私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

欠陥を抱えているのは死刑制度ではなく江田法相だ

2011年01月17日 22時19分08秒 | 民主党関連

江田法相:「死刑、欠陥抱えた刑罰」 執行命令に慎重姿勢--就任会見

 江田五月法相は14日夜に首相官邸などで開いた就任会見で、死刑制度について「死刑という刑罰はいろんな欠陥を抱えた刑罰だと思う」と述べた。その上で「法定刑に死刑があり、裁判で選択して確定することもある。死刑だけ法相が執行命令するのはどういう意味があるのか、しっかり考えていきたい」と慎重姿勢を示した。

 江田法相は死刑執行について「普通の刑罰なら機械的に執行するが、死刑だけは法相が命令する。国民世論、世界の流れも考え、政治家として判断すべきもの」とした上で、「国民の皆さんが許されざる犯罪にけしからんとなるのはよく分かるが、人には寿命がある。それいけやれいけと執行するのとはやや違うと思う」と述べた。【石川淳一】
毎日新聞 2011年1月15日 東京朝刊

(引用終了)


 菅総理と言うより、民主党が死刑制度についてどのように考えているのか良く分かるのが誰を法務大臣に選ぶのかと言うことで、それは死刑制度に反対する者を敢えて選んでいることからであり、刑事訴訟法によって、死刑確定後、6カ月以内に執行することになっているにも関わらず、死刑制度に疑問を持っているとの理由だけで、事務方から上がってきた死刑執行命令書に署名せず、法相としての職務を放棄しているからある。  

 民主政権になって最初に法相に就任したのが死刑廃止論者である千葉景子氏で、就任中に命令書に署名しなかったことが原因となったかも知れないが、昨年夏の参院選では見事に落選してしまった訳であり、法相としての職務を放棄していたことから落選は当然だと思うし、それでも、落選後に参議院議員としての任期切れ前になって、渋々署名し、死刑執行にも立ち会ったことから、死刑廃止派の仲間から裏切り者とされてしまった訳であり、であるから、最初から法相を受諾しなけば良かったと今頃嘆いているかも知れない。  

 菅改造内閣で法相に就任したのは江田五月氏であり、報道によれば、死刑制度について「死刑という刑罰はいろんな欠陥を抱えた刑罰だと思う」「国民の皆さんが許されざる犯罪にけしからんとなるのはよく分かるが、人には寿命がある。それいけやれいけと執行するのとはやや違うと思う」などと述べて、死刑執行に慎重姿勢を示したとのことである。  

 死刑制度に欠陥があるとすれば、どのような欠陥があるのか明らかにすべきであり、今のように法相が執行命令を出すのではなく、6カ月以内に自動的に執行するようにして法相の負担を軽くすべきだとするのか。それとも死刑制度そのものを廃止し、終身刑を採用するかどうかであり、そうなると法改正を伴うことからして、江田法相が現在の制度に欠陥があると認識していたとしても、法改正までは、法相としての職務を果たすべきであり、欠陥があるから、法で決まっていたとしても、それに従わなくても良いと考えているとなれば法に対する権威が失われることになるであろう。  

 江田法相が死刑制度に欠陥があると言っているようでは、就任中は執行命令書に署名しないつもりのようだが、「人には寿命がある」と述べているのは、死刑囚は自然死するまで刑務所に収容しておけば良いとの考えのようである。いつ執行されるのかと分からないまま死刑囚を生かしておくことこそ残酷だと言えるし、また死刑になりたくて大量殺人を犯した者のいるのだから、法改正まで職務を果たす義務があり、もし、それが出来ないとなれば、欠陥を抱えているのは江田法相の方だと言わざるを得ない。
(2011/01/17)