きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

今年を振り返って

2003年12月30日 | その他イロイロ
 本日は「海辺のショッピング」最終日。お目当ての本が私の前の人で完売になって貧血起こしそうになりましたが、なんとか踏ん張って買い物してきました。そして18時現在パッキングすべて完了。正月番組の録画予約も完了。一息ついたところで、今年を振り返ってみます。

・小山卓治
今年後半はよくライブをやったなあ。今年はインストア等を入れて全部で23本。私は17本行きました。7割以上の出席率。日記を読み返したところ印象深いのは吉祥寺の「煙突」「さよなら恋人」 「フール」、四谷の「Hustler」、滋賀の「いつか河を越えて」のようです。んん~、でも一つ選ぶなら熊本の「汚れたバッシュ」。今年は卓治のおかげで彦根城や苔寺など、行きたいけどなかなか行けなかったところに行けました。ありがとう、卓治。来年はどうなるんでしょう?「備えあれば憂いなしだったね~」と言い合う事態は避けて欲しいです。

・バレエ
22演目25公演鑑賞。高い料金なのに、内容が・・・というのが幾つかあったな。ルジマトフのいい枯れ具合、ルグリ、イレールの「最後に一花咲かせましょう」、ハート、モニクの至芸などが印象深いです。ギエムの椿姫は思った以上に格調高く、感動。逆の意味で印象深いのは、つねにお疲れモードだったマラーホフ。来年は期待して良いのかな?

・宝塚
どうやら18演目37公演観劇みたい(正確に数えるのが面倒なので、これで良しとしてください)。本拠地以外での再演、コンサート物を除き、作品のデキだけで考えると「王家に捧ぐ歌」が、ダントツで良かったです。次点は「なみだ橋えがお橋」。キリヤン休演という困難を乗り越え、代役さららんを含め出演者全員がいい演技でした。谷先生もやればできるのね、と。リカちゃんの大劇場作品は、ビジュアル優先で、ちょっと淋しい。でもコンサート物で埋めてくれから、いいか。

・映画
「指輪2」でヴィゴにハマり、「リベリオン」でクリスチャン・ベールにハマった1年でした。特に後者は予備知識なしで観たので、ハマり度120%。「バットマン5」がいろんな意味で楽しみです。あ~、でも彼目当てで「ベルベッド・ゴールドマイン」を観て、アーサー君カワイイわ~、なんてヘラヘラしてハズなのに、転向後の「彼」を好きだった昔の自分を思い出して、いつのまにか「地球に墜ちてきた男」中古ビデオなど買っていました。

それでは皆様、よいお年を。
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「巌流」(宝塚星組)

2003年12月23日 | 宝塚(星組)
 えへへへへへ。やっぱりね。
>齋藤君!
だったよ。もう、彼はこれでいいのです。芝居じゃなくてショーなのです。ひたすらとうこちゃんを格好良く見せるための作品なのです。
>開襟ケロ
とか見られるんだし、文句やツッコミなど入れてはいけないのだと思います。例え、袴にブーツにポニーテールは、剣士というより大正時代の女子学生、ああ、はいからさんが通るだよ、なんて思っても、口に出してはいけません。アンナがなぜオランダ人だって?それになんの意味があるのかだって?だって齋藤君なんだから。泣いている男のBGMは賛美歌系じゃなきゃダメなのよ。たったそれだけのために無理矢理な設定にするのは齋藤君ならではなのです。それこそ誉め讃えねばならないのです。幕開きの竜虎(絵)の目が、光ると「やっぱり!」と嬉しくなっちゃいますよね。

 もしかして原作を読み込んでいると文句がでる作品なのでしょうか?でも「花・恋」や、その他の作品ほど、破綻しているようには思えませんでした。ひたすら話が流れていくような。まあ、確かに椿関連の話はいらないとは思いますが、宝塚は「愛」の話を入れなければいけないので仕方がないですね。それ以外は、それなりに辻褄があっているような・・・。伏線がいらない話だしさ。そう思うのは気のせい?

 とうこちゃんは、やっぱり男役の方がいいなあ。赤を基調とした衣装が似合いまくり。ブーツも履いて背はばっちり。歌声にウットリ。月組時代は歌がうまい方だと思っていたケロは、とうこちゃんと並ぶと・・・・。敢えていいません。時々ビックジュールな武蔵でしたが、荒々しくて濃くてイイです。カノチカは歌が進歩。トップ就任頃の檀ちゃんに近いところまで来ました。音はハズレまくりですが、「次は私のソロだわ。どうしましょう!」って構えが消えたので、客席も緊張しなくてすむようになりました。演技はやっぱりキャピキャピ系。そう思うと、ウメちゃんの方がヒロイン芝居かなあ。とうこちゃんとも組んだし。歌もそう悪くはないと思うわ。組長はやっぱり芝居がうまい。みきこちゃんは男らしい。骨太な男だよね。阿国の華美ゆうかさんは、意識してみたのは初めてだけど、芸達者な人ですね。その他、下級生に至るまで皆良い演技でした。
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小山卓治「Planting Seeds Tour」渋谷Nest

2003年12月23日 | 小山卓治
 今年のネタは、「汚れたバッシュ」の中の夢という設定でしょうか?夢の中では卓治とスマイリーが渋谷で呑みながらグダグダ言っているようなイメージです。そこでの会話のキーワードが次の曲に繋がっていく構成でした。メモを取ったけど汚くて判別できません。覚えているところだけ書きます。間違えていたらごめんなさい。年末だし、客の年齢層が高いこともあり、入場前の皆さんの会話は「今日は椅子があるかなあ」でした。椅子があることを入場口の会場スタッフに告げられると大歓声があがりました。
 舞台奥にギターが一本置かれ、バッシュが掛けられている。その上の壁には卓治のソフト帽とスマイリーのテンガロンハットが掛けられている。オープニング曲に雑踏のざわめきが被ったテープが流れてきて、二人が登場。1曲目は「汚れたバッシュ」。「いつも汚れたバスケットシューズで走った」で演奏が切れる。スマイリーが舞台上手奥のテーブルに座ると、卓治が「そんな隅で呑んでいないで、こっち来いよ」と声をかける。お前とは長い付き合いだよな~。みたいな話から「Soulmate」へ入る。続いては「流れ者」。話は変わって卓治デビューの頃の話。スマイリーがすでにプロのミュージシャンとして活躍していて、渋谷・並木橋のスタジオで仕事をしていたとき卓治が挨拶に現れた。「今度デビューする小山卓治です」。サングラスにコートというミュージシャンらしい恰好だったが、その時はまだりぼんのローディーだった。そしてデビュー。1stシングルが出、2edをリリース。B面は「No Good」。スマイリー「売れた?」卓治「放送禁止になった!」そのA面の曲「カーニバル」へ。スマイリーが十字を切ってから間奏へ。最後の音はちょっと出き切らなかったかな。長いもんね~。
 続いての話は恋愛論と究極のラブソングについて。20年もあれば二人ともたくさんの恋をしてきた。それぞれ恋愛期間にはいると連絡が疎遠になるという話から卓治のラブソングの話。卓治にラブソング(バラード)が少ないのは、「君を~  愛して~~」みたいにした時の、合間の「タメ」の間が持たないというか我慢できないからだそうだ。でも、作るときは究極のラブソングを作りたいと。そんなラブソング「最初の奇跡」「Night After Night」。うっとりさせた後はスマイリー先生からありがたいアドバイス「突然指輪をはずしても、日焼けの後でバレる場合がある」。新幹線で移動するとき、スマイリーは小田原だっけ?そのあたりから獣に変わるそう。でも卓治は最近楽器車移動なので、獣になるきっかけがつかめないのが悩み。そこでまたスマイリー先生からの教え「首都高に乗ったら獣になれ」。その次の「第3章」は前振り間違えたらしいけど強引に行きました。
 さらにスマイリーの恋愛の話。ミ○コさんに酒にコックローチを入れられたという前振りから「今夜のアリバイ」。話題は遠距離恋愛に移り、昔は携帯がなかったのでもっぱら留守録に頼っていた。クリスマス・イブ、お互い予定があったので会えなかったけど、せめて留守録にメッセージでも、とスマイリーが電話したら彼女が出たそうだ。「あれっ!いたの?」と聞いたら、ガシャンと切られてしまったとか。その頃はテレカが必需品だったという話から。スマイリーがまた奥に座り、卓治のキーボードソロ「P.M.11:11」「そして僕は部屋を出た」。この二曲って続けて聴くと繋がっているようにも思えますね。部屋に残された女が後年後悔するような。んで、ギターに戻り卓治のソロ「IMAGINARY BLUE」。CDに収録されていない曲をナマで聴けるってありがたいね。卓治がまたスマイリーを呼び寄せ「二人で」盛り上がろうぜ!というネタから、舞台に掛けてあった帽子をそれぞれ被る。昔に戻ったような絵で「Hustler」「紫の夜明け」「PARADISE ALLEY」。 
 そして再び「汚れたバッシュ」。「目が覚めると大阪の街だった」。そう、これは夢。卓治はまた歌うために旅立つ。ってなオチ?
 アンコールの前振りは卓治につけられた二番目のキャッチコピー「等身大のロッカー」。では、ってんでスマイリーが気合いを入れると、卓治は「肩でカウントを取って『ワン、ツー』で曲に入るんじゃなく『せーのっ!』で入ろうと言い、スマイリーは「えええ~っ」。でも本当に「せーのっ!」で息もピッタリに入った「下から2番目の男」。そして「NO GOOD!」。熱いキスの後、後奏?のところで卓治、スマイリーとも客席に乱入。余りにも遠くに移動してしまったために、ギターとスピーカーを繋ぐコードが外れてしまうハプニングを乗り越え(卓治、頑張れ~、と声援が飛んでいた)最後は舞台に戻ってお互いにジャンプして終了。
 さらなるアンコールではスマイリーがギターを抱えての「種の歌」。最後はしっとり終わりました。
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「薔薇の封印」@宝塚大劇場7&8回目(宝塚月組)

2003年12月14日 | 宝塚(月組)
 昨日の気合いはどこへやら。昼公演は1階7列だってのに、やっぱり1話は爆睡。続けて見るもんじゃないですね。ということで、3話で感動、ショーで滂沱の涙ではありんすが、その他のツボとかとか。

・2話、泣きつくアンリをさりげなくかわすフランシスがツボ。っていうか、かわされるアンリがツボなのかも。

・2話で「恋(する心を)を忘れた(失った)」と歌っているヴァンパイヤですが、ヤルことはヤッているみたいですね。「恋人への誓い」の刺青。薔薇のタトゥーの男で、まさにグロンギなフランシスですが、なにかといえば、刺青を見せびらかす。あれがテなんだよな~。「私が恋する心を思い出させてあげるの!」と女は張り切っちゃうよ、絶対。恋心無くても「数え切れないほど」「星の数ほど」女を抱けるのね~。うきぃぃぃぃ~っ!高潔な魂の持ち主じゃなかったの?

・んで、3話では、まずヘルガとデキたと思うのよ。そこからポーラと知り合った、と。2話であんな歌を歌っているけど、結局打ち止めてはいないよ、あの男。

・亡命ロシア貴族なのは、白い薔薇を見つけたときにロシア側にいたからなんでしょうな。

・なぜ侯爵(公爵?)様は一人で踊っているのでしょう?(シブジュンのソロの見せ場だよ!なんて言わないで)と疑問に思ったところでユウヒと踊り出したんで、侯爵様は男専用なのか?と思う私を許してね。侯爵様はこれで稼いでいるんですよね。

あら、他にもあったはずなのに、思い出せんわ。あ~、とにかく、ストイックで「シャイ」(←死語?)なハズなのに、何気に
シブジュン・エロエロ・ビーム
が放出されています。私も失神しそうです。

 失神といえば、本日昼はリカ会の総見だったようですね。ジプシーとして出現したフランシスに「キャ~~~!」と叫び声が。続いて王妃達、アンリエット達を失神させた後、客席にも向かって投げキッス!もちろん「キャ~」の歓声が上がりましたわよ。私も言いたかったわあ。

 空港から劇場への道、山並みに入っていくこの風景は、しばらく、もしかしたらこの先ずっと見ることはないんだなあ、とちょっと感慨に耽りました。しかし復路では、さえちゃんのお披露目を見に行けば、プチ・ミュージアムでリカちゃんのマントが見られるのよね~~、なんて考えちゃいました。



・戦乱の地で見つかる薔薇。それならば。薔薇を出現させないため平和に奔走するミハイルと、薔薇を出現させるため戦乱をおこすフランシス、ってのもアリ?

・女性の喉元に食らいつき、口を拭うリカちゃん。マミちゃんでもこういう姿があったけど、印象が違うよね。マミちゃんは肉を喰らう獣。獣王。リカちゃんは精気を吸い取る魔物、ってカンジね。

・スウィート・ヴァンパイヤの歌。「ここ薔薇の谷には封印解いた吸血鬼がいたってよ。もし本当にいるなら戻ってきて。一緒に仲良く暮らそうよ(意訳)」。んで、ヴァンパイヤだとわかったフランシスにゆーあーうぇるかむ、じゃないやユーウィルなんたらと歓迎の意を表していますが、封印を解いたのはミハイルでございますよ。

・ジェニファーが、すぐにフランシスと恋に落ちて、ミハイル(マイケル)を突然嫌いになるのはわかります。ポーラの洗脳です。すぐにあんな歌を歌えるほど、ジェニファーに語っていたのでしょう。と思いましたが、私たちは3回ぐらいで覚えたわね、あの歌。

・「五輪の薔薇を集める」。緑はなんたら、とか一輪ごとに解説していましたが、実は意味など無いようですね。集めるネタで何を思い出すのかでトシがわかるかも。私はトルーパーとかミンキーモモとか。ドラゴンボールの人もいるようです。

・聖者ユリウス(だっけ?)が封じたのは、特定(個人)の「荒ぶる魂」なのか、ヴァンパイヤ族(みんな)の「荒ぶる」部分なのか。ストーリー的には前者だけど、エリちゃんの説明では後者みたいよね。

・ハンスと間違えられるほっくん。「なんだ乞食か」。もし万が一、NHKで放送されることがあったら「ピーーーッッ」が被るんでしょうか?

・リカちゃんと梗華ちゃん(まことちゃん?ふじこちゃん?)のデュエットが息が合って良い、という人がいますが、梗華ちゃんはうまいけど、宝塚的な踊りはまだまだで、そんなに息は合っていないと思うわ。リカちゃんがうまく踊らせてあげているのでは???息が合うってのは、中国公演やプロヴァンスのコモちゃんとのダンスのことよ。今回も、コモちゃんがもう少し若ければ踊ったかも(この場面の相手役だったかも)・・・と思いましたが、リカ・コモは同期だからいいのよね。

付け足し(その1)
某所で出ていたポーラの歌の解釈について。私なりの解釈。

ポーラ
「せめて首に口づけを」
例え公爵(フランシス)が、自分を愛してくれていなくてもいい。女性として見てくれなくてもいい。血を吸うだけの対象であってもいいから(つまり『エサ』よね)、「一夜だけでも結ばれたい」

フランシス
「唇に口づけを」
長い時の中、いつも孤独だった。今、リディアの面影を宿すポーラを愛し、自分の眷属に加え、同じ時を過ごして生きたい。しかし、自分の苦しみをポーラに味合わせるわけにはいかない。首筋に口づけてはいけない。この一時、せめて「唇」に口づけし、彼女に触れていたい。

ジェニファー
「彼に口づけを」
これは二通りの解釈が成り立つ。ひとつは、ポーラの意志によって変えられた。シャンデリアの上で公爵の愛を感じたポーラが、永遠の命を保つヴァンパイアなら戦乱で離ればなれになっても、いつか会える日が来るかもしれない。その時には「私から彼へ」「口づける」。きっと死ぬまで待ち続けたんだろうなあ、と。ジェニファーの話から、ポーラは「2番目」に好きな人と結婚して、それなりに幸せな家庭を築いたんだろうな。別荘を持てる程度には裕福になったんだろうなあ。それでも、忘れることはできなかったんだろうなあ。2つめの解釈は、ポーラの話を繰り返し聞いたジェニファーが、ポーラと同じように公爵に恋をして、「もし私が彼に出会うことがあったなら」「彼が私の一番好きな人になったなら」「私から彼へ口づけよう」という意志。フランシスとミハイルの確執を祖母から聞いていたから、自分の婚約者(予定)がミハイルではないかと思った瞬間に愛は冷めたんだろうなあ。あれですよ、「公爵をいじめるいけない人」ってやつですよね。

付け足し(その2)
彩橋みゆちゃんの立ち位置です。図解しようと思ったけど、できなかった・・・。
記録を取っていないので、あくまでも私の記憶によるものです。
間違っていたらごめんなさい。東京で変わるかもしれないし。

1幕
薔薇の谷の娘。上手の端にいることが多いです。濃いピンクのベルトが目印です。

2幕
前半は王妃様付きの侍女(ピンクのドレス)。2列目、上手側から数えて2番目か3番目。みっぽーちゃんの後ろぐらい。11月は元結い部分が小さいティアラで、そこから三角形にクルクルした髪を垂らしていました。12月に見たときは、白い小さな花を編み込んだ三つ編みっぽい髪を元結いにして、そこから縦カールでした。プラス銀系のネックレス。
後半は下手花道の黄緑ドレス。前半とは違う髪型でした。あ~、見た直後は覚えていたのに~。

3幕
概ね下手2階部分にいます。ボブっぽい金髪。左手サイドにピン3本でアクセント。灰色のドレスで腰の当たりに切り替えあり。

4幕
スウィートヴァンパイヤの一員。最初は下手花道にいますが、後半は上手花道。茶色の髪のポニーテールで、元結い部分に、ちょっと飛び出た付け毛(って言い方でわかるかなあ)。それがレインボーになることも(さらにわからんかなあ)。黒いベストのチャックは上まで締め、大振りの金色のクロスのネックレスをしています。


目鼻立ちがくっきりしていて、表情が豊かな子なので目に付くと思います。見かけたら応援よろしくお願いいたします。
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「薔薇の封印」@宝塚大劇場5&6回目(宝塚月組)

2003年12月13日 | 宝塚(月組)
 11月に見たときより、はるかによくなっていました。脚本のどうしようもない穴を、役者個人の魅力で埋めています。もしかしてこれが狙いでわざと粗い脚本にしたのかイケコ!なんて思うくらいでした。第1話もバッチリ起きてみましたよ。ヴァンパイヤという、人間ではないものになる運命を受け入れるフランシス、でも彼が寝ている間に(笑)全て変わっちゃうのよね~。2話は、ますますコメディ調。そして3話。多分イケコが描きたかったのはココなんだろうな。「失われた楽園」もそうだったよね。ラストの「絵」を作りたいために、その前の話を埋めていったような作り。今回も3話を描きたくて、説明のために1話を作ったような。2話はただのショーざんす。今回はくらりんが鬘を変えたり、衣装の着方を変えたりしてだいぶ大人っぽくなっていました。シャンデリアがが泣ける。永遠の命を持つヴァンパイヤと「一夜だけでも結ばれたい」。その思いが伝わってくる。それを受けるリカちゃんも、人間ではなくなった自分、その運命を好きな女性に味合わせることはしたくない。「終わりのない時をなんとかまっとうしようと思っている」。そんな運命を他の人に自分で授ける訳にはいかない。そんな思いが伝わってきます。
 ダンスも、
シブジュンテイスト、
バッチリ

で、ございまして。前回は眠いだけだった「時の河」がたいへん面白く観ることができました。モノにしました、リカちゃん。「手をひらひらさせて横に脚上げ」も、すでにリカちゃんの動きの一部なので、多用されても全然OKでございます。ああ、リカちゃ~ん!
 と、叫ぶのはショーも同じ。「♪僕を忘れないで~」って、忘れることができましょうか!黒タキの引き継ぎダンスも皆いい顔しているけど、そのあと一人で踊るリカちゃんがね。泣ける、泣けるよ。ああ、思い出すだけで涙が出てくるよ。これぞシブジュン!ってオーラが出ているのよ。ああ、これを味わえるのは、あとわずか・・・。
 彩橋みゆちゃんは鬘がバージョンアップ。2話は頭のてっぺんあたりに銀のティアラから3角形にクリクリカールだったのに、今回は銀の飾りを散りばめた元結い(?)にピンクの花を挿し、そこからは縦カール。4話ではレインボーの付け毛をちょっと入れていました。
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OFFオマケCD-ROM

2003年12月12日 | 小山卓治
恒例の(まだ2年目だけど)OFF会報のクリスマス・プレゼントです。ライブテイク3曲をチャオが会員分手焼きした(←推定)ありがたいCD-ROMです。

「最初の奇跡」
11月16日の町田の演奏から。ライブで聴いたときよりしっくり来ました。だいだいこの曲は、聴いていると「こっちがいいたいくらいだよ」など思うことが多いのです。「君を守りたい」とか「夢だけで終わらせない」とか。そう思っちゃう時期に発表されたからさ。今日、このライブテイクを大音量で聴いて、初めて雑念が去り、ただのラブ・ソングとして聴けました。督さんのギターも良い音色。

「最終電車」
10月12日の京都の演奏から。メチャクチャ楽しい!聴きながら一緒に歌いそうになっちゃった。演奏終了後の会話もちょっと収録されています。舞台に上がってくれた女性にピックを渡して「だって涙目なんだもん」とか、TAKAさんの「女を泣かせたな」とか。ははは。

「アスピリン」
11月16日の町田の演奏から。Dr.中野の診断「人生逃げ場なし!」もキッチリ入っています。3番の前に「TWIST AND SHOUT」へ行ったりも入っています。でも、関西ツアーで聞き慣れた卓治のみの演奏の方が好きかも、という思いも甦ってきました。

会報では卓治が自分の声について語っていました。デビュー当初より音域が下に広がり現在一番「つやのある声」は下の方の音域なんだって。だからライブでは、オリジナル(アルバム盤)より低いキーで歌うことがあるそうで。私がアルバム盤で感じる違和感はこれなのか~、と思わず膝を打ちました。しかしこれって、某ファンサイトBBSで論じられていたことだよね。チェックしているんだ~。

来年のライブも決定しました。3月21日初台。デビュー21周年。督さん、宮本さん、たつのすけさん、カースケのバンド編成で、ゲストはスマイリー。
って、
リカちゃんの
サヨナラ公演の
千秋楽じゃん!

劇場には入れなくても中継は見たいのに。その後はお見送りしたいのに。劇場周辺の中継会場を18時に出れば初台18時半に間に合うかもしれないけれどさ。でも、リカちゃんが~~。多分、自分自身も腑抜けになっているだろうしさ。

と、言いつつ、一応前売りは買うけどさ。
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「YEBISU亭番外編」柳家喬太郎withいっこく堂

2003年12月10日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 いつもは花緑・たい平・喬太郎の3人出演のYEBISU亭ですが、今回は「二人はもっとギャラの良い仕事が入り、スケジュールが空いているのは自分だけだった」kyonkyonに、ゲストのいっこく堂さんを迎えての番外編。オープニング、kyonkyonは客席後方から登場。いつもと違う雰囲気で、と考えトレンチコートにソフト帽で「カサブランカ」のテーマ曲に乗って登場。ハンフリー・ボガートを目指したつもりが「ただの荒川区の変質者(kyonkyon談)」になってしまいました。

「?」(新作だと思う)
選挙ネタの落語。枕で殆ど内容を話してしまったので、いまいちインパクトに欠けたかも。オチの「鳥」の種類も、いまの日本ではあまり使われていないような・・・。公務員(博物館勤務)の友人が選挙の時には手伝いとしてかり出されるもので、あまり手のかかる投票はして欲しくないな、と思ったり。

「YKKの今夜も踊ろう」
って、YKKじゃないわよ。いっこく堂さんとのトーク。皆で腹話術講座を受けたり、とても楽しかった。腹話術の第一歩は、人差し指を横にしたぐらいに口を開け、口を動かさずに喋る。唇を付けなければ発音できない「ま」行「ば」行「ぱ」行はそれぞれ「な」行「だ」行等で誤魔化す。例)バナナ → ダナナ。でも「パプアニューギニアでビビンバとプリンを食べてハッピー」ぐらいになると誤魔化せないので7年半の修行が必要。いっこく堂さんはもとは民芸に所属。でも「役者は渋滞している」ので「空いている」腹話術の方に進んだとか。信号は一つもなかったそうだ。

「いっこく堂と仲間達」
いっこく堂Time。面白かった。もちろん「腹話術」という芸自体も面白いんだけど、話(脚本)がすごく練れているので最後まで飽きさせない。いいものを見た。

「文七元結」
自分しか落語家がいないので、この際だから長い古典に挑戦してみました、ってとこなのか?お金を返しに行くあたりから巻いた?どうせなら最後はパーーーーっと「すみれ荘」系の新作でぶっち切ってほしかったけど、「恵比寿」という客層じゃ難しいのかな。この後「自己忠臣蔵」とか「喬太郎伝説」があるから、新作はそちらで、ってことなのかな。

kyonkyonの独演会、行きたいんだけどねえ。予定が合わないのよねえ。
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「夜会の軌跡 1998-2002」

2003年12月06日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー
 映像で出ている「夜会」の総集編プラスアルファのような内容でした。私は2~4までしか映像は見ていないので、他の作品はこうなっとるんか、と楽しゅうございましたが、全部持っている人はどうなんでございましょうか。まだ映像になっていない「1」とか「冬の庭」の映像が入っているからOKなんでしょうか?かくいう私も「冬の庭」目当てで買いました。こういうふうに撮ってあるってことは、いずれ商品化されるってことよね?希望は繋いでいいのよね?
 自慢ではありませんが、私、夜会は全部ナマで見ておりまして。映像で反復している2~4以外は久ぶりに見て、いろいろ思い出しましたわ。「1」はコンサートに近かったんだよね。赤いドレス着て「12月」を歌って飛び降りた(ように見えた)時はビビりました。その後が「2隻の舟」だったんだよね。太って見えるドレスだったなあ。「2」は既存の歌を使って、失恋して失望して希望を持って新しい恋をして、どうしようもない男と一緒に街を出るって話をつくりあげてたな。「3」は「邯鄲」。「I love him 返される愛はなくても」と歌われて、「まだ、あそこまで開き直っちゃダメだよね」と終演後友人と語り合ったっけ。「4」はナマで見たときよりはビデオで見たときの方が話がわかった。心を閉ざした人に「出ておいで」って語りかける話。「5」は、私はダメだったなあ。みゆきの演技がダメだったのでちょいと封印しています。「6」は新曲多用で話も練れていて作品としてのデキはいいと思いますが、困っているときは愛より金じゃん?という私の気持ちには一致せず。「7」「9」は殆ど新曲で構成。「9」の方が再演だし助演も増えたのでわかりやすかった。でも外国で困ったらまず大使館行けよ!とつっこまずにはいられない。「8」はモトはエレーンかな。HIVについて誤解があるようで内容は嫌いだけど曲は好き。「10」は最後の桜が印象深い。群像劇になりすぎて散漫な印象はある。そして「11」「12」。みゆきが助演にまわったので非常に見やすかった。ネタも詞(詩)も好き。谷山さんも香坂さん、どちらもいいなあ。映像として出すなら両方出して欲しいなあ。「六花」はやっぱ泣けます。
 と、振り返るには良いDVDでした。次回「13」も行きます。もう15年か。早いですよね。こんなに続くとは思わなかったな~。
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「Carmine-カーマイン-」 初風緑コンサート

2003年12月02日 | 宝塚(宙組)
 好みだけで言えば、前回の「愛・舞・魅」の方が好き。それはなぜかと考えたら、ガイチが出ずっぱりな上、トークもたくさんあったから。今回はガイチのコンサートというよりは、下級生を引き連れてのショーの主演、ってカンジでしたかね。
 と、言っても、良かったですよ~。声(歌声)とか、歌唱力とか、その辺もモチロン良いのだけれど、「真ん中」ってポジションにいるガイチがね。思っていた以上に絵になっています。光り物も赤もピンクも闘牛士も似合う。そして「男役」芸っていうのか、「型」というのか。周りの男役の子が下級生が多かったためか、ガイチの「型」がピシッと決まるのが、大変よろしいのです。やっぱガイチは「男役」だし、「真ん中に立ってライトを浴びる男役」も充分できる、と実感できて良いコンサートでしたわ。客も(下級生ファンを含め)のんびり楽しく見ていたようだし。前回は、これでコケたら後がない、みたいな緊迫感が客側にあったからな~。
 内容は2部構成。1部は赤い宝石をめぐる話とおちゃらけ。宝石のネタは「ジャンクション24」で見たような・・・。2部はいろんな世界の歌を歌う系。私はこっちの方が好きだな。ジャズもカンツォーネも似合うよん。ジャズの場面ではスクラッチの方々が前に出てきたんだけど、身長はガイチと同じぐらいなんだけど、ガイチの方が男前なのは何故?ブエノスアイレスの場面が一番男らしくて好きだわ。あと、金髪ロン毛!トップには必然の金髪ロン毛!!これがこんなに似合うとは思わなかったよ。耽美だったよ!!!白い世界もOKだわね。
 下級生は、あひるが目立ちますな。要潤だとずっと思っていたけど、今回はナツメさんを思い出した。化粧のせいかな?かなみちゃんは歌声がいいね。あと、長身なので目立っていた悠未ひろ、十輝いりす(多分。宙組の下級生はよくわからんので違っているかも)。二人とも踊りがうまく見栄えがよい。ただ、まだ男役の動きになっていないかな。ブエノスアイレスで後ろを向いたときは「カッコイイお姉さん」だったな。どちらかがタニオカ系の歌だった。タニほど外してはいないけど。
 とにかく、ガイチに「真ん中の適性アリ」がわかったコンサートでした。トップに!とまでは言わないけれど、バウでもいいので、主演芝居が見たいです。
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