きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「禺伝 矛盾源氏物語」(全景 無料配信)

2023年05月03日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
全景映像はオペラグラス無しB席なかんじ。
元ヅカは見分け&聞き分けられる。
この映像でも麻央さんの脚がものすごく長いのがわかる。

あきらに光源氏をキャスティングした人、神。
刀剣が束になってかかるのが納得する強さよ。
ちょい「ミザリー」だった。

物語外のことが物語に取り込まれて行くのは面白かった。

ゲームは少ししかやってないので、
「舞台版を作ると、話をこう展開するのかあ」
の部分が興味深い。
「刀剣乱舞でやる話?無理やり寄せてない?」とも、
刀剣という切り口があればなんでもできるんだな、とも。

出演者に同じぐらい見せ場を作るのは大変そう。
ヅカのピラミッド型の出演者構成は
意外と合理的なんだ、も、思った。

ヅカで刀剣、を希望する人は多いけど
トップとその他を、衣装や出番を含め
差別化するのが難しそうだし、
この衣装、このビジュアルは見慣れているので
わざわざ大劇場でやらなくても、と思いました。
せいぜいバウかなあ。
来れば見るし、来ないでとは思わないけど
ぜひ来て、とまでは思わない。

元ヅカのなかでは、私があきら贔屓なだけだとは思うけど
2番目とはいえ、本公演で羽を背負い、主演公演東上あり、は、
やっぱり違うなあ、というのが本音。
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「ザ・ホエール」

2023年05月03日 | 映画


懺悔や告解と言うのは安易。
なんだろう、いろんなことが混ぜ混ぜで
感想をあらわす言葉が見つからない。

悔いること、
それでもそうせざるを得なかったと再認識すること、
あと、なにを書けばいいのか。

主人公は、「いまさら」の気持ちと行動で
言い訳ばかりで、デモデモダッテで、
長年近くにいて面倒を見てくれた友人でさえ
自己的な気持ちで裏切り続け、
どうしようもない人だけど、
でも、それが、「人」だよね。
あんまり解決しないまま、
でもそれがその人の人生なんだから
全てを抱えて、死ぬ。
最後の告解で綺麗になる、といっても
無理な話で。

あの「エッセイ」は、かつて娘が書いた。
そのこと自体も、
その内容がいまと重なることも含め
死ぬときまで読みたかったのだろう。
わかった瞬間に涙が。

暗い室内ばかりでもうちょっ明るくして、
も、仕掛けがあったり。

主人公が巨漢であまり動けないから、
かなり密室劇。
そこで見せるブレンダンの演技は素晴らしく、
オスカーは大納得。

娘の行動は、父の解釈とは違うと思うけど、
結果的にはそうなった。
現世はそういう連鎖がたくさんなんだろうな。

ピザを飲み込むように食べる主人公。
肥満はああして作られるのか。
胃がどんどん受け付けちゃうのは
どこかが壊れているんだろうね。
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