私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

PSCで判明したおざなりだった万景峰号の検査

2003年08月26日 21時15分15秒 | 北朝鮮関連
 8月25日の朝、北朝鮮の貨客船「万景峰号92」が新潟港に今年1月以来7ヶ月ぶりに入港した。全国各地の港には、世界の国々から多くの船舶が入港するが、中には音楽隊の演奏や、船長や乗客代表への花束贈呈などの歓迎行事が盛大に行われる船もある。しかし、日本国民にとって、この「万景峰号92」は、歓迎どころか、2度と入港して貰いたくない船として1番トップになっている。それはそうだろう。北朝鮮の工作員が、朝鮮総連の幹部にスパイ工作の指令を与える場所になっていたり、日本からミサイルの部品の密輸に利用されたり、不正送金の舞台となっていて、積み荷は、今日までほとんど検査もされずフリーパスであったというのあるから、政府を始め税関、入国管理局などの北朝鮮に対する甘さは許し難いものがある。

 今後是非明らかにしてもらいたいことは、この万景峰号に対する積載品の検査、また乗客らの出入国管理が、なぜおざなりであったのか。以前から、そうなのか。またおざなりになったのはいつ頃からか。またその理由や、どこかから指示があったのか。それを曖昧にしたまま、今回から厳重に検査しており、不備が見つかれば入港や出港が出来ないようにしますと言っても、ここまで北朝鮮をつけあがらせた過去の責任が消える訳ではない。

 この万景峰号とともに、多くの北朝鮮貨物船が日本各地の港に入港しているが、海図なし、無線機の装備なし、保険未加入など、出鱈目もいい加減にしてくれと言いたくなる状態だとのことで、座礁させても、船体を放置したまま逃げ帰る常習犯ばかりである。このことからも、北朝鮮に言わせれば「日本は船舶に関しては、ほとんどフリーパスで検査もしないので、海図なんかなくても大丈夫だ」とのことで、完全に北朝鮮になめられていたのである。だから、万景峰号も、また多くの北朝鮮貨物船も前述のとおり、なぜ法律に従った検査がされて居なかったのか。今後はさらなる検証が必要であろう。

 しかし、昨年の9月17日以降、日本国民の世論は一変した。北朝鮮は日本人拉致を渋々認めたが、被害者8名の死亡という衝撃的なニュースは、拉致というテロを敢行した北朝鮮は悪魔のテロ国家であり、そんな国の万景峰号や、多くの貨物船が、その後も平然と出入港を繰り返し、また十分が検査がなされていないという事実に国民の怒りが高まったのである。

 政府は自国民が拉致されている重大な人権侵害に、せめて万景峰号や北朝鮮の船舶の入港を禁止する法案を成立させて経済制裁をする気があるかと思えば、その気概もなく、開港自由の原則だと言って、法に触れなければ万景峰号の入港を認めざるを得ないとして、今回の入港許可となった訳である。

 北朝鮮は、新潟に万景峰号が入港したら船体安全検査(PSC)されることは十分予想していただろうに、(1)調理用排気ダクトの欠陥(2)脱出経路の非常標識の不備(3)船舶航空機間用双方向無線電話装置の不備(4)油水分離器の作動不良(5)持ち運び式泡消火器の不備が国際条約の基準を満たしていないことが判明し、国土交通省が是正を求める「技術基準適合命令」を出したとのことであり、今度もたいした検査はしないだろうと言う考えで入港した訳で、いまだに日本をなめてる証拠である。であるから、その是正が改善されない限り、出港させないのは当然の措置である。

 北朝鮮は、日本政府と当局は、万景峰号の徹底的なPSCは法にそったもので、今後も不備が是正されずにいれば、入港禁止の措置をとらざるえを得ないと言う意志を持っていることは知るべきであり、拉致問題はすでに解決したなどとふざけたことを言って日本国民の怒りをいまだにかっているようでは、拉致問題の全面解決の日まで、日本国民は、北朝鮮や朝鮮総連への圧力を強めるだけである。

 日本国民は、金正日独裁体制の北朝鮮や日本に住みながら反日謀略活動をしている朝鮮総連を許さない。これは妄言ではなく、日本国民の心が一つになり、北朝鮮という悪魔のテロ国家と対決して戦っていこうという真剣なものであり、日本をこれ以上侮ってはいけないことを北朝鮮は認識すべきである。さらに、北朝鮮の船舶に対してのPSC、積載品の検査、また乗客らの出入国管理が、おそらく朝鮮総連だろうが、その圧力によって歪められて行った経緯を明らかにして北朝鮮に媚びた者の責任を問うことも必要であろう。
(2003/08/26)

この記事は「今日のコラム」
PSCで判明したおざなりだった万景峰号の検査
としてHPに掲載されていたものです。