きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「葉加瀬太郎クラシックシアターIII」@サントリーホール

2013年05月30日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー
テレビ等で聞くより
生の葉加瀬さんの音は柔らかくて優しかった。
お人柄が出るのかな。
前半はシャコンヌとバッハ、
後半は葉加瀬さんの曲、リベルタンゴ、ツィゴイネルワイゼン等バラエティ豊か。
楽しいトークも入り充実した一時でした。

久しぶりにサントリーホールに行ったんだけど
記憶より遥かに辛い椅子だった。
背もたれの角度がありすぎて
寄りかかると舞台が見えづらいし、
背筋を90度近くに保つと背中と背もたれの間に空間がありすぎ、
肩も腰も背中も脚も痛くなったわ。


【演奏曲】
第1部
1.J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第2番 ニ短調BWV1004より「シャコンヌ」

2.ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番
二短調 0p.108
第1楽章 Allegro
第2楽章 Adagio
第3楽章 Un poco presto e con sentimento
第4楽章 Presto agitato


第2部
1.WITH ONE WISH 作曲:葉加瀬太郎
2.エトピリカ 作曲:葉加瀬太郎
3.ZERO HOUR 作曲:葉加瀬太郎
4.シシリアンセレナーデ 作曲:葉加瀬太郎
5.Adios NONINO 作曲:アストル・ピアソラ
6.リベルタンゴ 作曲:アストル・ピアソラ
7.Tritsch-Tratsch-Polka 作曲:ヨハン・シュトラウス2世
8.ツィゴイネルワイゼン 0p.20 作曲:パブロ・デ・サラサーテ
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「後宮の秘密」

2013年05月28日 | 映画
王の異母弟の大君は狩りで立ち寄った参判の家で
娘の美しいファヨンを見て心惹かれる。
それ以来参判の家に通い、彼女を妃にと望み、了承を得る。
しかし彼女にはクォニュという恋人がいた。

また。
王宮では大君の母、先代王の後妻、現在の王の継母である大妃が
出産中に王妃を亡くし跡継ぎの無い病弱の現国王に変わり、
息子を王座に就けようと画策していた。
そのためにも息子の妃は名家の出身でなければならない。
大妃は息子にファヨンを諦めさせるため
彼女を現王の妃に推薦する。

王宮への召し出しの命が参判の家に来たため
ファヨンはクォニュと駆け落ちするが
父たちに見つかる。
クォニュの命を助けることを条件に
ファヨンは王宮に入る。

それから5年後。
国王が亡くなり、大君が新国王に即位する。
先の国王の妃で男児を出産したファヨンとその一族は
新国王の邪魔になる。
大妃はファヨンの父を投獄し、処刑する。

また。
クォニュは生きていたが、去勢されていた。
その身体で生きるため宦官になり
王宮の中枢まで来ていた。
ファヨンは自分を見捨てたと思っているクォニュは
復讐のため、大妃の策略に荷担する。


と、まあ、美姫を巡るドロドロの陰謀劇が
これでもかと繰り広げられます。

でもかなりの人は、
隠謀を私利私欲のためにめぐらすのではなく
誰かのために良かれと思って動いています。
それが結果的に独りよがりの悲しいできごとに繋がる。
大妃とて、息子を王位に就けたいと思うのは
息子ともども暗殺されかけた過去があるから。
親子2人とも身体に大きな傷を残しながら
生き抜いて来た、その結果の王座なんだよね。

ただ、後宮は陰謀が多すぎて
誰が、なんのために、誰を、
狙っているかがこんがらがって軽く混乱。
キャラはそれぞれ立っているんだけどね。
ファヨン付きの女官の造型が特に良かった。
ファヨンがクォニュに最後にかけた言葉はキツかった。
(もう愛していない、と同義語だよね)

話題のHシーンは皆さん頑張っていたけど
韓国的な規制のためありえん体勢がしばしば。
そんなに脚をぴったりくっつけてちゃ無理だよーん、
とかとか。

ファヨンが彼をアレした絵は
「ピエタ」みたいだったなあ。

オチは「歴史は繰り返す」なんだろうな。
彼女もまた、息子のために・・・。
コメント (1)
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「マラーホフの贈り物 ファイナル!」Bプロ

2013年05月26日 | バレエ・ダンス
第一部
「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ


夢見心地、甘々な雰囲気で素敵。
なんか、マラーホフの体型が
初日よりすっきりしたような・・・。
見慣れたから?


「椿姫」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー


この二人はやっぱりコンテより芝居ものだよねー!
演技と芸術性!素敵!
華やかな高級娼婦、でも自身の年齢と病気の蔭にかすかに脅え
若い恋人に対し最初は余裕で相手をしていたのに
いつしか情熱的な愛に引きずり込まれる。
アイシュヴァルトの演技は明確でわかりやすいな。


「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン


スミルノワは演技が入るより
こういう無機的な踊りの方がいいかも、
と思ったのもほんの最初だけ。
この二人がこれを踊るのには
格が全然足りない。
ただただ長いだけで眠くなった。


「レ・ブルジョワ」
振付:ヴェン・ファン・コーウェンベルク 音楽:ジャック・ブレル
ディヌ・タマズラカル


今日も良かった、楽しかった。
台詞が聞こえてきそうだった。


「ライト・レイン」
振付:ジェラルド・アルピノ 音楽:ダグ・アダムズ
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ


以前(02年とか08年とか)はシリル・ピエールだったんだな。
その時も思ったけど、ラカッラの長い手足には合う。
光と雨、じゃなくて、光の雨、に見えた。


第2部
「バレエ・インペリアル」
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ
東京バレエ団


何回か見ているけど面白味がイマイチわからないんだよなー。
でも、マラーホフの格調高い気品を堪能するには適している。
でも、眠いわー。
東バソリストは、奈良さん高木さん乾さん宮本くん梅澤くんかな?


第三部
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー


ドラマティックで初恋のドキドキ感満載。
ただバレフェス等でも見てるから、
この辺で二人のチュチュ物が見たかった。
キャンセルになった白鳥でも、
二人の持ち役でもある眠りとかさ。
他の出演者との兼ね合いや
アイシュヴァルトの体調もあるんだろうけど。
ラドメイカーはハンサムで芝居も上手いけど
もうちょっと芸術面をきっちり詰めてたところを
見せてくれないかなあ、と思うときがあるんだな。
情熱を表すだけでなくね。


「タランテラ」
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル

若手技術枠。
爽快だった。


「椿姫」より第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
ピアノ:青柳 晋
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ


Aプロほどのドラマはないかな。
ディノの若さが悪い方に出ちゃった?
ただのラブラブカップルがまったり過ごしているだけ。
*ディノが若いと思うのは舞台を見ての判断です。
 実年齢がそれほど若くなかったらごめんなさい。
 でもピエールよりは若いよね。たぶん。


「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン


スミルノワはAプロより艶やかで、
そこは良かったんだけど
音に追われて腕の動きが雑になってしまったように見えた。
課題は山積みだな。
今後に期待。
チュージンは変わらず端正


「ヴォヤージュ」
振付::レナート・ツァネラ 音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ウラジーミル・マラーホフ

旅の終着点になるかと思ったけど
「まだ旅は続く」だった。
まだ先に進むんだな。
ラストを感じて泣くかと思ったけど
逆に、なんだか、未来に進む希望を見て
勇気をもらった感じだ。
彼もファンも年齢を重ねてきたけど
無駄な過去はないんだ。


カーテンコールの吊り物には
「またお会いしましょう」って書いてあった。
まだNBS主催公演に出演するのかな。
別会社に移るとか無いかなあ。


ルグリガラもだったけど、
今回もプログラムのバランスが悪かったなあ。
誰が組むんだろう。
ボリショイ組のダイヤは誰が許可したんだろう。
それぞれのレパートリーは不明だけど、
ボリショイ組がロミジュリで、
シュトッツガルト組がダイヤの方が合いそう。
なんで椿姫があんなにあるんだとかとか。
いっそ椿姫全幕を幕ごとの役替わりで上演しちゃえばいいのに。
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「モンテ・クリスト伯/Amour de 99!!-99年の愛-(2回目)」宝塚宙組

2013年05月26日 | 宝塚(宙組)
芝居はやっぱり後半が駆け足。
前半がすごく盛り上がって
「キャプテーーーン・ダンテス!」
とか
「罠に-、罠に嵌めてやるー!」
とか
直接的すぎる歌もテンションが高くて
これからの復讐にワクワクするのに
いざとなると、あっという間に終わって
れーれのいきなりの告白で翻心して
なんじゃそりゃ!の気持ちがぬぐえない。
復讐はもっとドロドロと!!!
と思うけど、スミレコード的には仕方が無いのかな。
でもスミレコードは無いに等しいダーイシだしさー。
ダンテスが髪を切って髭を剃ると
あっという間に皆が真実を悟る、というのも
仕方がないけど、もっとなー、と思う。
でも無理矢理のハッピーエンドは
もうこれでいいぞ!という気持ちにはなる。
キタロウとカイちゃんが儲け役だなあ。

ショー。
2階B席でもセンターからだと群舞が綺麗に見える。
スパニッシュの群舞も赤い薔薇にみえた。

どの場面を入れるかは劇団判断もあると思うけど
青い衣装の場面と金の衣装場面、
2場面も総踊り系だと単調になっちゃうな。

テルの脚はダンサーの肉付きとは違うけど、
まっすぐで美しいわ。

まなととみりおんの相性がいいな、
と思ったけど「コードヒーロー」で組んでたな。
ふたりとも好きだけど、
やっぱり宝塚だからトップコンビには
がっつり組んで欲しいなあ。


公演デザート。
公演限定デザート「モンテ・クリームストロベリー」
モンテ・クリスト伯の燃えるような復讐の炎を
真っ赤なストロベリーでイメージしたデザートです。
チョコレートムースにストロベリーケーキ、
イチゴの果肉たっぷりのソースにホイップを添えて。


甘さ抑え目のチョコムースに苺の果肉が入ったソースがマッチ。
美味い。
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「ホーリー・モーターズ」

2013年05月25日 | 映画
一人の男が、クライアントの要望に応え
様々な人間に変装し、生きる。
あるときは物乞い、あるときは役者、
あるときは父親、あるときは富豪、、、


予想以上に珍妙な映画だった。

今とは違う人生を夢想、

または、

誰もが自分という役を演じている、

というオチかな、と思っていたら、
最後の「役」にたまげた。
所詮人生とはこんなもの、なのか、
クライアントのオファーは絶対なのか。
いずれにしても、ええーっ!だ。

自分じゃない人間になりたがっている人に
「演じる」場面を設けてあげるサービスなのかしら?
ムッシュウがクライアントで
お金をセンターに払っているとか。

いろんなパターンが考えられるけど
どれも正解で不正解なんだろうな。


さきほど見た「アンチヴァイラル」に比べると
映像の作り方がいかにもプロ。


これまた他人にはすすめられないけれど
見ていてなかなか面白かった。
いや、ほんと、すすめないけど。
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「アンチヴァイラル」

2013年05月25日 | 映画
近未来。
病気になったセレブは体内の病原菌を売り、
ファンはそれを買い、体内に入れ、感染し
セレブとの一体感を味わうことが流行していた。

病原菌は「技師」の操作で他者へ感染しない。
それは、社会混乱をおこさないのと同時に
身体に入ったウィルスはセレブと自分だけのもの、
という喜びにも繋がる。

ウィルスは高値で売買されるため
技師の一人は自家培養、
すなわち、自分も(仕事中こっそり)感染し
自分の体内からウィルスを取り出し、
それを肉屋に売り
肉屋は商品に注入する。
それを買う客達。

あるとき技師は、
ライバル会社の隠謀に巻きこまれる。


というネタで勝負の映画だったけど、
私はわりと好き。
白い画面が多く、その中に血、
という、いかにもな絵は
とても素人くさいけど、
それさえも味わい深い。
監督の長篇第一作とのことで
とにかく自分の世界を描きたい!
という勢いがとても出ていて
それがすごく楽しい。

ただSFではなく、フェティシズム、
というよりカニバリズムに近い。
「他者の肉を自分の中にいれる快感が存在する」
というのを承知していないと、グロいだけかも?
私はまったく同感はできないけれど
そういう人間にも、倒錯した快楽のゾクゾク感が理解できた。
味わってはいないけどね。

主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズは
往年のマラーホフを思い出させる顔立ちで
金髪で白い肌の彼だからこそ
血がとても似合う。

サラ・ガドンもとても美しかった。
ウィルスを欲しがるファンがいるのもわかる。


独特の世界観を堪能するのは面白いねえ。
映画としての質が高いとはいえないし
他人にはあんまりおすすめしないけど
映画を見る醍醐味は味わえたわ。
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「グレートジャーニー 人類の旅~この星に、生き残るための物語」

2013年05月25日 | 美術館・博物館(各種原画展含む)


極論すると民博のコンパクト版だけど
実際にひとりの人が
踏破し体験し記録した旅の展示なので
とてもリアルで、まるで自分も旅をしているようだった。

監修者/探検家・医師・武蔵野美術大学教授の
関野吉晴さんの、人々を見る目がとても優しい。
どの地域でも家族や共同体が
助け合って生きているのがわかる。

世界は広い。

自分の中で原人と猿人と旧人と新人が
かなりごっちゃになってたのもわかった。
いろいろ解明されてきたんだな。
もういちどどこかでしっかり見直さないとな。


時間があったので他の展示も見て来ました。
地球館1階の「シアター36○」は
360度の映像。
「宇宙137億年の旅 –すべては星から生まれた–」

「人類の旅 –ホモ・サピエンス(新人)の拡散と創造の歩み–」
の、2本立て。
軽く酔いそうになります。

日本館では2つの展示。
「日本はこうして日本住血吸虫症を克服した
 -ミヤイリガイの発見から100年」
これはすごく面白い、というか、ためになった。
名前しか知らない病気だったけど
わりと最近までは風土病で
発生、発症、症状や、
解明、撲滅に至るまで、
知らないことだらけだった。

「江戸人展」は江戸時代の日本人の骨格。
柔らかいものを食べ顎が発達しない貴族顔と
固いものを食べ顎が発達した町人の顔は
やっぱり頭骨がちがった。
甘いものを食べていた貴族顔は
虫歯になりやすいようで
歯並びが崩れていた。
文字で知っていたけれど
実際に見るとすごく納得。

天気が良かったので地球間屋上のハーブガーデンにも行けたし
すごく有効に時間を使えた今日の午前でした。
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「マラーホフの贈り物 ファイナル!」Aプロ

2013年05月21日 | バレエ・ダンス
サイダコワの降板、ジゼル無し、シュツットガルト組の演目変更、
マラーホフ演目の変更、などなど
変更の嵐でしたが、幕は無事に上がりました。


第一部
「白鳥の湖」第2幕より
振付:レフ・イワーノフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、ウラジーミル・マラーホフ
東京バレエ団


マラーホフが出てきた瞬間、
会場中のオペラグラスが上がるのがわかった。
残念なことに、バレフェスと同じぐらいの体型。
腕も胸も腹も尻も腿も、
柔らかそうなお肉がついている。
心なしか頬にも肉がついたような。
それとも法令線がくっきりしてきたの?

ただ、佇まいやマイムはやっぱり
当代随一の王子様だ。
これが見たかったから私は大満足。
どんな体型でも、年を取っても
ピュアな王子様だ。

リフトやサポートが危ういときがあるのは
怪我のせいなのかな。

スミルノワはワガノワスキーにはたまらん体型。
ほっそりとした優美な上体に
美しい腕の動き。
メゼンツェワやクナコワを思い出させる。
鳥っぽい動きは素晴らしいけど
感情を乗せて演じるのはまだまだかな。
時々音楽と踊りがずれるのが気になった。
でも、この白鳥向きの身体は見ているだけで溜息。

東バの群舞は静かな迫力があり
情景をとても良く表していました。
三羽の白鳥に矢島さんかな?
あとは4階席からだとよくわかりません。


「トゥー・タイムス・トゥー」
振付:ラッセル・マリファント 音楽:アンディ・カウトン
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ


いかにもマリファント振付。
狭い四角の中で個別に踊る男女2人。
私は好きな系統じゃないんだけど、
この2人、特にラカッラが美しかった。
ギエムが踊ると「筋肉のうねり」がみどころになっちゃうので
大きい劇場の舞台から遠い席だと
なにがなんだかわからないんだけど
この作品はラカッラの美しい身体全てがみどころだったので
遠目からでもしっかり堪能できた。


「ギルティー」
振付:エドワード・クルグ 音楽:フレデリック・ショパン
ピアノ:菊池洋子
マライン・ラドメーカー


いつもの忙しなくブルブル動く系だった。
音楽が生ピアノのショパンなだけで。
ドイツではコレ系が流行っているのかなあ。
一本見れば充分なんだけど。


「ラ・ペリ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:ヨハン・ブルグミュラー
吉岡美佳、ウラジーミル・マラーホフ


ストーリーとかはよくわからないんだけど
「古き良き時代のロシア・バレエ」テイストだったな。
プリーツスカート的な衣装着用で
腹・腰・尻をカバーしたかに見えたマラーホフだけど
生腕が見えちゃってるし、
結果的に腹回りにボリュームがあるし
この衣装、間違いなんじゃ?
と思っているうちに終わっちゃった。
吉岡さんが細いだけに、
よけいにマラーホフの体型が際だった。
吉岡さんは、もうちょい華やかだといいんだけどなあ・・・。


「海賊」より奴隷のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:コンスタンティン・フリードリヒ・ペーター
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル


一幕最後は技術系若手。
なんだか楽器編成が変わっている音楽だったけど
きっちり盛り上がりました。
サレンコは美人で上手いけど、地味だな。
タマズラカルの踊りは見ているだけで爽快。
顔はヤスケンなんだけど。


第二部
「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ


衣装でやや体型をカバー、、、できて、、、いる・・・かな?
でも王子様だ。
サレンコは可愛い。

マラーホフにはサレンコぐらいの体型の子が合うのになあ。
なんでポリーナちゃんを連れてきたんだろう。
ポリーナちゃんもボリショイでギシギシ鍛えられた方が
彼女のキャリアには良かったかもなあ。
なんてことを考えながら見てました。
なにが正しいかは、端からではわからないけどさ。


「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」
振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:ベンジャミン・ブリテン
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー


音楽がシンセサイザーだったらフォーサイスだよなあ。
2人ともユニタードで、
なんでしょ、典型的なコンテ、と言いましょうか。
でも、アイシュヴァルトのコレ系はレアだから
楽しく見ました。


「レ・ブルジョワ」
振付:ヴェン・ファン・コーウェンベルク 音楽:ジャック・ブレル
ディヌ・タマズラカル


作品的にも、ダンサー的にも
今まで見た「レ・ブルジョワ」の中で
いちばん良かった!
技術先行でなく主題先行だった。
ウダウダ動く、だらしなさっぷりがいいね!


「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
ピアノ:菊池洋子
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ

とてもドラマティックだった。
少々メロドラマ系になっちゃっているけど
それはそれで良かった。
ラカッラは細く、結核なのも納得だし
ディノとの年齢差も上手く作用していた。
フェリのような女優ダンサーだな。
ハンサムで若いディノの熱さもアルマンにぴったりだった。


「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン


スミルノワは、音の取り方がずれている時もあるし
32回転は一度止まるしだったけど、
それでも今後を期待させるダンサーだな。
チュージンは古典王子の王道。
もうちょい煌びやかさがあればなあ。


「瀕死の白鳥」
振付:マウロ・デ・キャンディア 音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウラジーミル・マラーホフ


白い短パン一枚で踊るマラーホフ。
皆の視線が生の腹に集中するのがわかっていも
踊りきるチャレンジャー精神は素晴らしい。
たとえ、体調面からの消去法で決めた上演だとしても。
2010年に見たときよりも面白かった。
「瀕死」の部分がより強くなった気がする。
「ラ・カージュ・オ・フォール」のザザの
「I am what I am」をなぜだか思い出した。
ダンサーとしての年月を重ねて
こういう体型になって、
それでも人前で踊る彼の覚悟みたいのが出てたのかも。


私はバレフェスを見てるし
マラーホフの王子芸が見たかったし
エコノミー券だったから
今日の公演は満足だったけど、
チラシと違いすぎる体型にガッカリした人もいたのでは?
企画自体はかなり前からあっただろうから
中止にすることは難しいんだろうけど
開演までに体型を戻せなかったマラーホフと
それをOKしたNBSに苦情を言いたい人がいても、
それは仕方がないよなあ。
ルグリやゼレンスキーやルジマトフの維持力はすごいよなあ。
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遠征時の美味しいもの

2013年05月19日 | 美味しいもの
5月18日昼食
「フルール」の「照り焼きビーフステーキ」

飛行機が遅れたので幕間の食事の予約ができず、
かといって幕間に食べないとその後のスケジュールが厳しくなるので
走り込んで素早く食べました。
柔らかいお肉でした。
フェリエもいいけど、ここもアリだわ。

5月18日夕食
阪急三番街「昔洋食 みつけ亭」で
「鉄板スパゲティ」に蟹クリームコロッケをオン。

熱々で美味しかった。
そぼろ状に絡む玉子がイイかんじ。

5月18日夜の酒
せっかく大阪まで来たので
「Cafe&Bar~Seeadler(海鷲)」にお邪魔しました。
シュザンナさんの命日なので
「ベーネミュンデ侯爵夫人の沈みゆく太陽」をオーダー。
ついでに、甘い柔らかいものが食べたかったので
「ヤン提督」のババロアも。

お酒は甘めで飲みやすかったです。
お酒が苦手な私でも楽勝!

2杯目は「青い地球のカクテル」

実際はもうちょっと青いです。
苦み系。

飲んでいるときに雪組の振り分けが出てるのを知り
心臓バクバク。

店内に流れている映像がブランシュヴァイク公死亡回だったので
キルヒアイスの最後を見て帰ります、と言ったら
その後数回あったので(次の回ぐらいだと思っていたのに)、
結果的に長居してしまい申し訳なかったです。
店主さんの貴重なお話しをいろいろ窺えました。
キルヒアイス最後回の方で
ラインハルト様ってこんなに綺麗な顔だっけ?
と思っていたら、
ビデオとDVDの間に書き直しが入ったそうで。
レンタルビデオ派だった私は、
そりゃ知らないラインハルト様なんだな、と。
あと「七元帥」について、
ヅカから入って2巻までしか読むでない人だと
「なんでこの7人」と思うそうです。
理由を言うと壮大なネタバレ・・・。
銀英の世界、奥が深いです。

5月19日の朝食はその辺のパン屋さんで買ったパンなので割愛。

5月19日昼食
「古潭」の「味噌ラーメン」に餃子とご飯を付けたセット。

なにしろ15時過ぎなので、とても空腹だったのよ!

5月19日夕食
三ノ宮で買っておいた駅弁「春旬たけのこ御飯」

春らしく。


もっと甘いものとか行けると思ったのになー。
梅芸近くのパンケーキ屋さんは次回トライしたいわ。
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「ME AND MY GIRL(Bパターン)」(宝塚月組)

2013年05月19日 | 宝塚(月組)
5月19日12時の回のキャストは【Bパターン】です。
ジャクリーン・カーストン(ジャッキー)= 美弥るりか
ジェラルド・ボリングボーク = 凪七瑠海
セドリック・パーチェスター = 沙央くらま
チャールズ・ヘザーセット = 星条海斗


マギーちゃんの後だと
コマちゃんパーチェスターが弱く感じるものの
バランスはこちらの方が良い。
みやるりジャッキーは色気はあるけど気品もある。
カチャの育ちの良い若造ぶりも自然。
周りが若いので宙組時代の未熟感はかなり消えたな。
彼女が成長したわけじゃないんだけどね。

マギーちゃんのヘザーセットは、こう来たか!と。
苦労性で頭を抱えて悩みながらも
職務を果たそうとする。
困り眉毛の眉間の皺に、全て出てるわ!

コマちゃんのパーチェスターは
若くて浮ついていて軽くて、
もうちょいなんか欲しいけど、
まさおとの芝居は合っている。

まさおビルは2回目だと、そんな痛々しさはない。
やっぱり似合ってるとは思えないけど。
下町時代と貴族時代に連続性がないのが辛いな。
下町時代には貴族の片鱗を
貴族時代には下町時代の過去を
もっと感じさせて欲しい。
どちらもビルであって欲しいんだけど
頑張っているまさお以上が見えにくい。
ちゃぴは一貫してサリーなんだけどなあ。
仕方がないのかなあ。
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「超・大河原邦男展 レジェンド・オブ・メカデザイン 」(兵庫県立美術館)

2013年05月19日 | 美術館・博物館(各種原画展含む)


運良くムラ遠征中に開催期間が重なったので
かなりギリギリなスケジュールでしたが
頑張って行ってきました。

展示内容は主に2種。
巨大ロボット系と可愛いメカ系。
前者の多くはサンライズアニメで、
ガンダムの他、ダイターン、ボトムズ、トライダー、ダイオージャなど。
後者はヤッターマンなどのタツノコ系。
ウラシマンもあったなあ。

デザインがの美しい線に惚れ惚れ。
カラー原画は、青やら赤やらの色に、
鋼鉄の質感があるのが凄いわ!

ザクについては、敵メカは商品化されないので
好きなようにデザインできる。
監督からは「モノアイ」という指示しかなかったので
主役メカを喰うつもりでデザインしたとか。

1/1鉄製スコープドッグがあったんだけど、
操縦席部分に人は入れても、
操縦するスペースは無さそうな気がする。

親子連れも多かったけど、
お父さんはトライダーとかは知らなそうな世代だなあ。
ガンダムがここまで長く集客力を持つとは
本放送の時は思いませんでした。

展示作品の説明書きに「作家蔵」(作者蔵だったかな)
というのが多かった。
ご本人所蔵なんですね。
音声ガイドのインタビューで
「売る作品つくる」意識が高そうだったので
版権もしっかり管理されているのかな。
だからこそ、こうして作品展が開催できたんでしょうね。

盛りだくさんの内容で、すごく良かった!


壁のザク


入口の四方体




ポスター


館内から自分宛に画像添付メールを送ることができました。



それにしても、急行の概念が無い世界で生きている者には
阪神電車はわからんかったよ!
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「ME AND MY GIRL(Aパターン)」(宝塚月組)

2013年05月18日 | 宝塚(月組)


5月18日(土)16時半の回のキャストは【Aパターン】です。
ジャクリーン・カーストン(ジャッキー)= 凪七瑠海
ジェラルド・ボリングボーク = 美弥るりか
セドリック・パーチェスター = 星条海斗
チャールズ・ヘザーセット = 沙央くらま

まさおのビルは、すごく真面目な人が
頑張って崩しているのが見えて、痛々しい。
登場場面が正視するのがちょっと辛かった。
下町の「品がない」男の子、ではなく
言葉は足りないけど「馬鹿」系統で
これは違うんじゃないか感があった。
サリーを後ろから抱きしめたりの真面目な場面や
貴族になってからは良いので
本質的に貴公子系の子なんだろうな。
殻を破りきれなかったかんじ。
単純なシンデレラストーリーで
「英国」らしさはあまりないビルだった。
健闘はしていたと思うよ。
ちゃぴサリーとラブラブなのは良いね。

ちゃぴのサリーはいじらしい。
身分違いで身を引かなければならない
それがビルの幸せになること、
というのをよく理解し、実行しようとしている。
そういう理性的な部分があるからこそ、
ビルへの愛がいっそう際だつ。

マリアとジョン卿がちょいと地味な気がするけど、
バランスはいいかな。
この2人でやるしかないし。
すーちゃん、もうちょい老けメイクでもイイかも。
組長はダンディだけど、もう少し英国らしい
もったいぶった慇懃さが欲しいかなあ。

カチャは、歌と芝居とダンスは
もうちょっとやってくれると思ったんだけどな。
ソロの歌が息切れ気味。
でも時々超可愛い!
宙組にいたときは小柄だと思っていたけど
まさちゃぴみやるりの中にはいると
意外と大柄に思う。
特に肩幅。
宙組、どんだけデカいのを揃えていたんだ。
みやるりはいかにも育ちの良い坊ちゃん。
2幕登場時は
「明日から勇ましく生きるの」
「では僕は可愛く生きよう」
みたいなことを言ってて微笑ましかった。
コマちゃんもひっそりおかしい。

マギーパーチェスターは
Aパターン最終回ということもあり大暴走。
博多座の比じゃない。
長身イケメンなだけに可笑しすぎる。
図書室ではスカーフを取って
振り回しながら踊っていました。

としちゃんゆりやゆうきは無駄遣いすぎだなあ。
5年前の大劇場公演ではもりえちゃんがボブだから
仕方がないっていえば仕方がないのかな。

下ネタをいつもより増量してるけど
客を掴みきれてないかなあ。
ただお子様がとても受けていて
その笑い声に会場がつられて笑っちゃったり
微笑ましい雰囲気は漂っていたな。


まあ、なにはともあれ
ハッピーエンドはいいね!!
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「ベルサイユのばら -フェルゼン編-(宝塚大劇場)」宝塚雪組

2013年05月18日 | 宝塚(雪組)
9時半に伊丹空港に到着するはずが
飛行機がまさかの一時間遅れ!
10時40分にタクシーに乗って
劇場に到着したのは11時。
初舞台生の口上をロビーのモニターで見て、
「ご覧なさい」で席に滑り込みました。
おかげで、えりたんの開幕挨拶に感涙する暇がなかったわ。
でも芝居には間に合った!良かった!


月組ベルばらは、みんな正論を一方的に
ドヤ顔で述べあうだけだったんで、
軽くイラッとするときがあったけど
雪組の方は他人を思い合っているのがよくわかる。
フェルゼンやアントワネットがオスカルに向かい
「あなたは女じゃない」と言うのも
苦しい恋ゆえに、というのがわかるな。
役者の年季も違うし。
みんな芝居が深い。
シンジ君がいなくてもなぜだか納得できる。
ラストの断頭台は、やっぱり感動だな。

ドSな雰囲気でもフェルゼンが成立するのが不思議。
それにしてもえりたんは鞭が似合う。
あれほどの男が断頭台に向かう王妃を止められないからこそ、
感動なんだわ

あゆちゃんは出番が少ないけど、見せ場はたっぷり。
泣いちゃった。
ちぎカルは女であることや、
王家への忠誠などに悩み苦しむ姿が切ない。
芝居ではあっという間に今宵一夜だけど、
そこに至る気持ちの流れはしっかり見えた。
まつドレの包容力に萌え。

ともみんジェロが超熱血だけど気品があり出番もある。
アランは彩風だっけか?埋もれすぎ。

せしこは細いなー。
月組はなつこちゃんだったからさあ・・・


初舞台生の元気いっぱいのロケットにも泣けたわ。
新しい時代、希望を感じる。


そうそう、お久しぶりのチャル様の声があまり明瞭じゃなかった。
お風邪かしら。
記憶よりちょっとふっくらされた気がする。


月組も雪組も植田&鈴木だけど、
「少しでも早く」と言うところがあるから
鈴木色が濃いのかな


旧版のレミゼに詳しくないんで
新版は盆が回らないという声にいまいちピンと来なかったんだけど、
フェルゼンとアントワネットの逢い引きは小舟を回せよー、
って気持ちと似ているのかしらと思いました。

星組時代に作られたアンドゥトロワもあったけど
寒いお笑い場面が無くて良かったわ。


フェルゼン:壮 一帆
マリー・アントワネット:愛加 あゆ
オスカル:早霧 せいな
アンドレ:未涼 亜希
メルシー伯爵:汝鳥 伶
ルイ16世:磯野 千尋
ブイエ将軍:箙 かおる
ジャルジェ夫人:梨花 ますみ
プロバンス伯爵:奏乃 はると
ジェローデル:夢乃 聖夏
ロザリー:早花 まこ
ランベスク公爵、アルマン:鳳翔 大
オルタンス:大湖 せしる
ジェファソン:蓮城 まこと
シャロン:香綾 しずる
ベルナール:彩凪 翔
ソフィア:夢華 あみ
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「小山卓治 × 三浦久」@阿佐ヶ谷 harness

2013年05月17日 | 小山卓治
今日のライブはとても良かったです。
三浦さんの歌は優しく、小山さんはシャープに。

大先輩を前にした小山さんに漂うぺーぺー感が実に味わい深かった!

昨日の段階の予約は10人ぐらいだったのに実際には満杯で、
「胃が痛かった、頼むから予約は早めに」と小山さんからのお達しがありました。
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「モンテ・クリスト伯/Amour de 99!!-99年の愛-(1回目)」宝塚宙組

2013年05月16日 | 宝塚(宙組)


芝居。
親友と思っていた男に陥れられ
名誉も恋人も奪われ投獄されたダンテス。
やがて脱獄し、復讐を始める。

オープニングから船上までの流れは痛快で
登場人物の捌き方も綺麗で
ワクワクの冒険痛快劇が始まるぜ!
と思ったけど、
だんだん尺が足りなくなってきて
最後は無理矢理終わらせた感があった。
最後まで明快に走って欲しかったなあ。

ダーイシ作品につきものの説明役とはいえ、
現代の演劇部の登場で話の流れが止まるのがイヤだな。
(役者は頑張っているんだけど)
復讐がなんだかあっさり。
説明台詞でなく、もっと激しく!
と、思うけど、すみれコード的にはダメかなあ。

最後、てっきりメルセデスは撃れたと思いました。
でもあそこで彼女が死んだら谷ワールドか。
息子の決闘に綺麗なお洋服でいらっしゃって、
(ラストシーンのためだとはわかっているけどさ)
重要な告白はもちっと前にしてもいいと思う。
芝居の盛り上げのためにあそこで、
というのはわかるんだけど、
それならもっと見せ場をきちんと作って、と思っちゃうんだ。
ほんと、最後15分ぐらいの駆け足が勿体ない。
まあ、ダーイシらしい御都合主義といえば
それが作風だしな。

テルは、髭とそうじゃないときの落差が激しい。
もっと髭が続くかと思っていたけど
それほどではなく残念。
復讐の鬼の部分は迫力があったよ。

みりおんは人妻になったときは綺麗だわ。

ともちん、まなと、ちーちゃんが悪役3人衆。
動機の説明とダンテスを陥れるところが良かっただけに
それぞれの結末をもっとクッキリ見たかったな。
ともちんとまなとが並ぶと、
ともちんの巨大感が薄れるね。

キタロウが可愛いかったなー。


ショーはTCAの簡易版みたいなかんじ。
聞き覚えのある曲のオンパレードでウキウキ。
懐かしい方々の写真にワクワク。

テルのおみ足は素晴らしくお美しゅうございました。

キタロウがハイテンションで銀橋を渡ってた。

名作の再現ありきだから仕方がないんだけど、
テルみりには、もっとガッツリ組んで欲しいなあ。
みりおんはそつなく上手いんだけど、
娘1!!ってスペシャル感に欠けるんだよね。
トップと組むことで磨かれる部分があるんだから
セット売りを積極的にして欲しいな。

ショーでは、出番的には ともちん<まなと で、
パレードは ともちん>まなと だったかな。
追いつかれ気味のともちんと、
お膳立てされても抜かせないまなとが
激しいデッドヒートを繰り広げている中、
トップ争いの資格も必要もないキタロウが
のびのび自由に舞台にいるかんじ。
運の良さも実力のうちだよね。

ちーちゃんは痩せたせいなのか、
顔が長くなった気がする。

指揮、芝居は寺嶋先生、ショーは御崎先生でした。

公演デザートは次回ね。
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