きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「蜃気楼の舟」

2016年01月30日 | 映画
父に捨てられ母に死なれた男は
生活保護ビジネスの囲い屋になる。
ある日、移送するホームレスの中に父の姿を見る。
父は全ての記憶を失っているようだった。

白黒とカラーの画面が交互に来る。
白黒が心象でカラーが現実かと思ったら途中で反対になる。

どこまでが現実でどこまでが彼の心の中なのか。
あるいはどちらでもないのか。
燃える舟は折り合いをつけた「なにか」なのか。

過去は白黒で孤独で味気ない、と思っていたのが、
父も母もいて豊かな世界だとわかったけど、
そのかわり、今が孤独で空虚なのもわかり白黒の世界になったとか?

いろいろ考える。

田中泯見たさにクラウドファンディングに参加。
とりあえず存在感溢れる彼の姿を拝めて満足。

ホームレスが話すのも歩くのも難しくなるのがリアルで、辛い。


ただ、やはり自主制作系の映画は苦手だな。
話のテンポとか、ナチュラル?リアル?を狙った台詞の発声とか。
ボソボソして聞き取りづらいんだよね。
舞台挨拶では主演の方はしっかりした声だったので、
映画での声は監督の志向なんだと勝手に判断。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ロパートキナ 孤高の白鳥」

2016年01月30日 | 映画
ショパニアーナの相手役が
シェミウノフ君で驚いたよ!


「愛の伝説」は同じ場面が何度も流れたり、
ドキュメンタリーとしてはイマイチかな。

彼女が「オネーギン」のタチヤーナを踊りたいのがわかったのは良かった。

ハイテンションで話すジャン=ギヨーム・バールが
一番印象に残った。

「ダイヤモンド」が美しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「死刑台のエレベーター」(第三回 新・午前十時の映画祭)

2016年01月30日 | 映画
タイトルと、よく見る写真から
「エレベーターに閉じ込められて四苦八苦」なんだろうなあ、
狭いところで苦しいのはイヤだなあ、
でも名作だから見ておかないと、と思って行きましたが
息苦しさはそれほど無くて良かったです。

単純に「閉じ込められ、脱出」の話だけでではなく
二つのカップルが交差する、複雑で、でもお洒落な映画だった。
当時のパリの街角にワクワク。
夜の街を彷徨う美女にドキドキ。
どこを見ても眼福だ!

若者がうっかり撃っちゃうのは
占領時代の記憶もあるのかなあ。
勝者側の自分がこんな暮らしで
敗者側が金持ちで散財して。
悔しかっだろうなあ。

ジュリアンの濡れ衣はどう晴れるかとハラハラして、
無事に晴れて、と思ったところに浮かぶ「絵」に、
「こう来たかーーっ!」
実に切れ味の良いオチだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする