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きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「特撰花形落語会(喬太郎・三三 二人会)」@川口

2012年03月02日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)


川口リリアホール4階の音楽ホールは
舞台後方にパイプオルガン有り。
パイプオルガンの下で
金屏風&赤い高座という
なんともシュールなビジュアル。
それだけなら味わい深いけど
音響が良すぎて、マイクを通すと
噺がよく聞き取れないときがあった。

「金明竹」 柳家花どん
骨董屋の留守を預かる与太。
上方から来た客がなにやら言うが
まったくわからない。
おかみさんが代わりに出たけど、
やっぱりわからない。
帰ってきた骨董屋に
その客が話していたことを伝えるのだが・・・

前座は花緑の弟子。
音響のせいか、「わけのわからない話」の部分が
1回目は全く聞き取れなかった。
3回目ぐらいでわかったけどね。
そこの部分は達者。
逆に、与太が与太ではなく、
賢しさが滲み出てしまっている。


「幇間腹」 柳家喬太郎
ありとあらゆる道楽に手を出してきた道楽息子。
今度は鍼に手を出した。
猫に打ってみたが失敗。
めげずに、人体にも打ちたくなり、
幇間を呼び出すが・・・

kyon2で古典。
だけど、随所でkyon2節炸裂。
「まずくて美味しいもの・・・。
 コロッケそば?」
だけではなく、
人物の造形そのものが。
とにかく笑った。


「妾馬」 柳家三三
貧乏長屋で暮らすお鶴が大身の旗本の目にとまり
妾となり、世継ぎの男子を産む。
兄が屋敷に呼ばれてご対面、となるのだが・・・

真面目なようでいて
毒をそこかしこに潜ませている三三くん。
ちくりちくりと来るのが楽しい。
前座の話のように、
息継ぎ無しで長く話すところがあるけど
抑揚を押さえた口調なのに
全く退屈させず、逆に引き込まれる。
どの言葉もクリアに聞こえる。
繰り返しとわかっていても、
つい聞いちゃうんだな。
やっぱ真打ちは違うんだわ!

「釜どろ」 柳家三三
世に泥棒は多い。
石川五右衛門の身内の弟子のなんとかのなんとか、
とにかく縁としては遠い泥棒が
五右衛門の敵討ちとばかり釜を盗みまくる。
盗まれたら商売に差し支える豆腐屋は
ある秘策を思いつく。

中入り後は順番を変えて三三くんから。
先ほどの話が長かったため、
こちらは正味10分ぐらい。
鮮やかに落として終了。


「錦の袈裟」 柳家喬太郎
これも古典だけど、やっぱりkyon2。
錦が10枚に対して、
人が一人多いところで。
「ひい ふう みい・・・・
11人いる!
萩尾望都か!

なんてピンポイントなところを
攻めてくるんでしょうか!!
やっぱ「女性」が上手いなあ。
コメント
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