きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「白鳥の湖」ペレン&レベデフ/ミハイロフスキー劇場バレエ

2016年01月10日 | バレエ・ダンス
ペレンの白鳥は盤石。
さすがのキャリアが感じられる。
やっぱりワガノワ系は見てて安心感がある。
貫禄でいろんなことを乗り切っているかんじもするけど、
レベデフくんを引っ張ってもいる。
これが生え抜きベテランのあるべき姿。
さすがに32回転はキツそう。
そこ以外はまだ余裕がある。

レベデフくん、若いけどしっかり王子様だ。
正統派、ってかんじがいいね。
踊りも綺麗だった。
伸び盛りの勢いがあるなあ。
見ていて楽しい、頼もしい。

ツァルは今日も濃いです。うふふん。

ヤフニュークをはじめ、
トロワ組もピシッと決めてます。
トルマチョフも軽快に踊っています。

一幕ワルツ4人組にモロゾフがいた!
ロミジュリのロミオ役をトロワではなく、
ここに入れるんだからマールイの階級フラット過ぎ!
下手からマスロボエフ、モロゾフ、他日トロワ枠、ニキータ??
モロゾフの位置の人が一番家庭教師と絡みがあるのよね。

ハンガリーのヴェンシコフはヅラ無しのナチュラルメイク。
もうベッタリな青いシャドウは止めたのかな。
幕が降りるところでで倒れる王妃を支えているけど、
あんた昨日と明日は騙すじゃん!とか思っちゃうよ。

ニキータものびのびと踊るようになったなあ。
父ほどのやり過ぎ感はまだない。
惜しいのか、これでいいのか。

オマールは今日も良い。
スペイン男子は髪を伸ばすよう指示されているのかなあ。

今季の三人娘の中では
オガンネシアンが一番好きかな。

群舞にひときわ胴回りがすこい子がいるね。
最終幕の踊りの部分だと上手側が多く、カテコだと2列目下手から5番目ぐらい。
りりこ!と思ったよ。

カテコのツァルは、
昨日のいつまでも厳しい表情のヴェンシコフとは違い早々に満面の笑みになった。
2回ぐらい飛んででてきた。
レベデフくんはカテコでも堂々としていた。成長したなあ。

幕前で三人が挨拶しているときも幕の隙間から白鳥ちゃんたちの足が見えた。
客電がつくまでみんな残っているんだね。

今日はフォーラムでも前方席で、
オケの音の拡散前ぐらいに聞けたのが嬉しかった。
弦はやっぱり情緒的で美しい。


【配役】
オデット/オディール:イリーナ・ペレン
ジークフリート王子:ヴィクトル・レベデフ
悪魔ロットバルト:ウラジーミル・ツァル
道化:デニス・トルマチョフ
王妃:ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師:ロマン・ペトゥホフ

パ・ド・トロワ:
 ワレーリア・ザパスニコワ、エラ・ペリソン、
 アンドレイ・ヤフニューク
小さい白鳥:
 アンナ・クリギナ、エレーナ・ニキフォロワ、
 ヴェロニカ・イグナツェワ、ナイリア・ラトゥポワ
大きい白鳥:
 アスティク・オガンネシアン、スヴェトラーナ・ベドネンコ、
 アンドレア・ラザコヴァ
スペイン:
 クリスティーナ・マフヴィラーゼ、マリアム・ウグレケリーゼ、
 アレクサンドル・オマール、アンドレイ・カシャネンコ
ハンガリー(チャルダッシュ):
 オリガ・セミョーノワ、ミハイル・ヴェンシコフ
ポーランド(マズルカ):
 アーラ・マトヴェーエワ、アンドレア・ラザコヴァ
 アレクセイ・マラーホフ、アルチョム・マルコフ
イタリア(ナポリ):
 ニーナ・オスマノワ、ニキータ・クリギン
花嫁候補:
 アナスタシア・ロマノワ、デボラ・ダヴィス、
 ユリア・バラグロワ、アナスタシア・トルスタヤ、
 エレーナ・トゥルシナ、エラ・ペリソン


指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
管弦楽:ミハイロフスキー劇場管弦楽団
第1 幕-第2 幕約70 分 休憩20 分 第3 幕約40 分 休憩20 分 第4 幕約20 分
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「ブリッジ・オブ・スパイ」

2016年01月10日 | 映画
前半の「1件は」がくどいと思ったけど伏線だったんだね。
最初の裁判、国がもうちょっと
「敵国スパイにも公正な裁判を受ける権利がある」って部分を
宣伝してあげれば良かったのにね。
それともドノヴァンさんが優秀過ぎてやり過ぎちゃったの?

原題が複数形だけど、
これを上手く日本語にするのは難しいよなあ。

思っていたよりスパイ戦は少なく、
やり手弁護士の頭脳戦みたいなかんじだった。
様々な思惑が交錯する中、
敵国スパイは転向せず、
その部分に好意を持つドノヴァンさんは高潔だけど、
それさえもあちらの手だったりして。
入れ歯の老眼鏡のアベルさんはしたたかだよねえ。
あの後の話が出てたけど、本当なのかな。
よくてシベリア送りじゃないの?

ベルリンの壁は、本当に突然できたんだなあ。
あれから世界はだいぶ変わったなあ。


最近の「史実に基づく」は、
「オチは決まっているので中間部を描き込みました」
って作品が多かったけど、
これはどこを娯楽として描くかがちゃんとわかる流れだったので
面白かった。


スピルバーグ&トム・ハンクスの手慣れた職人技が光る作品でした。
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