きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ロミオとジュリエット」オシポワ&コヴィエッロ/ミラノ・スカラ座バレエ団

2013年09月21日 | バレエ・ダンス
当初ジュリエットに予定されていたペトラ・コンティが降板し
オシポワの登板となりました。
スカラ座キャストで見たかったけど
降板は仕方が無いし、
代役を引き受けてくれたオシポワには感謝です。

スカラ座は、ぶっちゃけ、踊りのレベルはそんなに期待していません。
「眠り」を見たとき、カルラ・フラッチは特別なんだな、と思いました。
前回の「ドン・キ」も、ヌレエフの振付が入っているとはいえないのに
(明らかに3つぐらい飛ばしているのに)
自分たちは完璧です!って、さわやかな顔だったのがとても印象的でした。
今回はそれらを思うと、総じて全体的なレベルが上がったように思います。
あくまでも過去公演比ですが。
マクミランにしては繊細さに欠けるのは
カンパニーのカラーじゃないから仕方がですかね。

お目当ては舞台美術と衣装。
やっぱりとっても素敵でした!
セットは、石造りの建物の雰囲気が重厚で、とても良いです。
ライティングなどですごく立体的です。
ただ、階段が野外劇場のような半円形の備え付けなので、
ロミオがロザラインからジュリエットに乗り換えた瞬間がわかりづらいのが
ちょい寂しいなあ。
衣装も綺麗な色分け。
ちょっとレザーっぽい生地があったり
細かい部分がとってもお洒落。


ダンサーについては、とにかくオシポワが可愛い。
5階サイド席からでも表情がよく伝わってきます。
強い意思、決意が特に感じられました。
ジュリエットが終始ストーリーを引っ張っていた印象です。
実に細かい部分まで神経が行き届いた踊りで
やっぱり世界最高レベルのダンサーなんだなあ、と改めて思いました。

ロミオのコヴィエッロは、スター性や華はやや欠けるけど
音楽に綺麗に乗った踊りで、若くして抜擢も頷ける。
脚の伸びが良かったです。

ティボルトのゼーニは前回はバジルでした。
今回は髭のイケメン。
マーキューシオについては、
うっかり、その気もなく、殺してしまった系。
「違うんだ、これは」という台詞が聞こえてきたような気がした。

マキューシオのステラも髭だった。
2幕は踊る場面が続くけど
スタミナ切れは無く、勢いよく踊り通していました。
死ぬ場面は意外とあっさり。
マクミラン版ってこんなに短かったっけ???


濃いイタリア系の顔立ちのダンサーたくさんの舞台は
それだけで見ていて楽しいですね。


【配役】
ロミオ:クラウディオ・コヴィエッロ
Romeo:Claudio Coviello
ジュリエット:ナターリヤ・オシポワ
Giulietta:Natalia Osipova

マキューシオ:アントニーノ・ステラ
Mercuzio:Antonino Sutera
ティボルト:ミック・ゼーニ
Tebaldo:Mick Zeni
ベンヴォーリオ:マルコ・アゴスティーノ
Benvolio:Marco Agostino
パリス:リッカルド・マッシミ
Paride:Riccardo Massimi
キャピュレット公:アレッサンドロ・グリッロ
Lord Capuleti:Alessandro Grillo
キャピュレット夫人:サブリナ・ブラッツォ
Lady Capuleti:Sabrina Brazzo
大公:マシュー・エンディコット
Il Duca:Matthew Endicott
ロザリンデ:ルアナ・サウッロ
Rosalinda:Luana Saullo
乳母:モニカ・ヴァリエッティ
La Nutrice:Monica Vaglietti
ロレンス修道僧:マシュー・エンディコット
Frate Lorenzo:Matthew Endicott
マンドリン・ダンス(ソロ):ヴァレリオ・ルナデイ
Solista Mandolino:Valerio Lunadei
3人の娼婦:アントネッラ・アルバーノ、デボラ・ジズモンディ、ステファニア・バロッネ
Tre Zingare:Antonella Albano、Deborah Gismondi、Stefania Ballone
モンタギュー公:ジュゼッペ・コンテ
Lord Montecchi:Giuseppe Conte
モンタギュー夫人:セレーナ・コロンビ
Lady Montecchi:Serena Colombi
ジュリエットの友人:
マルタ・ジェラーニ、クリステッレ・チェッネレッリ、ヴィットリア・ヴァレリオ、
ルーシーメイ・ディ・ステファノ、アントニーナ・チャプキーナ、ジュリア・スケンブリ
Sei Amiche di Giulietta:
Marta Gerani、Christelle Cennerelli、Vittoria Valerio、
Lusymay Di Stefano、Antonina Chapkina、Giulia Schembri

ミラノ・スカラ座バレエ団
e il CORPO DI BALLO DEL TEATROALLA SCALA
芸術監督:マハール・ワジーエフ
Direttore: Makhar Vaziev

演奏:東京シティ・フィルハーモニック・オーケストラ 
Orchestra: Tokyo City Philharmonic Orchestra
指揮:デヴィッド・ガーフォース  
Direttore: David Garforth
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「ルパン -ARSENE LUPIN-/Fantastic Energy!(2回目)」宝塚月組

2013年09月19日 | 宝塚(月組)
2回目だけど、芝居についてはあんまり書くことが無いなあ。
谷先生やダーイシはロジックが破綻していて、
正塚先生はロジックが存在しない、ってかんじかしら。
会話をしているのに噛み合わず全く成立してないから、
話が見えないだよね。
もっとわかりやすく、とか
盛り上げる、とか
考えてくれないかな。
「理の書」ってけっきょくなんだか、イマイチわからん。
喜望峰に行け、ってのが世界にばれるのはそんなにヤバいの???
まだ、英国王室に他のなんとかの一族の血が入っているとかなら
隠したいのもわかるけど。
「螺旋のオルフェ」おける起爆装置のように
「あると思わせることが重要」なら
そういうふうに描いて欲しいね。

ショーはどこを切っても総踊り。
楽しいような、単調のような。

階段の燕尾服の場面で
下手から2列目、上から3番目あたりを
ついうっかり見ちゃいます。
あちょうがいないこととに早く慣れないとな。
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『ジーザス・クライスト=スーパースター』東京公演プロモVTR

2013年09月18日 | 劇団四季
9月14日の公式HP最新ニュースで
『ジーザス・クライスト=スーパースター』エルサレム・バージョン東京公演の
プロモーションVTRが公開されました。




エルサ版のキヨユダが見たいな。
見せてくれるかな。
もう1回あの衣装で熱唱するキヨミチが見たいの。
お願いします。
でもスンラユダも見たい。
ジーザスは神永さん一択で。

この映像のキヨユダって2007年かしら。
すごく若いわ。
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「L’Arc-en-Ciel(ラルクアンシェル)~虹色のパリ~」OSK日本歌劇団@三越劇場

2013年09月16日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)


今回も行って来ました。
1部「L’Arc-en-Ciel(ラルクアンシェル)~虹色のパリ~」(構成・演出:克美 仁・光城ひろみ)は
タイトルの通り、虹(七色)とパリがモチーフ。
2部「Dispersion(ディスパージョン)~煌めきの瞬間~」(構成・演出:芹 まちか)
ラテン、ジャズ、スパニッシュなど多彩な踊り面に
芝居仕立ての場面もある豪華山盛りなショー。
それぞれメリハリがあり、
出演者数が13名とは思えないほど
ゴージャスなショーでした。

高世さんは、柔らかい雰囲気に加え、気品がありつつ
それでいてキザりがばっちり決まるのが見ていて快感。
桐生さんはこの前の日生では若頭だったのに
今回は凛々しく大人っぽさが増してました。
牧名さんは可憐でキュートで、
なおかつ大人の女性の色っぽさがあって素敵です。
折原さんの澄んだソプラノの歌声は美しく、
芝居の悪女っぽい場面での低い声はアダルティ。うはうは。
若手3人の踊りも溌剌としていて
見ていて気持ちが良いです。

桐生さんは男性でも難しいリフトを
(劇団四季では苦労している人も多く見受けられたような)
綺麗にきっぱり決めていて、とってもビックリ。
大迫力でした。

1部はモチーフの一つがパリなので
宝塚での定番ソング的なシャンソンもたくさん歌われました。
宝塚以外で聞くのが新鮮。

こちらの娘役さんの踊りは
とてもキビキビしていてスピーデイなのですが
決してスポーティにはならず
女性の色香が漂うのが(でもエロさではない)
とっても好きだったりします。
キュット締まった足首がいいですね~


なんども書いていますが
宝塚と比べてどうとか、どちらが上とか
そんなことは考えたくありません。
どちらもとても楽しいです!!
次の東京公演が楽しみです。


【出演者】
高世 麻央・桐生 麻耶・牧名ことり・折原 有佐・
真麻 里都・楊琳・白藤 麗華・舞美 りら・
蒼音 淳・遥花 ここ・榊 紫之・千咲 えみ・彩名ひめか


物販のミニパラソルを買いました。
桜咲くオペラ座

思ったより大きかった・・・。

モモぬいMでもちょっと大きめ。
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「キャプテン・ハーロック」(2013年映画版)

2013年09月15日 | 映画
思いっきりハードルを低くして見たので
それほどガックリではなかった。

松本→富野の後の厨二世代って
こういう作品を作りたがるよね。
  愚かな人類、
  世界全てをやり直す、
  その直前の希望云々で踏みとどまる。
作品としては綺麗に終わるけど、
中の世界は変わらないじゃん系。

この作品において、ハーロックは全ての元凶であり、
選んだ解決方法は、つまりは全世界道連れの自殺。
まあ、厨二世代の製作側の思考が反映されれば
こういうキャラになるのは仕方がない。
そこは最初から諦めている。
個人的には若造に説教されて泣くのが一番イヤだった。

難問一つクリアしたら次の難問、
という対症療法的な話の作り方は
RPGの発想しか作り手ができないんだろうから仕方がない。
主人公の行動原理がぶれまくるのも、
話をこういうふうにしか作れない・展開できないのだから、
都合良く動いてもらうしかないんだろうな、と。

FFの映画版でも思ったけど、
日本のフルCGアニメ作品がヘボいのは、
描きたい絵が優先で、話作りが後になっているからだと思う。
というか、作り手に映画を作る能力が、そもそもないのでは?
どんなにCGの技術が優れていても、
描き手が思いつく表情・演技が少なすぎると、
芝居は成立しないんだよね。

結果的に薄っぺらい作品しかできないんだよな。
映画製作先行で、それに絵を付ける方式なら
もっといい作品が生まれるんだろうけど、
しばらく日本では無理かな。
フルCGって、ほんと表現・演技が固定されちゃうんだよね。

小栗くんは意外と良かったよ。
台詞がそもそも少ないから
あんまり違和感が無かった。

前半のキャプテンは超格好良かった!
それだけに中盤以降がねえ・・・。
ヤッタランを古田さんに、というのはいいネタだった。
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「許されざる者」

2013年09月15日 | 映画
私はダメだった。
話のテンポが合わなくてすごくイライラした。
まだここか、終わらないのか、みたいな。

勝者によって歴史から消された敗者を描きたいんだろうけど
場面の繋がりが悪くて話が見えない。
渡辺謙の凄みだけで乗り切られてもなあ。

元の話は知らないんだけど、
キリスト教における贖罪がベースにあると思うんで、
それをぶっ飛ばして、
武士が戦いを悔やむという図が納得できないんだなあ。

役者さんたちは良かったんだけど、
監督の力量が北海道の大自然の風景に
完全に負けてるかんじがしました。

暴力が描きたかっただけなのかな???

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「ウルヴァリン:SAMURAI」

2013年09月14日 | 映画
この作品のなにがすごいって、
こんなに日本ロケをしてるのに、
画面はかなり「なんちゃってニッポン」なことだ。
外人さんにはこう見えているのかな。
忍者軍団が出てくるし、
でもその頭領の日本語は下手だし、
それを言うなら日本人女性の日本語芝居はアレだし、
なんちゅうか、
いろいろ予告で想像、あるいは危惧したとおりでした。

話もなんだか巻き込まれ系で、
ネタ的にはいまいち乗り切れない。
えー、なんで、そっちに話が転がる?
把握しづらい流れでした。

増上寺の隣が秋葉原・上野で、
上野駅から南に向かう新幹線が出ていても
それはもう仕方なし、と。

しかし!
ヒューは可愛い
ひたすら可愛い!
わんこで可愛い!
この映画はヒューを愛でるためにあるんだ!!
そういう意味では大満足。
上半身着衣無しが多いし、
入浴シーンもあるし、
慣れない手つきで着物を着る場面もあるし、
いろいろご馳走さまでした!

真田さんの役回りはイマイチだけど、
鎧で二刀流のアクションが見られたから、
こちらも大満足です。
もう少し背が高ければなあ。
ヒロインの父親役で、
もうその年齢なんだなあ、と。

赤毛のお姉さんも
真田さんとよく渡り合っていました。

それにしても、
ほんと、ヒューが可愛かったよ!!

ざっくりしたエンドロールの後に
恒例の「1場面」があるのでお見逃しなく。
黒地に白い文字だけの後にはなにもありません。


場内が暗くなっても前の席が空いていて、
本編開始直後に座った人が大柄な人で。
字幕が欠けるぐらい頭が席から出てたので、
無人エリアの前から3列目ぐらいに移動しちゃった。
見上げなければならなかったけど、
ヒューを独り占め状態!
超ハッピー!!でした。
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「少年H」

2013年09月14日 | 映画
戦中から戦後にかけての少年の物語。
あの時代はリアルでは知らないのに
なぜか懐かしい風景だった。

大人はずるいけど、
生きるのが先決だよね。
誰もが初志貫徹できるものではなし。
真っ直ぐな子供も
いつかそれを知るんだろうな。

水谷さんを山中さんが…、は、
ちょっとドッキリだった。
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「私が愛した大統領」

2013年09月14日 | 映画
フランクリン・ルーズベルトの秘めたる恋とか
彼の実像に迫る系の話かと思ったら、かなり違った。

第二次世界大戦を見据え、
ヨーロッパ大陸の戦争には手を出さない主義のアメリカを
何とか取り込もうとする英国と
それに対応するアメリカの話が主だった。

膝を折って助力を求めに来た英国王に、
鷹揚に応える偉大なる米大統領。
おれっちの国はすごいぜぇっ!
と言いたい強気な米国の話に思えた。
宝塚月組の「エドワード八世」と
映画の「英国王のスピーチ」の間の話を
アメリカ視点で描いたともいえるかな。

望んで王位についたわけではない夫妻と選挙で選ばれた大統領、
夫婦仲の良い夫妻と艶福家とかいろんな対比や
ハンディを背負った者同士の理解とか、
独立戦争で袂を分かった2国が今日に至る共闘体制の原点とか、
いろいろ詰まっているけど、
ま、結局は「アメリカ万歳!」だな。

「エドワード八世」にもあったように、
ヨーロッパで王室が消えいく時代には、
英王室は大陸の他国ではなく
かつての植民地に頼らざるを得ない。
そして米国から見ると、
「うちの国の人間とその配偶者を王室から叩き出した人たち」
という存在でもある国王夫妻、
そういう視点になったときの話は面白かった。

でも大統領の不倫はなあ。
いちおう、従姉妹の女性の日記が発見されたから
「さらなる大統領の恋バナ」として製作されたんだろうけど
野心家の妻がいて、秘書兼の愛人がいて
さらに従姉妹、となるんで、
画面には「純粋な愛」の雰囲気が漂っているけど
いやいや、それは違うだろう、としか言えない。

政治の話と恋バナがあまりにもリンクできてなくて
全体的にぼやけた話になってました。

ただ、ひとこと。
見終わったらホットドッグが食べたくなるよ!
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「真田十勇士」

2013年09月08日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
内容的には王道の時代劇。
上川vs里見の芝居は重厚。

話の展開はテンポ良くスピーディーで
迫力の殺陣がたくさんあって、
とても面白かったです。

上川くんは華があり台詞も実に明瞭。
葛山さんと松田さんが並んで闘う姿はアメージングだわ!
嬉し過ぎる!!

葛山さん、最初の戦闘のとき三好入道の錫杖?が足に引っかかり
外すのにちょっと苦労していたみたい。

芝居は概ね大満足なんだけど、
みゆきの曲は違和感だな。

賀来千香子の淀君が予想より良かった。
あの年齢の役もできるようになったんだな。
マキノ版の淀君はみきちゃんかな。

日替わりのアドリブコーナー?でオリンピックネタ。
「運動の祭典が江戸に招致されて」みたいなことを
上川さんが言ってました。


これにてシンケン男子の舞台姿を網羅。
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「ルパン -ARSENE LUPIN-/Fantastic Energy!(1回目)」宝塚月組

2013年09月07日 | 宝塚(月組)


モーリス・ルブランの「ルパン」が原作ですが
そこは正塚先生なので、冒険活劇ではありません。

覚悟していたほどは眠くも退屈でも無かった。
やっぱり誘拐失敗はあったし、
韻を踏んだ、ということにしたいだろう駄洒落は悲しいぐらい寒いけど
それなりに話はサクサク進んでいた。
しかし、サクサク過ぎて、どんな陰謀が進んでいるのか
一度耳にしたぐらいではとてもわかりにくい。
金貨ってなんだっけ?
この人とこの人はどんな関係だっけ?
そもそも話のメインはどこ?
けっきょくのところ、なにを描きたいのかが
全く伝わってこなかった。

組子への役の割り振りも上手くないよなあ。
メインの登場人物が話をグイグイ引っ張る構造なら
それでも仕方がないけど、
今回は大人の事情で役が多過ぎるから、
けっきょく芝居で話は動かないんだよなあ。
ヅカファンとしては「いつもの正塚」なんだけどさ。
ルパンである必要はないのでは?
版権料がもったいないよなあ。
巨匠の駄作ならツッコミ大会ができるけど、
今回は語ることすらできないわ。

警部も予審判事も公爵も
すごく寒いギャグをやらされて
見ていて悲しくなりました。

ナガさんの女役は貴重かな。

みっちゃんよりまさおの方が昭和風味でプチびっくり。
みっちゃん、なんか爽やかだわ。
カチャの舌足らずの台詞回しを含めたどうしようもない子供っぽさは
まさおの並びだと案外気にならない。
あちょうを探す必要がないのが淋しいなあ。

やっぱり、タンゴを入れないと盛り上がらないのか、正塚作品は。


ショーは中村Bの総踊り大会で
場面内は単調な振りも多いけど、
ちゃぴが踊りまくりなので見ていて気持ちが良い。

マギーちゃんの銀橋ソロには度肝を抜かれた。

カチャはそんなに小さくないな、ってミーマイでも思ったわ。
話題のロケットでの暁千星は
高速回転がダイナミックで素晴らしかった。

たまきちが上がってきたね。


指揮。
芝居は三崎先生、ショーは寺嶋先生。
今日はお客さんぎっしりで立ち見も出てました。


公演デザートは2種。
面倒だから今日ふたつとも食べちゃった。
さりげない駄洒落タイトルです。
「ル・パンナコッタ」
キラキラとまばゆい秘宝をイメージしたデザートです。
チーズ風味のパンナコッタに
ストロベリー、フランボワーズ、ブルーベリー、ホイップを添えて

「ル・ブランマンジェ」
キラキラとまばゆい秘宝をイメージしたデザートです。
アーモンドの香り高いブランマンジェに
クラッシュゼリー、白桃、巨峰を添えて・・・。


白桃のシャキシャキ感が良いブランマンジェの方はさっぱりめ。
苺の方はパンナコッタでやや濃厚。
両方当たり。
私はブランマンジェの方が好きかな。
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「サイド・エフェクト」

2013年09月07日 | 映画
鬱病の新薬の副作用で夢遊病状態になり
その間に夫を殺してしまったが、その記憶が無い妻。
彼女にその薬を処方した医師は
事件の真相を追うが・・・

緻密なサスペンスか心理劇か、
と思わせる導入部分が単調過ぎて少し寝た。
途中の医師同士の駆け引きバトルもありきたり過ぎだな、
と感じ始めたところで、ネタばらし。
あまりにも俗物的な展開に唖然。
そっち?そっちに行くの?
いや、別にいいけど、、、。
投げやりな気持ちで終演。
さすが米国なオチだった。

けっこうな豪華キャストだから期待したけど
ちょっと肩すかしかな。

チャニング・テイテムは特にファンじゃ無いけど
あれじゃ無駄遣い過ぎる。
ルーニー・マーラは美人だけど
主役を張る華はないなあ。
キャサリン姐さんも無駄遣い、と思ってたけど
あんなオチとはなあ。
ジュードの額はさらに後進中。
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「共喰い」

2013年09月07日 | 映画
いかにも「文学作品」の映画化ってかんじ。
すっきりしない感がいいんだな。

田舎の町ならではの自由も閉塞感や、
ジメジメした夏の湿気や、
「それ」しか考えられない男や
流されたようでしっかり舵取りしている女や、
いろんなものが画面からこぼれていた。
台詞ではない、「画」の部分が
とても雄弁だった。

息子が持つ、父親への恐怖とか
(自分が同じかもという気持ちも含めた恐怖)
それでいて家族仲良くの幻想もあったりとか
アンバランスな思いを女にぶつけるしかないのは
見ていて苦しいときもあるけど
なんだかわかる気もする。

昭和の臭いが濃厚な理由も後半でわかった。

原作を読んでいないので
話がどこに落ち着くのかが
なかなか見えなかったんだけど
伏線が綺麗に引かれていたんだな。

光石研が迫力だったけど、
女の強さしたたかさにはかなわないんだな。

菅田くんは役者的にも体格的にも成長していて
嬉しいやら淋しいやら。
もう、桐山くんより大きいだろうなあ。
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「若き日の唄は忘れじ/ナルシス・ノアールII」@松戸

2013年09月03日 | 宝塚(雪組)


えりたんが「松戸の皆さん」と言ってくれるのを聞きたくて
有給休暇を取っちゃいました松戸市民です。

どこがどう違うのかはわからないけど
中日劇場よりさらに流れが良くなった気がする。
セットの入れ替えが大変そうだったけど
スタッフに尽力でスムーズな場面転換でした。

まっつの色悪ぶりが素敵すぎ。
ともみんのインパクトも強烈。
さきちゃんのコミカルな芝居の間も良かった。

えりたんの堪え忍ぶ姿がたまりませんわー。
あゆちゃんは、もう少し細やかな心情が出ればなあ。
舟で逃げるときの情緒が、二人には足りないかな。
でも、ラストはすごく良かった。
「その御子が・・・」がグッと来た。
青春の悔いは苦く苦しく懐かしいんだな。
原作やドラマと違って、
あそこできっぱり別れるのが
あの余韻がなんともいえなくて、好き。

良い話だけど、拍手を入れられる場所が殆どないので
盛り上がりにくいのが、ちと残念。


ショーは名作の再演リメイク。

えりたんには、こういうコテコテの昭和ショーがよく似合う。

しかし本人も周囲も耽美テイストが薄いので
全体的にイマイチ合ってない気がしました。
オラオラ野郎系の方がテンションが上がるよね。

若者頭のまっつと、スペインのともみんは逆だよねえ。

あゆちゃんは鎖骨周りがスッキリ。
頑張ったね。
だからといってえりたんに合うというわけでもなく。
難しいね。

えりたんのご挨拶の出だしは
「松戸の皆さん、そして松戸にお越しの皆さん」でした。


森のホール21は、天井がとても高いせいか
音が上に上がって溶けるようで、
とてもぼんやりした響きで台詞が聞き辛かった。
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遠野・石巻(8)

2013年09月01日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
16時23分、石巻駅発。
16時32分、鹿又駅着。

いちおう地図は頭にいれておいたけど
偶然、水沢で見かけた人を発見したので
後をついて行きました。
大当たり!

駅から徒歩5分ぐらいの「石巻 N's SQUARE」




蔵のような建物の2階です。






場内はとても広く、お洒落な空間。
ここで卓スマの漫談か、と、
ちょっと申し訳なくなる。

会場に対してちょっとお客さんが少なかったのが残念。
この会場なら生歌の方が合うかも。
ソファが気持ちよかった。

ここで重大な選択。
ラスト数曲を諦め、鹿又駅18時34分発の電車に乗り
その日のうちに帰るか、
最後まで聞き、無駄にどこかで1時間潰し
鹿又19時58分発の電車に乗り
1時近くに家に着くか。
いろいろ考えた結果、前者にしました。
あと30分、早く始まれば
東京組も来やすかっただろうねえ・・・。
(次回は再考をお願いしたいです)

そんなわけで、会場には最初から後方に座り、
アンコール転換中にひっそり(のつもり)撤収。
無事、予定の電車に乗れました。
ラッピング電車でした。




小牛田乗換で古川に出て、
新幹線は19時45分発。
夕食は車内販売でゲット。




それぞれ最後の1つぐらいなかんじで。
ギリギリセーフでした。

自宅には23時過ぎ到着。


短いながらも濃い時間が終了しました。


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遠野・石巻(5)
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遠野・石巻(7)
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