きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「舞姫(配信)」(宝塚花組)

2023年05月14日 | 宝塚(花組)


あすかちゃん、喉の調子が悪いのかな。

景子ちゃんのバウはやはり高レベル。
母自害は独りよがりでも唐突でもなく、
武家の誇り、日本人の誇りによるのが良くわかり、
それにより状況のキツさにキリキリする。
浮かれポンチ系に流さない。

たださ、エリスは少女だよね。
トヨ、、、。

みわっちとあすかちゃん、
トヨを演じる学年はそんなに変わらないのか。
あすかちゃんの方がかなり若く感じられて、
潔癖さも若さゆえなかんじ。
これもありかな。

エリスにはもう少しエキセントリックさが欲しいかなあ。
私がすみ花ちゃんが好きなだけかな。

前回では、相沢がまっつ、
芳次郎がみつる、かな。

司馬遼だったかな、できたばかりの日本という国家を、
当時の若者は国を支える使命感を持っていた的なことを書いていたような。
それはお国のために働け、滅私奉公、という意味ではなく、
支えないと、せっかく誕生した近代国家は維持できず、
そうなると列強の植民地になるしかない、
みたいな危機感ね。

だから、豊太郎が帰国するのは、
単純に、エリスを見捨てるとか出世のためではない、
でなければならず、
あすかちゃんはそのあたりの、
建国時の空気感がしっかり出ていたので、
酷い男、クズにはならず、
景子ちゃんの目指す宝塚らしい作品に仕上げていた。

敵役ポジの方々も「憲法発布」という、
近代国家成立の最終仕上げに関わる一員であるのがわかる、
納得の流れだった。

品格のある甲斐先生の曲が、
作品のレベルを上げている。

若さだけでなく、
芝居をきちっと計算し積み上げなければならない作品だけど、
良い仕上がりだった。

カテコのヒロさんが可愛かった
柚長は金髪母が自然過ぎるビジュアル。

カテコ挨拶。
母の日!
肩たたき券!
カーネーション!
ブリザードフラワー!

舞姫、万歳!
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「お葬式(午前十時の映画祭13)」

2023年05月14日 | 映画


親の葬儀が終わった年齢で見ると頷くことばかりだし、
この経験をネタにしたくなった伊丹さんの気持ちも良くわかった。

最近は伊丹さんのエッセイを読んでなかったので、
伊丹さんの蘊蓄が懐かしかった。

公開時は母、私、妹で見に行き、
のちに妹が親と見たのを後悔してた。(屋外のアレね)

いま見ると出演者に邦画界の重鎮が多く、
癖のある役者に癖を出させないなど、
監督としても素晴らしい人だったんだなあ、と。
邦画の様式美にとらわれず、
かといって「自然体」という超不自然でもなく、
画期的な作風だね。

なにかっちゃ男性陣が煙草を吸って、
昭和だなあ、って思いました。

伊丹さんのエッセイに、
国内線飛行機の窓側席を取りたくて搭乗口から競走、
という話があった。
むかしは自由席だったみたい。
その頃は国内を飛行機で移動するなんて
別世界のことだと思っていたのに。
飛行機日帰り遠征をするようになるとは。
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