海自最大の護衛艦「かが」進水 ヘリ9機を同時運用
2015/08/27
海上自衛隊の新型ヘリコプター搭載護衛艦の命名・進水式が27日、横浜市内で開かれ、「かが」と命名された。今年3月に就役した「いずも」の2番艦で、護衛艦としては最大規模となる全長248メートル、基準排水量約1万9500トン、乗員約470人を誇る。
艦首から艦尾まで甲板がつながる空母型の構造で、ヘリ9機の同時運用が可能で哨戒活動や災害派遣などが任務の中核となる。平成29年3月に就役する予定だ。
式には左藤章防衛副大臣、武居智久海上幕僚長らが出席。音楽隊の演奏や花火が「かが」の進水に花を添えた。
(産経新聞)
(引用終了)
平成28年度の防衛費の概算要求が過去最大の5兆911億円になるとのことで、支那が驚異的な軍拡をしていることや、東シナ海に浮かぶ尖閣諸島の占拠を画策し、また南シナ海においては暗礁を埋め立てて領土主張をしていることなどから、抑止力を高めるためにも防衛力の増強は当然であり、それでも過去20年間、防衛費の削減もしくは横ばい状態が続いていたことから、支那の軍拡に対応するためには十分とは言えず、5兆円を越えたとしても、まだまだ足らないと言えるだろう。
政府が防衛力の増強を図るのは、前述したように支那による驚異的な軍拡が理由であって、その一方的な海洋進出によって、日本は脅威に晒されているからで、特に国境に近い離島の防衛強化は急務であり、概算要求の中には垂直離着陸輸送機オスプレイ12機のほか、不法占拠された離島の奪還を担う水陸両用車「AAV7」11両もあるようである。
大陸国家である支那が海軍力の増強を図っているのは、自国を守るためではなく、海洋進出によって、他国の領土や領海を自分のものにするためであり、また、自分の勢力下に置きたい国が海運によって繁栄していれば、シーレーンを脅かせば、屈服させることが出来るからで、だから南シナ海における軍事目的の人工島形成は、日本のシーレーン脅かすことが目的であって、そうなると支那は日本と戦わずして勝つことになり、日本の富と技術はすべて支那のものとなるだろう。
支那にとって日本の防衛力が増強されるのは屈服させるとの目的達成の障害となるし、9月3日には北京で「抗日戦争勝利70周年記念行事」の軍事パレードを行って日本を震え上がらせようとしているようだが、残念ながら支那がおそらく反発するであろうニュースが入ってきた。
産経新聞によれば、海上自衛隊の新型ヘリコプター搭載護衛艦の命名・進水式が27日、横浜市内で開かれ、「かが」と命名され、今年3月に就役した「いずも」の2番艦で、護衛艦としては最大規模となる全長248メートル、基準排水量約1万9500トン、乗員約470人を誇るそうで、艤装作業を行った後の平成29年3月に就役する予定とのことである。
旧日本海軍は航空母艦「加賀」を保有し、昭和16年の真珠湾攻撃にも「赤城」「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」の空母と共に参加して大きな戦果を上げている。その前になる昭和7年の上海事変にも参加し、艦載機が支那の戦闘機を撃墜しているとなれば、「かが」の進水は支那が反発することは間違いなく、まして「抗日戦争勝利70周年記念行事」の軍事パレード直前であることから尚更だが、それより、日本にとって海洋進出を続ける支那を牽制した意味は大きいだろう。
日本がどのような艦艇を建造し、その艦艇に旧日本海軍が保有していた艦艇名と同じ命名をしたとしても何ら問題はないし、まったくの自由であり、進水した「かが」に関して米国から真珠湾攻撃に参加した空母「加賀」と同じだからダメだとの抗議があったとは聞いていないし、今までも、かっての戦争で旧日本海軍と戦った国から海自の艦艇名を巡って抗議があったことはないのである。
支那は軍事パレード直前なので、何かと忙しいらしく、今のところ反発している様子はないが、どれだけ反発しようが関係ないし、まして、支那は既に空母を保有し、さらに建造中との情報もあるとなれば、日本のは空母に見えるもののあくまでもヘリ搭載護衛艦であり、だから支那に文句を言う権利もない。「かが」は旧日本海軍の「加賀」とほぼ同じ大きさとのことで、日本がその気になれば正規空母を建造出来る能力があることを示したことに他ならず、支那による海洋進出を阻止するには海自の増強は急務であろう。
(2015/08/29)
写真:命名・進水式が行なわれた護衛艦「かが」=27日午後、横浜市(三尾郁恵撮影)