あかねさす 紫野行き標野行き
野守は見ずや 君が袖振る
紫草の にほへる妹を 憎くあらば
人妻ゆゑに われ恋秘めやも
芝居の方は、ある年齢以上の日本人なら誰でも知っているお話です。額田女王を巡る中大兄皇子と大海人皇子の物語。芝居の最後は、酔って(?)弟が宮廷に乱入して、兄に「オレの女を返せ!」と迫る。槍を持って迫るが、肝心の女に止められ絶望して座り込む(なのかな?かなみんの最後の台詞が聞き取れなかったので自信がないっす。額田がよろめいた後に大海人が座り込んだのでそう思ったけど、兄に怒られたら??)。そこでいきなり幕が降りるので、えええええっっ!ここで終わり?続きは?このあとどうなるの~~~。と、一瞬置いてけぼりでしたが、まあ、史実に基づいたお話ですからね。このあとは
壬申の乱ですね。
柴田先生の名作らしく、中身がしっかりある作品でした。
今回の主役は、かなみんでしたね。かなみんの額田を中心に話が回っています。よよよ・・・、と崩れ落ちるポーズがなかなかよろしいです。綺麗です。衣装もよく似合っています。少女時代はロリロリよん。可愛いよん。それが人妻の色気に変わるのよね。昼メロみたい。というより、こっちが昼メロの元祖よね。ちょっと台詞が聞き取りづらいかなあ。語尾が消えていくのよね。だから、クライマックスでなにを言ってるのか聞き取れなかったのよ。残念。
彼女を愛する男達。本来は、「女性一人に対し、異なるタイプの男性二人」に見えるべきのですが、それにしては男性のタイプが書き分けられていないなあ、と。「選べない二つの異なる愛」が、片方しか見えてこないんだな。あさこの大海人が一途に額田にラブラブってのはわかりますし、兄ちゃんに取り上げられちゃっても、従うしかない(兄弟愛とか政治を改革した同士愛とか主君への服従とか、いろいろ混じっている)のも、わかります。しかし逆の、キリヤン・中大兄皇子→額田が見えづらい。それにも増して、その逆が見えないんですわな。額田は中大兄皇子の何処が良かったんだろう。トップ、二番手の役を振り分けた結果だと思うのですが、キリヤンが兄には見えないんだよなあ。せっかくあさこが「弟」を作っても、やっぱ、ビジュアル的にキリヤンは「兄」じゃないよなあ。それに加えて、国を先導する英雄、ってあたりが、額田が惚れた要素じゃないかと思うんですが、そういったスケールの大きさが感じられないので、う~ん、ただの我が儘男、たんなる障害、みたいな。ワタル君なら似合いそうなんだけどねえ。難しいよねえ。
三人が己の立場を言いながら、立ち位置を徐々に変えていき、最終的に政治的な組み合わせのカップルになる構図は面白かった。そして「あかねさす」の歌を詠む場面。かなみんの1人芝居なんだけど、大海人が馬で駆けてくるのがわかります。自由劇場の誰かさんとは大違いさ!その返歌を詠む男。押さえきれない感情が伝わってきました。ちょっと泣けたわ。
エリちゃんの鎌足は、冷徹で主君思いなんだけど、あーちゃん鏡女王には親切にしていそうよ。心の底では優しい人なんじゃないかと邪推できる人に仕上げていました。あーちゃんも「お姉さん」キャラに順当にシフト中ね。よく似合っています。額田に横恋慕のやさぐれ仏師・天比古はひろみちゃん。3番手だよん。ソロがあったわ。泣きの演技にさららんを思い出したけど、さららんほど魂を持って行かれなかったわ。ちょっと、どころか、全然足りないなあ。二人の姫の父は越リュウ。押さえた演技でした。逆に浮かれた演技はマチオ。酔っぱらいだよ。ほほほ。いいぞ、マチオ。温泉宿の主人(違うか)も演ってました。二役。マチオがたくさん見られて嬉しいよん。たまこちゃんはプロローグの歌手の他、うの野皇女。役としての出番は少なかったけど、気品があって印象に残りました。斉明天皇の京三紗さんは、さすがの迫力。短い出番ながらも場を締めていました。新公エリザのねねちゃんは小月で(娘役の中では)出番も台詞もたくさん。使われているなあ。有間皇子の美翔さん&大友皇子の彩星さんは芝居がうまい。まだまだ下級生だと思うんだけど、悲劇の皇子と時の権力者の息子、その対比がうまく出ていました。特に美翔さんは「悲劇を予兆させる」表情でしたね。
ショーの方はね。へへへ。
越リュウでしょう
これがあるから、全ツ系は止められないのじゃ。越リュウがねえ、美味しいところに入ってくれんだよね。芝居で押さえていた分、ショーでは大爆発さ!「フォーエバー」だっけ?あそこのシャドーがいいっすよね。「いらっしゃーーーい」みたいなカンジで。怪しさ大爆発。素敵すぎますぜ!ここの青服はひろみちゃん。やっぱ、こういう配分が良いですよね。ゆーひの青服にさららんのシャドーは、やっぱアレだよねえ。あと、マギーっすよ。芝居でも、台詞だけでなく、衣装替えまであったのが、ショーではトリオのもりえちゃん代理のポジションですよ。大活躍。「黒」の場面では、越リュウの髪逆立てにならってか、前髪立て。越リュウに師事しているのかしら。師匠と弟子か~~。勝手に断定して申し訳ないけど、絵になる師弟だよな~~~。うほっ!そして、その並びにマチオがいるのがさらにうほっ!なのだ。オチのようで楽しいぞう。ロケット・ボーイでのウィンクも様になってきたよねえ。このまま伸びて欲しいっす。みゆちゃんは、ショー前半まで、ちょっと動きが重かったかなあ。体調が悪いのかしら。ドキドキ。ショー後半は持ち直してきたけど。越リュウと踊ったりマチオと踊ったりマギーの横に立ったり。ワタシ的に、とっても美味しかったです。エンカレが楽しみ。エトワールはオトキチ。美声でした。
あさこ、かなみん、キリヤンも、もちろん良かったですよ。でも、本公演でも同じ位置の人より、全ツ系ならではのポジションにいる人達を見ちゃいますよねえ。いいなあ。越リュウ。ふほほ!それにしても、ゆーひがいないと寂しいなあ。ほっくんの歌唱力が欠けているのも辛いっす。
野守は見ずや 君が袖振る
紫草の にほへる妹を 憎くあらば
人妻ゆゑに われ恋秘めやも
芝居の方は、ある年齢以上の日本人なら誰でも知っているお話です。額田女王を巡る中大兄皇子と大海人皇子の物語。芝居の最後は、酔って(?)弟が宮廷に乱入して、兄に「オレの女を返せ!」と迫る。槍を持って迫るが、肝心の女に止められ絶望して座り込む(なのかな?かなみんの最後の台詞が聞き取れなかったので自信がないっす。額田がよろめいた後に大海人が座り込んだのでそう思ったけど、兄に怒られたら??)。そこでいきなり幕が降りるので、えええええっっ!ここで終わり?続きは?このあとどうなるの~~~。と、一瞬置いてけぼりでしたが、まあ、史実に基づいたお話ですからね。このあとは
壬申の乱ですね。
柴田先生の名作らしく、中身がしっかりある作品でした。
今回の主役は、かなみんでしたね。かなみんの額田を中心に話が回っています。よよよ・・・、と崩れ落ちるポーズがなかなかよろしいです。綺麗です。衣装もよく似合っています。少女時代はロリロリよん。可愛いよん。それが人妻の色気に変わるのよね。昼メロみたい。というより、こっちが昼メロの元祖よね。ちょっと台詞が聞き取りづらいかなあ。語尾が消えていくのよね。だから、クライマックスでなにを言ってるのか聞き取れなかったのよ。残念。
彼女を愛する男達。本来は、「女性一人に対し、異なるタイプの男性二人」に見えるべきのですが、それにしては男性のタイプが書き分けられていないなあ、と。「選べない二つの異なる愛」が、片方しか見えてこないんだな。あさこの大海人が一途に額田にラブラブってのはわかりますし、兄ちゃんに取り上げられちゃっても、従うしかない(兄弟愛とか政治を改革した同士愛とか主君への服従とか、いろいろ混じっている)のも、わかります。しかし逆の、キリヤン・中大兄皇子→額田が見えづらい。それにも増して、その逆が見えないんですわな。額田は中大兄皇子の何処が良かったんだろう。トップ、二番手の役を振り分けた結果だと思うのですが、キリヤンが兄には見えないんだよなあ。せっかくあさこが「弟」を作っても、やっぱ、ビジュアル的にキリヤンは「兄」じゃないよなあ。それに加えて、国を先導する英雄、ってあたりが、額田が惚れた要素じゃないかと思うんですが、そういったスケールの大きさが感じられないので、う~ん、ただの我が儘男、たんなる障害、みたいな。ワタル君なら似合いそうなんだけどねえ。難しいよねえ。
三人が己の立場を言いながら、立ち位置を徐々に変えていき、最終的に政治的な組み合わせのカップルになる構図は面白かった。そして「あかねさす」の歌を詠む場面。かなみんの1人芝居なんだけど、大海人が馬で駆けてくるのがわかります。自由劇場の誰かさんとは大違いさ!その返歌を詠む男。押さえきれない感情が伝わってきました。ちょっと泣けたわ。
エリちゃんの鎌足は、冷徹で主君思いなんだけど、あーちゃん鏡女王には親切にしていそうよ。心の底では優しい人なんじゃないかと邪推できる人に仕上げていました。あーちゃんも「お姉さん」キャラに順当にシフト中ね。よく似合っています。額田に横恋慕のやさぐれ仏師・天比古はひろみちゃん。3番手だよん。ソロがあったわ。泣きの演技にさららんを思い出したけど、さららんほど魂を持って行かれなかったわ。ちょっと、どころか、全然足りないなあ。二人の姫の父は越リュウ。押さえた演技でした。逆に浮かれた演技はマチオ。酔っぱらいだよ。ほほほ。いいぞ、マチオ。温泉宿の主人(違うか)も演ってました。二役。マチオがたくさん見られて嬉しいよん。たまこちゃんはプロローグの歌手の他、うの野皇女。役としての出番は少なかったけど、気品があって印象に残りました。斉明天皇の京三紗さんは、さすがの迫力。短い出番ながらも場を締めていました。新公エリザのねねちゃんは小月で(娘役の中では)出番も台詞もたくさん。使われているなあ。有間皇子の美翔さん&大友皇子の彩星さんは芝居がうまい。まだまだ下級生だと思うんだけど、悲劇の皇子と時の権力者の息子、その対比がうまく出ていました。特に美翔さんは「悲劇を予兆させる」表情でしたね。
ショーの方はね。へへへ。
越リュウでしょう
これがあるから、全ツ系は止められないのじゃ。越リュウがねえ、美味しいところに入ってくれんだよね。芝居で押さえていた分、ショーでは大爆発さ!「フォーエバー」だっけ?あそこのシャドーがいいっすよね。「いらっしゃーーーい」みたいなカンジで。怪しさ大爆発。素敵すぎますぜ!ここの青服はひろみちゃん。やっぱ、こういう配分が良いですよね。ゆーひの青服にさららんのシャドーは、やっぱアレだよねえ。あと、マギーっすよ。芝居でも、台詞だけでなく、衣装替えまであったのが、ショーではトリオのもりえちゃん代理のポジションですよ。大活躍。「黒」の場面では、越リュウの髪逆立てにならってか、前髪立て。越リュウに師事しているのかしら。師匠と弟子か~~。勝手に断定して申し訳ないけど、絵になる師弟だよな~~~。うほっ!そして、その並びにマチオがいるのがさらにうほっ!なのだ。オチのようで楽しいぞう。ロケット・ボーイでのウィンクも様になってきたよねえ。このまま伸びて欲しいっす。みゆちゃんは、ショー前半まで、ちょっと動きが重かったかなあ。体調が悪いのかしら。ドキドキ。ショー後半は持ち直してきたけど。越リュウと踊ったりマチオと踊ったりマギーの横に立ったり。ワタシ的に、とっても美味しかったです。エンカレが楽しみ。エトワールはオトキチ。美声でした。
あさこ、かなみん、キリヤンも、もちろん良かったですよ。でも、本公演でも同じ位置の人より、全ツ系ならではのポジションにいる人達を見ちゃいますよねえ。いいなあ。越リュウ。ふほほ!それにしても、ゆーひがいないと寂しいなあ。ほっくんの歌唱力が欠けているのも辛いっす。