きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「8月の家族たち」

2014年04月29日 | 映画
複雑過ぎて感想が書けない。
すれ違いとか、そんな生易しいものではないけど、
業、というのもまた違う。
人は家族でもわかりあえないということなのかな。
愛情は憎悪も内包するけど、
感情はその2種だけなんて単純なものではない?とか?
みんな好き勝手に生きていて、
都合のいいときだけ寄り添うことを願うなんてことはできない。
それぞれに事情があり、
くっつき、離れ、また戻る。

あのときのことはああだった、と
真相があとからわかったとしても
その時に感じた気持ちは覆せない。
妻が、親は自分より妹を愛していた、という気持ちは
自分の子供に跳ね返る。

妻が、夫より金を選んだように見えるけど、
夫が死に行くことを直視できず目をそらしただけ、とも思える。
そんなことで悲しまない、
自分はそれほど夫を愛していない、
と思い込むことによって
心の奥底の辛さから目を反らしただけな気がする。

やがて自分も苦しみながら一人で死ぬとわかっているんだろうな。
彼女が見下すメイドの「インディアン」が一番親切だけど
それは他人だからであって。
メイドも住み込まなければならない事情があるんだろうし。

長女は結局、母の元に戻るのかな。

メリルが大迫力だった。
ジュリア・ロバーツも「正しいゆえのうざったさ」が良かった。
好みどストライクと思っ正しいヒゲはユアンだったか。
カンバーバッチは若手なのかそうじゃないのかイマイチわからんわー。
顔の長さに対して鼻が短いのかな?
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「テルマエ・ロマエII」

2014年04月29日 | 映画
前作の制作の段階ですでに
「ただのコスプレ映画です!」と主張していたもんなので
今作もすごく楽しめました。

濃い顔の日本人がローマ人のコスプレをし、
平たい顔の一族が風呂に入る。
それだけでいいのですよ。

厳密にいうと、あの時代にはパンツがないと思うけど
それは、まあ、さておき、
単純に笑えて楽しかったです。

ぶっちゃけ「1」と同じパターンです。
前半は小ネタ集、後半になんとなくストーリーがある。
だけど、予定調和に入り込んだ者勝ちです。
「二カ国語放送」とか
わかっているのに可笑しい。

北村一輝が実に良い身体でした。
あの胸筋はもっと見せて良いのでは?
乗馬姿も絵になっていました。
上戸彩ちゃんもギリギリまで見せてくれたよ。
阿部ちゃんの尻は見慣れてしまって、
ドキドキ感は失せてちょい残念。
市川さんのコスプレも似合っていたなあ。

♪HEI HEI HO ~ は
頭に残りますねえ。
「歌手」の家族の物語も面白かった。
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「相棒-劇場版III - 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」

2014年04月29日 | 映画
国防という考えは核戦争に繋がります。
そんな危険な考えは持ってはいけません。
テロリストと同じです。
自衛隊はシビリアンコントロールを容易く外れ暴走します。
公表はしてないけど武器を所持していろいろ動いています。
日本以外は平和な世界なんです。
戦争を想定する日本は悪い国です。

というテレ朝の主張が漲っていました。
清々しいまでに真っ直ぐな主張でした。
「1」は、なんとかミステリーの体裁を取り繕うとしてましたが、
こちらはそんなことすらしていません。
「言いたかったんだねえ」、と、むしろ割り切れます。

もともと「相棒」は、TVシリーズの1時間枠なら面白いけど
映画も含め2時間(以上)枠になると「国家陰謀説」ネタを絡ませ
「政府は悪い」「国民を騙して悪いことをやっている」を言うだけ言って、
肝心の中身をおろそかにすることが多く、
だから今回もそれ系だろうな、と思って臨んだので
それほどガックリ感はありませんでした。

今回の目玉はソン君の登場なので
それを見たから、もう、別にどうでもいいです。
ミステリー要素なんて気にしてません。
「右京と亨の大冒険」と思って見れば許容範囲内です。

ただ、ソン君とカイト君が並んで立つのを見ると、
右京さんってば両手に花ね、とウハウハしつつも
右京さんの隣はソンくんの方がしっくり来るわ、
カイト君の存在感って陣川さん並だよなあ、と改めて思いました。
それって、タイトルに合ってないよなあ。

三浦さんが出てきたのは嬉しかった。
ただ、後半は役者さんのスケジュールの都合なのか
芹沢さんが欠けることが多く
「トリオ・ザ・捜一」は前半だけだったのが残念。

石坂浩二は「喰えない狸親父」を演じるには底が浅いな。
この前見た「細雪」は良かったのになあ。
バラエティに出過ぎて芝居のやり方を忘れちゃったのかなあ。

釈ちゃんは頑張っていたのはよくわかるけど
アクションは今三つだった。

民兵組織が数名で、
一企業の社長さんの出資で運営されているのは
ショボいといえばショボいけど
最近よくある「革命を起こす!」だとパターンすぎるから
かえって「この程度」の方がリアリティがあったかもね。

ところで、空気感染するウィルスって、
施設ごと爆発させちゃっても大丈夫なの?
海上で消えちゃうの?
あそこで回収はしてないし、(ないよね?)
確かめていないからこそのトリックだよね。
ま、そんなことを気にしちゃいけないか。

馬に蹴られて、と聞くと
「銀星号(白星号)」を思い出しちゃいますね。
コメント (3)
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「アナと雪の女王」(3D吹替)

2014年04月27日 | 映画
洋画は字幕派なのですが、
吹替の評判がとても良く3Dでも見たかったので
上映館を探して行ってきました。

すごく良かったです!
映像がとても美しい!
松さんも沙也加ちゃんの芝居も良かったよ。
オラフは吹替の方がより愛らしい!
3Dでも男子二人は実はあまり見分けがつかない。
衣装を替えられたら、たぶんわからない。

リップシンクはあるものの
吹替の方が話がわかりやすいね。
前回の2D字幕で見たときより
話の流れがとてもクリアに見えて
あっという間にエンディングが来た。

エルサは身勝手だと言う人もいるけど
彼女の孤独感、絶望感と
即位後の解き放たれたのびのびとした表情は、泣ける。


亀有の3D眼鏡は重かった。
映画が終わってからもちょっと目が痛かった。

「アナ雪の女王」は3Dの方が綺麗だけど
2Dでも魅力は充分伝わります。
でも、本編前のミッキーマウスの短編は
3Dの方が断然良かったです。
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「細雪」(第二回 新・午前十時の映画祭)

2014年04月27日 | 映画
とてもゴージャスな映画だった。
こういう「看板女優競演」映画って
昔は正月に掛かっていたけど今は無いよね~。

姉妹四人がとにかく美しかった!
映画冒頭で大アップになる女優陣に
ひたすらため息。
このサイズのスクリーンのアップに
こうまで映えるとは。
神々しささえある。

三女の雪子にイライラしたけど、
あれは天然じゃなく、したたかだったのね。
「粘ったね」の言葉も、
姉たちは彼女の本質を見抜いていたのね。
吉永小百合は人の良さそうな善女に見えたけど
最後の姉たちの台詞が腑に落ちる、
そんな女性を上手く演じていた。

貞之助は雪子が好きだっのかなあ。
それとも花嫁の父?
両方?

妻の幸子が目撃したのは
本当に関係があったのか、
貞之助の言い訳通りなのか。
言い訳通り、と取るには
彼の女好きを匂わす場面が多く
清さ一辺倒にならないのが面白い。

船場という、戦前の、一種の上流階級の姉妹の話で有りながら
すぐにお金の話がでてきたり、
絵空事ではない生々しさがある。
しかし、四姉妹をはじめとする出演者に気品があるので
俗っぽさはあんまりない。
皆無じゃなく、そのバランスがいいね。

船場ものといえば、雷蔵の「ぼんち」を見てるけど
男性はぼんぼんで遊んでばっかりで、
女性が現場を取り仕切っているかんじだったな。
こちらもそんな雰囲気があった。
女は強し、だね。

細川俊之はべらほうに美声。
見合いマニアの雪子の白馬の王子がエモやんとはなあ。
でも背が高くハンサムだったなあ。

昔ながらの商家では立ち行かず
現代的な倫理の辰雄が振る采配は
正しいけれど、どこか納得できない。
戦前の家制度が終結し、
核家族となる戦後への道がほのかに見えた気がした。

台詞意外のきめ細かい感情が伝わる、
とても良い映画でした。


83年当時の出演者の年齢。

鶴子:岸惠子(51)
幸子:佐久間良子(44)
雪子:吉永小百合(38)
妙子:古手川祐子(24)

辰雄:伊丹十三(50)
貞之助:石坂浩二(42)
板倉:岸部一徳(36)
東谷:江本孟紀(36)

橋寺:細川俊之(43)
橋寺の娘:仙道敦子(14)

みんな若いわ~。
吉永小百合は20代にしか見えなかったよ!
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ちょっくら日光へ

2014年04月26日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
久能山東照宮に行った時
日光の細工を久しく見てないな、と思い
急遽行くことにしました。
特急券がいらない在来線の快速で
北千住から2時間チョイでした。
意外に近かったです。

まずは遠くから。
華厳の滝。

綺麗!
自然と調和し、実に美しいです。
イワツバメも飛んでいました。
ただ、雄大さはね。
ナイアガラを見た後だとね。

滝の下の方も美しかったです。


面白い岩肌。


ちょいと歩きます。
中禅寺湖。


大鳥居。


二荒山神社中宮祠




さざれ石もありました。


バスに乗り、東照宮へ。
山門で昼食。
ゆばそば。


道なりに進んだので、まずは二荒山神社

遠目には桜に見えた八汐つつじ


杉並木


ようやく今日の目的地、東照宮に到着!
三猿


眠り猫


奥社宝塔


唐門


その他いろいろ














五重塔


詳しいところはわかりませんが、
装飾、様式は久能山と同じだと思います。
こちらの方がより繊細で緻密で鋭い細工です。
金の使用量も全然違う!

駅まで生ゆばとおやつの饅頭を買って電車へ。


回りきれなかったところはまた次回。


今回の写真はiPhoneで撮りました。
安いデジカメより画質が良いかも?
片手で撮れるようにもなりました。
三代目の初仕事でした。
黒猫なのに、なんだか不機嫌顔の狸になっちゃいます。
可愛く撮れるよう精進します。
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「小山卓治 × 関口誠人」@阿佐ヶ谷harness

2014年04月25日 | 小山卓治



元CCBの関口誠人さんは
豊かな声量の張りのある歌声で艶っぽい曲。
小山さんには無い「メジャー感」があった。
(小山さん、ごめん)
昔からのファンの方は実に女性らしい方多し。
そこに向けてか今夜の小山さんのセトリはセクシー路線なのに、
「カッコいい」と溜息つくのは
男性の小山ファンでありました。

小山さんパートでは
1曲目からノリノリの空気になる会場。
それに煽られてか、小山さんも大満足な雰囲気。
その浮かれた笑顔が楽しくて可笑しかった。

今日の小山さんは、
ギターのリズムがすごく鮮やかだった。
鋭いとかシャープではなく、鮮やか。
もうひとつのメロディーのよう。

「夜を行く」は、歌えるけどタイトルがなかなか思い出せなかった。
帰り道で公式HPを見て確認しちゃった。
「中島みゆきの曲と似たタイトル」までは思い出せたんだけどね。

ユリエが見た「キラキラ輝いた空」に泣けた。
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「Love Chase!!(ラブ・チェイス)」(2回目)

2014年04月23日 | 紫吹淳(リカちゃん)
前に見たときより、
皆さんのノリが良くなっていて
芝居が熱くなっていて
すごく楽しかった!

オチがわかっているし、
2幕の方が長いのもわかっているから、
前回よりは辛くなかった。
最後が唐突すぎるけど、
引っ張っても仕方がないしなあ。
玉野さんありきの作品だしね。

リカちゃんもミズも
「男にしか見えない」とは言わないけれど、
男性に混じって、
「男性に見えるという」設定で話が進むことに
違和感を感じない。
男役メイクはしていないのにね。
型を作っているところが透けて見えることがないので、
芝居の流れが実にナチュラル。

まあ、それは私がヅカファンだからであって、
そうじゃない人には
痛い年増が仮装して無理な発声をしている、
としか思わないんだろうね。
それを承知で言うよ、
リカちゃんカッコいい!と。

ミズの現役感もなかなかだよね。
前にも書いたけど花代ちゃんとの並びにウハウハだよ。
ダンスでも、ミズが花代ちゃんをリフトしているというか、
花代ちゃんが上手く乗っているというか、
とにかく決まっている。
花代ちゃんは「アルデール」の時より
ずっと女らしくて可愛いわ!
そう思うと開口芝居も一種の型芝居なんだな。
脚本を活かすために役者の個性を殺すような。
それから解き放たれた役者さんは
こんなにも魅力的なんだなあ。

原田さんも野島さんも美声を聞かせつつ
コメディ芝居の間も良くて笑いっぱなし。
綿引さんも可愛らしい。

今日は会で取った席なので超端だけど超前方。
リカちゃんのおみ足を堪能。
ゴーバスを見ていたときには
馬場くんをこんなに近くで見る日が来るとは思わなかったよ!
当時のTV放映ではあまり感じなかったけど
すごく小顔だ。
でも背が高いし頭身のバランスもいいから
ヒョロヒョロ感はないね。
台詞が無いときの芝居も良いし
なによりもリカちゃんの体格をカバーしてくれるのが嬉しいよん!

廣瀬くんは、ウメちゃんが相棒に出たときに
ダンサー役だった子だね。
小野田くん、青柳くんも生き生きとした笑顔だった。
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「神聖ローマ、運命の日 ~オスマン帝国の進撃~」

2014年04月20日 | 映画
1683年、オスマン・トルコ帝国軍30万人が
ヴァチカンを目指し進撃する。
ヴァチカンの壁となるのはウィーン。
だが迎え撃つウィーンの支配者、神聖ローマ皇帝の軍はわずか1万5千人。
異教徒の侵略を防ぐため、
奇跡をおこす修道士マルコがキリスト教同盟を提唱し、
ポーランド王軍も助勢に来る。
運命の一日が始まる。

このあたりのことは詳しく知らないんだけど、
トルコ軍到着から撤退までが急展開過ぎ。
「運命の一日に。いろんな人の気持ちが交差する」を描きたいにしても、
それ以前の話と、戦いの日がうまく結びつかない。
戦記物をこんなに盛り上がらずに作れるものかと目が覚める思い。

坊主の奇跡は話に必要だったのかな。

ポーランド王の戦法は203高地+鵯越でした。
彼らが並んだ姿に「リアル ローハン」とうっかり思っちゃいました。

ポーランドの「有翼重騎兵」、鎧の背中に翼を模した飾りが付いてて、
これのことかーい!、と。
前から謎の「竜騎兵」も鎧の装飾に由来するのかしら。

CGバリバリの背景に、兵士はわりと人海戦術で、
アクションは爆発とスローモーションで誤魔化すのは
中華の時代劇映画の戦争場面ぽかったかも。

まあ、西欧鎧好きは押さえてもいいんじゃないかと。

ウィーンは英語読みだと「ビエンナ」なのね。

戦の途中で、聾唖のキリスト教徒の女性が
恋人だったトルコ人の遺体を抱きしめている「絵」は
ピエタを意識しているのかな。
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「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」

2014年04月20日 | 映画
すごく面白かった!
アメコミベースだけど、話に無理がない。
軽い戦いに勝ち、危機が来て、強敵に立ち向かう。
王道だけどテンポがよいので、
あっという間にエンディングだった。

リアルな銃撃戦と、奇想天外な「翼」などの絵が
ものすごくマッチしていて、とてもワクワク!
アメコミ衣装の使い方も上手かった。

キャプテンは爽やかなイケメンだし
フューリーは無双だし
ロバート・レッドフォードはスーツをきっちりスマートに着こなしているし
裏切った隊長はむさい髭だし、
どこを見ても楽しい。
女性3人は男前だし!
幼馴染だけはまばら髭のわりには優しい顔で、
そこだけは残念。

しかし、幼馴染、弱っている(昔の)キャプテンに
「一人でいる必要はない」とかなんとか、
それは口説き文句じゃないのかー!
下心ありありだよね。

盾を使うのが必須で、
でもそのアクションのバリエーションが多く、
まったく飽きせなかった。
「盾の殺陣が」と駄洒落を思いついた。
ごめんなさい。
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「仁義なき戦い」(第二回 新・午前十時の映画祭)

2014年04月20日 | 映画
今季から「午前十時の映画祭」に邦画が登場です。
グループBの映画館では「仁義なき戦い」が上映されました。
(他のグループが「細雪」or「幸福の黄色いハンカチ」と
 邦画で揃える素晴らしいスケジューリング!)

音楽は有名だけど、映画は初めて見ました。
登場人物が多い上に、人間関係が複雑で
もう、なにがなんだか。
さっきまで敵対してたんじゃ、
さっきまで仲間だったんじゃ、
と、とまどうことがしばしば。

終戦直後は純情だった人が、
いろんな人に騙されて利用されて擦れていく話なんかなー。

金子信雄が演じる山守のおやっさんが一番食えなくて、
すぐ泣けるヤツが生き延びるのもわかった。
仁義を通した人ほど早死にする、と。

終戦直後は、血を見るのも怖くなかったんだろうな。

「永遠の0」の「ドスが血を吸う」は
こんなかんじだったんだろうかね。

やくざの杯、ってなんだか結婚式のようだね。
媒酌人とかいるし。

お互いの血を啜って兄弟の契りをかわす場面も
なんだかちょっぴり淫靡だったわ。

菅原さんも梅宮さんも松方さんも邦衛さんも、
みんなみんなピッチピチでした。

まあ、やっぱり、やくざの世界はわからんわ。
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「レディ・ベス」

2014年04月19日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
エリザベスI世の若かりし頃を描いた作品。
田舎で育ち、姉に幽閉され、姉の死で玉座に登る。
描きたいことはわかるけど、
事前に見たあらすじからイメージした以上の話はあまり無かった。

ナポレオンと同じく「いただいた曲」を消化するだけで精一杯なかんじがするな。
ハナちゃんが姫役者だから納得させられるけど、脚本は弱い。
男装して庶民を見ても活かされてはいないような気がする。

自由に話を作ろうと頑張った1幕に比べると、
2幕は史実との整合に四苦八苦なかんじ。
姉妹の和解が唐突だった。
女性として自由な人生と、
王女の義務を対比させたいのはわかるけど、
「淫売」と呼ばれた女の娘が、
未婚であるにも関わらず、
男をベッドに引っ張りこんだらまずいだろう。

フェリペはなぜベスをああまで助けるのか。
美人だからだと言っても見返りなしの無償の愛だとしたら、
ロビンより健気だ。
ベスをメアリーの後釜にとか、などの陰謀が無いのはおかしいよね。
後にベスが彼の無敵艦隊を破ることを思うと、
便利屋以外の立場が欲しいな。
ここでベスを助けなければ、のIFがもう少し欲しいよね。

かなめさんとハマコが大迫力。
マルちゃんの役は要るのか?
進行役というほどじゃないし。
アン・ブーリンの出番が何気に多い。
ベスが母の無実がわかるのは
自身も投獄されてからなので
それまでの幽霊の忠告はあんまり意味が無かったような。

ロビンは育三郎だったんだけど、
爽やかな風貌で綺麗な歌声ではあるものの、
深みのない演技なので、
ベスが義務のために彼を切り捨てても
ベスが悪く見えないのは良かった。
加藤くんならどうなのかね。
作品としてはイマイチだけどWのもう片方が
ちょっぴり見たいな。
どちらにしても、考えなくベッドから飛び出して
ベスを危険な目に合わす馬鹿なのは
変わりなさそうだけど。

ハマコは黒子を取ったのか?

なんだかいろいろ思うところはあるけど、
最後は花總女帝陛下に皆が跪いたから、まあいいや、と思いました。
こんな納得は平野さんでも発生するのかな。
音楽はリーヴァイさんなんだよね。
馴染みのあるメロディラインからか、
花總エリザのプレビューにも見えなくもなく。

もとの脚本はもっと長くて
イケコが削りに削って日本人にもわかりやすい話にしたらしいけど、
もうちょい、なにか山場が欲しかったかなあ。
ロミジュリもどきの場面は山場じゃないよね。


【主な配役】
レディ・ベス:花總まり
ロビン・ブレイク:山崎育三郎
メアー・チューダー:未来優希
フェリペ:平方元基
アン・ブーリン:和音美桜
シモン・ルナール:吉野圭吾
ガーディナー:石川禅
ロジャー・アスカム:石丸幹二
キャット・アシュリー:涼風真世
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「心中・恋の大和路」宝塚雪組

2014年04月19日 | 宝塚(雪組)
テンポが良くてわかりやすくて面白かった。
(心中物に「面白い」と書くのはどうかと思ったけど
 チケット代分以上に堪能できたということです)

景子ちゃんの心中ありきより、話の流れが自然。
谷先生は原作ありだと上手いんだよね。

1幕前半では店の者に「預かり金に手を出すな」と諭す理性は残っていたのに、
惚れた女のために自ら封を切る。
遊び人の中にも、男の意地と女への恋心はある。
そのバランスがとても良かった。
上から目線なのに自ら身を滅ぼすって、えりたんに似合いすぎる。
ゾクゾクするわ。
あゆっちの梅川は、正直なところ
遊女の色香はかなり乏しい。
かもん太夫の聡さに比べると、
おつむの方もちょっと・・・、と思う。
けど、その裏のない単純さに男が惚れたとすれば
なんだか納得できる。
ひたすら男を恋う心がいじらしい。

孫右衛門が、最初は道を誤らせた女への憎しみが隠せないのに
最後は手を取ったり、
八右衛門が「ご新造さん」と呼んだり、
みな2人の気持を汲んでる。
でも許されないことなんだよな。
あの結末だから観客も罪人を許せるのかね。

白塗り世界とアップテンポの曲が違和感ない。
これぞヅカ。

えりたん、まっつは勿論上手いけど、
下級生まで所作が決まっている。
まゆみ姐さんがちょっと華やかすぎるかなあ。

せしこも上手かったな。
艶やかで、着物の捌き方が綺麗。
ホタテの芝居も上手い。

まっつはもちろん、言うこと無し。
最後の歌は、涙。

舞台美術も簡素なのに情景が目に浮かぶ。

雪の中で果てるのはヅカのオリジナルかな。
清い世界だね。
ハリウッド映画なら山を降りて新天地でハッピーエンドだよね。
そうならないのが、いいのだ。

芝居が終わった後も、一同並んでの礼はなし。
2人の世界で終わるのは珍しいけど
絶対この方が良いね。

逃亡の始めの頃、2人の着物が黒い頃、
あゆっちがえりたんの背中に乗り損ねて
「ごめんやす」のように、はんなりと謝っていたのが可愛かった。


【配役】
亀屋忠兵衛:壮 一帆
梅川:愛加 あゆ

孫右衛門:汝鳥 伶
妙閑:五峰 亜季
丹波屋八右衛門:未涼 亜希
かもん太夫:大湖 せしる
宿衆・藤屋(古手買):香綾 しずる
宿衆・角屋(節季候):朝風 れい
宿衆・丸十(傀儡師):透真 かずき
宿衆・伊勢屋(巡礼男):央雅 光希
遊女・鳴渡瀬:透水 さらさ
宿衆・もず屋(巡礼女):大澄 れい
遊女・千代歳:桃花 ひな
番頭・伊兵衛/忠三郎:帆風 成海
女将・お清:舞園 るり
宿衆・嶋屋(飴屋):久城 あす
女中・おまん:天舞音 さら
遣手・おたつ:杏野 このみ
女房・おかね:愛 すみれ
手代・与平:月城 かなと
丁稚・三太:真地 佑果
丁稚・庄介:永久輝 せあ
若侍・甚内:叶 ゆうり
幇間:真條 まから
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「ラスト・タイクーン ―ハリウッドの帝王、不滅の愛―/TAKARAZUKA ∞ 夢眩」(宝塚花組)

2014年04月17日 | 宝塚(花組)
芝居はやはり尻切れトンボ。
もっと削るところは削ってオチをしっかり作って欲しいね。
せめて語らせるのは止めて欲しい。

病気だったので、事故に遭わなくても
同じぐらいに・・・、って伏線は必要かね。

みりおは若い役でもいいんじゃないか。
べーちゃんの役を、
娘でなく妹にするという手もあるんじゃないか。
役を作りすぎだよね。

しかし、ユニオンたち、
残業は嫌だ給料は上げろ権利を保障しろ束縛するな、
ってかなり虫が良くないかい?
ユニオン陣に若手の生徒が多いから
よけいそう感じる。

蘭とむはムラより大物感が増した。
ミキちゃんにはかなわないけど。
良い人でした、って話もいらない気がするけど
その方がご家族向きなんだろうな。

蘭はなちゃんは風邪気味かな?
ちょっと声が嗄れ気味。


ショー。
ムラで見たときに「外部振付家のダンスが印象に無いな」と思ってたけど、

なに髭の人カッコいい!さお太さんかしら
ヒロイン誰?歌ウマだけど誰?
さお太さん素敵
うわー、せり上がって歌い始めた人の音程強烈!

と思っているうちに終わったあの場面だったのね。

人魚の蘭はなちゃんの相手はみつるだったか。
ほんとサイトーくんの考えることはわからんわ。
みりおの相手もいろいろだしさー。
組ファンならたくさんの生徒に見せ場があって楽しいのかな。

終始テンションが高いので
見ていてとても疲れるショーでした。
嫌いじゃ無いけどさ。


芝居の指揮は若林さん。
初めて聞く名前のような。
ショーはたぶん御崎先生。
聞きそびれたけど、あの後ろ姿はたぶんそう。


公演デザート。
「ランラン・フォーエバー(410円)」

1930年代のモノクロ映画の世界観をイメージした
チョコレートプディングとホイップクリームに
大人の香り漂うアイリッシュ(ウィスキー風味)シロップのゼリー、
そして「不滅の愛」を色鮮やかなオレンジコンフィで表現したデザートです。
*アイリッシュシロップゼリーにアルコールは含まれません。


普通のチョコプリンでインパクト皆無。
ただ、プリンとムースがこんなに食感が違うとは思わなかった。
プリンの方が胃への攻撃力が高い。
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「第九回 銀座・日本橋落語会」

2014年04月15日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
前座
「こほめ」 立川?
ごめんなさい、お名前を控えそびれました。
前座が与太っぽい人を演じようとすると
「頭の良い人がわざと馬鹿な振りをしている」部分が透けて
げんなりすることが多いけど
この前座さんはそんなことはなく、
お調子者は愛すべき阿呆にちゃんと仕上がっていました。
話のテンポも良かったです。


「らくだ」立川談慶
談志師匠の話(大爆笑!)などをマクラに「らくだ」へ。
現代的でクレバーな雰囲気を漂わせている噺家さんだけど、
きっちりとした古典を聞かせてくれました。

ただいつも思うけど、「らくだ」って
酒が入ってからが長く感じられるんだよね。
前半がテンポが速くて面白過ぎるから。
後半の主客転倒に入れば面白いけど
その狭間がちょっともどかしい。

談慶さんの噺は「ロジックがきっちりしている」な、と感じさせ、
その狭間は他の人ほどはイライラしない。
目から鼻に抜けるような、シュッとした部分も嫌味にはならず
初めて聴いたけど、面白い噺家さんでした。


「愛宕山」 林家たい平
道中の風景や、山登りで息が切れるところが
リアルに目に浮かぶ。
大旦那の道楽は庶民には勿体無さすぎるけど、
青空と桜の桃色と緑の山肌に
黄金色の小判がキラキラ舞ったら
そりゃきれいだろうな、と思うよ。
私は拾いに行かないけどさ。

マクラはとりとめがないようで、ちゃんと噺に繋がっていた。
笑点ネタ多し。
笑点に出て9年になるけど、
いまだに黄色の人が本当に馬鹿なのか
馬鹿を装おっているのかわからない。
ただ「♪こけっこ~」の歌は
ピンでテレビに映るのがわかって狙ってやっているみたい、とのこと。

歌丸さんが入院して、
昇太くんとは「俺たちの時代が来る」と
言い合っているみたいだよ!


談慶さんもたい平くんも
例の細胞ネタを織り込んでいました。
コメント
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