Blu-ray2巻の特典映像「検証」を上映した後に
高寺さんとキャストによるトーク、の流れ。
「検証」は当時のスタッフと役者が作品について語るドキュメンタリー。(インタビュー集)
出演者や詳しい内容はお買い求めの上、ご確認ください。
「検証」は、とにかく、語る皆様が熱い。
というか、濃く深く語る。
15年前の作品なのにこれほど明確な言葉で語れるぐらい、
皆様の記憶に刻み込まれているんだなあ、と改めて思いました。
高寺さん、荒川さん、石田さんなどによる
「新しい作品を作る」意気込みは文字では知っていたけど
本人達が語るところを映像で見ると迫力があった。
あと、キャラクターデザイン野中さんの
玩具展開についてのお話が面白かった。
やはり、ビジネスだもんね。
もうひとりのキャラクターデザイン阿部さんの
「怪人にふんどし」の話もすごく納得。
ところで、質問の一つに「雄介と一条の関係は?」があり、
とても焦ったのは私だけでしょうか。
制作陣の話をまとめると
2人の関係は、作品意図としては協力体制のバディとのこと。
一条は「中途半端に関わるな」と言ってしまったことにより
本格的に雄介を巻き込んでしまったことに責任感を感じている、
雄介が通りかからなければクウガに選ばれたのは一条だった、
雄介は意図的に人を励まそうとするのではなく
自分の気持ちを素直に言っているだけ。
それらの話は、良い意味で目新しさは無く、
当時の私はちゃんと作品意図を受け取っていたんだ、と、
正解認定をされたようでとても嬉しかった。
私、基本的には間違ってなかったんだな。
良かった。
応用からは先はすごく間違っているけどさ!!
雄介を巻き込んでしまったことに責任を感じる一条。
← 公式基本
できる限り守ろうとし、実行する。
← 公式基本をやや深読み
雄介は、一条さんがそういうふうに考えるのを申し訳なく思う。
自分の意思で行動しているんだから!
← 応用
で、その先へ発展していくわけですよ。
ね!!
高寺さんパートは収録に6時間かかったんだって。
オダジョーは4時間だって!
オダジョーにそれだけ語る内容があったのがとても嬉しい。
使われているのは短時間だけど、
真摯に当時に向き合っているのがよく伝わってきた。
なにより!今の年齢のオダジョーから
「一条さん」って自然に出てくることに泣きそうになったよ!
オダジョーは撮影当時は葛山さんに誘われて
六本木に飲みに行ったりしてたんですって!
(オサレな場所は葛山さんの方が先輩だと言わんばかり)
オサレな場所だけど葛山さんから振られる話は
芝居についてなどの真面目な話が多かったみたい?
葛山さんが印象に残っている話は「恩師」。
葛山さんはインタビュー中は「オダギリくん」って言ってた。
(後のトークで杉田役の松山さんは「ジョーくん」と言ってた。)
どれもが実に面白く興味深い内容だったけど、
放映時の映像として雄介や一条さんが大画面に映る、
それだけで脳みそが沸騰しました!!
映画化が難しいなら、せめて大画面で上映会をしようよ!
(来月に2話上映されるけどさ)
「検証」はクウガを知らない若い世代がプロデューサー&監督。
お二人ともスタッフの熱意、
そして作品が15年愛され続けていることに
同じ作り手として感動されたようでした。
ラストの映像はお馴染みの場所。
当時のスタッフが忘れていた場所を
プロデューサーが根性で発見したそうです。
光が丘の方みたい。
トーク部分は・・・、
ここも3巻の特典映像に入るらしいので、
詳しくは買っていただくことにして。
酒井さんのグロンギ語挨拶から、
登壇はオダジョー抜きなので
「五代は何処だ?」の小芝居。
そこからは高寺さん仕切りによるゆるゆるトーク。
引退した役者さん達のこと、
みのりっちのプライベートなどなど。
終盤に進行を酒井さんに交代し、
松山さんと田中さんが話を広げるかんじ。
松山さんはアドリブばかりだったけど
その一つの理由としては
脚本が前日上がりどころか当日上がりだったりして
台詞を覚えるのが大変だった。
葛山さん(一条)と水島さん(榎田)中心の会議の場面は
難しい専門用語を含めた長い説明台詞があり
それを長回しで撮るときに、よく噛む田中さんが現れると・・・、
などの撮影秘話も面白かった。
(そういえば、タイトなスケジュールのため
仕上がった映像から次回予告を抜き出し編集する時間がなく、
次回予告用に別途映像を撮っていたから、
流れた映像が翌週に見当たらないことがあったよなあ。
一条さんの乳首、楽しみにしていたのになあ。)
葛山さんは最近も高寺さんのラジオ番組に出たせいか、
「素晴らしいスタッフとお仕事ができて」的な
真面目な話をしようとすると、
「ごっくん、反省は無しで!」とすぐに高寺さんに突っ込まれていました。
葛山さんはジャケット、タートルのインナー、パンツ、全てが黒に近い紺色でした。
最後にバンダイさんから「一条刑事」へビーストチェイサーが贈られました。
「15年前に少年少女だった方、お父さんお母さんだった方、
どちらでもなかった方、昔から変わらぬ熱いオタの方」
会場に来た全員を網羅しようとし苦労する高寺さんでした。
あ、トークに入る前のマスコミ向けの写真撮影のとき、
登壇者全員でサムズアップしてました。
いちおう購入意欲を削ぐほどのネタバレにならないように書いたつもりですが、
後で冷静に読み直してマズイと思ったら消すかもしれません。
悪しからず。
葛山さん以外は生で見るのは初めてでした。
まさか15年後にこういう機会が来るなんて!!
杉田刑事こと松山さんが
当時テレビで見たときと変わらぬ
よく通る張りのある美声でした。
「検証」の中で、スタッフの誰かが
「奇跡ではない」と言ってたけど、
やっぱり奇跡だよ。
あのタイミングに集まったのは。
オダジョーも葛山さんも若さが一番輝く時期だったよね。
わかる人はいないと思うけど、
若い時期のザクリンスキーのアルブレヒトが映像に残ったのと同じ奇跡。
役とリアルの若さがリンクした奇跡。
それをリアルで見ることができたのは
とても幸せだったのだと、しみじみ思いました。