防衛庁では、このように緊迫する北朝鮮情勢を受けて、日本海と東シナ海にイージス艦と、多数の哨戒機P3C、岩国基地第81航空隊所属の電子戦データ収集機EP3を五機投入し、「抑止力をきかせないといけない」として、情報収集と監視を強化しているという。北朝鮮は24日に、地対艦ミサイルを発射しているが、その情報を探知したのは、イージス艦かEP3ではないかと思う。
以前なら、情勢が緊迫したとしても、多数の自衛隊の艦艇や航空機が日本海に展開するようなことがあれば、左翼の連中は「相手を刺激する自衛隊の出動には反対する」と言った抗議行動をするのが常であったが、今回は黙っているのであろうか。
イラクへの武力行使に反対し、反戦反米運動を繰り広げている人は、かえって緊張を高めると言って自衛隊の出動に反対しないのか。北朝鮮を礼讃してきた過去があるだけに、北朝鮮は良い国なのであろうから、そのような国に軍事的圧力をかけることは許さない筈であり、どうして黙っているのかと思っている。この時期に反対運動をしたら笑われると思って黙っているのであろう。今国会で有事関連法案が審議されているが、こんな情勢でもまだ反対するのあろうか。
今後も北朝鮮に動向には十分な警戒が必要である。特に日本海側から武装工作員が上陸して破壊活動を行う可能性がないとも言えない。今警戒監視活動をしているのは、海上自衛隊の艦艇と航空機だけであるようだが、日本海側に居住する住民を守るためにも、防衛庁は陸上自衛隊にも出動を命じ、その姿を見せて、安心させて頂きたい。
以前、台湾の総選挙の際に、その沖合に中国がミサイルを撃ち込んだことがあったが、台湾に近い沖縄県の与那国島の住民は、海上自衛隊や海上保安庁の艦艇の姿が見えず、不安であったと聞いたことがあるが、もしもの時、国民は自衛隊が守ってくれるものと思っているのでないか。
今日本海などに出動しておられる自衛隊員の皆様。荒波の中、厳しい任務ご苦労さま。左翼以外の多くの国民は、身を呈して任務を全うされている皆様に感謝する気持ちで一杯である。
(2003/02/28)
この記事は「今日のコラム」
「日本海側の警戒を厳重に」
としてHPに掲載されていたものです。