嘉田氏、小沢氏に不快感「連絡とれずお隠れに」
24日に開かれた日本未来の党の両院議員総会で、嘉田代表の提案した人事案が了承されず、小沢一郎氏の共同代表就任を求める動議が可決されたことを受け、嘉田代表は24日深夜、「当事者である小沢一郎議員が欠席する中、強硬に採決された。非民主的な意思決定で代表として受け入れることはできない」との声明を発表した。
嘉田代表は25日朝、滋賀県庁で取材に応じ、「小沢さんと連絡がとれず、お隠れになっている。共同代表になりたいのかどうか小沢さんの口から聞きたい」と述べ、不快感を示した。26日の特別国会で行われる首相指名選挙での党の対応については「自主投票になる」とした。
(2012年12月25日16時01分 読売新聞)
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先の衆院選で落選した民主党の前議員は、野田総理が解散を来年まで引き延ばせば落選しなかったと思っていたかも知れないが、冗談は顔だけにしてもらいたい。民主党政権が続けば日本は滅びる恐れもあったことから、良識ある国民は解散総選挙を要求し、自民党からも民主党には政権担当能力はないとして同様な要求を繰り返していた訳であり、そして、遅きに逸した感があるが野田総理がようやく解散を決断し、さらに民主党が衆院選で壊滅的な大敗を期したことで、日本はギリギリのところで救われたのである。
民主党の大敗とは対称的なのは自民党の大勝であり、26日には特別国会が召集され、安倍自民党総裁が内閣総理大臣に指名され、第二次安倍内閣が誕生する運びになった訳である。
衆院選の前から新党の乱立と合流が相次いで何が何だか分からなくなっていたが、有権者は第3極と言われている日本維新の会や日本未来の党をほとんど支持せず、反対に大敗させたのは、両党とも元民主残党が逃げ込んでいることや、民主党と同様に寄せ集めの党であるから、そのうち分裂崩壊するとみなしていたからであろう。
反原発を掲げている日本未来の党が分裂寸前の危機を迎えているそうであり、報道によれば、24日に行われた両院議員総会において、嘉田代表の提案した党副代表の阿部知子氏を共同代表に昇格させるなどの人事案を、小沢一郎氏が率いた旧「国民の生活が第一」の議員が了承せず、小沢氏を共同代表にするよう求める動議を提出して賛成多数で可決したとのことである。
この両院議員総会に小沢氏は欠席したそうで、嘉田代表は「小沢さんと連絡がとれず、お隠れになっている。共同代表になりたいのかどうか小沢さんの口から聞きたい」と述べ、不快感を示したそうだが、東日本大震災の時にも、自分の選挙区が被害に遭っているのに雲隠れしていた小沢氏なのだからら、衆院選に惨敗したとなれば都合が悪くなるのは当然で、しばらくの間は得意な雲隠れをしたままではなかろうか。
政治家というより政治屋であって、民主党政権誕生に多大な貢献をし、選挙に強いとまで言われていた小沢氏だが、日本未来の党で衆院選に挑んだものの、見事に惨敗した訳で、小沢氏の人相や今までの悪行からして惨敗は免れなかったにも関わらず、なぜ嘉田代表は小沢氏と組んだのは理解出来ない。
嘉田代表の取るべき道は衆院選惨敗の責任を取って未来の党代表を辞任し、滋賀県知事としての職務に専念した方が良いだろう。知事と国政政党の代表を兼ねることなど無理であり、小沢氏は未来の党などもうどうでもいいとして共同代表など受ける訳はないのだから、後始末は元社民党政審会長の阿部知子氏に任せれば良いし、選挙の顔として小沢氏に利用されてしまったことを恥じるべきである。
(2012/12/25)