東京新聞「記者は国民代表して質問」 官邸「代表の根拠示せ」 「選挙経た議員こそ」
2019/02/21
菅義偉官房長官は20日の記者会見で、首相官邸が東京新聞記者の質問権を制限するような要請を官邸記者クラブに出した問題に関し、官邸側が東京新聞に「記者が国民の代表とする根拠を示せ」と要求していたことを明らかにした。
東京新聞は20日付の朝刊で一連の問題を検証する記事を掲載。2017年の秋以降、官邸側から「事実に基づかない質問は厳に慎んでほしい」など9件の質問が文書であったと報じた。
記事によると、昨年6月の記者会見で、記者が森友学園に関し、財務省と近畿財務局の協議について「メモがあるかどうかの調査をしていただきたい」と聞くと、官邸側は「記者会見は官房長官に要請できる場と考えるか」と文書で質問。東京新聞が「記者は国民の代表として質問に臨んでいる」と主張すると、官邸側は「国民の代表とは選挙で選ばれた国会議員。貴社は民間企業であり、会見に出る記者は貴社内の人事で定められている」との反論があったという。
菅氏は20日の会見で、検証記事に関し「個人的には違和感を覚えるところもある」と指摘。具体的に問われると「コメントは控えたいが、東京新聞側はよくお分かりになっているのではないか」と述べた。
官邸側の対応について、田島泰彦・元上智大教授(メディア法)は「権力が一方的な考え方を押しつけてきており、本末転倒だ。記者は市民が共有すべき事柄を、市民に成り代わって取材し伝えている。広い意味で、知る権利に応える国民の代表である」と指摘した。
(西日本新聞)
(引用終了)
今から40年以上前に、きっかけは何であったのかはっきり覚えていないが、「既存のメディアは正しい報道放送していないのでは」と思うようになり、新聞やテレビを批判する有識者の著書や、ミニコミ誌などを読み始めて、それを確信するに至ったのである。その時に購入した本は未だに本棚に残っているし、ミニコミ誌にあっては縮小コピーして保存してあるが、メディア批判を主とする拙コラムを書くにあたり、大いに参考になったのは言うまでもない。
仕事がら新聞記者を相手にしなければならない方によると、最も横柄なのは朝日新聞の記者だそうで、ならば他紙の記者は謙虚さがあるかのと言うと、どこも似たりよったりで、要するに社会人として身につけるべきことが出来ていない訳であり、新聞社やテレビ局に就職すると、何を勘違いをしたのか知らないが、特権階級にでもなった思っているようである。
西日本新聞によれば、菅義偉官房長官は20日の記者会見で、首相官邸が東京新聞記者の質問権を制限するような要請を官邸記者クラブに出した問題に関し、官邸側が東京新聞に「記者が国民の代表とする根拠を示せ」と要求していたことを明らかにしたそうであり、この件は東京新聞の記者が「事実に基づかない質問」を繰り返したことを戒めたところ、東京新聞が「記者は国民の代表として質問に臨んでいる」と主張しているとのことだが、まったくの思い上がりとしか言いようがない。
新聞記者は所属する新聞社の社員に過ぎず、選挙で選ばれた訳ではないので国民の代表である訳はなく、記者会見にはその新聞社の代表として来ているだけであり、そもそも新聞社とは数多の民間企業のひとつに過ぎないのに、そこへ就職すれば国民の代表になると思っているとしたら、新聞社の連中の頭の中はどうなっているのか。
もし新聞記者が国民の代表と言うのであれば、政治家と同じように選挙をして国民に記者として相応しいかどうかの選択をさせるべきであり、そのようなことをせず、国民の代表気取りで、偉そうに政治家を追求しているのだから、話しにならない。新聞や記者が世間から嫌われているのは、報道の自由とか知る権利だとか言っていながら、その名の元に自分たちにとって都合悪いことは報道しない自由を駆使しているからで、民間企業でありながら、顧客である国民から信用されていないのは新聞社くらいだろう。
この記事の最後に、田島泰彦・元上智大教授が「記者は市民が共有すべき事柄を、市民に成り代わって取材し伝えている。広い意味で、知る権利に応える国民の代表である」とのコメントが掲載されている。元大学教授でありながら、新聞が国民の知る権利に応えていて、法的根拠を示さず記者は国民の代表であるなどとアホなコメントを出しているようでは、東京新聞にとって都合に良いことを言ってくれるお抱えの元大学教授なのであろうか。
国民と言うべきところを市民とか言っているようでは元大学教授であろうがなかろうが、信用しない方が良いし、そもそも新聞やテレビに登場するいわゆる有識者の中で「この方はなかなか良いことを言うな」と感じたことは一度もないのは、都合の悪い方にはお呼びがかからないからで、政治家も同様で、新聞やテレビから持ち上げられているようではダメだと思っていれば正解なのである。
(2019/02/26)