きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「あかねさす紫の花/REVUE OF DREAMS」宝塚月組(中日劇場)

2006年02月12日 | 宝塚(月組)
あかねさす 紫野行き標野行き
野守は見ずや 君が袖振る

紫草の にほへる妹を 憎くあらば
人妻ゆゑに われ恋秘めやも



 芝居の方は、ある年齢以上の日本人なら誰でも知っているお話です。額田女王を巡る中大兄皇子と大海人皇子の物語。芝居の最後は、酔って(?)弟が宮廷に乱入して、兄に「オレの女を返せ!」と迫る。槍を持って迫るが、肝心の女に止められ絶望して座り込む(なのかな?かなみんの最後の台詞が聞き取れなかったので自信がないっす。額田がよろめいた後に大海人が座り込んだのでそう思ったけど、兄に怒られたら??)。そこでいきなり幕が降りるので、えええええっっ!ここで終わり?続きは?このあとどうなるの~~~。と、一瞬置いてけぼりでしたが、まあ、史実に基づいたお話ですからね。このあとは
壬申の乱ですね。
柴田先生の名作らしく、中身がしっかりある作品でした。

 今回の主役は、かなみんでしたね。かなみんの額田を中心に話が回っています。よよよ・・・、と崩れ落ちるポーズがなかなかよろしいです。綺麗です。衣装もよく似合っています。少女時代はロリロリよん。可愛いよん。それが人妻の色気に変わるのよね。昼メロみたい。というより、こっちが昼メロの元祖よね。ちょっと台詞が聞き取りづらいかなあ。語尾が消えていくのよね。だから、クライマックスでなにを言ってるのか聞き取れなかったのよ。残念。

 彼女を愛する男達。本来は、「女性一人に対し、異なるタイプの男性二人」に見えるべきのですが、それにしては男性のタイプが書き分けられていないなあ、と。「選べない二つの異なる愛」が、片方しか見えてこないんだな。あさこの大海人が一途に額田にラブラブってのはわかりますし、兄ちゃんに取り上げられちゃっても、従うしかない(兄弟愛とか政治を改革した同士愛とか主君への服従とか、いろいろ混じっている)のも、わかります。しかし逆の、キリヤン・中大兄皇子→額田が見えづらい。それにも増して、その逆が見えないんですわな。額田は中大兄皇子の何処が良かったんだろう。トップ、二番手の役を振り分けた結果だと思うのですが、キリヤンが兄には見えないんだよなあ。せっかくあさこが「弟」を作っても、やっぱ、ビジュアル的にキリヤンは「兄」じゃないよなあ。それに加えて、国を先導する英雄、ってあたりが、額田が惚れた要素じゃないかと思うんですが、そういったスケールの大きさが感じられないので、う~ん、ただの我が儘男、たんなる障害、みたいな。ワタル君なら似合いそうなんだけどねえ。難しいよねえ。

 三人が己の立場を言いながら、立ち位置を徐々に変えていき、最終的に政治的な組み合わせのカップルになる構図は面白かった。そして「あかねさす」の歌を詠む場面。かなみんの1人芝居なんだけど、大海人が馬で駆けてくるのがわかります。自由劇場の誰かさんとは大違いさ!その返歌を詠む男。押さえきれない感情が伝わってきました。ちょっと泣けたわ。

 エリちゃんの鎌足は、冷徹で主君思いなんだけど、あーちゃん鏡女王には親切にしていそうよ。心の底では優しい人なんじゃないかと邪推できる人に仕上げていました。あーちゃんも「お姉さん」キャラに順当にシフト中ね。よく似合っています。額田に横恋慕のやさぐれ仏師・天比古はひろみちゃん。3番手だよん。ソロがあったわ。泣きの演技にさららんを思い出したけど、さららんほど魂を持って行かれなかったわ。ちょっと、どころか、全然足りないなあ。二人の姫の父は越リュウ。押さえた演技でした。逆に浮かれた演技はマチオ。酔っぱらいだよ。ほほほ。いいぞ、マチオ。温泉宿の主人(違うか)も演ってました。二役。マチオがたくさん見られて嬉しいよん。たまこちゃんはプロローグの歌手の他、うの野皇女。役としての出番は少なかったけど、気品があって印象に残りました。斉明天皇の京三紗さんは、さすがの迫力。短い出番ながらも場を締めていました。新公エリザのねねちゃんは小月で(娘役の中では)出番も台詞もたくさん。使われているなあ。有間皇子の美翔さん&大友皇子の彩星さんは芝居がうまい。まだまだ下級生だと思うんだけど、悲劇の皇子と時の権力者の息子、その対比がうまく出ていました。特に美翔さんは「悲劇を予兆させる」表情でしたね。


 ショーの方はね。へへへ。
越リュウでしょう
これがあるから、全ツ系は止められないのじゃ。越リュウがねえ、美味しいところに入ってくれんだよね。芝居で押さえていた分、ショーでは大爆発さ!「フォーエバー」だっけ?あそこのシャドーがいいっすよね。「いらっしゃーーーい」みたいなカンジで。怪しさ大爆発。素敵すぎますぜ!ここの青服はひろみちゃん。やっぱ、こういう配分が良いですよね。ゆーひの青服にさららんのシャドーは、やっぱアレだよねえ。あと、マギーっすよ。芝居でも、台詞だけでなく、衣装替えまであったのが、ショーではトリオのもりえちゃん代理のポジションですよ。大活躍。「黒」の場面では、越リュウの髪逆立てにならってか、前髪立て。越リュウに師事しているのかしら。師匠と弟子か~~。勝手に断定して申し訳ないけど、絵になる師弟だよな~~~。うほっ!そして、その並びにマチオがいるのがさらにうほっ!なのだ。オチのようで楽しいぞう。ロケット・ボーイでのウィンクも様になってきたよねえ。このまま伸びて欲しいっす。みゆちゃんは、ショー前半まで、ちょっと動きが重かったかなあ。体調が悪いのかしら。ドキドキ。ショー後半は持ち直してきたけど。越リュウと踊ったりマチオと踊ったりマギーの横に立ったり。ワタシ的に、とっても美味しかったです。エンカレが楽しみ。エトワールはオトキチ。美声でした。
 あさこ、かなみん、キリヤンも、もちろん良かったですよ。でも、本公演でも同じ位置の人より、全ツ系ならではのポジションにいる人達を見ちゃいますよねえ。いいなあ。越リュウ。ふほほ!それにしても、ゆーひがいないと寂しいなあ。ほっくんの歌唱力が欠けているのも辛いっす。
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「仮面ライダー カブト」第3話

2006年02月12日 | TV番組など(配信含む)
パイロット版、というか、お試しプロモーション版の
第3話まで(←勝手な決めつけ)が終了しました。
秘密組織「ゼクト」の片鱗がわかりましたが
(っても、誰もが想像できたけど)
正直、魅力に欠けるなあ。
なんちゅうか。
「仮面ライダーネタ」を使っているドラマであって、
「仮面ライダー」そのものではないような。
響鬼はそれなりの世界観を確立したけど、
こっちは使い古されたネタだよねえ。

・バイクを盗まれたことを報告するパシリ君。
 「バイト代で返します」と言ったら殴られる。
 当たり前だ。
 民間組織とはいえ、軍事機密みたいなもんだろう。
 金で買えるもんじゃないよ。
 考え、甘過ぎ。

・そしてパシリ君はバイト先へ。
 厨房の絵からすると、仕込みは「ボク」任せなのか。
 先週の客へのお詫びが一切無い件といい、
 ここのオーナー、責任感なさ過ぎ。
 厨房一杯に材料を広げているあたり
 「ボク」の段取りは悪そうだ。

・ニート君登場。
 タダ飯を喰らう。
 ビストロ(洋食屋?)でも鯖は常に入荷しているのか。
 賄いというのは、その辺にある材料の残りを使って
 短時間で作り短時間で食べるものだと思ったけど
 ここの店は違うようだ。
 この、無駄な賄い食用の材料費が、客に出される料理に上乗せされるんだな。
 けっっ!

・ニート君の「今日の手料理」はフルーツタルトとハーブティー。
 現在は「黄金の鯖」待ちなんだとさ。
 ばーちゃんの遺産(←勝手な想像)があるのなら
 自分で買えばいいのに。
 なんで他人が買ってくるのを待っているのだ。
 待つな!動け!!

・留置所から容疑者を出せない、警察に借りは作れない・・・・
 とか、言っているけど、
 なんの罪もないのに、ターゲットの真ん前の部屋に入るのも、
 相当なワザがいるのでは?
 これが女性隊員だったと、かなりあとになって気が付いた。
 まだ顔の判別ができないんだからコスプレさせるな。
 ふぁん・さーびすなら夏の水着まで待て。
 いま出されても嬉しかないぞ。

・で、ニート君。
 それは立派な犯罪よ・・・。

・「世界は自分を中心に回っている」
 高校時代の地学の先生が鹿児島県出身でして。
 「教科書や学説では地球は地軸を中心に回っていることになっているが、
  俺は薩摩を中心に回っていると思っている」
 と、授業中に言っていたのを思い出しました。

・今週の戦闘場所は東武動物公園。
 なんで?と思ったけど、
 ここはキャラクターショーもやっているところだよね。
 タイアップか。
 
  大雨の東武動物公園(動物中心)

「レジーナ」を使った場面は面白かった。
 けど、
「クロックアップ」は
そろそろ飽きた。


・「ライダーキックは跳び蹴り」に限定すべきだな。


ってな、あたりでしょうか。
一般人のブログだけでなく、
週刊文春のコラムでも「ニートは働け!」と書かれた天道くん。
世間の声に負けてビストロで働くようになるのかな。
そしてパシリ君と「ボク」を争うのか・・・?
うわ~、見たくねえっっっ
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今週のマジレンジャー(第49話「伝説への帰還」)

2006年02月12日 | マジレンジャー
ン・マによって未来の地球に連れてこられた5人。
そこは闇の世界だった。
俺たちの
やってきたことは
無駄だったのかよ!

私を楽しませてくれ・・・
と言いながら空に浮かぶン・マは
いかにもラスボスですなあ。既視感。
私はセフィロスを思い出しました。
セフィロス(FFVII AC プレイアーツ)
最終形態がタコ足だったような・・・

マジレジェンドで対抗するも、全然歯が立ちません。
フェイスオフで投げ出される5人。
ありがたや 
と思いつつも。
響鬼と違って身体の線がバッチリ出る衣装なもんで・・・
マジレッドの
身体が
いつもより薄い・・・

なんて思ったり。
そこも可愛かったりもしますが。
逆に女性陣は、いつもより色っぽい凹凸が・・・。
ドキドキです
そんな視聴者の煩悩は置いといて。
傷つき、兄弟達は諦めかけますが、
魁ちゃんには、父から伝授された
フェイタル・ブレイドが、まだ残ってました。
お前を信じていたから、お父さんは伝授したんじゃないのか、と言うアニキ。
でも・・・、と、乗り気じゃない、魁ちゃんに
ある場所を指さす芳香ちゃん。
そこには一輪の花が咲いていました。
こんな闇の世界でも、諦めずに花を咲かせている。
自分たちも諦めちゃいけない!
可能性は作るもの!
彼女の明るい励ましに心を決める魁ちゃん、そして兄弟達。
その花はン・マに踏みにじられましたが、
兄弟達は心を一つに立ち向かいます。
4人が盾となり、魁ちゃんがフェイタル・ブレイドを!!!
型が甘い・・・、なんて言っちゃイケナイよね
俺の勇気は
未来を
掴むためにある!

その攻撃はン・マの身体を貫いたため、
飲み込まれていた時間が吐き出されました。
地上界は元の世界に戻ることができたのです!

しかし、ン・マはそれだけでは倒せません。
人間サイズになりつつも、さらなる攻撃を仕掛けてきます。
兄弟達、大ピーーーーーンチッ!
その攻撃を防いだのが、マジエルの
ハローミラージュ
そう、マジエルは死んでいなかったのです。
己の身体を粒子化し、難を逃れていたのでした。
マジエルが生きていれば、
マジトピアは再生できる、と、
本日の解説係、スノウジェル&リンは教えてくれました。
マジエルの魔法によりタコ足を失った上に
そんな話を聞かされちゃったン・マは一時撤退し
インフェルシアに戻ろうとしますが、
そんなこたぁ、できないぜっ!と啖呵を切るは、
ダゴンに連れ去られたはずの、母・深雪。
インフェルシアでは内乱が勃発。
バンキュリアによって助けられていたスフィンクスが
ダゴンを倒し、実権を握っちゃったのです。
裏番が表に出て支配を始めたというかぁ、
「2821コカコーラ」のロディというかぁ。

青また青
  「2821コカコーラ」は
  ウィングス文庫「青また青」に
  収録されています。

   参考ページ 
    ここのページの絵はアルフレッド(ジェイク)ですが・・・

なんでだか改心しちゃったバンキュリア=ナイ&メイは、
その不死身の力を、ブレイジェル&サンジェルにも注ぎます。
めでたく二人が復活し、家族8人の力を合わせ反撃開始です。
魔法 それは聖なる力
魔法 それは未知への冒険
魔法 そしてそれは勇気の証

マージ・マジ・マジェンド
最強最大の魔法を吸収しきれず、ン・マは消滅してしまいました。
・・・・・必死にレベル上げして高価な武器&防具を装備して
決死の覚悟でラスボス戦に臨んだら、5ターンで終わっちゃったような
ちょっとあっけない最後でしたが、
まあ、いいよね。
みんなの魔法パワーが地上、マジトピア、インフェルシアに降り注ぎ、
3つの世界の架け橋になるようです。
山崎さんも、その力を感じ取ったようです。
 
1年後。
翼ちゃんが言っていたように、
ン・マを倒し、地上、マジトピア、インフェルシアに平和が戻った日は
家族の新しい記念日になったようです。
みんなが食卓を囲んで朝食を。
お父様は灰色のセーターで、
ちょっとのんびりした雰囲気。
母の服は相変わらず白系。
ヒカル&麗夫妻はマジトピアから里帰り。
麗ちゃんに気を使いまくる先生の姿に、
も、もしかして、麗ちゃんはオメデタ???
と思ったけど、違うみたいですよね。
ホッとしたような、残念なような。
少女だった麗ちゃんも、姑小姑に囲まれ
ちょっと逞しくなったようです。
アニキはアニキ農園で取れた野菜で
スペシャル・サラダを作ってくれました。
こちらはまだ独り身のようですね。
スペシャル卵焼きを作った芳香ちゃんも
相変わらずお気楽極楽生活のようです。
翼ちゃんはボクサーを目指してトレーニング中。
地肌が見えるほど
編み込んだ

ファンキーな髪型は度肝を抜かれました。ビックリ。
最後の魁ちゃんは「地上とインフェルシアの親善大使になる」とな。
どういった活動をしているんでしょうか。
今日はまだ帰っていないようです。
母が電話をしてみると・・・
インフェルシアは工事中でした。
大改造をしているようですね。
冥府が冥府でなくなるのは、「清らかな煩悩郷」みたいな
矛盾した世界のような気もしますが、ま、いっか。
スフィンクスによると、魁ちゃんはもう出発したとのこと。
そこへ魁ちゃんが帰宅。
お父さんの
マタギ服を
着ています

似合ってないよ~~、と、思う以前に
あれってなにかの制服なのかしら?
の疑問が・・・
天空勇者(人間体)の制服?
髪の毛の赤いアクセントもちょっとビミョ~~よ~~、
と、
心臓がバクバクしているあいだに
皆さんは揃って記念撮影して
お話は終わりました。

ED前のマン坊のコメントはなく
5人の、使用前・使用後の顔が出ました。
ED後は、マジレッドからボウケンジャーへ
「お後ヨロシク!」の連絡がありました。
 
 
マジを見始めて約4ヶ月。
とても楽しませていただきました。
毎回毎回密度の高い内容でしたね。
早起きするのがちょっと辛かったけど
役者さん&製作スタッフの皆様、
一年間お疲れ様でした。

また、短い期間でしたが
私のつたないブログを読んでくださった皆様にも大感謝です。
ありがとうございました。

次回のボウケンジャーは、ネタ的に興味があるので
数回は見てみようと思います。
さすがにリアルタイムでは見ないと思いますが。
19日は久しぶりに遅起きの日曜日にする予定です。
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