きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ヴィシニョーワのすべて」ヴィシニョーワ/マリインスキー・バレエ

2006年11月29日 | バレエ・ダンス
 今日は5階正面席。舞台全体が良く見えます。思っていたよりは遠くない。ヴィシニョーワとロパートキナ、どっちのガラにしようか迷ったんだけど、キーロフの「バヤデルカ」が見たかったので、こちらにしました。


「シンデレラ」
ラトマンスキー振付。幕が上がったとき
セットは無しかよ!
と、一瞬愕然としましたが、衣装の色合いが良く
スカスカ感はありませんでした。
場面は「お城の舞踏会」。
男性は黒燕尾服、女性は赤や橙のロングドレス。
ほんのりアバンギャルド??
振付も少々クラシックの範疇からハズれているかな。
こういうガラで一部分を見るのは目新しくて良いけど
「マリインスキーの」「シンデレラ」を期待して
全幕を見たら辛いかもね。
やっぱり童話のキラキラ感が欲しい気もする。
義母も義姉も女性で、踊りの見せ場有り。
王子はコールプなんだけど・・・。
白いタキシードに、撫でつけた髪、微妙なヒゲ(アゴにもあり)って
王子というよりマフィア
彼だからマフィアになるのか。
他の男性なら王子になるのか。
わからん。
ヴィシニョーワは白っぽい膝丈のドレス。
お城に迷い込んだように来たシンデレラが
期待より不安で周りを見渡す表情が良かった。
白く、初々しくもある。
でも、やっぱり押さえきれない官能もある。
コールプと組むと、
入ったばかりの娼婦&娼館の女将のヒモに見えなくもなく。
身体的な能力は合っている。
マラーホフと組んでいるときは、
あれでも押さえているのかもね。
ジャパン・アーツのブログによると、
最後の方に出たのは「四季の精」だそうで。
冬の精はマールイのプハチョフの兄???
白塗りに鬘で人相はわからなかったよ!


シンデレラ:ディアナ・ヴィシニョーワ
王子:イーゴリ・コールプ
継母:エカテリーナ・コンダウーロワ
フディシカ (シンデレラの義姉):タチヤーナ・バジートワ
クブィシカ (シンデレラの義姉):ヴィクトリア・テリョーシキナ
ダンス教師:エカテリーナ・オスモールキナ、イスロム・バイムラードフ
四季の精:
  春 フェードル・ムラーショフ
  夏 アントン・ピーモノフ
  秋 マキシム・ジュージン
  冬 ドミートリー・プィハチョーフ


「バヤデルカ」
2幕をまるまるです。
セット有りです。ありがたいです。
人数も、そこそこいたのかな。
舞台が手狭に感じるほど。
オウムが懐かしいわ。
ゾウさんもいたよ!

ガムザッディはテリョーシキナ。
身体的能力はあるけれど
もうちょっと華があるといいなあ。
ニキヤに「あんたがヘビを仕込んだのね!」と責められるところで
「なんのことだかわからないもーーーん」と
そっぽを向く演技は良かったよ。
サラファーノフが戦士にはまったく見えない!
戦士の家に生まれたから、戦いに赴くことなく将軍になった、みたいな。
虎も「金で買っただろーーーーっ!」と思っちゃう。
(腹を踏むんで、そこがちょっと綻びている、あきらかにぬいぐるみの虎だった
 抱きしめてみたいよ、あの虎を。フカフカだろうなあ)
ニキヤが登場したときは、
「僕ちゃん、もうダメーーーー (T△T)」と
下を向いてしまう
ヘタレなソロル
それがまた、似合うんだよ、サラファーノフが!
これはこれで話が通っている。
ニキヤが死ぬときも、
あああああーーー、見てられないーーーー、と
まずそれで背を向ける。
お前の生き死になんか関係ないんだよ系とは違うんだな。
このソロルもいいねえ。
ヴィシニョーワの嘆きの踊りは素晴らしい。
巫女でありながら、肉感的ってのは
この2幕でこそ発揮される魅力だね。
大僧正が、ニキヤに薬を与えようとするとき
「みな、背を向けるように」と指示したり
なかなか細かい芝居が随所に入っていました。
金の仏像のシクリャローフが良かった。
まだ若いので「神々しさ」まではもうちょっとなんだけど
踊りのラインが綺麗だった。


ニキヤ (寺院の舞姫):ディアナ・ヴィシニョーワ
ソロル (戦士):レオニード・サラファーノフ
ガムザッティ (藩主の娘):ヴィクトリア・テリョーシキナ
ドゥグマンタ (藩主):ピョートル・スタシューナス
大僧正:ウラジーミル・ポノマリョーフ
トロラグワ (戦士):アンドレイ・ヤーコヴレフ
舞姫たち (バヤデルカ):
 イリーナ・ゴールプ、オレシア・ノーヴィコワ、ヤナ・セーリナ、スヴェトラーナ・イワノーワ、
グラン・パ・クラシック
 クセーニャ・オストレイコーフスカヤ、ダリア・スホルーコワ
 ヴィクトリア・クテーポワ、エカテリーナ・コンダウーロワ
 セルゲイ・サリーコフ、アレクサンドル・クリーモフ
金の仏像:ウラジーミル・シクリャローフ
インドの踊り:ガリーナ・ラフマーノワ、イスロム・バイムラードフ、グリゴリー・ポポフ
子供たち:鈴木優,鈴木舞 (牧阿佐美バレヱ団)


「ルビー」
すんげえ。
全然バランシンじゃない。
「無機」なんて要素はまるでない。
腕の一振りにさえ「優雅」という意味が込められちゃう。
ペリ・オペは代替えとして「エスプリ」で表すけど
キーロフだから。
「音楽で踊っちゃう」ので
「音楽そのもの」にはならない。
衣装も、あまり垢抜けていないし。
背景画もあったし。
「削ぎ落としたシンプルさ」なんて、
これっぽっちも存在しないよ。
それでこそキーロフで、
それも良し!かな。
ここでもヴィシニョーワの身体能力が目立つ。
「バヤデルカ」では、テショーリキナより大きく踊っちゃったサラファーノフも
ヴィシニョーワの踊りには合っていた。
ヴィシニョーワ仕様なのか?
もう一人の女性ソロはグーメロワ?
全然迫力が無かった。


ディアナ・ヴィシニョーワ
アドリアン・ファジーエフ、ソフィア・グーメロワ、アレクセイ・ニェドヴィ-ガ
アントン・ピーモノフ、マクシム・フレプト-フ、フェドール・ムラショーフ


ヴィシニョーワは、やっぱりキーロフの人だな。
客演の時とは全然違う。
「自分のカンパニー」の安心感がある。
踊り手よりも、もしかして観る側に。
オーケストラも良かった。
ヤバい時もあったけど、音が厚いんだよね~~。
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Naked eyes のDVD

2006年11月29日 | 小山卓治
12月24日発売。
クリスチャンでもなく、恋人も子供もいない身には、
クリスマスなんて意味はないんだけど
小山さんは「クリスマス・イベント」が好きそうだよね。
*このDVDを見ながら一人過ごすクリスマス・イブって寂しそうだ・・・

仙台でフライング発売してくれれば
宿で上映会ができるんだけどね。
しないよね。

私は年末ライブで買います。

と、いまさらながら、宣伝ページを見たところ

制作者の意図により、歌詞カードや解説などの冊子は封入されておりませんので、ご了承ください

ちっ。
先に言われちゃったよ。
前回のDVDについて、
私の周辺では一番希望があった点だったんだけどね。
まあ、仕方がないよね。
コスト削減のためにはね。

など、書きつつ、
「卓治と出演者(研さんとか)のぐだぐだ漫談」が
副音声で入っていると嬉しいなあ、とか言ってみる。
のは、
「水曜どうでしょう」DVDの副音声を聞いているからでしょうか。
楽しいんだな、これが。


追記
予約特典がつくことになりましたよ!
特典目当てに申し込もうか検討中。
でも、郵便局に行くのが面倒くさい。
24日に届いても、
24日はコムちゃんのお見送りだし
25日はDSだし、
26日以降は仕事もアレも年末進行だし、
で、
見る時間なんか無いよ。
ネタ拾いのためにも、
予約特典はGETすべきでしょうか、友よ?
コメント (2)
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