きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ミッドナイト・イン・パリ」

2012年05月26日 | 映画
売れっ子の(映画)脚本家だけど
小説を書きたがっている男。
婚約者の両親がパリに出張に行くので
便乗して婚約者ともどもついて行く。

憧れの都パリ。
観光にうつつを抜かす婚約者をよそに
街並みに惹かれる男。
そして深夜。
零時の鐘が鳴ると、
一台のクラシック・カーが彼の目の前に現れる。
乗り込んで、連れて行かれた先は
1920年代のパリだった。
コール・ポーターが歌い、
フィッツジェラルド夫妻が喧嘩をし、
ヘミングウェイが騒ぎを起こし、
ガートルード・スタインのサロンで
ピカソは絵について語る。

そこで男は、ひとりの美女と出会う・・・。


展開は読めまくりなのに、それでも笑っちゃう。
笑え!と作られた場面で、狙い通りに笑わされるけど
それもとても楽しいよ!

どの時代でも、「現代は退屈。過去は偉大でエキサイティング」なんだね。
アメリカ人の「パリへの憧れ」も上乗せされていて、
とてもワクワクする映画だった。
私もパリに行きたくなったよ!!!

タイムパラドックスはいろいろありそうだけど
このさい、無視しようね!

どこに話が落ちるかと思ったけど、そこか!
意外なような、そうだよな、と納得のような。

ヘミングウェイがメチャクチャ素敵だった。
そうだよね、
最初から老人じゃないよね。
演じたのはコリー・ストール。
下記ページの写真の真ん中の人。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typh/id341568/pidview003/or1
好みのどストライクで、
出てくるたびにウハウハしてましたーー!
いいね、髭!
主役はオーウェン・ウィルソン。
やっぱり鼻が曲がっている。
あまりにもアメリカンな風貌で
現代でも過去でもまったくパリに馴染まない、
異邦人感がすごくあるのが良いね。
ダリがエイドリアン・ブロディだったんだけど
本当にダリだったよ!!

とにかく、面白い映画だったよ!
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「ドン・カルロス/Shining Rhythm!」宝塚雪組(2回目)

2012年05月26日 | 宝塚(雪組)
雪組2回目です。
芝居、ショーとも前回と同じ印象。

芝居は、家族のささいな喧嘩に
国中の人を巻き込んだようにしか見えない。
父の嫉妬もアレだけど、
誤解を招くような行動をとりまくる王子が理解不能。
それでいてレオノールが好き!って言われてもなあ・・・。
オチもなんだかねえ。
投獄しておくことにするから
お前は広い世界を見てこいってさ。
後に、無敵艦隊が敗れ、
ネーデルラントが新教徒の国になることを考えると、
その甘さが国を滅ぼしたとしか思えない。
これでハッピーエンドのつもりって、なんだかなあ。

人海戦術にあまりなっていないけど、
野獣よりは華やかな衣装が多いから
目には良いかな。
新調の衣装が多いよね。

まあ、まっつの髭が美味しいからな。
もうそれだけでいいかなあ。


ショーは、既視感バリバリの総踊り大会だけど
楽しいものは楽しいのだ!
スーツの踊りは好きだな。
娘役さん達がセクシー!
あとね、デュエダンで。
キムちゃんが銀橋を渡っているとき
ミミちゃんが舞台で一人で大きく踊っているのが好き。
広い舞台も、彼女の存在感で充分埋められる。
ピンでも場が保つのは娘1らしくて好きなの~~。
コメント (2)
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「近松・恋の道行」

2012年05月26日 | 宝塚(花組)
近松の心中話をベースにした作品。
3組のカップルが登場。
道ならぬ恋に対し、
それぞれが辿り着く結末とは・・・。

心中するカップルもあれば
生きるカップルもある。

景子ちゃんで和物なので
華やかでもあり、情緒はある。
しかし、ネタ的にも「心中ありき」なので
メインカップルの描き込みが
少々足りない気がする。
辿り着く先は決まっているからさー、
ってかんじ。
逆に、生き残る方は、
それぞれの事情が描き込まれていた。
こっちがここまできめ細やかに描かれているだけに
メインカップルの結論への到達の軽さがもどかしい。
景子ちゃん、やっぱりメインカップルの
がっつり恋バナは苦手なのかなあ。
「ドン・ファン」もゆひこもが一番よく描けていたよなあ。
ああいう路線じゃないところの恋バナが
一番良いってのは、そろそろどうにかならないかなあ。
芝居の展開自体は滑らかで無理はないだけに
すごく惜しいよなあ。

みわっちは芸達者。
四角四面の真面目男が
恋に惑い、心中する。
ただ、景子ちゃんの描き込みが弱いから
心中芝居を見て
恋に恋したボンボンが、
浮かれてうっかり心中しちゃった
と思えなくもないかなあ。
芝居も歌も良いけど、
もう一段階登るのは難しいかなあ。


みりおんは歌と芝居は良い。
日舞は豪快過ぎ。
組替えのみーは、濃いが細やかな芝居。
あきらは色悪。
んでもってさ、みつるLove!
地味に見えて華がある。
欲目か。
抑えても、抑えきれない気持ちが
すごく上手く表現されている。
歌をもうちょい頑張れ!

嘉平次の弟のふじP、
小弁のべーちゃん、
きはのりりか、の芝居が良かった。
お初のEmiの踊りが人形らしかった。
本当に浄瑠璃を見ているようだった。
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