きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「後宮の秘密」

2013年05月28日 | 映画
王の異母弟の大君は狩りで立ち寄った参判の家で
娘の美しいファヨンを見て心惹かれる。
それ以来参判の家に通い、彼女を妃にと望み、了承を得る。
しかし彼女にはクォニュという恋人がいた。

また。
王宮では大君の母、先代王の後妻、現在の王の継母である大妃が
出産中に王妃を亡くし跡継ぎの無い病弱の現国王に変わり、
息子を王座に就けようと画策していた。
そのためにも息子の妃は名家の出身でなければならない。
大妃は息子にファヨンを諦めさせるため
彼女を現王の妃に推薦する。

王宮への召し出しの命が参判の家に来たため
ファヨンはクォニュと駆け落ちするが
父たちに見つかる。
クォニュの命を助けることを条件に
ファヨンは王宮に入る。

それから5年後。
国王が亡くなり、大君が新国王に即位する。
先の国王の妃で男児を出産したファヨンとその一族は
新国王の邪魔になる。
大妃はファヨンの父を投獄し、処刑する。

また。
クォニュは生きていたが、去勢されていた。
その身体で生きるため宦官になり
王宮の中枢まで来ていた。
ファヨンは自分を見捨てたと思っているクォニュは
復讐のため、大妃の策略に荷担する。


と、まあ、美姫を巡るドロドロの陰謀劇が
これでもかと繰り広げられます。

でもかなりの人は、
隠謀を私利私欲のためにめぐらすのではなく
誰かのために良かれと思って動いています。
それが結果的に独りよがりの悲しいできごとに繋がる。
大妃とて、息子を王位に就けたいと思うのは
息子ともども暗殺されかけた過去があるから。
親子2人とも身体に大きな傷を残しながら
生き抜いて来た、その結果の王座なんだよね。

ただ、後宮は陰謀が多すぎて
誰が、なんのために、誰を、
狙っているかがこんがらがって軽く混乱。
キャラはそれぞれ立っているんだけどね。
ファヨン付きの女官の造型が特に良かった。
ファヨンがクォニュに最後にかけた言葉はキツかった。
(もう愛していない、と同義語だよね)

話題のHシーンは皆さん頑張っていたけど
韓国的な規制のためありえん体勢がしばしば。
そんなに脚をぴったりくっつけてちゃ無理だよーん、
とかとか。

ファヨンが彼をアレした絵は
「ピエタ」みたいだったなあ。

オチは「歴史は繰り返す」なんだろうな。
彼女もまた、息子のために・・・。
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