きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「マーガレット・サッチャー  鉄の女の涙」

2012年03月01日 | 映画
友人が試写会に誘ってくれました。

メリルはやっぱり上手かった。
オスカー獲得は納得。
ルーニー・マーラも良かったけど、
メリルの敵ではなかったわ。

第二次世界大戦中から
首相退陣までの一代記。
「現在」の認知症気味のマーガレットが
夫の幻覚に話しかけるスタイルで
過去を振り返る。

英国初の女性首相。
まわりは男だけの世界で
西欧の中心の場所で舵取りをする。
その並々ならぬ努力と度胸と決断には
感服するばかり。

サッチャーをどう思っているか、
また、見る側が男性か女性かで
評価は別れるかも。

女性から見ると、先輩、頑張ったなあ、
って気持ちは素直に持つ。

ただ、良く描きすぎ?って疑問はある。
当時の英国を私はよく知らないんだけど
下院も保守党も、
女性議員は彼女しかいなかったの?
それとも映画的な演出?

功罪を問うところまではいっていないし
彼女のどの部分を描きたかったのかは
いまいちよくわからない。
まだご存命だから、
描ききれない部分もあるだろうけど。

まあ、なんだね。
サッチャー=メリルの
一種の出オチみたいなもんで。
でも、メリルの演技は見て損は無し、かな。

冷戦に「西側」が勝ったときの
「勝利の美酒」を懐かしむ映画かなあ。
いまや、テロリストは、
IRAからアルカイダへ。
「民主主義の勝利による世界平和」は幻想だったんだなあ。
コメント
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