私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

昔のものでも良いのものは残しておくべきだ

2009年04月27日 23時56分30秒 | 伝統・文化・歴史

   先日、ある和菓子の店に孫を連れて買い物に行ったが、人通りが多い所にある店ではなく、駐車場もないので「これで商売になるのか」と思ったほどだが、昭和30年代頃の雰囲気がある店構えから、後日近所の方の話を聞いたところ、かなり繁盛しているとのことであった。

 5種類位の和菓子を選び、「全部でおいくらですか」と言うと、若い店員は今では珍しくなってしまった「そろばん」を使って代金を計算していたことから、私は「レジが使われるのがあたり前の時代に、そろばんとは驚きました。ですが、この店にはレジより、そろばんの方が似合いますね」と話したが、何でも新しいものが良いのではなく、この和菓子の店のように、何年も使われているであろう「そろばん」をこれからも大事に使っていくことの方が良いと思う。

 カメラにしても、今や「デジタルカメラ」が主流となり、フイルムを入れて撮影するスチルカメラを使うことは少なくなったが、それでも、スチルカメラを捨てずに、時々出してはシャッターを切る音を楽しみ、レンズの汚れをクリーニングペーパーで取っているが、もう使うことはないだろうと思っても、アナログ物には捨てがたい味があるのは、デジタル物と異なり、まだ何年も使えるからではなかろうか。

 富士五湖の一つである西湖の近くに茅葺きの集落「西湖いやしの里根場」があり、先日友人と行ってきたが、日曜日のせいか多くの観光客で賑わっていた。この場所にはかって茅葺きの集落があり、それが昭和41年に起きた土石流によって大きな被害を受け、ほとんどが流失してしまったそうで、それから40数年の歳月を経て、昔懐かしい茅葺きの集落が再建されたとのこと。

 今風の近代的なものを作り、観光客を呼び込もうとしても、最初は良くても、すぐに飽きられてしまい観光客も遠のいてしまうようだが、「西湖いやしの里根場」のように再建されたものであっても、日本の古き時代を思わせるものは、その時代を知らなくとも、また来たくなるし、現に「重要伝統的建造物群地区」などに指定され、古い街並みが今でも残っている所に多くの観光客が訪れているのである。

 映画「三丁目の夕日」がヒットしたのは多くの方が郷愁を覚えたからであり、何でも新しくすれば良いのではなく、今の日本にとって大事なのは、昔のものでも良いのものは残しておくことではなかろうか。
(2009/04/27) 

  写真:茅葺きの集落「西湖いやしの里根場」