私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

民主党は混乱を招いた小沢騒動にどう責任をとるのか

2007年11月07日 17時49分17秒 | 民主党関連

  「何が何だか分からない」と表現して良いのが今回の小沢一郎・民主党代表の辞任劇であり、辞意を表明してから、わずか2日で撤回し、代表に止まることを決めたのだから「小沢騒動」と言った方が正解であろう。

   小沢氏が辞任表明したとの情報が伝わると、テレビでは通常番組を中断して、辞任会見の様子を生中継し、号外まで出した新聞社もあるそうだが、それもすべて 無駄になった訳であり、翻意したことに対して「恥をさらすようだが」と小沢氏は述べているならば、本当に辞任すれば良かったのではないか。

 男として恥をさらすことは惨めなものであり、「民主党には政権担当能力はない」とまで言い切っているのに、何としても小沢氏に党の代表として止まるように 所属議員は懇願したそうだが、代表から能力がないと言われたからには反発するのが正しいと思うし、また不信任を突きつけらたのも同然であるから、「そのよ うな代表は信頼出来ない」として本人が辞任表明しているのだから、代表に止まるように懇願するのではなく、反対に「辞任せよ」と迫るべきであった。

 辞めると言って会見まで開きながら、辞めないでは本当に恥ずかしい話だが、このような方が党の代表として求心力を維持することが今後も出来るか疑問であり、辞任を撤回したことを支持している議員だけではないであろうから、党運営が難しくなることは間違いないであろう。

 小沢氏の自民党との大連立構想を党執行部は反対した訳だが、民主党としては次期衆院選で勝利し、政権交代を目指そうとしていた訳であり、にも関わらず、小 沢氏が衆院選で勝利は無理で、政権担当能力もないとして、自民党と大連立することで、自らの政策を反映させて政権担当能力を磨き、その後に政権交代を目指 すとの考えに至ったのであろう。

 それを福田総理との会談の際に話しあったのであろうが、党執行部が大連立に反対しながらも、小沢氏の代表辞任を認めなかったことは、小沢氏の大連立構想にもう反対出来ないと言うことになるが、どうなるか楽しみにしている。

 今回の小沢騒動は民主党には次ぎのリーダーとして相応しい候補者がいないと言うことを国民の前に明らかにしてしまったことであり、それを小沢氏は分かっているから、政権を担当することはそう簡単なことではないとして、所属医議員の能力を嘆く発言をしたものと思われる。

 小沢氏は大連立構想を福田総理と協議し、それが党執行部によって反対されたことから、その責任をとり「混乱を招いたから辞める」と辞任会見の際に述べた訳だが、では辞任すると言いながら辞任せず混乱を招いている責任はどうされるのであろうか。

 先の参院選で民主党が負けていれば小沢氏は辞めていたであろうし、本人もそのつもりだったかも知れない。だが予想に反して勝ってしまったので、辞められなくなってしまい民主党は政権交代に一歩近づいたとも言われたのでは尚更である。

 だが、次ぎのリーダーがいないことが分かっている小沢氏はそれでも辞める機会をうかがっていて、政権交代が迫っていると勘違いをしている民主党として、誰 も考えていなかった自民党との大連立構想を打ち出せば、反対され、代表辞任が出来るのではないかと思ったが、その思惑が外れ、連立に反対されたものの代表 に止まるように引き止められた訳であり、だから次ぎのリーダーがいないのならばとして、しばらく続投するとの考えに至ったのではあるまいか。

 「民主党には政権担当能力がない」と言って辞任しようとしたが、それをすぐに撤回するような行動こそ政権担当能力がないと見なされるであろうし、国民は、このような何が何だか分からない民主党に政権を託すことは不安だと今回の小沢騒動で感じたことであろう。
(2007/11/07)

写真:辞意を撤回した民主党の小沢代表