残ることはなかった。でも、いい!実にいい!!!うまくて存在感がある役者になっていました。ものすごく色っぽくて徒っぽい。声も作らなくてよくなったせいか、通りの良い声だ。

 どう書いても、うまく書けないわ。とにかく荻田さんの舞台はいい。センスがいい。台詞も綺麗だけど「四谷怪談」で音楽をブルース・ジャズ(生演奏)にするとは!斬り合いのBGMがジャズアレンジの「センチメンタル・ジャーニー」なのよ。早く大劇場で芝居書いてね。
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「追憶のバルセロナ/ON THE 5TH(2回目)」(宝塚雪組)

2002年09月01日 | 宝塚(雪組)
 今日でナマでのぶんちゃんとまひるちゃんとおっちょんは最後です。なんか信じられないわ。実感が湧かないのか、意識してしっかり見てきたのか。考えてみれば、マミちゃん以前はサヨナラ公演ってミキちゃんの4公演が最高数だもんね。そう思うと本日で6公演目だから、もう心の整理がついていると言うべきか。
 でも、やっぱり、芝居とショーの感想は変わらずなのだった。テンションが半端だわ~。もうちょっと傑作か駄作かだといいのになあ。芝居は、特に金曜日に「ハードボイルド・エッグ」を少しだけ見たので、雪組と正塚さんが合わないわ~、と思ったり。ショーもタップのステップが甘すぎるしなあ。いずれにしてもあと半月ぐらい。頑張って下され。
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