きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

花組12月DC公演とか

2012年05月25日 | 宝塚(専科、スケジュール、雑談等)
花組公演11月~12月の演目が発表されました。

まず、蘭蘭のコンサート。
蘭寿とむコンサート
Song & Dance
『Streak of Light -一筋の光…-』
作・演出/酒井澄夫
■主演・・・(花組)蘭寿とむ、蘭乃はな
◆東京特別(日本青年館):2012年11月22日(木)~11月29日(木)
◆梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2012年12月5日(水)~12月17日(月)

確かにこの二人は、
芝居よりコンサートの方が合うかなあ。
同時退団フラグ?

裏はだいもん主演バウ。
『Victorian Jazz(ヴィクトリアン ジャズ)』
作・演出/田渕大輔
■主演・・・(花組)望海風斗
◆宝塚バウホール:2012年11月15日(木)~11月26日(月)

スケジュール変更で、バウのみ。東上無し。
演出家のデビュー作でもあります。

さらに、もひとつ。
理事主演に、相手役はみつる。
『おかしな二人』
-THE ODD COUPLE(Original Version) by Neil Simon―
原作/ニール・サイモン 脚色・演出/石田昌也 翻訳/酒井洋子
■出演者・・・(専科)轟 悠、(花組)華形ひかる ほか
◆東京特別(日本青年館):2012年12月7日(金)~12月10日(月)

マヤさんの後釜がみつる!!
みつる大抜擢!!
こちらは東京公演のみ。

えーと、つまり。。。
バウ公演は東西で上演予定だったのが
2つに別れた、と。
だいもんに東上はさせられなかったのか、、
理事が割り込んだのか。
難しいところだなあ。
だいもんが餞別、ってことはないよね。

格だけで言うなら、
理事の相手役はえりたんでもいいと思うんだ。
そうではないのは、
理事メインにしたいからなのか、
それともえりたんはこの時期花組にいないのか。
これまた謎だわ。
役柄的にはえりたんには合わないと思うけどね。
みつるの方が絶対合う!!
これは見に行くわよ~。
ああ、みつるが「マイウェイ」を歌うことにはならないよね???

だいもんバウに路線系の上級生は出せないし
蘭蘭ダンスコンで、えりみわの出演は難しそうだし、
そうなると、えりみわはどうなるんだろう。
次の発表までドキドキだね。
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「エリザベート 2012年版」(春野、カマラス、岡田、寿、大野、山田)

2012年05月25日 | 宝塚版以外の「エリザベート」
東宝版のエリザを見るのも何回目になるんでしょうか。
初役3人が揃う本日夜の回に行ってきました。

オサちゃんのエリザベートは、
全般的に歌声が思っていたより弱い。
高音はそこそこ出ているけど、
声量はあまりなく、息継ぎもちょっと不自然。
もっと朗々と歌うのを予想していたので
正直なところ、期待はずれ。
演技面でも、存在感が薄すぎる。
「自我」があまり感じられないので
「私だけに」がとても不自然。
エリザベートを演じるプランが全く感じられない。
歌が壊滅的だったコムちゃんの方が
彼女なりの「エリザベート」が作られていた。
オサは、どういう人物を作りたいのかが
最後まで見えてこなかった。
宮廷という鳥かごの中で自由を欲する、
そういった「規格外」のところはまったく見えない。
「息子を自分の手で育てたい」ってあたりで
自分の意思らしきものは持ったみたいだけど
それにしても、流されるままだけだったお嬢様が、
人並みになにか判断し始めたぐらいのレベルで
精神病院に行って自分の身を嘆いたり
「作られた皇后を演じている」なんて話とは
100万光年ぐらいかけ離れている。
そういった部分がないので
「死」に惹かれる部分が見えないので
トートの存在意義すらも危うくなる。
淡々と演じる、ではなく、
オサちゃんが無難に歌っているだけ、
みたいなかんじだった。
一路さんも「いい嫁」になりそうなエリザで
精神病院の場面など納得いかなかったけど
オサちゃんはそれ以上に、芝居が弱かった。
ビジュアルも、うーん。。。
もっと顔を描き込んでもいいんじゃないか。
首に年齢が出ていたのもちょっとビックリだった。

マテさん、1幕は芝居に薄いエリザが相手なので
マテさんのトートも薄めだった。
来日版の時に感じた迫力は無かった。
台詞(だけの場面)は殆どないので
片言っぽい日本語はそれほど気にならなかった。
2幕は圧巻だった。
子ルド、ルドルフ、フランツなどが相手になるので
芝居も熱くなってきた。
ロックスターなビジュアルは、
なにをやっても、いちいち絵になって
とてもゾクゾクする。
子ルドに拳銃を向けてみたり
その銃身にキスをして手渡したり
(それが後のマイヤリンクに繋がるんだな、
 このときすでにルドルフは魅入られていたんだな、
 と思った)
とにかく美しい。
エリザベートを棺桶に戻すときの姫抱っことか
カーテンコールでのオサの手の甲へのキスとか
すべての動作が自然すぎる。
イケコが目指していたことを
具現化していた。
そして、生にも死にも関係が無さそうなエリザベート以外との芝居は
濃厚に「人外の魔物」の雰囲気が出ていた。
ルドルフへのキスも、腐女子サービス、ではなく
「死に神の接吻」だった。
オペラの場面も、フランツが老けたのに、トートは変わらない外見で、
初めてトートが「不老不死」なのを実感した。
ラストのルキーニの首のロープを引っ張るのも
トートなんだな。
自分が命じ、エリザベート殺人を実行させたのに、
愛する女の生を断ったのが許せない。
そんな相反する感情を持つトートは
エゴイストでもあり、
人には理解できない存在なんだなあ、と
いままでのキャストでは感じなかったことを思った。
そんなふうに、細かい点で「なるほど」と思うことが多々あった。
彼自身が細かい演技をしているというよりは、
もとの台本のエッセンスが染み付いた演技、とでもいうのかな。
声量は他の二人ほどないかもしれないけれど
機会があれば是非一度見ていただきたいトート様です。

岡田くんのフランツは、全般的に線が細く、繊細。
エリザベートより細やかな神経をもっていそう。
マテトートも、オサエリザより岡田フランツの方を
誘惑する方が良いんじゃないかー、と思った。
そんな彼だから、母に押さえつけられると逆らえないんだろうな。
でも妻への愛は心の奥底には常にあって、
時々強い感情が噴出する。
一貫性のある芝居だった。
気弱すぎるけど。
歌は、まあ、悪くないかな。
歌い上げる系じゃないけど
彼自身のキャラには合っている。
台詞が早口すぎて聞き取りづらいのが難点。

大野くんのルドルフは、
言われているほど最低ではないような。
音が外れるのではなく、
めちゃくちゃ狭い音域に、無理やり全部の音を入れようとして
不自然になっちゃっているような気がする。
タニちゃんやゆりやよりは外れてはいないよ。
歌よりも、動きに美しさが微塵もないのが私としては大減点。
せっかくの長身がもったいない。手足も長いのに。
アキラ先輩と一緒にラジオ体操から初めて欲しいぐらい。
もう少し滑らかに動いてくれたらなあ。
芝居的には、なに不自由ないボンボンの贅沢な悩み系かな。
国を憂う皇太子系じゃないけど、
これはこれでいい、、、と、思う。
僕はママの鏡だから・・・は、
いかんせんエリザベートが弱いので
場面が成立していないのは
彼の演技のせいではないと思うな。

高嶋兄はいつもより控えめ。
これぐらいでいいとも思うし、
こうくると物足りない、と思わなくもないし。

寿ゾフィーは相変わらず大迫力。
岡田フランツが弱っちいので
確かにゾフィーが踏ん張らないと大帝国は・・・、
と、とても納得しちゃった。
いじわるな姑、冷酷な皇太后、ってだけじゃないんだよね。
嫁も頼りにならないしさー。

今井パパも、オサが・・・(以下略)

とにかく、オサちゃんのエリザベートがはっきりしないので
それ以外のキャストの一部の場面が良くても
全般的に芝居が噛み合っていないなあ、
と思うことが多かった。

あと、指揮が西野先生で、いまいち音に深みがない。
やっぱソルティ、すごいんだなあ、と改めて感じた。


本日2階には学生さんの団体が入っていて、
私の後の席にも女子高生が固まっていました。
幕間の会話では、岡田くんが一番人気でした。
マイヤリンクの場面で、

トートダンサー達が上半身裸になって
ドッキり

トートとルドルフの生チューで
キャ~

ルドルフが自分の頭を撃ち抜いて
ひえええぇぇっ!

と、決して言葉は発せず静かでしたけど、
心の動揺はモロバレで、
新鮮な反応がとても楽しかったです。
宝塚版より大人の世界だけど
先生方、説明できたのかな~。
お隣の「ドン・カルロス」の方が
教育上は良い気がするよ。
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