きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」レニングラード国立バレエ

2007年07月29日 | バレエ・ダンス
いちおう、副題には「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」がついています。
日曜の夕方開演とあって、タイトル通り親子連れ多し。
親子なら自動的に2枚(以上)捌けるから得チケに出すより
利益は出るんだろうなあ。
子供に「本物」を見せるのも良いことだと思うし。
なんとな~く、ですが。
子供でも、バレエを習っていて、本人が強く行きたい!と
思った子は、ずっと静かに見ているようです。
「お教室の団体」なんかよりおとなしいです。
「バレエ『でも』見に行こうか」といった親子は喋り通し。
ブラボー隊はいたものの、リフトでなど、
普段とは違ったところで拍手が入ったのは
お子様方の素直な感動の賜なのかしら?
司会のお姉さんは、なにも見ずにお話していました。
覚えたんですねー。
内容も去年よりは筋が通っていました。

以前は、ペレン組、シェスタコワ組は
ソリストを均等割して構成していたと思いますが
今回こっちはバウ組、ってカンジですね。
若手のポジションアップは、
物足りないと思うより先に嬉しさが先に。

幕が上がる前に、司会のお姉さんが
「タリスマン」と「白鳥の湖」について説明。

「タリスマン」ステパノワ、プハチョフ
ステパノワはベージュの衣装。スカート部分は短め。
プハチョフは水色で、左肩出し。
鉢巻きも同じ色。
幅広の鉢巻きより上にある生え際。うーーー。
息のあった踊りでした。
大柄な二人がのびのびと踊って爽快。

「『白鳥の湖』よりグラン・アダージォ」ロバノワ、コリパエフ
コリパエフって初めて聞く名前と思って
終演後プログラムを立ち読みしたところ、87年生まれだって!
若いー!
のに、ビジュアルは70年代のソ連のダンサーみたい。
特に髪型が。
もっさりウェーブの7:3分け、みたいな。
これで青いアイシャドウべったりだと、
記録映像で見るダンサーができあがるね。
身体はまだまだ細い。サポートもちょっとドキドキ。
白鳥を頭の上に上げるリフトは肩のせに変更。
これから鍛えられたらどうかわるのかな。
役に浸っているナルシーなマイムは悪くないと思います。
ロバノワはねー。
もう、飾りがたくさん付いているチュチュを着ているのをみるだけで
なんか感動しちゃいますねー。
腕の動きが白鳥らしくて綺麗でした。
いきなり全幕で、は無理でも、
こういったガラで、また白鳥を見たいな。

「『白鳥の湖』より四羽の白鳥」
 ラトゥースカヤ、ボルシャコーワ、ドミトレンコ、ジュラヴリョーワ

名前を見たことはたぶん無い方々。
コリパエフが若いから、こっちも若いのかしら?と思ったら
いやいや、そんなことはなく。
たぶん、見たことのある人達だと思う。
後半ちょっとバラついたかな。

この後、「4羽の白鳥」を踊った4人をお手本に
お子様達へバレエのポジションやレベランスの説明。
続いて、「ゴパック」「マルゴ」「ドン・キ」の作品説明。
シェミウノフ君だけ紹介無しなのは、どーして?

「ゴパック」クズォネツォフ
ジャンプ、高いです。豪快です。
パンフの写真より実物の方がいいよね。

「マルゴ」ペレン、シェミウノフ
王妃マルゴを題材に「叶わぬ恋」を表現したそうですが・・・
ペレンの衣装は、上半身は肩を剥き出しにしたゴールドの生地に
ドレスは深いスリットは入った深紅。
シェミウノフくんは、赤いタイツに、えーと・・・、どうだっけ。
ギター曲なので、フランスというよりは
スペインっぽい雰囲気だったな。

(8/1訂正。スペインの王妃の方だそうです)
ペレンは、恋の辛さが、そこそこ出ていたかな。
シェミウノフ君は、、、、、、、
前よりは動きは丁寧になったよ。
でも、それだけかなーーーー。

「ドン・キホーテ」ロマチェンコワ、プローム
衣装は、キトリは赤、バジルは白。
ロマチェンコワは、踊れているけど
華やかさが足りないかなあ。
もっと、こう、客にアピールしても良いのでは。
ヴァリエーションは扇の方。
32回転はシングル、シングル、ダブルは片手で頭上で扇を開く
が前半。後半はシングル。決まってました。
プローム君は、適度なあざとさがあっていいね。
シヴァコフは笑顔とそうではないときの表情の落差が激しいけど
プローム君は、その点は自然だ。
これであと5cm背が高かったらなあ。そしたらキーロフにとられてたかな。
プローム君の第2ヴァリから手拍子がおこってビックリだった。
バリエーションはロバノワのみ。
2番目の方の踊りだったかな。
いつもの衣装なんだけど、布がタップリなので
ロマチェンコより豪華に見えた。

第2部は「眠りの森の美女」のハイライト
リラの精 ロバノワ
脚もよく上がっていた。
紫の衣装も似合っていた。

長靴をはいた猫と白い仔猫 ラトゥースカヤ、クズネツォフ
仔猫というには、ちょっとビジュアルが厳しいかものラトゥースカヤ。
でも動きは猫っぽかった。可愛かった。
クズネツォフも生き生きと踊っていました。

狼と赤ずきんちゃん ドミトレンコ、コリパエフ
ドミトレンコは小柄だけど若手ではないと思う。
でも、この役は踊り慣れているみたい。
バレエ団の層の厚さを感じました。
コリパエフは王子の時より楽しそう。

宝石の踊り ペレン、シェミウノフ
最近ここの眠りは見ていなかったので、
宝石の踊りがパ・ド・ドゥになっていてビックリ。
二人はビジュアル的には問題ないんだけどなあ。
どうして、こういう古典、というか
「自分たちのための振付」ではないときのガラ演目は
意欲の無さが目立っちゃうのかなあ。
不真面目とか、やる気が無いとは違うんだよね。
「客に見せる」という意識が無さ過ぎるのよ。
「言われたとおり」に踊っているだけ。
もう少し、客を見ようよ。

フロリナ王女と青い鳥 ロマチェンコワ、プローム
お二人には申し訳ないけれど、この位置がしっくり来る。
プローム君のジャンプには自然と拍手がおこりました。

オーロラ姫とデジレ王子 ステパノワ、プハチョフ
ステパノワは、白い踊りは、おそらく苦手分野のためだと思うけど
細かいところまで非常に丁寧に踊っていて、
私はわりと好き。
姫キャラではないので、どんなに完璧に2幕のアダージオを踊れても
オーロラは無理だろうなあ。
こういうガラだからでこそ見られる演目。ありがたや。
やっぱり、姫というより王妃だけど(女王ではないんだよね)
旦那さんとの息のあった踊りはほんわかしていていいな。
プハチョフはおでこ剥き出しだ。
でも、王子様なんだよなあ。
長い手足が優雅です。


フィナーレは、光藍社らしく。跳んで回って。
女性ソリスト4人でのフェッテは豪快。

最後の挨拶の時、クズネツォフが
司会のお姉さんをエスコート。
お姉さんが挨拶するのを優しく見守る出演者たち。
いい人達だよねえ。

チラシではペレンが大きく載っているし
格としても一番上なんだろうけど、
トリを踊った姫と王子より
宝石たちの方が後に挨拶するのって、ちょっと不思議。
コメント (2)
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