私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

「誤探知」をあざ笑うことなく自衛隊に感謝すべきだ

2009年04月04日 23時08分59秒 | 政治

「大ちょんぼだ」と絶句…発射情報取り消しで国交省幹部

 国土交通省では、内閣官房がミサイルの発射情報を出したことを受け、午後0時18分、航空各社に「北朝鮮から飛翔体(ひしょうたい)発射」の航空情報を出し、海上保安庁も、日本周辺を航行している船舶に「船舶は今後の情報に留意し、落下物には近づかずに海上保安庁に通報を」との航行警報を出した。

 しかし「誤情報」の連絡を受け、警報を間もなく取り消すという事態に。「ミサイル発射」が誤りだったというテレビニュースを見た同省幹部は、「えーっ」と絶句し、「大ちょんぼだ。こんなことで大丈夫か」と漏らした。

 海上保安庁は3日から、日本海の危険海域周辺に巡視船を派遣。危険海域に漁船などが航行していないかパトロールを続けている。発射が確認され次第、同庁は航行警報を出し、航行中の船舶に注意を呼びかけるとともに、新潟、仙台、羽田の航空基地で待機中の航空機で上空から落下物の有無を確認する予定。

 国交省も、通常ならば4日の通告時間帯に危険区域を通過する定期航空便約50便に、飛行ルートを変更するよう要求。ミサイル発射が確認されれば、すぐに航空情報を発信し、航行中の航空機に知らせる。
(2009年4月4日15時48分 読売新聞)

                   

【北ミサイル】公明党幹部、誤探知に「みっともないなあ」

2009.4.4 13:23

 公明党幹部は4日午後、国会内で、政府の北朝鮮ミサイルに関する発表が誤探知によるものだったことについて、「みっともないなあ。こんな大事なことを。これ自体問題になるよ。みっともない」と嘆いた。

 公明党は同日午後、政府が「北朝鮮が飛翔体発射の模様」と発表したことを受けて、これを非難する太田昭宏代表の談話をいったん発表したが、政府から誤探知だったと連絡を受け、談話を取り消した。
(産経新聞)

(引用終了)


 北朝鮮は4月4日から8日の間に弾道ミサイルを発射することを事前通告していたが、その初日である4日午前10時、北朝鮮の朝鮮中央通信は「間もなく衛星を打ち上げる」と発表したものの、午後4時を過ぎても発射は確認されなかったとのことである。発射基地の天候が影響して延期されたのであろうが、北朝鮮が発射を中止する訳はないので5日以降の適当な日に必ず発射するであろうと思っている。

 ところで、北朝鮮が「間もなく衛星を打ち上げる」と発表した約2時間後の午後0時16分に政府は「北朝鮮から飛翔体が発射された模様だ」と発表したものの、同24分、「誤探知」と発表したが、これは防衛省の説明によれば千葉県旭市に設置してある警戒管制レーダー「FPS?5」が日本海で何らかの航跡を探知したことから、それが発射情報として政府に伝達されたようである。

 これに対して、報道によれば国土交通省のある幹部は「大ちょんぼだ。こんなことで大丈夫か」とか、公明党のある幹部も「みっともないなあ。こんな大事なことを。これ自体問題になるよ。みっともない」と言っているそうだが、なぜそのような考えを持つのか理解できない。

  これは防衛省の「FPS?5」が、日本海における僅かな航跡でも探知可能な高性能なものであることを示したに他ならず、ミサイルの発射情報は、米国の早期警戒衛星からまず防衛省に連絡が入り、それが官邸の危機管理センターに送られることになっているそうだが、政府の責任として一刻も早く国民に弾道ミサイルの発射情報を伝える必要があるのだから、結果的に「誤探知」であっても、「それは良かった」と安堵すべきであり、批判するまでもないであろう。

 もし弾道ミサイルが発射されたとの兆候を把握しながら、「また誤探知ではないか」として確認に手間取り、国民にその情報が伝わるのが遅れるようなことがあれば、落下した後になるかも知れず、であるから、危機管理とは最悪の事態を想定し、最大限の努力をもって情報収集にあたり、被害を最小限に抑えることであって、今回のように北朝鮮方面におけるどのような些細な動きでも敏感に反応する方が良いのである。

 北朝鮮は弾道ミサイルを必ず発射するのだから、国民はそれまでの間、緊張感を持たねばならず、偏向マスコミは誤探知の情報に怒っている者の声ばかり取り上げており、これは何が何でも自衛隊と政府の足を引っ張りたいためであろうう。

 ソマリア沖では海賊らしい不審船に追われていたシンガポール船籍のタンカーを海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が、サーチライトを照射したり「長距離音響発生装置」と呼ばれる大音量を出す機器で追い払うなどの活躍をしており、今回の弾道ミサイルを迎撃するために海自の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦や、空自の地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)部隊が各地に展開して、国民に被害が及ばないように態勢をとっていることを忘れてはならず、結果的に弾道ミサイルではなく「誤探知」であったとしても、それをあざ笑うことなく、自衛隊はよくやっているとして感謝すべきではなかろうか。
(2009/04/04)

 写真:千葉県旭市に設置してある防衛省の警戒管制レーダー「FPS?5」