きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「20世紀の傑作バレエ」東京バレエ団(3日目)

2017年09月10日 | バレエ・ダンス
「小さな死」
振付:イリ・キリアン 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

沖香菜子、金子仁美、三雲友里加、川島麻実子、崔 美実、奈良春夏
杉山優一、岡崎隼也、入戸野伊織、柄本 弾、ブラウリオ・アルバレス、秋元康臣


初日より雄弁だった。
官能要素が増したかな。


「アルルの女」
振付:ローラン・プティ 音楽:ジョルジュ・ビゼー

フレデリ:ロベルト・ボッレ
ヴィヴェット:上野水香

女性:波多野渚砂、上田実歩、髙浦由美子、中島理子、
   榊優美枝、菊池彩美、柿崎佑奈、酒井伽純

男性:永田雄大、和田康佑、宮崎大樹、竹本悠一郎、
   山田眞央、安楽 葵、岡本壮太、岡﨑 司


こちらも初日よりグレードアップし、ドラマティック。
水香ちゃんのプライドの高さから来る高慢な執着は、
これはこれでありだよね。
だからこそ力一杯振り切るボッレに説得力。
今日も迫力のファランドールでした。


「春の祭典」
振付:モーリス・ベジャール 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

生贄:岸本秀雄
2人のリーダー:ブラウリオ・アルバレス、和田康佑
2人の若い男:岡崎隼也、杉山優一

生贄:渡辺理恵
4人の若い娘:二瓶加奈子、三雲友里加、政本絵美、崔 美実


渡辺さんが素晴らしかった!
彼女にこんなキリッ!とした力強さがあるとは思わなかった。
三人の中で一番女性らしい、そんな彼女がリーダーシップを取る。
求心力があった。

昨日一昨日は、「些細な失敗で一生を棒にするのか」や、
「女は男に蹂躙されるしかないのか」なども感じた。
今日はもっと、生物の根源的なエネルギーを感じた。

なんかねー、異文化の衝突みたいだったよ。
一番弱いものが死の危険がある斥候を押し付けられる、
あるいは一番強いものが志願する。
衝突して混じり合う。そんなかんじ。


「小さな死」も「アルルの女」も、
全幕はピシッと全てのピースが嵌った完璧感がある。
のに、ここから一部を取り出して、
ガラ用のパ・ド・ドゥに再構築し、
見応えのある作品にするんだから、
キリアンもプティも天才すぎるよ!


◆上演時間◆
「小さな死」  14:00~14:20
 休憩       20分
「アルルの女」 14:40~15:15
 休憩       15分
「春の祭典」  15:30~16:05
コメント
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