きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

小山卓治「eyes」四谷 LIVEGATE

2005年04月02日 | 小山卓治
 全体的に声は良く出ていたと思います。何カ所かカマしたところはあったけど。卓治は楽しそうで、余裕も感じられて、とても楽しいライブでした。アレンジも凝っていたし。「ROCKSツアー」を思い出させる曲もありました。須藤さんとのことが吹っ切れたのかなあ、なんて終演後友人達と話し合いました。(←クドいようですが、あくまでもジョーク)

 一発目は「路傍のロック」。新曲紹介ツアーでもあるから、この選曲は正解。なかなか卓治らしい曲。「ジオラマ」で聞き慣れた曲が来て、今日はどういう路線で来るかな?と考えたところに「さよなら恋人」。明るめの曲調なんだけど、今日は二人の関係が絶対に修復しないんだろうなあ、というあたりに、妙な現実感がありました。「2人でいても弱くなるだけさ」が心に残りました。「土曜の夜の小さな反乱」は意識的に口先だけ、というのか、喉から出しているような、軽めな歌い方。そのわりには歌詞を一文字づつ丁寧に発声していた。「9月になると とうとう私も48歳になる ぼやぼやしてると ホントのおっさんになってしまう」と歌詞変更。むかしは「冒険」の部分のドキドキ感の方が強かったけど、今日は「太り始めた妻の背中」を見て「自分の居場所を確認している」しみじみ感の方が強かったように思います。だけど軽妙な歌い方によって「落ち着き」とは違う方向になっているのが面白い。次の「祭りの季節」に話を繋げているようにも思えました。
 そして「Once」。先ほどの「さよなら恋人」でも感じた、「取り返しのつかない」、それは関係であったり、時間だったりするのですが、そういったことを強く感じました。「さよなら・・・」の方は単純に「歌」として聞けたんですが、「Once」はナゼだか「僕」に感情移入してしまいました。「橋の下で誰かが吹くサクソフォン 水辺に立ちそれを聞きながら 河の流れを見つめてる」の部分、今までは「川を見ている男」の映像が目に浮かぶんだけど、今日は「男が見つめている水面」が浮かんできました。そして「The Fool On The Build'」。母の視線・言葉が辛かったなあ。今までは「屋上の片隅」にいた(だけ)の「僕」は、今日は本当に飛んでしまった。「誰も知らない国」、こんな自分でも「幸福になれる場所」へ旅立つために勇気をもって一歩踏み出したけど、現実は「墜落」。無邪気な(でも切実な)空想と現実の対比が苦しかった。そんな状態で聞いたためか「最初の奇跡」はなんかホッとしたというか。いつもは「守りたいのはこっちだよ」とツッコミを入れつつ聞いているのですが、今日はその言葉が力強く感じられました。それなのに、「そして僕は部屋を出た」が、続き話になっちゃうのでしょうか?これもまた「取り返しのつかない」感。「まだ間に合う」と言葉に出しつつも、「間に合わない」のが十分すぎるほどわかってしまっている。←「現在形」でなく、「過去形」になっているんだよね、すでに。と、前半までは、ちょっと苦しさを感じました。
 ここで新曲「オリオンのティアラ」「クリスタルレインドロップ」。「オリオン」はどう受け取ればいいかまだわからない。「クリスタル・・・」は好きだなあ。曲の内容がどうこうより、卓治のキーにすごく合っていて聞きやすいからかなあ。「ひまわり」「種の歌」は「歌詞の主張」ではなく、逆に、普通に「歌」だった。こういう聞かせ方も、前半が前半だけに、イイかもね。
 それから「Night Walker」でテンポ替え。そして、約10年ぶりの「Crying Bee」!曲の合間に「シー・サイド・バウンド」「夢の中へ」「年下の男の子」が入って楽しかった。客が盛り上がったところで「DOWN」「朝まで待てない」と来て、一度終了。正直言って、「ここ(コレ)でシメるのか!!!!」と思いました。
 おなじみ卓治コールの後に卓治登場。「太陽に手が届きそうだ」と、名古屋でリクエストが出た「花を育てたことがあるかい」。穏やかで力強いのは今回のツアーの特徴というか、テーマなのかな。こういう雰囲気は好きだな。ここでのMCで、「俺は変わりつつあるんだ。だから君たちも変われ。アンコールも変えてみろ。たくり~ん、とか」と言っていました。そんなんで2回目のアンコールは、やっぱ・・・と思いつつそんな、恥ずかしい言葉を口にはできない!と躊躇。ちょっと言ってみたけど、やっぱイヤだよう。なんとか卓治コールで出てきてもらって「ついてねえや」「Hot Butter」。この辺もひさしぶり。ちゃんと「よ~い、どん」が入りました。
 最後の最後は「最終電車」。「イスが無いな」と卓治が言ったらすかさずチャオがイスをセッティング。グッジョブ。舞台に上がった女性に「君、見ない顔だね」と語りかける卓治。やっぱ把握しているんだね~。
 なんか、今日のライブは、卓治の狙い通りに転がされた気分。客と馴れ合うライブは年に1度くらいで十分と思っているので、今日はなかなか充実というか、堪能しました。MCとか客からのツッコミは、ちょっと記憶から薄れつつあるので、別な場所でご確認ください。「週末は嫌い」どころか、濃い週末を過ごした私の記憶力では、これが精一杯。

 今後の予定もちょっと出ました。4月29日は小田原(富水)で陶芸家の方とのコラボ。インストアより厳しい環境か?行ける方は行きましょう!私は予定が入っていて行けませんので、よろしく。6月4日渋谷 O-crest 。これは「eyes」かな。そして7月2日江古田マーキーは本田恭章氏とのジョイント。とってもビックリ!!!「0909させて」を、ちゃんと「ワクワクさせて」と読める私達なのです。「ねらわれた学園」を見ていたし。「ハカイダー」も見たし。フェリとガリムーリンが踊ったときよりビックリだ!8月には10代の人の前でのイベントがあるとか。昨年の青山円形劇場の、対象年齢がもっと低い版とか?なのかな??

 そして終演後、しぶとく米子行きをシミュレーションしてみましたが、やっぱり社会人としてはやってはいけないことだと結論を出しました。米子には絶対行きません。断言する方がアレなんだけどさ。
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「Broadway Gala Concert」

2005年04月02日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー
 プログラムを買っていないので不確かですが。出演者10人(半分がヅカ)で、ひとり2~3曲歌いました。「ナイン(?)」「So In Love」大浦みずき、「アパートの鍵貸します(舞台版)」「マイ・フェア・レディ 踊り明かそう」大鳥れい、「トウナイト」「マイ・フェア・レディ スペインの雨は・・・」「レ・ミゼ エポニーヌ」和音美桜、「スターライト・エクスプレス」「Shall We Dance」「レ・ミゼ ジャベール」川崎麻世、「キャバレー(?)」「泣かないでアルゼンチン」香寿たつき、「キャバレー」「ボーイズ フロム オズ」今陽子、「アパートの鍵貸します(舞台版)」「レ・ミゼ マリウス」曾我泰久、「トウナイト」「アスペクツ・オブ・ラブ」パク・トンハ、「シェルブールの雨傘」「Shall We Dance」星奈優里、「南太平洋 魅惑の宵」「マイ・フェア・レディ スペインの雨は・・・」「ラ・マンチャの男」村井国夫(以上、敬称略)だったけな。正確な曲名がわからないのは(?)表示です。
 それぞれに好きな人だったので、一度に見られて大ハッピー。優里ちゃんが歌っている姿は久し振りだわ。みろりんはマツケン@新宿コマで見てるけど。たーたんの歌も久し振り。低い声が良く出る。「泣かないで・・・」は迫力がありました。腰が細いけど、二の腕の筋肉は衰えず。なつめさん「So・・・」の一人称は「僕」で、男役?似合いすぎ。カッコイイ。たっちん(87期)は、前半は声が綺麗、ってだけだったけど、エポニーヌはドラマを感じた。娘役系ではなく女役系?麻世さん(ちなみに私は「ナッキーはつむじ風」が好きでしたよ)は、前半はキーの合わない曲かなあ?と思ったら「レ・ミゼ」は低い声で迫力あり。今さん、踊りも歌もバッチリ。華やかでうまい。OZが楽しみです。元ジャニ曾我さんはあんまり印象がないっす。悪くないと思うけど。パクさん、歌声がいい。ALWモノやってくれないかなあ。版権が厳しいけど。みんなで歌っているときの踊りがヘンで可愛い。村井さん、たっちんにセクハラできて羨ましい。
 収益に一部はミュージカル俳優を育成する基金に回すらしい。趣旨はわかるけど、いまの日本の状況(東宝・四季が独占)で、技術をつけさせるのがどれだけ重要なことなのか。四季に入る方が早いんじゃないか、と思ったりもしました。
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