きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ブラフマーストラ」

2023年05月21日 | 映画


壮大な物語の第一章らしい。
伝説の神々、超人的なバトル、ミュージカル、
現代のインドの都市、カーチェイス、
そしてラブストーリー。

とにかく全部盛り。
少し寄り道が多いけど、
お値段以上のみっちり感。
体力を奪われた。

主人公が、最近見たインド映画の中ではダントツに身体が薄くて、
脱いだらそれなりに筋肉なんだけど、
違いは制作された地方(北と南で作風が違うらしい?)なのか、
ターゲット層なのか、監督の意向なのか、謎。
よりも、
なんだろう、どこかで見た顔。
ニコラス・ケイジかどちらかのライアンか、ムロツヨシか。
誰だろう。

ヒロインは綺咲あーちゃんに似てたかな。

作中では「アベンジャーズ」と言ってたし、
エンディングの絵もアメコミ意識っぽいけど、
グルを中心に子供を含む何世代かは、
どちらかというと「X-MEN」だな。


こちらは上映時間が予告込みで3時間で、
始まる前に500mlペットボトルを半分ぐらい飲んでましたが、
「たねや」のよもぎ餅を食べて臨んだら、
トイレは帰宅後でも楽勝でした。
インド映画のお供には、餅!
餅は偉大なり!

逆に、餅を食べる時には水分補給に留意ね。
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「ジゼル」足立&宮川/東京バレエ団

2023年05月21日 | バレエ・ダンス


本日は幕開きから不幸の予感がそこはかとなく漂い、
「死」は唐突ではなく帰結。
踊りも芝居も違うのに、
私の好きなルジ主演「ジゼル」の物語を思い出した。
私は1幕までなら今日のペアが一番好みかも。
意外な展開!

足立さんは落ち着いた踊り。
命の煌めきを恋に込めているので、
恋が消えると命も消えるかんじ。
芝居がわかりやすく、技術面も概ね良いのだけど、
ソロの片足横移動がなかった。難しいのかなあ。

宮川くんは高貴さより真面目さが強く出てる。
真面目ゆえに退路を失う。
ウィルフリードとの距離が近い。

2幕のジゼルのヴァリ、
全部ジャンプではなく、
前半は片足交互上げの方。
私が好きな方。
宮川さんのジャンプはアントルシャ。

足立さんは精霊らしさが足りないかもだけど、
1幕の芝居と地続きなジゼルで感情の流れは納得。
宮川さんはルジのような死相はなく、
生き続けて欲しいというジゼルの願いを受け取った。


1幕では死の影が2人を覆っていたのに、
2幕は幽玄の世界でも消えない生命力を感じ、
なかなか面白いパターンだった。


大塚ウィルフリードはアルブレヒトの感情が激しくなると、
止めるために呼応したように激しくなる。
大塚さん、秋元さんとの時とは違う芝居。
すごい。

加藤バチルドは3人の中で一番高貴。
出は吉岡さんみたいな貴族オーラを纏っていた。
ジゼルに近いところに来るけど、ジゼルとは違う世界の人。
安村公爵、威厳あり。


岡崎ヒラリオン、今回はあんまりヤバい感はない、かな。
アルブレヒトも激しく、ヒラリオンも激しい。

政本ミルタは幽玄で、
伝田ミルタのようなはっきりとした怖さがないぶん、
底知れぬ不気味さがあった。

3日とも違う世界で、全部見て良かった!

今回はオケもすごく良かった。
緊張感のある音だった。
2幕でのリフトから着地、の着地の音が
3組とも全部ドンピシャだった。
ドンピシャだけど、タクトが振られたからジャン!ではなく、
リフト中に続く(引っ張る)音がとても自然で美しかった。
私の語彙ではこんな説明だけど、
聞いた人はわかるはず!

もともとジゼルは音が裏返る場所はないけれど、
今回はいつもにも増して、
オケの中での音のまとまりが良く、
オケの音と舞台の踊りとの一体感があった。
たまに、弦の音がバラバラなことがあるよね、
指揮者の責だけではないレベルで。
今回は舞台上と密だった。


古典全幕バレエのなにが面白いかって、
様式美の中に、いかに演者の個性を入れ込むか、
ギリギリのせめぎ合いがあるところだよね。
基本は同じなのに、演者の組み合わせで変わる。
逸脱したら違う作品になる。


【配役】
ジゼル:足立真里亜
アルブレヒト:宮川新大
ヒラリオン:岡崎隼也

バチルド姫:加藤くるみ
公爵:安村圭太
ウィルフリード:大塚 卓
ジゼルの母:奈良春夏
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
 金子仁美-井福俊太郎、安西くるみ-後藤健太朗、
 涌田美紀-鳥海 創、工 桃子-樋口祐輝
ジゼルの友人(パ・ド・シス):
 二瓶加奈子、三雲友里加、榊優美枝、長岡佑奈、平木菜子、富田紗永

ミルタ:政本絵美
ドゥ・ウィリ:加藤くるみ、榊優美枝

指揮:ベンジャミン・ポープ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


~上演時間~
第1幕 14:00~15:00
休憩   20分
第2幕 15:20~16:15
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