きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

黒鳥の湖

2004年09月28日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 かなり前からニューハーフのショー・パブとして名高かった「黒鳥の湖」へ行ってきました。ショー・パブなんて生まれて初めてなもんで、席についてくれたお姉さん(お兄さん?)とも話があまり弾まず、申し訳なかったわあ。

 ショーはだいたい45分。楽しい前説から、明るいコミカルなショー、それも、「見せ物」的要素が強いのかな、と思っていたら、わりと普通のダンス・ショーでした。ダンサーさんも思っていた以上に(失礼!)レベルが高く、

 ニューハーフになったもんで → 水商売でも → じゃ、ダンスでもやって

ってカンジではなく、もともとのダンサーが、ニューハーフになったんで、あるいはそんなことは関係なく、ダンスで仕事している、ってカンジでした。脚もちゃんと真横に上がるしさあ。パークから来た人もいたんだけど、私たちが行かなくなった後に踊っていたようで、知らない顔でした。

 HPを見ると、 私たちの行ったセカンド・ショーは12場面あったのかな?上下する円形の狭い舞台と、客席通路をフルに使って、ダンサーも早変わりで入れ替わり立ち替わり出て、なおかつ、各テーブルに1回は来るようになっているのかな?ダンスもストーリーのある物(青春物の郵便屋さんが可笑しかった。野球のユニフォームを着ていた子は、さすがに腰は男だと思った)、ラテン、ちょっとアダルトと各種。テンポが良く、繋がりも良かったと思います。ダンサーさんで印象に残ったのは小鉄さん(ちょっと後藤兄に似ている)とマキさん。特にマキさんは腕の使い方が良かったなあ。指先までちゃんと気を遣っている動きでした。棒につかまってクルクルしていた(←もっと違う呼び方があるハズなんだけど)美優さんは見せ方がうまかった。はだけた胸がセクシーで、ドキドキしちゃったよ。男性ダンサーの胸なんぞ、たくさん見てきているんだけどさあ。絹蒔さんは顎がなんとなく水夏希。

 と、いうわけで、私(達)は、なかなか良い物を見て、かなり満足だったんですが、酔っぱらいのオヤジさん達が楽しいかは不明だね。お金ができたらまた行きたいです。ってか、行こうね、みんな!
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「飛鳥夕映え/宝塚絢爛II(2回目)」(宝塚月組)

2004年09月20日 | 宝塚(月組)
 芝居は4回目。さすがに少し寝たわ。嫌いってほどでもないし、駄作というわけでもない。でも(よく世間で言われているように)鞍作がどうしても大物に見えないんだよねえ。しかも瑪瑙とラブラブかと思えば、誘われたらこばめない男でさ。だから話のクライマックスに向けての盛り上がりに欠けるんだよねえ。それなりに伏線はあるように思うんだけど。鎌足の瑪瑙への気持ちも謎。歌垣の場面は、鎌足が
 (1)この後、瑪瑙に横恋慕し続ける
 (2)目を付けた女を鞍作に持って行かれる → いつも、こう → 鞍作への劣等感
の、どちらを表したいのか。ストーリー的には(2)なので、後半の瑪瑙の台詞「歌垣の時から・・・」が唐突すぎて、えっ?と思っちゃうの。だって、それまで鎌足は瑪瑙になんの好意も持っていないようだしさ。鞍作の「なんでも手にしている」の象徴だとすれば、ずーーーーっと見ている、っていうのもヘンなカンジだし。繋がりが悪いなあ、と。
 さえちゃんは、相変わらず気持ちが籠もっていない野太い歌声で。3人の女性に対する気持ちの表現っていうか、切り替えが見えないよな~、と思うけど、クライマックスの「だめだ!」は、結構イイカンジだと思う。「なぜだ」じゃないんだよね。「この国には自分が必要である」「その自分をここで失わせてはいけない」って気持ちが良く出ていると思うわ。傲慢じゃなくて、客観的に自分を評価でき、そして鎌足の考え(陰謀)を瞬時に理解する。聡い人だというのが、ここで(というか、ここでしか)わかります。さえちゃん、ポイントの芝居は悪くなんだよなあ。役替わりはムラで見たのと同じ。ゆうひ鎌足が「悪役」なら、かしげ鎌足は「冷静な策略家ってカンジ」。
 ショー。エリちゃんは冬ソナを見ていたみたい。アサコは「踊りに行きませんか、そこの女子高生」女子高生は立ち上がって握手していました。くらりんが楽しそうに生き生きとしていて、その姿に泣けてくる。1階席だったので、最後の客席降りで、ゆらさんとかさららんを間近で見られて大ラッキーでした。
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「花供養」

2004年09月07日 | 宝塚(雪組)
眠かったなあ
私はオクで2階S席を1500円で購入。そういう輩も含めて、昨日は7割ぐらいの入りでは?宝塚としては空いているけど、一般的には普通の入りかと。席が空いていることより、気が付けば私の前・右・左の席の人が爆睡していることこそ問題よね。私も寝たけどさ。話はわかりきっている新劇系で。これを退屈させることなく見させるには、まず脚本だな。説明台詞がやっぱり多くてさ。うちの昔の常務が外部で講演するとき必ず有効求人倍率の話を入れたって話を思い出したわ。それっぽい数字をいれると話がもっともらしくなるってこと。植田先生の脚本もそんなカンジだよね。どれだけすごい行列かを表すのに、数字で表すのはやめてけれ~と思いますわな。そんな説明台詞じゃさ、役者だって表現できないよ。わかりきっている筋を緊張感を持続させるのは役者の力量も必要だと思うけど、それでもねえ。こんだけ話がスカスカじゃ、どうにもならない。役者が綺麗な衣装を着ている、以外に、それほど意味がないような芝居でした。
 もちろん、専科の皆様は大変素晴らしかったです。汝鳥さんは春日の局。もしかして私が初めて見る女役?無位無冠で天皇に拝謁した女傑をうまく演じていました。邦さん、城さんは公家方の女性。淀みない台詞(京言葉?)、美しい所作で実に雅。公覚尼の磯野さんも風格がありました。この辺が見たくて行った私としては、この四人で1500円のモトは取った気分。轟さんは、まあ、轟さん。となみちゃんはなんちゃって京言葉っぽい。轟さんもキムちゃんも関東の言葉遣いだから、となみちゃんに無理させなくても良かったんじゃないかなあ。美人でヒロイン系ではあると思うけど。キムちゃんは、かなり芝居がうまくなった。今回は良い経験になったのでは?中宮和子のシナちゃんは、はんなりした風情がとても良かったです。育ちが良く、純粋無垢な雰囲気でした。ハマコのよしは、何気に山村紅葉な役回りでした。暗い芝居において、明るいアクセントになりつつ淀みない説明役。でも、それほど濃くなくて、最初はハマコだとわかりませんでした。こういう役もできるんだね。
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「飛鳥夕映え/宝塚絢爛II(1回目)」(宝塚月組)

2004年09月07日 | 宝塚(月組)
 芝居は、「3回も見るもんじゃねえな」ってのが正直な感想です。でも展開が早いから、意外と寝られない。ちょいと疲れた。役替わりは、鎌足:ゆうひ、軽皇子:あさこ、石川麻呂:かしげ、でした。ゆうひの鎌足は、表の顔と裏の顔を使い分ける、のではなく、成り上がり者が表面を取り繕っているような、そんなカンジ。鞍作がいないところでは野心バリバリです。ゆうひは、そういうのが似合っているなあ。リカちゃんの手下その1だったので、結構見慣れた姿で、意外性が無いといえば無い。芝居での2番手は初体験で、その辺りがどうかなあ、と思っていたけど、まあ、トップさんがトップさんなので、マミ・リカのリカちゃんのポジションでなくても、仕方がないかな、と思うワタクシ。かしげの石川麻呂は育ちの良さが出ていました。
 ショーではね。くらりんが白いドレスで「いざよいの~」と歌うところで泣きそうになっちゃいました。せっかくここまで育ったのになあ。わかっちゃいるけど、惜しいよう。くらりんをもうちょっと見たかったなあ。かしげは、結構濃くなってきた。背広の踊りのあたりはネチッこさが出てきて非常に良いなあ。と、思いつつ、「白の貴公子」を余所からお預かりしている身としては、こんなクセをつけてしまって申し訳ないような気もします。ごめんなさ~い。ゆうひはかなりしっかりしてきた。やはり同期との共演が良い経験になっているんだろうなあ。正直、彼女が路線かと言われるとかなり微妙なんだけど、組の中でかなり上級生になって、そして同期達が重いプレッシャーと責任を背負って頑張っている姿を見て、彼女なりに考えるところがあったんじゃないかなあ、と、そんな気がしました。
 んで、あさこ。こんなさ、
ラテン・キングの俺様に
エリザベートなんてなあ。こちらは悔し涙が出そうだったよ。だいたい彼女は雰囲気・ハッタリが売りなんだからさ。その武器を封じられて、苦手な歌で娘役って、そりゃないだろう。私はラテンなあさこを見たいのに~。まあ、エリザベートも「俺様」といえば「俺様」だけどさ。でもねえ。と無限ループ。
 みゆちゃんは、芝居ではピンクの服の女官。下手側中央多し。歌垣は紫の上着。ショーはかしげの縄跳びグループなど。下手多し。フィナーレは上手花道です。
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