きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「キャプテン・ハーロック」(2013年映画版)

2013年09月15日 | 映画
思いっきりハードルを低くして見たので
それほどガックリではなかった。

松本→富野の後の厨二世代って
こういう作品を作りたがるよね。
  愚かな人類、
  世界全てをやり直す、
  その直前の希望云々で踏みとどまる。
作品としては綺麗に終わるけど、
中の世界は変わらないじゃん系。

この作品において、ハーロックは全ての元凶であり、
選んだ解決方法は、つまりは全世界道連れの自殺。
まあ、厨二世代の製作側の思考が反映されれば
こういうキャラになるのは仕方がない。
そこは最初から諦めている。
個人的には若造に説教されて泣くのが一番イヤだった。

難問一つクリアしたら次の難問、
という対症療法的な話の作り方は
RPGの発想しか作り手ができないんだろうから仕方がない。
主人公の行動原理がぶれまくるのも、
話をこういうふうにしか作れない・展開できないのだから、
都合良く動いてもらうしかないんだろうな、と。

FFの映画版でも思ったけど、
日本のフルCGアニメ作品がヘボいのは、
描きたい絵が優先で、話作りが後になっているからだと思う。
というか、作り手に映画を作る能力が、そもそもないのでは?
どんなにCGの技術が優れていても、
描き手が思いつく表情・演技が少なすぎると、
芝居は成立しないんだよね。

結果的に薄っぺらい作品しかできないんだよな。
映画製作先行で、それに絵を付ける方式なら
もっといい作品が生まれるんだろうけど、
しばらく日本では無理かな。
フルCGって、ほんと表現・演技が固定されちゃうんだよね。

小栗くんは意外と良かったよ。
台詞がそもそも少ないから
あんまり違和感が無かった。

前半のキャプテンは超格好良かった!
それだけに中盤以降がねえ・・・。
ヤッタランを古田さんに、というのはいいネタだった。
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「許されざる者」

2013年09月15日 | 映画
私はダメだった。
話のテンポが合わなくてすごくイライラした。
まだここか、終わらないのか、みたいな。

勝者によって歴史から消された敗者を描きたいんだろうけど
場面の繋がりが悪くて話が見えない。
渡辺謙の凄みだけで乗り切られてもなあ。

元の話は知らないんだけど、
キリスト教における贖罪がベースにあると思うんで、
それをぶっ飛ばして、
武士が戦いを悔やむという図が納得できないんだなあ。

役者さんたちは良かったんだけど、
監督の力量が北海道の大自然の風景に
完全に負けてるかんじがしました。

暴力が描きたかっただけなのかな???

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