私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

テロ国家北朝鮮の要求に屈するな

2003年08月18日 21時02分43秒 | 北朝鮮関連
  17日、フジテレビの報道番組「報道2001」に出演した「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」(拉致議連)の平沢勝栄事務局長(自民党)は、最近拉致事件に関して北朝鮮から非公式ながら打診があったことを明らかにした。

 北朝鮮が示した条件とは

(1)北朝鮮に残された拉致被害者の家族8人について1人につき十億円の資金提供を要求する。

(2)交渉窓口から安倍晋三官房副長官をはずす。

(3)27日から北京で開催予定の六ヶ国協議では拉致問題をとりあげず、日朝の2ヶ国間協議で扱う。

との3項目だそうである。

 しかし、北朝鮮が拉致という国家犯罪を行って、その被害者の家族8人を帰国させることに条件をつけるとはとんでもないことである。拉致という誘拐事件を犯し、その犯人である北朝鮮が家族8人を帰国させるから金をよこせなどと良くそんなことを平然と言えるものである。これではまるで誘拐犯人が「人質を帰して欲しかったら金をよこせ」と要求しているみたいではないか。

 北朝鮮は以上3項目の条件など日本がのむと思っているのだろうか。ふざけるのもいい加減にしろと言いたい。同番組に出演していた怪しいNGOであるレインボーブリッジの小坂浩彰事務局長は「人の命は地球より重い」とどこかで聞いたようなせりふを言って「資金提供をするのも一つの道では」と言っていたが、北朝鮮というテロ国家に身代金を払って仮に被害者の家族を取り戻すことが出来たとしても、それでは日本はテロに屈したことになる訳である。そんなことでは海上自衛隊の艦艇がインド洋に派遣されテロに対して毅然とした態度をとっているのに、日本はテロ対策はそんないい加減なものかと世界から嘲笑を買うだけである。

 次に拉致事件の解決の交渉窓口から安倍晋三官房副長官を外せと北朝鮮が要求していることは安倍氏は北朝鮮にとって手強い相手だと認められたことではないであろうか。安倍氏を外すことは出来ないであろうが、では北朝鮮に「安倍晋三官房副長官がダメということになると、では誰ならよろしいのでしょうか」と照会するのも良いかも知れない。それも「1人ではなく何人でもかまいませんから、指名して下さい」と北朝鮮に告げるのである。
  そこで北朝鮮は、当然息のかかった国会議員や官僚を指定してくるであろう。指定された方は北朝鮮からお呼びが掛かったのですからさぞかし嬉しいことであろうが、良識ある国民は、「やっぱり。奴は北朝鮮のエージェントでだったな」確信できる訳だ。

 外務審議官の田中均氏やレインボーブリッジの小坂浩彰事務局長など、北朝鮮が交渉窓口にしたいと希望している連中に任せたら何をやらかすか分からない。 北朝鮮に残された拉致被害者の家族8人を取り戻すことは交渉ではない。これは要求することだ。であるから対話だけで解決しようと寝ぼけたことを言ったり、身代金を払ったらなどと言っている人では、したたかな北朝鮮にうまく丸め込まれるだけである。

 27日から、北京で6カ国協議が行われるが、支那は拉致問題を取り上げられる事はないと言っており北朝鮮の核開発問題が中心になる情勢である。国連人権委員会における北朝鮮非難決議に反対した支那とロシアは拉致問題などどうでも良いと思っているようで、また韓国は自国も拉致問題を抱えながら、同決議を棄権した過去がありますので当てにはならない。
 すると、拉致問題を取り上げるのは当然日本とアメリカしかないのではないかと思っている。日本としては、拉致問題が完全解決しないかぎり、他の協議参加国が北朝鮮の核開発問題で、北に何らかの見返りや経済援助をするようなことを決めても、それに参加して間違ったメッセージを北朝鮮に送ってはならない。

 北朝鮮は6カ国協議では拉致問題を取り上げず、日本と2カ国間協議で扱うと牽制しているだが、拉致問題は支那、ロシア、韓国、それとアメリカは当然知っている訳だが、それを6カ国協議の際に日本が取り上げた時、参加国がどう反応するか。敵か味方ではないが、日本にとって信頼出来る国はどこの国か分かることであろう。
(2003/08/18) 

この記事は「今日のコラム」
テロ国家北朝鮮の要求に屈するな
としてHPに掲載されていたものです。