小池百合子氏後ろ盾の政治塾に幕 わずか5カ月、恨み節も
2018/02/17
希望の党結党に先立ち、小池百合子東京都知事の後ろ盾を得て若狭勝元衆院議員が立ち上げた政治塾「輝照塾」が17日、最終講義を行った。若狭氏は終了後に「閉塾」を宣言。塾生から国会議員を輩出することなく、開講からわずか5カ月での幕引きに、参加者からは「大失敗だった」との恨み節も漏れた。
輝照塾の船出は昨年9月16日。講師の小池氏が約200人の塾生に国政進出への期待を表明するなど熱気に包まれた。
だが、その後の衆院選で希望は公示前の57議席を下回る50議席にとどまり、擁立した約30人の塾生全員に加え、若狭氏も落選した。
衆院選後も「ほそぼそと講義を続けてきた」(関係者)ものの、17日の講義に出席した塾生は約80人。
衆院選に比例単独で立候補したある塾生は「選挙では何の支援もなかった。参加は間違いだった」と嘆いた。
(産経新聞)
(引用終了)
起業して、それが成功する確率は500分の1とのことで、失敗する方がほとんどだと言う訳だが、だから世間には金儲けが出来るうまい話はないと思っていれば正解なのである。何年か前にわが家に何かの儲け話の電話が掛かってきたことがあったが、「儲かる話は他人にはしないものだ。そんなに儲かるならば、貴方が貯金でも下ろしてやれば良いだろう」と話すと電話は切れてしまった。
世間には、その時のブームに乗じて、金儲けを企む方も多いようであり、ブームだから何かのきっかけで、いつ下火になるか分からないのだから余計なことはせず、それより人様から信用を得られるように研鑽を積むことが大事ではなかろうか。
ブームと言えば、偏向メディアが煽ることが多いようであり、その一つの例として小池百合子東京都知事を持ち上げて「小池劇場」とか言って、新しい政治が始まるとの偏向報道放送を繰り返したことである。それに騙された有権者は小池氏が都知事当選後に立ち上げた地域政党「都民ファーストの会」を支持したことから、都議会選挙で大勝し、都議会第1党になったが、しかし、それは小池氏を国政進出も難しくないと勘違いさせてしまったのである。
その後、小池氏と共に自民党を離党した若狭勝元衆議院議員が、都民ファーストを母体とする政治団体「日本ファーストの会」を設立し、小池氏は同会には参加しなかったものの、同会の政治塾「輝照塾」の講師を務めていたようだ。そして衆議院解散となったことから、慌てて国政政党「希望の党」を立ち上げ小池氏自ら代表になって、衆院選に臨んだが、大敗して代表を辞任せざるを得なくなり、今では、すっかり国民の支持を失ってしまった「希望の党」は民進党から受け入れた連中に乗っとられてしまった。
「小池劇場」が幕を下ろしたとなれば、小池氏周辺にいた者も注目されなくなるのは当然で、産経新聞によれば小池氏の後ろ盾を得て若狭元衆院議員が立ち上げた政治塾「輝照塾」が17日、最終講義を行い、若狭氏は終了後に「閉塾」を宣言。塾生から国会議員を輩出することなく、開講からわずか5カ月での幕引きに、参加者からは「大失敗だった」との恨み節も漏れたとのことである。
「輝照塾」に参加した塾生は、小池人気にあやかって、何回か講義を受けて希望の党公認で立候補すれば簡単に当選出来ると思っていたのであろう。塾生と言うだけで、政治家としての資質があるかどうかも不明だし、「輝照塾」に参加する前には何をしていたのか。それが政治家になるために役に立っていて社会から評価されていたとの実績もないようでは話にならない。
今回は失敗だったと恨んでも、自業自得としか言いようがないし、世の中には、儲かるとか、うまい話はないと思っていた方が騙されることもなく間違いをしないであろう。だが、どうしても政治家になって社会を良くしたいと思うならば、ただ政治塾に参加して講義を受けるなどとの安易な方法ではなく、他の方法で政治家になる努力をすべきある。
当初は塾生が約200人もいたものの、17日の講義に出席した塾生は約80人だったそうだが、「輝照塾」出身者から国政進出を果たせず閉塾と言う大失敗に終わることへの責任を小池・若狭両氏はどう取るつもりか。約200人の塾生を勘違いさせた責任があるし、徴収した受講料も高額となれば、その返還を要求する訴訟に発展する恐れもあるし、若狭氏にあっては落選したから終わった話だとは言えないだろう。
自民党内で人望がなかった小池氏に付いて行ったことが若狭氏の勘違いの始まりだった訳だが、その前に政治家になってわずか3年弱の若狭氏が政治塾を開いたのは小池氏に後を押してもらえば何とかなると思ったのであろう。
若狭氏に人を見る目がなかった訳で、都知事としての小池氏の仕事ぶりを見ていれば分かった筈だし、その前に偏向メディアに持ち上げられている時点で小池氏と距離をおいておけば、勘違いせずに済んだのではあるまいか。
(2018/02/22)
写真:自身が主宰する「輝照塾」で、あいさつする若狭勝元衆院議員=17日午後、東京都内