私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

六ヶ国協議に田中外務審議官を出席させるな

2003年08月13日 20時51分31秒 | 政治
  8月27、28日の両日に北京で行われる予定の北朝鮮の核開発問題をめぐる六ヶ国協議の日本代表に、北朝鮮や支那から、例の外務省・田中均外務審議官を希望していると非公式に伝えられたとのことであるが、日本側は何かと評判の良くない田中外務審議官ではなく、外務省の藪中三十二アジア大洋州局長を出席させることになりそうだとのことである。まったくその通りであり、田中均外務審議官という北朝鮮外交官と言うべき売国奴を六ヶ国協議の日本代表にすることは考えられないことである。

 すでに大きく報道されているが、5月に行われた日米首脳会談で小泉総理とブッシュ大統領が「北朝鮮へは対話と圧力で臨む」ことで一致しているのに、記者団への説明資料から「圧力」の文字を勝手に削除したり、北朝鮮のミスターXという得体の知れない人物と太いパイプを持ち、日米首脳会談前に連絡を取り合っていたというのだから、米国側は田中均外務審議官を北朝鮮寄りの発言も目立つ「サスピシャス・ガイ(怪しいやつ)」(国務省幹部)と厳しい視線を送っているのも当然だろう。

 また、昨年9月の行われた日朝首脳会談は、田中外務審議官のその太いパイプを利用して実現したのであろうが、北朝鮮は「拉致などない」と頑強に否定していたのに、金正日が拉致を認め、さらには拉致被害者五人の帰国が実現したことは、田中外務審議官が、「日朝が国交正常化すれば、日本は北朝鮮に膨大な援助を与える。中国と国交回復してすでに三兆円を越えるODAをしている。そのODAは外務省がやっているのだから大丈夫だ。それには拉致を認めることと拉致被害者の一時帰国が必要だ」などくらいの事を言ったのではないであろうか。

 あれほど拉致問題を頑強に否定していた北朝鮮が拉致を認め、さらには拉致被害者五人の帰国が実現したという背景には、田中外務審議官が、ミスターXを通じて、このような密約をしたのではないかと睨んでいる。ところが、拉致被害者の多くが死亡していると伝えられると田中外務審議官は「この情報を小泉総理に伝えると平壌宣言に署名しないのでは」と思い、それを小泉総理に伝えず、拉致の「ら」の字もない平壌宣言に署名させたのではないであろうかか。

 北朝鮮外交官と言うべき田中外務審議官のこのような国益に反する行動は、拉致被害者やその家族など、またすでに多くの方が批判しており、更迭されて当然だが、まだ日本外交の表舞台に出て、日本の外交官として仕事をするつもりなのであろうか。

 北朝鮮が、そのような田中外務審議官を核開発問題をめぐる六ヶ国協議の日本代表に希望しているのは、北朝鮮の国益を考えて行動し発言をしているから評価しているのであろうが、では支那までが、北朝鮮と同調して田中外務審議官を希望しているのはなぜだろう。

 来日中の支那の李肇星外相は六ヶ国協議に関し「二、三日間の日程で拉致問題を取り上げるのは容易ではない。主要議題の核問題以外を議論するのは、ホスト国としてはやりにくい」と述べたとのことで、拉致問題は多国間協議の議題とせず、日朝間で個別に協議すべきだとの考えを表明したという。

 支那は、日本人拉致問題など、そんな事はどうでも良いと思っているのではないか。そんな北朝鮮に影響力を持つと言われる支那に拉致問題の解決を頼んでも無理な相談と言うべきだろう。六ヶ国協議の日本代表に北朝鮮が希望する田中外務審議官を支那も希望していることは、田中外務審議官が持つ太いパイプというミスターXを通じて支那側にとって好ましいメッセージが流れているのであろうか。支那と北朝鮮は仲が良くないふりをしていますが同じ一党独裁の共産主義国家であることを忘れてはいけない。支那と北朝鮮から評価されている外交官や政治家ほどろくな者はいない。核開発や拉致問題を協議する場に、常に国益を考えて毅然とした協議や交渉が出来ないような外交官を断じて出席させてはならない。
(2003/08/13)

この記事は「今日のコラム」
六ヶ国協議に田中外務審議官を出席させるな
としてHPに掲載されていたものです。