きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「落陽のパレルモ/ASIAN WINDS!」宝塚花組(2回目)

2006年01月31日 | 宝塚(花組)
女性が作った乙女ドリームより、
おじさんが作った「昭和歌謡ショー」の方が楽しいって、
女としてどうよ?と自問する3時間ですな。

芝居の方は、
脳味噌が茹だる
クサい台詞のオンパレードに頭痛が・・・

 私たちの愛は
 幸福の岸辺に
 辿り着くことができるのでしょうか

   *うろ覚え

いや、クサい台詞自体は、嫌いじゃないんですよ。
ただね。
「決め台詞」は「決め」の場面で使うから決まるんであって。
最初から最後まで同じような言い回しじゃ、
「決める」ことはできないのよ。
これが「文字」「読む」のなら、
それはそれは美しい世界を想像できるのだと思いますが、
芝居はね、舞台はね、「音」の世界なのよ。
音だけで「耽美(な漢字)」を想像するのは難しい。
それが、一片の台詞ならともかく、
1時間40分に渡る台詞だからね。
正直
飽きるんだよ。
くどくどクドクド、運命の愛だの、結ばれない運命だの、言いまくってさ。
そのわりには夜這いに行ったり、ベッドに誘ったり
ヤることはヤっているんだから、
それで満足しやがれよ。
そもそも「曾祖父と曾祖母の物語」なんだから、
ハッピーエンドに決まってるじゃん。
それを、まあ、長ったらしく、台詞をこねくり回すもんだから
あーーーーうーーーーー、と唸っちゃうんだよう。
柴田作品もクサい表現オンパレードだけど、
「音」による「台詞」で「話」を作っているので
耳で聞いても違和感がないんだよね。
この「パレルモ」は台詞の言い合いで終わって、
台詞以上には、「絵」で見せていない。
そこがなによりも、見ていて辛い部分。
実の父の「彼女のことは、片時も忘れたことはなかった」って
嘘だろう~~、としか思えない。
忘れてなければ、いろいろ手段はあっただろうに。
公爵なんだから。
当時の公爵は、一国の王とほぼ同じだよ。
それが、「偶然」ロザリオを手にした男を見て
「息子」だと思うってさ。
ありえんだろう。
たったいま、思い出したようにしか見えないんだけど。

で、ヴィットリオ達の娘(エルヴィラ)がカヴァーレ姓なのは、

(1)ドンブイユには正式な結婚により生まれた息子がいたので
   公爵家はそちらが継ぎ、ヴィットリオ・ロッシが
   カヴァーレ家に婿養子で入り継いだ

(2)カヴァーレ家は次女(アンリエッタの妹)が継ぎ
   その息子とドンブイエ家長女が結婚した

の、どっちなんでしょう。
この辺の説明も欲しいなあ。

そいでもってね。オチがね~~~。
やっぱり、納得できないよねえ。
「じゃじー」は10回連載予定を
7回でいきなり打ち切られてようなオチだけど
こっちは10回予定が8回の予定に変更になったんで
オチを慌てて書きました、ってカンジだね。

さらに言うのなら。
ヴィスコンティの「山猫」は
日本人全員は見ていないのよ。
「イタリアの新しい時代」「貴族の凋落」ってのは
景子ちゃんの頭の中には織り込み済みなんだろうけど
実際には台詞で「チョロっと」言うだけ。
この、金ピカの衣装を着た人たちが「凋落」?
贅を極めた支配階級で、いままさに絶頂期みたいよ。
どこが落陽だよ!
この辺もね~~、説明すべきだろうよ~~、と思うワケよ。
赤シャツ隊とかガリバルディとかもね。
説明できないんなら、入れなくてもよろしかろう。

出演者は熱演なんだけどね~~。
まあ、豪華な衣装を見るだけでもいいかね~~~。

と、投げやりな気分の後に見ると
「昭和歌謡ショー」が面白いんだな。
単体で見て、あるいは、他の芝居との併演で見て
面白いかはわからんけど、
この芝居のあとなら「ブラボー!」です。
岡田先生の色分けに、原色だけでなく
白とか灰色とかも入ってきたので、ちょっと新鮮。
「エイサ」は一緒に身体が揺れそうになって困る。
中国の「水」の場面は好きだわ。
そして「昭和歌謡ショー」ね。
蘭とむのチャイナドレスは、「オカマ」ではなく、
ナチュラルに「男の女装」だよなあ。
あんなに脚を見せているのに。
なぜ、前回をそれを思わなかったかというと、
その場面はさおた氏の踊りを見ていたからだ、と
今になって気が付くワタシでした。

この回はeプラス貸切公演。
お遊びは「東京の屋根の下で」の蘭とむ。
髪を後ろにピッタリと撫でつけ、ビン底眼鏡。
直立不動っぽく歌う姿は東海林太郎か。
眼鏡は「カンカン娘」のあすかちゃんにかけていました。
中詰め銀橋では、オサやふーちゃんも
その姿にビックリさ!
オサの一言は「蘭寿とむが失礼しました」でした。

階段黒タキは、ダサダサダサ~とカッコイイの
紙一重っぷりがイイですな~~。
それにしても、さすがに花組。
揃っているよ。
最初は、うにょうにょ~~、と適当に動いていたのが
あっというまに整列するところが大好きだわ。

あ~、しかし、蘭とむが欠けて大丈夫なのか?
あの濃さがココから消えたらどうなるのかしら。

まとぶんは、やっぱ、ぶんぶんに似ている。
でも、ぶんぶんの甥っ子に似ているから「うん太」なんだよね。
ぶんぶん自身と似ていても不思議ではないのか。

ロケットで、トランペットの音が裏返りそうになったので
「こんな時イブキさんを召喚できれば」と
終演後友人に言ったらば
「イブキさんの音だってぷぺーーだよ」って言われました。

確かにね。
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バレ・フェス日程

2006年01月31日 | バレエ・ダンス
ルグリ様のサイトにアップされていました。

http://www.manuel-legris.com/actualite.html

Aプロ 8月3,4,5,6日
Bプロ 8月8,9,10,11日
特別ガラ 13日
ルグリはオレリーと踊るようです。
13日はバランシンの「ソナチネ」だって。

「ジゼル」は8月17日。
バレ・フェスの後に全幕なのね。
 

この予定の前に書かれている
ノイマイヤー版「椿姫」が
むちゃくちゃ見たいけど、
さすがにパリまでは行けません。


【訂正】2/3
Aプロは3~6日の4公演みたいで、
8月2日は誤りのようです。
ジゼルも8月15日です。
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録画番組を消化する

2006年01月31日 | TV番組など(配信含む)
「風のハルカ」
続きが気になるのと、黄川田くんが可愛くて
みきちゃんが出ない日も見ている。
みきちゃんは、この番組に出たことにより
知名度はアップしたようだ。
「ぴあの」に主演して天狗になった純名さんの気持ちも
いまなら少しはわかるのだろうか。
でも、純名さんの天狗っぷりは凄かったし、
それをまったく隠せなかった演技力もアレだったけどな。
など、昔を思い出しつつ見ています。
別所さんはこのまま退場なのかしら?


「けものみち」
26日放映分を見た。
めちゃくちゃ
面白い!

特に佐藤浩市の狸オヤジ振りと言うんでしょうか。
腹芸が、すんごい深い演技だ。
すげーーーっと唸りながら見ていました。
若村麻由美も、すげーーーっ。
笑顔の下のドロドロ加減がたまらない。
その若村さんに、迫力のみで勝っている米倉さんも

この存在感、上昇志向の雰囲気!
「演技力」という「技術」だけでは表現できない部分ですよね。
米倉さん側の仕事の選び方もうまいし、
キャスティングした制作者側もエライ。
中島みゆきの曲も、イイかんじで挿入されましたね。
「視聴率が取れる役者」ありきではなく、
ネタ優先のドラマって見応えがありますよねえ。
次回が楽しみ。
東ちづるだけが力不足。

「火消し屋小町」
3話分まとめて見ました。
細川さんの出番が多くなってきているわね。
働くおじさん、可愛いなあ。
この言葉しか出せないのか、ワタシ。

リアルタイムで見たのは「湯の町コンサルタント」
三津五郎がちょっと老けたかしら。(撮影は2年前らしいけど)
でも定番シリーズなので見ていて安心だし、
角野さんとのコンビは楽しい。
北原佐和子さんは色っぽかった。


あとは「時効警察」をなんとかしなければね。
見て消すか、DVDに移すかしないと。
160GBのHDDも、もう50GBしか残っていないよ。
HDDに全話入れっぱなしにしていたヒビキは
DVDに移した後、好きな話以外は消したのに、
それでもこの残量よ。

そうそう、ヒビキ録画分といえば。
30話前後については、
少ししか出番のないザンキさんの部分だけ残して
あとは消そうと思ったら、逆の作業をしてしまった。
眠いときにやってはいかんなあ。
DVDから取り出して編集するのは
ちょっと面倒くさい。


この数日、アクセス件数が多くなったと思ったら
檀きっき関連でした。
檀きっきで通しておけば良かったかなあ。
主演者&監督に興味がない人間ですいません。


など書いていたら
ミュージカル「リボンの騎士」の情報が!
演出はキムシンで、音楽は甲斐先生だって。
外部作品には勿体ないコンビだ。
けど、
児玉っちに任せるよりはいいな。
見る人が多そうだし。
チャルさんも出るんだって!ちょっと見てみたいぞ!!
なぜそれを公式HPで発表しないのだ>歌劇団
余談。
「箙かおる」でgooの画像検索をしたら
とんでもないことになったぞ(笑)
どれがチャルさんなんだーーーーっっ!
正解画像は こちらの後方金ピカ三角帽の人です。
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