なんてことでしょう、7回目ですよ。千秋楽も取ってあるので、8回は行くことになるんですよ。リカちゃん時代の月組並の観劇回数。あ~、でもぉ、キヨミチ4回にスンラさん4回だから、別カウントすればノル・ブン時代の星組程度の回数よね、って、まるで「私はリス」とネズミの写真に書きこんだ二階堂君のような自分の騙し方。エルサ版だって行くのになーーー。
ほいでもって。なにから書きましょうか。やっぱ神からでしょうか。今日の神は、
肌が茶色い
エルサ版に向けて焼いたのかしら?と思ったけど、衣装でこすれてドーランが禿げたところからは地肌が見えてました。やっぱ塗ってます。野性的でいいんですが、
白塗りの顔が
デカく見えました
相変わらずの前予A席で下手側だったので、「ありがとうマリア」でこちらに振り向かれたとき、「顔、デカッ!」と思っちゃいました。高木さんの顔が小さいのかな?と思ったけど、違いましたね。歌声は絶好調です。肉はさらに落ちています。神様、素敵すぎです。
んで。高木さんのマリア。女っぽくて、芝ユダの時は違和感があったのですが。「私はわからない」で、自分からは誰も愛したことがない、それこそ金をもらって「寝てやった」ことはあったとしても。そんな彼女が初めて愛したのがジーザスで、自分でもその感情を持て余し気味で、それでもただひとつ言えるのは、「彼を愛している」という、そんな感情を濃厚に乗せて歌う「大人の女」であるマリアでしたので。よけいにスンラさんのユダが
純粋に
清らかに見えるのです。
なんと素晴らしい相乗効果。
・芝ユダの黒さを際立たせるには花代ちゃんマリア
・俗的な感情を持つ高木マリアと純粋なスンラユダ
私はこの2本のラインが好きですなー。
「あなたがいつも おっしゃる・・・」も
大事なときなのだから
ココに重点を置くのがスンラユダ
女のことなど忘れて欲しい
ココに重点を置くのが芝ユダ
っていうんでしょうかね。
それぞれのユダ。見応えがあるなーーー。
もう、スンラさんが、痛々しくて。可哀想で。
可愛くて。ああ、もうそれ以上、彼をいじめないでーー!涙を浮かべた子犬のよう。身体は大型犬だけど。ジーザスしか見えず、(マリアが目の前にいるのに、彼の視界には入っていない)、ジーザスのためだけに生きてきたような、彼。誰にも見えない真実のジーザスを見ていたのは彼だけ。って、これは昔、私が芝ユダに感じたことだ。芝ユダが変わったのか。私が汚れたのか。
スンラさんは、最初は声にそれほど重みがなく、う~ん、と思ったけど、だんだん熱くなってきました。意識してのクレッシェンドかもしれない。
「スーパースター」では、身体は動いていたけど、籠はそれほど動いていなかった。
んでね。「スーパースター」なんだけどね。芝ユダは、本質的には俺様で。それがジーザスのために、自分を押さえて。「彼がいるから自分がいる」みたいな受け身になって。地獄に堕ちた後に、ようやくジーザスの呪縛から解放されたからこそ、あんな爆発力があるんだろうなあ、と。その点、スンラさんの「スーパースター」は、芝ユダに比べるとパワーというか、パンチが足りない。でも、そうであるからこそ、「地獄に堕ちてもあなたをお慕いしています」的な雰囲気もあり。神に「選ばれちゃった」感が強い。芝ユダは、自分から進んで地獄に堕ちちゃったみたいだもんなー。
「最後の晩餐」のところ。皆が穏やかに歌っているのに、ユダだけ取り残されている。彼一人だけ取り残されている。その対比が泣けるなあ。芝ユダだとガチンコ対決だけど、スンラユダは、最初から勝負有りなんだよね。「ユダ 私を見捨てるのか」って、わかっているのに、ユダの傷を抉るジーザス。イジワルよね。
んーで。話は前後しちゃうけど。スンラさんの肩のラインが好きです。上着から垣間見える肩も好きだけど、「スーパースター」は、カッコ良さ全開ですよね。
マサルさんだけに
セクシーコマンドー
スンラさんは痩せてはいなかった。ユダだから痩せるってワケでなければ・・・。キヨミチが痩せているのは、神に向けてなのかな。
スンラさんは地毛でした。頭頂部にマイクを這わせていたよ。明戸さんは時々歌声が裏返っていました。それはそれで怪しげな人物像に繋がるけど。下村さんは張りのある声だった。
アンコール、3回目ぐらいだったかな。客電がついてからもアンコールがあって。引き際にスンラさんが腰の辺りでガッツ・ポーズ。見ていて嬉しかったよ。終演後のクローク前、キヨミチが出演しているときはエルサ版のミニチュアセットや写真に人が群がるんだけど、スンラユダの日だとモニターに群がるんだよね。渇いたキヨミチ信者だね。私は入場前に堪能したから大丈夫。
えーと。そいでもって、馬鹿話。
スンラさんがユダIで
キヨミチがユダII
♪あなたと 私は うら おもーてーーーー、
と、ヅカファンだけわかってください。
「スーパースター」で、ゴンドラ2つに両方ともユダ!と、け。ちゃんに言ったら、
「ゴンドラ1つで、二人乗る」と返されました。
なーんか、第一回目の感想はそこそこ真面目だったのに、回を重ねるごとに、だんだん馬鹿になってきてます。誰が私を壊したの?
書き漏れはないかなー。明日から旅行だから、全部吐き出しておかないとね。「たった一度のくちづけ」より、ガバーッと抱きついたときの方が、ユダの切なさを感じたよ。キヨミチ・カーが駐車場にあってさ。出ないなら早く京都に行ってよ!と思っちゃいました。神も見たいんだけどさ。
一個思いだした。マリアのメイクが花代ちゃんと違った。花代ちゃんは左右非対称だけど、高木さんは対称だった。もしかしてユダのメイクもそれぞれ違うのかなー。わからんなー。
ジーザス・クライスト 柳瀬大輔
イスカリオテのユダ 金森 勝
マグダラのマリア 高木美果
カヤパ(大司教) 青木 朗
アンナス(カヤパの義父) 明戸信吾
司祭1 阿川建一郎
司祭2 田辺 容
司祭3 川原信弘
シモン(使徒) 神崎翔馬
ペテロ(使徒) 飯田洋輔
ピラト(ローマの総督) 村 俊英
ヘロデ王 下村尊則