私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

米軍機の燃料不足による着陸は緊急性がないのか

2007年11月08日 23時14分12秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障

米軍機が釧路空港に着陸
2007.11.8 11:25

 アラスカから日本の米軍基地に向かう米軍小型ジェット機が8日、給油のため北海道釧路市の釧路空港に着陸した。外務省を通じ着陸自粛を要請していた高橋はるみ知事は「緊急時の着陸とは認めがたく、遺憾だ」とのコメントを出した。

 道によると、今週に入って「岩国基地に向かう途中、燃料不足になる可能性があり、釧路空港に着陸する」との説明が米軍側からあった。

 米軍基地がある14都道県でつくる「渉外知事会」が、緊急時以外の民間空港使用は禁止するよう政府に申し入れてきた経緯があることから、道は外務省を通じて自粛を要請していたという。

 釧路空港事務所によると、米軍機は8日午前9時半すぎに着陸、給油を終え約50分後に離陸した。民間機や誘導路に影響はなかったという。同空港事務所は「異例だが、国土交通省の許可を受けている。燃料などの調整はついており、通常のフライトととらえている」としている。
(2007/11/08)
(産経新聞)

(引用終了) 


 米軍機が燃料が不足に陥っても緊急性がないとして民間空港には着陸を認めないとは驚いた話だが、もし、この米軍機に要人が搭乗していたり、米国大統領専用 機「エアフォース1」であったら、高橋はるみ北海道知事は「緊急時の着陸とは認めがたく、遺憾だ」などとコメントするであろうか。

 燃料不足は緊急性がないとの認識を高橋道知事は持っているようであり、では燃料不足でも着陸を認めないとすれば墜落してしまう訳だが、それでも良い思って いるとしたら驚きの何者でもなく、この機体が民間機であったならば、着陸を拒否しないであろうが、米軍機の場合は墜落してもやむを得ないと思っているのも同然ではないか。

 時事通信によれば、米軍から「向かい風などの影響で燃料が不足し途中で着陸する必要がある」として、道が所管する中標津空港に着陸したい旨を国を通じて連 絡が入ったそうだが、道は日米の共同訓練時を除き緊急性がある場合以外は自粛を求めているとのことであり、「事前に着陸が想定されており緊急時とは認めが たい」と申し入れたところ、国が所管する釧路空港に着陸先が変更されたようである。

 恐ろしい話ではないか。米軍から中標津空港に着陸したい旨の要請があったことは、着陸するのに一番近い空港であった訳で、それほど燃料不足が深刻であった のであろうから、中標津空港より先の釧路空港に着陸先が変更させられたことで、操縦士は釧路まで飛行出来るかどうか心配で冷や汗ものであったであろう。そ れでも何とか燃料切れとならず釧路空港に着陸出来たから良かったものの、中標津と釧路の間で墜落してしまったら、道はどのような責任をとるつもりであった のか。

 米国とわが国は安全保障条約を締結している同盟国であり、民間空港への米軍機の着陸も日米地位協定で認められているからして、何ら問題ではなく、マスコミ がわざわざ報道するまでのことではないのであり、民間機でも良くあることなのに、米軍機の場合は大騒ぎするのは不可解の何者でもない。

 釧路空港事務所が「異例だが、国土交通省の許可を受けている。燃料などの調整はついており、通常のフライトととらえている」とのコメントしているのが、そ れが当たり前であって、中標津空港は道が所管していて緊急時以外の軍用機の使用を外務省を通じて米軍側に自粛を要請していたとはいえ、燃料不足でも緊急時 とは認められないとの認識は今後も変更しないつもりであろうか。

 北海道といえば、小樽港に米空母「インディペンデンス」「キティホーク」が寄港したことがあるが、その度に数万人の見学者があるそうであり、このことは多 くの道民は米軍に対して嫌悪感など持っていない証左であろうから、何処かの空港に米軍機が着陸したとしても何とも思わず、それを知れば見学に行く人が多い のではあるまいか。米空母が入港しても反対運動など僅かだそうであり、であるから、今回の米軍機の釧路空港への着陸に関しても「遺憾だ」とのコメントを出 した知事と、道民の間には米軍に対する認識の差は相当あるような気がしてならない。
(2007/11/08)

写真:釧路空港で給油する米軍機=8日午前9時40分、北海道釧路市