きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「こうもり」フェリ&テューズリー&小嶋直也/新国立劇場バレエ団

2006年05月19日 | バレエ・ダンス
 倦怠期の夫婦。五人の子供を育てて、ちょっと生活に疲れている妻のベラ(フェリ)。夫のヨハン(テューズリー)に女として見て貰いたくても、彼にその気はない。家族が寝静まるとヨハンはこうもりの羽をつけ、盛り場へ飛んでいく。夫婦の友人ウルリック(小嶋直也)は、ベラにも変身を勧める。妻とは知らず、美しい女性に魅了されるウルリック。彼女を追いかけすぎて騒ぎになり、ヨハンは投獄される・・・。


 わかりやすいコメディ・バレエ。でもプティだから小粋でお洒落。ALLフランス人だったら、もっとお洒落だったのかなあ。もともとがオペレッタなので、曲も美しい。美術も素敵。カフェのガラス越しの影とか、牢獄のシンプルさとか。シンプルだけど、決して地味ではないんだよね。20分の休憩入れて2時間ぐらい。短くてあっという間に終わるけれど、見せ場だらけで大満足。
 フェリ。前半の「主婦」が、すごく新鮮だわ。可愛いわ~~。それが「変身」すると、コケティッシュな小悪魔なんだよね~~。やっぱ役者だわ~~。女優なのよう~~~。と「~」が多くなるけど、ファンだから仕方がないわよねえ~~~。技術的には相変わらずなんだけどねえ。カルフーニとかラカッラとかなら、もっと地面に突き刺さるような鋭い動きになるんだろうなあ、と思うところがいくつかあったけど、まあ、フェリだから。演技重視ということで。ああいう水着タイプの衣装は「カルメン」でも似合っていなかったけど、それがフェリだから。ああ、私って誉めているのかけなしているのか。ぜんぶひっくるめてフェリなのよ。
 テューズリーのヨハンがとっても良かった!以前、「ロミジュリ」とか「マノン」で見たときは「生真面目」って印象だったので、今回はどうかなあ、と思ったけれど、似合いまくり。こうもりの羽をつけてのフライングでも、手足のバサバサ振りが実にLovely。適度なうさん臭さがいいと思うの。しかも!鼻ヒゲが似合う。そのうえ黒燕尾服が似合う。ビジュアル、バッチリだーーー!フェリとの身長差もいいじょ。
 で、代役の小嶋さんだ!いや~~、いいねえ。コミカルな演技がツボに入りまくりでした。うほぉ!舞台にちょっとでも姿を見せると、視線がそっちに引きつけられちゃんだよなあ。でもでも、やっぱ手足のラインが実に美しくって。テンション高い演技なんだけど、踊りに影響することはなく、軸もブレないよ。急な登板だけど頑張って!の意味なのか、登場時から大きな拍手がおこっていました。
 
 メイドの楠元郁子さん、ギャルソンのトレウバエフ、江本拓さん、奥田慎也さんも良かった。カンカンは、もうちょっと色気があってもいいかもなあ。私の好み的に。群舞は、もうちょいなのかな。雰囲気が。2幕冒頭が、もうちょっと・・・という気が。まあ、踊り込んでいけば良くなりそう。

 オープニング。円周ライトが回る逆方向に、男性ダンサーが膝から下だけ動かして歩いていたんで、周り盆があるかと思っちゃいました。監獄で、白いワイシャツ腕まくりに黒ベストの人を見て、タニオカくんのフィッツジェラルドを思い出しました。
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「偽りの花園」第35話(神秘的な横顔)

2006年05月19日 | 偽りの花園
・美禰子
 この語尾の上がり方が、情けなくも色っぽい。

・「家内でございますのよ」
 戸籍上はどうあれ、内縁以上ってカンジね。

・「この商売はお国のため」
 「その通りかも」
 寛次郎、ちょっと羨ましそう。
 興味ありアリ。 

・「伯爵家だっていうからどんなに
 豪奢な暮らしをしているかと思えば」
 かつてその単語を口にした人がいたわね・・・。

・お姉様&寛次郎。夫婦の寝室。
 あばら骨が浮いている寛次郎。
 その寝間着も何年着ていることやら。
 同じ型の何代目かなのかしら?パタリロの衣装みたいに。
お姉様の
キュウリパック

 効果があるのか、お肌すべすべです。
 
・寛次郎のユリエ評。
コケティッシュで
派手な美貌

 男好きする。
 どうみてもあれは高級娼婦あがり
 詳しいですね。
 
・寛次郎、
お姉様の頬に
張り付いている
キュウリを食う

 うまいのか?名場面集入り候補。

・そしてベッドにジャンピング。
 つっつき合う夫婦。可愛らしい。
 お似合いかも。

・お丹と母、いつの間にか仲良しこよし。

・美禰子に家に来させろと言う母に
 「あんな怖い小姑がいるんじゃ」
 お丹でも怖いか。
 お丹、坊ちゃんの帰還を喜んでいるのは美禰子のため。
 だけじゃ、ないよね。

・ひかるの赤いワンピ、ビミョ~。

・坊ちゃん、満州妻とホテルで暮らしている
 相変わらずなのだ。

・美禰子、進一と再会。
 この再会が何かの鍵になるのか?

メゾン・ド・ミモザ
 なぜ、仏語なのだ????????????????
 
・美禰子、ユリエを遠くからカーテン越しに見る。
 「ふと、誰かに似ていると思った」
 まあ、10年以上前に死んだ人と目の前の人は結びつけられないよね。普通は。

・ユリエ、自分について。
 無国籍者で日本人かどうかも不明。
 「生まれも素性もわからない女」
 かつて美禰子に言った言葉と同じ表現。
 人生とは奇なり。

・「なにもわからないところが面白い」 By 坊ちゃん
 すべてのしがらみから逃げたかった坊ちゃんにはそれが魅力だった。
 「生まれや地位、家柄や身分は関係ない」

・ユリエを持て余す坊ちゃん。
 「だからお前は日本にいない方がいい」
 都合の良いことを言うなあ。

・その後ろの弥生さん。
 チョコをいくつ取り分けるつもりだったのか。

・都合良く、ユリエに頭痛。お約束。

・坊ちゃんとユリエの馴れ初め。
 5年前ハルピンのダンスホールで知り合った。
 ユリエはダンサーだった。
 それがきっかけで自分の経営する娼館を手伝って貰った。
えっ???
 わたしゃ、ユリエが経営者で、坊ちゃんはヒモだと思っていましたよ!
 これは、これは、お見逸れしました。

・「あれで生活能力もあるし、商売にも向いていて
  店も繁盛した」
 今日の坊ちゃんがあるのはユリエのおかげなのでしょうか。
 ユリエのおかげで満州に店が持てたのかしら?

満州へ帰れ。すぐに帰れ。
 美禰子にもそんなことを言っていたなあ。
 去らせるか、去るか。
 向き合わないのね。命令形だし。
 それでこそ坊ちゃんなのだ!!!!!

・「こちらにいると別れなくてはいけなくなる。
  それでもいいのか」
 今度は脅し。

・「満州で離れて暮らすのも
  日本で別れるのも同じ

 そうだよなあ。どっちにしても一緒に暮らせないってコトよね。
 それなら同じ国にいる方が良いよねえ。

・「じゃあ、いいんだな」
 なにがいいのだ。

そんなことを
 したら
 死ぬわ
 汽車に
 身を投げて
 死ぬわ
 どこかで聞いたことがある台詞。
 やっぱり、他人のそら似ではなく・・・・・・・。

・お姉様&寛次郎の密談。
 母は、廃嫡願いを撤回し、坊ちゃんに家督を継がせ、
 美禰子と結婚させる意向。
 そんなことはさせない!と、出した結論は
 「ユリエを手なづける」でした。
 渡り合えるのか、お姉様。
 で、現在の早瀬川家の当主って誰?
 進一の成人待ち??

・「美禰子と会えるかと思うと、
  若者のようにウキウキしてしまう」
 坊ちゃん34(または35)歳。
 落ち着こうよ。
 美禰子には人妻の色気。
 いいのう。
 ホテル住まいの坊ちゃんだが、
 ユリエと同室じゃないよね。

・「美禰子と愛し合って、ユリエとも、ってことは
  絶対無いからね」
 先週の「鶯の谷渡り」発言がまだ記憶に新しいんですが。

・「あの女の肌身には、指一本触れやしない。
  美禰子だけだ」
 ムリそうな予感。

・誓いのキス(笑)
 無理な体勢なのか、坊ちゃんの下顎から喉にかけて、何回か動く。


次回予告。
「今浜」で正月を迎える坊ちゃん&美禰子達。
坊ちゃんの着物姿。
リベンジ  なんのリベンジかは聞かないように
ユリエの娼館に新キャラ登場か。
進一は美禰子に会いに行く。
美禰子のスパイになるのだろうか。 
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