きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「レ・ミゼラブル」

2005年04月07日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 得チケが出たので行ってきました。実は「レ・ミゼ」を観るのは初めてです。むか~~し小説で読んでいた部分はあっというまに終わっちゃって、思ってもいない革命の場面が長くて、ちょっととまどいました。フランス人からすると、それこそ「桜田門の変」ぐらいメジャーなことなんでしょうが、7月革命についてはあまりよくわからないので、状況が把握しづらかったです。曲自体はどこかで聞いたことがあるので耳馴染みではあるんですが、ソロ(持ち歌)を歌うときに、舞台中央に出て、というのがちょっと不自然かなあ、と。あと仏映画では定番のテナルディエ系(役者さんではなく役柄ね)はちょっと苦手。いつも酒に酔っていて赤ら顔で人生をシャンソンで語る小悪党ね。役者のパワーは感じるけど、作品としてはそれほど好みじゃなかったなあ。
 バルジャンは祐ちゃん。銀髪(白髪?)でお耽美するより、やっぱこういう男臭いというか、地に足がついている役の方が似合う。マリウスを抱えて歩くのも力強くていいよねえ。ジャベールの今さんは、単体では良いんだけど、祐ちゃん相手だとちょっと弱いかなあ。彼は悪人ではないのになあ。当時の時代背景としては「政府に忠実な役人」自体が悪なんだろうけど、本当に悪いのはバルジャンだよねえ。仮出獄でずっと脱走しているんだからさ。との思いで観るせいか、今さんだと良い人すぎかも。私なんかのヘリクツをぶっ飛ばすほどの悪代官の方が、話としてはわかりやすいんだろなあ。ファンティーヌの井料さんは、むかしクリスティーヌで観たときは高音が出ない人、というイメージでしたが、この役の声域はあっていたと思います。1幕の娼婦、2幕の聖女(ちょっとトート様入り)それぞれの演じ分けが良かったです。アンジョルラスの坂元さんは頼れるリーダー。コゼットの知念さんは、やっぱりアイドルの発声。マリウスの泉見さんは、歌も演技も良いんだけど、いかんせん役柄がムカツク男なもんで。なにも気づかない坊ちゃんって、あんまり好きじゃないっす。純粋だから、とは酔えないですわ。エポニーヌの坂本さんも、良いと思うけど。ちょっと無駄死感。
 少々寝不足で観たので、作品に入り込めなかった私の方が悪いとは思いますが。あんまり良いことを書けなくてスマンです。
コメント
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