きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「シェエラザード」「ダフニスとクロエ」「アルトロカント1」/モナコ公国モンテカルロ・バレエ団

2012年03月06日 | バレエ・ダンス
配役等は後述。

「シェエラザード」
美術とかは好きだし、
作品自体も良いと思うんだけど、
ルジ版が脳に深く刻まれている私は
ちょっとダメだった。
小池さんも素晴らしいダンサーだと思うけど
「サバサバした日本人のお姉さん」にしか見えず
私が思うゾベイダとは違った。
ルジをあまり見てない人なら楽しめるのでは?


「ダフニスとクロエ」
性の通過儀礼、みたいな作品?
若い男女はお互いが凄く気になるけど
いざ少しでも触れると、
過剰に反応する。
やがて二人は結ばれる。
みたいな?

性に対する怯えと、
それでも突き進みたい衝動は
それはどの時代、どの世界にもある
とても普遍的な話なんだろうな。

ダフニスに手ほどきをする「お姉様」は
体格差のせいか、「母親」にも見えた。
男親が娘を囲い込むのに対し、
女親は息子を恋人のように扱う、
ようにも見えたせいもあり、
連れ子同士の恋愛?
それって、くりいむ・・・
と、ちょいバカなことを考えた。

まあ、本当に、普遍的な題材ではあるにしても
ここまであからさまに表現するのは
(作品化してしまうのは)
フランス人ならではなのかなあ、とも思う。
ティッシュに飛び込むペッシュにも思ったけど。


「アルトロ・カント 1」
視覚的に楽しむ作品らしいので
ひたすらその部分を追いかけた。
音、そのものではなく、音楽の視覚化。
同時に、人の内面的な感情のうねりでもある?
感情は一つでもないし
一方向に流れるだけではない。

とにかく、コピエテルスが神々しかった。
女神だわ。


カーテンコールにはマイヨーも登場。
ありがたや。


ここのバレエ団ってスキンヘッドの男性が数名いるんだけど、
彼等は
 ・自分自身のオシャレ
 ・頭髪が薄いから
 ・スキンヘッドの役だから仕方なく
 ・ヅラを被る役が多いから
の、どれなんだろう。
植本潤が混じっていそうだよね。


【配役等】
「シェエラザード」

振付:ジャン=クリストフ・マイヨー (ミハイル・フォーキンへのオマージュ)
音楽:ニコライ・A. リムスキー=コルサコフ
美術・衣裳:ジェローム・カプラン
舞台装置部分:レオン・バクスト
照明: ドミニク・ドゥリヨ

愛妾ゾベイダ:小池ミモザ
シャリアール王:ジェローム・マルシャン
シャゼーマン (王弟):レアルト・デュラク
宦官長:サブリ・ガレム=シェリフ
金の奴隷:アレクシス・オリヴェイラ、ジェオルジェ・オリヴェイラ
お気に入りの奴隷:
ステファン・ボルゴン、ジェローン・ヴェルブルジャン、ラファエル・ボシャール、アシエ・ウリアゼレカ
お気に入りのハーレムの女たち:
モード・サボラン、アンハラ・バルステロス、カロリン・ローズ
奴隷:
ラファエル・ボシャール、ステファン・ボルゴン、ピョートル・ツォボヴィッチ、アシエ・エデソ、
エディス・アルゴチ、ジュリアン・ゲラン、イアン・パーソンズ、アルヴァロ・プリート、ステファン・
スチュアート、ダニエレ・デルヴェッキオ、ジェローン・ヴェルブルジャン、アシエ・ウリアゼレカ
ハーレムの女たち:
エイプリル・バール、アンヌ=ラウラ・セイラン、クイン・ペンドルトン、シヴァン・ブリッツォーヴァ、
フランセス・マーフィ、ヴァネッサ・ヘンリケス、ノエラニ・パンタスティコ、モード・サボラン、
サラ・ジェーン・メドレー、アンハラ・バルステロス、カロリン・ローズ、ガエラ・リウ、
ベアトリス・ウァルテ、レネケ・ヴォス、シモーヌ・ウェブスター


「ダフニスとクロエ」
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
装置、ドローイング:エルネスト・ピニョン=エルネスト
衣裳:ジェローム・カプラン
音楽:モーリス・ラヴェル

アンハラ・バルステロス-ジェローン・ヴェルブルジャン
ベルニス・コピエテルス-ガエタン・モルロッティ



「アルトロ・カント 1」
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、ビアジオ・マリーニ、ジョバンニ・ジローラモ・カプスベルガー
(演奏:アカデミア、指揮:フランソワーズ・ラセール)
衣裳:カール・ラガーフェルド
装置デザイン:ロルフ・サックス
照明:ドミニク・ドゥリヨ


「その憐れみは」 Et Misericordia 
カロリン・ローズ、小池ミモザ

「主は御腕にて力をあらわし」 Fecit potentiam
サラ・ジェーン・メドレー、シヴァン・ブリッツォーヴァ、アンハラ・バルステロス、エイプリル・バール、
カロリン・ローズ、ベアトリス・ウァルテ、ノエラニ・パンタスティコ、小池ミモザ、モード・サボラン

「権力あるものをその座よりおろし」 Deposuit
カロリン・ローズ、小池ミモザ、ノエラニ・パンタスティコ、エイプリル・バール

「主は憐れみを忘れず」 Suscepit Israel
「われらの先祖に告げたまいしごとく」 Sicut locutus est

クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン

「父と子と聖霊に栄光あれ」 Gloria Patri
「初めにあったように今もいつも」 Sicut erat
(以上、モンテヴェルディ「マニフィカト」より))

クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン、ラモン・ゴメス・レイス

「シンフォニア・グラーヴェ」 Sinfonia Grave
(ビアジオ・マリーニ)

ジュリアン・ゲラン、ラファエル・ボシャール、ブルーノ・ロケ、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、
ジェローン・ヴェルブルジャン、ジェオルジェ・オリヴェイラ、レアルト・デュラク

「今や天も地も」 Hor che'l il ciel e la terra
(カプスベルガー)

ベルニス・コピエテルス、クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン、ジュリアン・ゲラン、
ラファエル・ボシャール、ブルーノ・ロケ、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、
ジェローン・ヴェルブルジャン、ジェオルジェ・オリヴェイラ、レアルト・デュラク

「コラシオーネ」 「トッカータ・アルペッジアータ」 Colascione et Toccata Arpeggiata
(カプスベルガー)

ベルニス・コピエテルス、ラモン・ゴメス・レイス

「他の者は軍神マルスのために歌う」 Altri Canti di Marte
(モンテヴェルディ)

ベアトリス・ウァルテ、ラファエル・ボシャール、小池ミモザ、ブルーノ・ロケ、カロリン・ローズ、
ジェローム・マルシャン、クリス・ローラント、サラ・ジェーン・メドレー、シヴァン・ブリッツォーヴァ、
アンハラ・バルステロス、エイプリル・バール、ノエラニ・パンタスティコ、モード・サボラン、レアルト・
デュラク、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、ジェオルジェ・オリヴィエラ、ラモン・ゴメス・レイス

「さえぎられた希望」 Interrotte speranze
(モンテヴェルディ)

モンテカルロ・バレエ団
コメント
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