きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

第18回「YEBISU亭」林家たい平/柳家喬太郎/デーモン小暮閣下

2006年11月18日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 前座は柳家初花(しょっぱな)と柳家喬之進の小咄対決。会場のお客さん3名の判定で、面白かった方が次回にも出演できる。今回は初花の勝ち。初花の技術が勝っていたというよりは、恵比寿の前座で下ネタという喬之進のセレクトミスだと思うのは私だけ?

 前座が終わると客電が落ち、なにやら楽しげな音楽が流れてきました。♪チャランラチャンチャン。音楽に合わせて客席下手後方の扉から現れたのは柳家喬太郎。「おいでよどうぶつの森」の博物館の床のような格子柄の着物を着て、客席を練り歩きながら歌うは「東京ホテトル音頭」
 ♪ 公衆電話の チラシを剥がし
   あたり見渡し ダイヤル回す
この歌ができたときは、まだ携帯が普及していなかったんだなあ、と私が感慨に耽っていると、kyonkyonは客席にお子様を発見してプチ・パニックでした。最後の恵比寿バージョンは、今回用の特別バージョン?続いての登場は林家たい平。「歌スタ」から生まれた曲!と、金ぴかの上着に着替えた初花の言葉に導かれ、客席上手後方扉から入場です。さわやかに「芝浜ゆらゆら」を歌います。

そして、「落語家真打ち二人を前座に」登場したのはデーモン木暮閣下。エレキピアニストもゲストです(名前失念)。「縁」(えにし)をしっとり歌い上げてくれました。その後は軽い漫談へ。前二人の曲調と違って閣下はとってもやりづらかったようです。「アニソンとかにすればよかった」。いえいえ、普段閣下の歌を聞かない者にはありがたかったですよ!

「SHIBAHAMA」林家たい平
古典の「芝浜」の下げを使った現代の「芝浜」とでも言いましょうか。
新人落語家と、彼が偶然知り合った女性。
基本は爽やかな青春ラブ・ストーリーなのですが、
合間に「キンカ堂」とか「ユザワヤ」などの言葉や、
他の落語家さん達の物真似など、
たい平くんらしい芸がちょこちょこ入って楽しいです。
「職場は最高裁判所の近くで・・・」って
あそこだよね、あそこ!!
女性の名前は「フジコ」。
普通なら峰不二子が思い浮かぶのに
ここでは「歌丸師匠の奥さんの名前」と思っちゃうわ。
これで「花火」まで入ればフルコースなのに。←我が儘すぎ
下げともうまく繋がっていました。

「今夜も踊ろう」
出演者3人と、進行のまあくまさこ氏による
ラジオコーナー風トーク。
進行のまあくさんが、本当に!人の話を聞かないのよ。
だんだんそれは楽しくなっているのは事実だけど。
閣下は円生師匠が好きだそうだ。
「怖い話やストーリー性のある噺家が好き」だそうだ。
閣下がお話中に「それは世を忍ぶ仮の姿」を何回も言っていたため
「忍んでばかりですね」と、あっけらかんと言い放つまあくさん。
すごいな。
3人で「とんち相撲」など。

「うどんや」柳家喬太郎
たい平くんが新作ってことは、kyonkyonは古典で。
二人が出るときは、どちらかがアタリでもう一人はハズレなことが多いんだけど、今回は二人ともアタリ!ラッキーー!
ネタの「うどん」に繋げるためのマクラで
「クロケットヌードル(コロッケそば)」について熱く語るkyonkyon。
このテンションこそkyonkyonだよね~。
新しいアルバムについての宣伝もしていました。
の・ようなうた~柳家喬太郎歌謡図鑑~ 「の・ようなうた 柳家喬太郎歌謡図鑑」
「買って」と言う姿が実にラブリーでした。
当日は寒かったこともあり、「うどんを食べる」芸が、実に実に素晴らしい!
帰りに鍋焼きうどんを食べていこうか、真剣に考えました。
しいたけとねぎと麩が嫌いな私は頼めないんだけどさあ。
コメント
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